「さて、どうしたもんか。背中を斬れるようになった以外あまり変わらないな」
少し前、八岐大蛇に向かって走り出し、噛みつき攻撃を躱しそのまま首の上に乗る。
そのまま、暴れる首を走り抜け、背中に到着した。
背中はかなり広く長谷エリアの4分の1程の広さだ・・・普通にエリアとしてあっても不思議ではない、移動するエリアみたいな。
まぁ、地面は「八岐大蛇」が暴れてずっと揺れてるし、頭と尻尾による攻撃が常にあるが。
「なんとか背中で耐えてるうちに、地上で進展があればいいが」
そういえば、地上にいる時には気にもしていなかったが八岐大蛇の頭上ってずっと雨雲なのか。
雨がずっと降ってて迫力あるな。
そんな事を考えつつ、自ら囮となった灰狼。
「・・・?数本の尻尾が背中に攻撃をしている?」
今回のイベント中、ここまで常に「八岐大蛇」の尻尾側の最前線で戦っているが、初めて見る行動パターンだ。
こちら側では特に変わったことはしていない、レイドボスさんの居る頭側で何かしたのか?
・・・まぁ、良い。俺を狙う尻尾は一本のみとなった・・・尻尾、斬れると良いんだが。
一本の尻尾が縦に振り下ろされる。
それを避け、刀で尻尾を切り刻む・・・狙うは尻尾の細くなっている部分(それでも丸太ほどの太さ)だ。
「・・・!もう少しか!」
周りを気にしなくていいため、一心不乱に尻尾を斬り続ける。
振り下ろされた尻尾は動き出そうとしているが、それより先に俺が斬り落とす方が速い。
「やっと欠損したな。八岐大蛇!」
横へ尻尾により振り払う攻撃は尻尾の先を断つことで回避した。
「さて、斬り落とした部位はっと」
そうして後ろを振り返ると、そこには消滅していく斬り落とした尻尾があった。
「消滅するのか・・・まぁ、あっても邪魔になるだけか」
そう思い次の攻撃に備えようと前を向こうとした時、
断ち斬った尻尾が消えた場所に、変わった形の剣が落ちていた。
「・・・?さっきはなかったよな?」
・・・まさか、断ち斬った尻尾がドロップしたのか!?
珍しい、「幕末」のイベントで武器ドロップなんて。
すぐさまその剣を拾いに行く当千。
その剣は、両刃で鍔がなく、神話に出てきそうな昔の剣だった。
「なんだコレ。武器の名前は・・・!?」
その剣の名は、「天叢雲剣《あめのむらくものつるぎ》」。
イベント専用武器。※攻撃するには溜めが必要。
神器とされるこの剣は、水を操り一振りで天をも裂く
このイベントを大きく進展させる、勇者が持つに相応しい剣