一発に全てを込めろ   作:サーチ&デストロイ

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ワートリ好きの皆さんのお陰です!なので皆さんもワートリの二次書こう!私が読みたい!


3話

ポチポチ、ピコピコ。部屋の中に電子音が満ちる。

 

「柚宇さん、カー○ィではめるのやめてください。俺のガノン○ルフが泣きますよ」

 

「いや~○ービィは軽いからさ。徹底的にやらないとすぐにやられちゃうじゃないか~」

 

ゆる~く柚宇さんは言っているが、俺は残り1ストで柚宇さんは3ストだ! 徹底的すぎる!

 

俺の○ノンドルフは苦しそうにウワァ、ウワァと喘いでいる。一方のカ○ビィは元気にハァイと言いながらぼこぼこにしてくる。やべっ、崖外に出てしもた!

 

「もらったよ~」

 

あぁ!カー○ィの非情な復帰阻止によって呆気なくおじさんはお星さまとなった。このピンク鬼畜玉め!

 

「これで一は5連敗か?まだすんのかよ?」

 

「出水ィ、俺は何回負けてもいいからよぉ、勝つまで挑み続けるのさ」

 

「要するに負けず嫌いってワケね。まぁほどほどにしとけよ」

 

呆れたような顔をして出水は炬燵の上にある蜜柑の皮を剥き始めた。いーなぁ、後で貰っていい?

 

「勝てたらいいぜ」

 

「できらぁ!」

 

「ふふ、かかってきたまえ」

 

こうなりゃサイドエフェクト使ってやんよ!卑怯とは言うまいな。俺は勝ちてぇんだよ!

 

そして見事に3タテされた俺は、柚宇さんに泣きながら懇願することによって蜜柑を手に入れることができた。柚宇さんに甘えることしかできない俺と蜜柑の甘さに自然と涙が出てきやがった。

 

俺もっと、強くならなきゃ!(確固たる意志)

 

「柚宇さん特に一の前だと容赦ないプレイスタイルになりますよね。勝たせてあげないんですか?」

 

「ふっふっふ、私はマジになった彼が好きなんだよ。だから本気を引き出すためにこっちも徹底的にやる必要があるのさ~」

 

国近はにこりと笑顔でそう言った。言っていることに対して彼女はどこまでも穏やかであった。

 

(一、お前が柚宇さんに勝てるのは当分先だろうなぁ)

 

国近から勝ち星を取るというあまりにも困難な挑戦をしている彼に、出水は少しの応援と憐れみの感情を混ぜた複雑な視線を送った。

 

当の本人は泣きながら蜜柑を食べていたので、全く気づくことはなかった。

 

 

 

 

「そういや一。前も聞いたけど部隊に入らないのか?それとも自分の部隊を作るつもりか?」

 

一旦ゲームの休憩のために俺、柚宇さん、出水の三人で部屋にあったいいとこのどら焼きを食べていると、出水が唐突に聞いてきた。部隊なぁ、前から考えてんだけどなぁ…。

 

「正直な思いとしては入りたい。けど、そこには1つの問題がある……」

 

「その問題って?」

 

柚宇さんが頭上にクエスチョンマークを浮かべながらいいとこのどら焼きを頬張る。美味そうに食べるなぁ。

 

「俺のこのトリガーのせいで部隊の足を引っ張ってしまうのが目に見えるからだ!」

 

普通に考えて一発ごとにリロードする銃手なんか何の役に立つんだよ?弾幕は作れねぇ、戦線を継続できるわけでもねぇ。お荷物確定だろ!

 

「そうか?別にお前そんなに弱くねぇだろ。確かに銃手として見たらダメダメだけどよ、射程距離が長い攻撃手として考えたら普通にいけるだろ」

 

「一くんは弓場さんと同じくゴリゴリの武闘派銃手だからね~。それに…」

 

柚宇さんは優しい目でこちらを向いた。その目には俺に対する信頼の情がある気がした。

 

「一くんは大事なとこでは決めてくれるよ。だからそんなに心配しなくていいと思うけどね~」

 

いつも通りの緩やかな声で俺を励ましてくれた。柚宇さん……!あと出水も高評価なのは驚いた。

 

「ふむ…。確かに考えを変えれば俺って案外いけるな。けどポジションはそれでいいとして、どこの部隊にはいれるか…。どこも空いてなさそうだしな」

 

「それならウチに入る?多分太刀川さんもおっけーだと思うよ~」

 

「えっ、柚宇さん本気っすか。確かに烏丸が抜けたからいいかも知れないですけど……」

 

おい待て、部隊に入ってみたいとは言ったがまさかA級1位の部隊とは思ってもいなかった。しかし断るにしてはあまりにも魅力的な提案……。う~ん、どうするべき、どうするべきだ!?

 

「じゃあさ一。今確かマスターランク間近だったよな?もし一がマスターになって且つ太刀川さんの許可があったら入るっていうのは…「気に入った!」食い付き早えな!」

 

俺的にはとてもいい条件だ。A級の部隊に入るのにまず最低限の腕がなけりゃお荷物枠確定。だからマスターランクになる必要がある。そして最後は隊長の許可次第!これならば双方納得のいくものになる。

 

「そうと決まれば早速ランク戦してくるわ!ウオォーー俺にポイントを寄越せ!!!」

 

そうして一はいいとこのどら焼きを咥えながら廊下を走り去っていった。どこかで忍田本部長の「廊下は走るな!」という声が聞こえた気がした。

 

「いや~太刀川さん許可だすかなぁ?どっちもあり得そうなのが悩むんだよなぁ」

 

「大丈夫だよ~。絶対許可だすよ~」

 

「これまた自信ありげですね柚宇さん。その自信の根拠は何なんですか?」

 

そう問われると国近はにっこりと笑みを浮かべた。

 

「太刀川さんが許可出すまで餅を食べることができない体になるからだよ~」

 

しかしその目は笑っていなかった。微塵も笑っていなかった。代わりにその言葉が本気であるのを示すかのように、冷徹な瞳がそこにあった。

 

「あ、あぁ。なるほど…。それなら一が早くマスターランクになるまで待つか……」

 

幼子が老獪な目を持つように、普段滅多にキレない人がぶちギレた時のように。その落差が人を恐怖に陥れるのだと出水は齢17にして悟った。

 

(さっさとマスターランクになれよ一…!そうじゃなきゃ太刀川さんが不味いことになる…!)

 

出水は祈ることしかできなかった。




相生一…1にランク戦2にランク戦3、4飛ばして5にランク戦

出水ィ…太刀川さん…俺は無力だ…

柚宇さん…一くんには頑張ってほしい。太刀川さんは…

髭餅…背筋に強烈な悪寒が走った
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