【カオ転三次】酒と葉巻と病と死神 ~みんな楽しく踊ればいい~   作:マカーブル

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本作をお読みいただき、たくさんのお気に入り登録やご感想をありがとうございます。
誤字脱字の指摘等も、いつも助かっております。

今話は作中に挿絵として画像生成AIによるイメージイラストを表示しております。
AIによる生成画像に不快感を感じる方はご注意下さい。



さて、何か「次回は黒死ネキの運命の出会いが~」とか書いといて二話くらいスルーしたような気がしますが、今回書いたからセーフですよね?(ォ

ぶっちゃけ、コレがやりたかったが為に、『どのカオ転三次を参考にするか』と『作中の開始時期』を決めたまであります。
やっぱロリカードと言えばこれじゃろ。






第27話 運命の出会いをモノに出来るかどうかは、結局は自分次第なのだろう?

 

 

 

───試験用異界1F───

 

 

 

 目の前の石碑は入り口正面に置かれ、こう書き記されていた。

 

 

『この異界へ訪れし者たちよ、

 

 汝らは始まりの地を別とし歩まねばならない

 汝らは守護者たる人形を連れては行けない

 汝らは己の身を守る鎧を纏う事は許されぬ

 汝らは己の心技体のみでこの地を歩まねばならない

 汝らはその糧をこの地からのみ得る事を許される

 

 汝らの力を示し新たなる地へ進む証とせよ』

 

 

「随分と作り込んだじゃないか。ローグライク系のハックアンドスラッシュか? 実は入る度に構造が変わるとか普通に有り得そうだな」

 

 

 内容を要約すると、

①「参加者のスタート位置は別々」

②「式神の連れ込み不可」

③「装備品禁止」

④「自分の身一つで乗り越えろ」

⑤「使えるアイテムと食料は拾得品のみ」

 

そして、「試験に合格したら新しい修行場へ行ける」か。

 

 

 ……うん、全部私にとっては制限では無いな。

 

 

 今回の試験に一緒に参加する者はいない*1ので、

①は条件ですらない。私一人だけだ。

②も無意味だ。式神はまだ作っていない。

③は実質無条件。【魔装術】の恩恵で装備品とか元々持っていないからな。

④は言わずもがな。元より身一つだ。

⑤は【ソウルドレイン】で問題ないし、情報通りなら【フード】の悪魔がその辺をうろついているらしいな? 

 

 

 きっと今、私は呆れた表情をしているのだろうな。ともあれ進むとするか。

 

 

 

 

 

 

 

 

───試験用異界2F───

 

 

 

 道すがら襲い掛かってくる悪魔を大鎌で両断すると『食料』がドロップした。本当に【フード】の悪魔が居たな。何気に殺したのは初だ。

 この分だと、今まで殺してきた悪魔でも、同じなのは見た目だけで強さも耐性もランダムだと言う情報は正しそうだな。

 

 そう思いつつ進んで行くと、今度は五匹ほどの集団でこちらに襲い掛かってくる悪魔どもと遭遇する。

 

 

「情報通りか確認させてもらうとしよう。【マハエイハ*2】」

 

 

 特に何の補助も無く放った魔法で三匹は消し飛び、二匹は魔法を『反射』した。

 ふむ、情報通り見た目は同じでも耐性はランダム。『反射』を抜くための教材として活用する事を目的としている訳か。

 『反射』で飛んきた【マハエイハ】を『吸収』しつつ、軽く考察する。

 

 

「やはり適正外の状態で受ける試験は、試練とは呼ばないな。道中はさっさと進むか」

 

 

 本来ならこの試験は、レベル35前後で、なおかつ『貫通』系統の修得が完全ではなく、ここのボスの対策となる『耐性』を得ていない者への試練であり修練の場なのだろうな。

 情報通りなら()()()()()()()()()()()()()()()()()の私は、さっさとクリアして然るべきと言う事か。

 

 

「では、これも確認しておくか。【マハエイハ*3】」

 

 

 【呪殺貫通】を付与された魔法で、残りの二匹も同様に消し飛ぶのを確認し、考察の内容に間違いは無いと判断する。

 

 

「決まりだな。この先は全ての攻撃に『貫通』を付与してサクサク進むか」

 

 

 いや普段から『貫通』を付与する方が普通なのだがな。逆に意識しないと付与されていない攻撃にならないまであるぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

───試験用異界5F───

 

 

 

「黒死ネキ、大丈夫だったk……ッて、ぎゃあぁああああああ!!」

 

 

 さも味方であると言う態度でこちらに駆け寄って来る()()姿()()()()()()を、何とも言えない感情を抱きつつバラバラにする。

 これは流石に配置されているドッペルゲンガーに同情するケースではないか?

 

 

「試験を受けているのが私だけである以上、この異界に居る人間は私一人。つまり、ドッペルゲンガーが化ける事が出来る人間も私だけ、と」

 

 

 味方のフリをして騙し討ちなど出来ようはずも無く、私の攻撃全てに『貫通』が付与されている以上、【物理反射】も無意味だ。

 ドッペルゲンガーの強みも特性も全てが台無しになっているな。この場での存在価値がまるでないぞ、こいつら。

 

 

「黒死ネキ、今そっちに……ッて、ぎゃあぁああああああ!!」

 

「何気にキツイぞ、これ。殺しの楽しさよりも微妙に襲い掛かって来る虚無感がすごい」

 

 

 これは、実はまさかの精神攻撃だったりするのか? 私が何かを殺すのを、面倒だと思うような事態になるとは思わなかった。

 私の『精神耐性』もまだまだと言う事か? いや、状態異常系は基本的に完全無効なんだけどな、私。

 

 

「黒死ネキ、無事だったk……ッて、ぎゃあぁああああああ!!」

 

「うん、さっさと通り抜けよう。そうしよう」

 

 

 せめて、こいつらが『私を殺せる程度に強い』ならまだしも、普通に雑魚だしな。

 

 

 

 

 

 

 

 

───試験用異界???F───

 

 

 

「ああ、ここが所謂ボス部屋か」

 

 

 玄室を思わせる広い空間の奥に、妙に豪華な扉とその横に置かれた石碑が見える。

 石碑に近づいてみてみると、広い空白の中にポツンと一つだけ刻まれた私の名前があった。

 この試験の初稼働の時は五十人以上が同時に挑戦したらしいな? 賑やかそうで羨ましい事だ。

 

 

「いよいよか。上手くいくと良いのだがな」

 

 

 目論見通りに行くか、残念賞を取る事になるのか。

 結局のところ、私の実力次第でしかないが、柄にもなく緊張するものだ。

 なにせ、ようやく求めていたものが手に入るかどうかの瀬戸際なのだからな。

 

 扉を開き、通路へ進む。

 等間隔に置かれた燭台の明かりの中、暗闇を抜けると───

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 ───直立する暗い金色の棺が待ち受けていた。

 

 

 

 ああ、間違いないな。

 前世では一種のネタとして扱われ、今世ではそれを再現する事により、多くの挑戦者の心を折る為に生み出された存在。

 

 

 

「会いたかったぞ、【モト師匠】」

 

 

 

 陳腐な表現になるが、これが運命の出会いと言うものなのだろう。

 私の声は震えていないだろうか?

 これからの展開を思うと、胸の高鳴りを抑える事は非常に難しい。

 正直、自分の中から湧き出る衝動を抑えるので精一杯だ。

 上手くいくのだろうか? 失敗しても保険はあるが、どうせなら全てを自分の手で成し遂げたいと思うのは当然だろう?

 

 そんな私の言葉と想いに応えた、と言う訳ではないのだろうが、暗い黄金の棺──モト──その名と姿を模したショタおじの式神は、挑戦者()の心を折るべく動き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「黒死ネキが出てこない?」

 

「ああ、てっきり夕方には星祭に来ると思ってたんだがな?」

 

 

 星霊神社の一室にて、ショタおじとセツニキは話し合っていた。

 話し合いの内容は、セツニキの報告通り『黒死ネキが何時まで経っても試験場から出てこない事』だ。

 黒死ネキが『資格試験』を開始したのが13時頃。そして、現在の時刻は20時を過ぎている。

 

 

「今日の『資格試験』って、受験者は黒死ネキだけのはずだよな?」

 

「そうだね。他の適性レベルの受験者と一緒に試験場に入れちゃったら、『アイサツ』で皆殺しにしちゃって試験にならないかも知れないからね」

 

「ここぞとばかりに殺りまくるのが目に浮かぶな。【モト師匠】の前にあいつに心折られる羽目になるだろ、それ」

 

「うん、元々ガイア連合に来た時点で、黒死ネキはあの試験の適性範囲外だったしね。こればっかりは仕方ないかな」

 

 

 ショタおじが語る通り『資格試験』、正式名称『星祭神社本殿利用許可証取得試験』は、レベル30~35で『貫通』系を取得するかしないかあたりの強さが適正の試験である。

 ガイア連合に参入した時点でレベル40以上で『貫通』系を修得済みで、付け加えるなら状態異常の完全無効まで備えていた黒死ネキは、元から範囲外であった。

 

 だからこそ、セツニキは黒死ネキは『資格試験』をすぐに突破すると思っていたし、突破すればすぐにでも星祭神社にやって来ると思っていた。

 何せ、星祭は修羅勢の、強くなるのが趣味のような連中の巣窟である。

 これまでカンスト扱いだったレベル35よりも高い、レベル40と言う強さを持ってガイア連合へ参入した黒死ネキに触発され、ちょうど開かれた新たな修業場にて、更なる霊格の上昇へ手を掛け始めた連中が大勢いるのだ。

 『殺し殺されが大好き』と公言している黒死ネキにとっても、垂涎の環境である事は間違いないだろう。

 

 

「確認するが、道中の湧き悪魔とその仕様、【モト師匠】の強さなんかは俺たちの時と同じなんだよな?」

 

「変えてないよ。今の黒死ネキなら確実に突破できる程度の難易度のはずだ」

 

「ちょっと予想外だったな。折角歓迎会の準備もしていたんだが、主役不在になっちまってるな」

 

 

 彼らの知る黒死ネキの実力であれば、楽勝とまでは言わずとも、苦戦する事無く突破できる程度の難易度の試験のはずだ。

 セツニキの予想では、早くて二時間、遅くとも夕飯までには終了するだろうと見越していた。

 だからこそ、『早く黒死ネキと戦ってみたい』と逸る修羅勢を抑える意味でも、文字通りの歓迎会をサプライズで予定していたのだ。

 仮に突破後に星祭へ直行しなくとも、こちらから誘えば星祭での歓迎会と言う名の夕食会には間に合うだろうと思っていた。

 

 

「考え難いけど、何かの事故で死にループする羽目になってるとか? それはそれで楽しみそうだけど」

 

「むしろ黒死ネキの悪い癖で、【モト師匠】に殺されるのを楽しんでるとかじゃね?」

 

「「有り得そうだな」」

 

 

 良い意味でも悪い意味でも、ショタおじとセツニキは黒死ネキの事を信頼しており、心配などしていなかった。

 それはそれとして、やはり不自然に時間が掛かっている事は気になるが。

 

 

「すまんが、ちょっと"見"てくれるか? 黒死ネキは何でこんなに時間を掛けてるんだ?」

 

「だね、俺も気になるから確認してみるよ………え?」

 

「どうした?」

 

「……うん、やっぱり『見えない』な。ちょっと真面目に"見"るか」

 

「は?」

 

 

 ショタおじの言葉に一瞬耳を疑うセツニキ。

 ショタおじが『自分の作った異界』の様子を、大して離れてもいないこの場から"見"えないと言うなど、完全に予想外だった。

 だが、予想外であろうとも、即座に『それは何故か』を予想できるし、対応も思いつくのもまた彼だった。

 

 

「……まさか、例の異界を開いてるのか?」

 

「みたいだね。うっわ、これ以前よりも性能上がってるよ。俺でも真面目に"見"ないと下手すりゃ見落とすかも」

 

「どんだけだよ。毎日の『厳しい方の覚醒修行』の成果ってやつか?」

 

「それはあるだろうね。少しずつだけど、確実に魂の質が上がっていたし」

 

 

 ガイア連合参入時から、文字通り黒死ネキの日課となっていた『あらゆる死因の体験(厳しい方の覚醒修行)』。

 病や死を含む【穢れ】との親和性の高すぎる黒死ネキにとって、これは毎回が自身の根源への形の違うアプローチでありイニシエーションとなっており、その魂の質の向上へと繋がっていた。

 結果として、文字通り生まれた時から自身と繋がっていた彼女の異界、【永劫輪廻・交叉廻廊(えいえんのこうさてん)】もその性能を向上させる事に繋がっていた。

 

 

「……うん、黒死ネキとモトが一緒に居るのは見えるけど、ちょっとぼやけてるね。異界のガワまでは見えるけど、中の様子は直接見に行かないと分かりにくいか」

 

「もうお前と霊視ニキ以外だと、あいつの異界に気付ける奴すらいなくないか、それ?」

 

「元々が隠蔽特化型の異界だったみたいだしね。ただ、今の問題は『何故黒死ネキが態々異界を展開しているか』だね。モトを倒すだけなら過剰もいい所だ」

 

「……誰にも邪魔されずに、モトとサシになりたかった……そんな理由とかあるか?」

 

「どうだろう? そんな理由とか……まさかね……」

 

 

 思い出されるのは、今日の午前中の『厳しい方の覚醒修行』の後の黒死ネキとの会話。

 

 

 

───「試験に使われている悪魔は、私の()()()()()()()()()()な?」───

 

 

 

 あの時は、単に『好きに殺しても構わないか』の確認だと思っていたが、ひょっとして、黒死ネキの目的は……

 

 

「とにかく、試験用異界まで行ってみるか。あのクソガキの心配は必要無いとしても、()()()()()()()()()()()()()は確認しとくべきだろう」

 

「そうだね。じゃあ、ちょっと()()()

 

 

 そうショタおじが口にした直後、二人の姿は部屋から消え去り、その場には何の痕跡も残されてはいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 星祭神社本殿利用許可証取得試験 試験用異界前

 

 今、この場には星祭神社に居を構える多くの修羅勢が集まっていた。

 期待の大型新人、今の自分たちよりもレベルが高く、本人も「殺し殺されが大好き」と公言する黒死ネキの修羅勢への参加を心待ちにしている面々である。

 本日、黒死ネキが『資格試験』を受けると聞きつけ、「ならば合格した直後に『アイサツ(歓迎)』しよう」と待ち構えようとしている所を、セツニキに諫められ、『普通の歓迎会』をサプライズで企画していた面々でもある。

 収拾がつかなくなるに決まってるから、事前にダメ出しされたとも言う。

 

 しかし、遅くとも夕飯までには合格して出てくるだろうと見込んでいた黒死ネキは中々出てこない。

 

 

「何でこんなに時間かかってるんだろうな?」

 

「まさかの試験に大苦戦とか? 噂に聞く普段の戦いぶりからは、そうは思えないけどなぁ?」 

 

「セツニキ、霊視ニキ、探求ネキを同時に相手取って互角以上とか、相手にとって不足無し過ぎるからな。早く『アイサツ』がしたいもんだぜ」

 

「焦んなって。俺ら全員と黒死ネキで『アイサツ』とかしてたら神社の巫女さんたちに迷惑かかるってレベルじゃねぇぞ」

 

「それな。セツニキもそう思ったから、まずは『普通の歓迎会』からって言ってんだろうしな」

 

「残当なんだよなぁ」 

 

「んで、肝心のセツニキは?」

 

「黒死ネキが中々出てこない件で、ショタおじに相談に行ってる。そろそろ戻って来るんじゃね?」

 

 

 その言葉とほぼ同時に、一切の前触れなく、空間の歪みすら周囲に知覚させる事無く、余りにも自然にショタおじとセツニキは試験用異界の前へと転移していた。

 

 

「よう、戻ったぜ」

 

「やあ、みんな集まってるね。黒死ネキも期待されてるねぇ」

 

「あ、セツニキお帰り。ショタおじまで来るって、やっぱり何か問題でも起きてたん?」

 

「ああ、それなんだけどな……」

 

 

 そして、先ほど判明した『試験用異界内で、黒死ネキが自身の異界を発動させている事』の説明が行われる。

 ショタおじですら遠隔では内部まではぼやける様にしか見えないと聞き、ざわめく修羅勢をセツニキは柏手を打つ事で鎮める。

 

 

「そんな訳で、正直黒死ネキ自身の心配とか必要無いが、あのクソガキが()()()()()()()()()()()()()は確認しとく必要がある。ショタおじ、こっからだと分かるか?」

 

「……………、あーー、うん。分かったと言うか、分からされたと言うか、見るまでも無く、黒死ネキが何をしてたのかが分かったよ」

 

 

 呆れと称賛の入り混じったような苦笑を浮かべるショタおじ。

 やはり午前中の会話は自分から言質を取るためだったか。

 ハメられたとは思わないし、仮に無許可だったとしても別にそれ自体は咎めはしないし、何ならこの程度はサービスしても良かったのに、黒死ネキは自力で勝ち取ってしまった。

 

 正直大したものだとは思うが、それはそれとして、後でお説教だ。危険な真似した事に変わりは無いのだから。

 

 

「ショタおじ? それはどう言う……」

 

「見てれば分かるよ。ちょうどもう直ぐ来るから」

 

 

 そんなショタおじの言葉を受けたように、試験用異界の入り口の扉の向こうから───

 

 

 

───ドドドドドドドドドドドド───

 

 

 

 ───と、先ほどまでの静寂を打ち破るように、『何かが迫りくる大きな音』が響き渡る。

 

 

「は?」

 

「いや、何の音だよ!?」

 

 

 轟音に気付いた修羅勢たちが慌てつつも淀みなく警戒態勢に移る中、ショタおじは納得の表情を浮かべ、セツニキは「やりやがった、あのクソガキ」と小声で呟くのだった。 

 

 

 そして、轟音を伴う『何か』は、試験用異界の入り口の扉を挟み、すぐ反対側であろう位置までたどり着いたようで、一瞬だけその動きを止めたように音が止んだ。

 

 

 その直後───

 

 

 

───ドカッ!!───  

 

 入り口の扉が弾き飛ばされるように開かれ、

 

 

 

───ドドドドドドドドド───

 

 何か『巨大な黒い棺』が扉の奥から轟音を響かせながら飛び出し、

 

 

 

「ソイヤーーーーーーッ!!」

 

 その棺の上にちょこんと座って邪悪な笑みを浮かべる黒衣の少女が、ハイテンションで掛け声を上げていた。

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

「「「「「………………………」」」」」

 

 

 

 沈黙、そして───

 

 

 

「「「「「な……!! 何それーーーーーーーッ!!」」」」」

 

 

 

 ───大絶叫!!

 

 

 

 そんな修羅勢の阿鼻叫喚の叫びを受け、黒衣の少女───普段よりも割増しで邪悪な笑みを浮かべ、あからさまにテンションが上がっている黒死ネキは───

 

 

 

「これはこれは、修羅勢のお歴々にショタおじまで!! 私の門出を揃って出迎えていていただけるとは、これは実に恐悦至極!! あははははははははは!!」

 

 

 

 ───その棺、【()()】の上に座ったまま、実に上機嫌にその場の面々に『アイサツ』をしたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

*1
修羅勢のノリで『アイサツ』をされたら、他の受験者が皆殺しになりかねないので、強制ソロとショタおじからの指示

*2
暗黒魔法、呪殺属性。全体に呪怨ダメージ。スリップダメージで大半の天使は死ぬ。

*3
【呪殺貫通】を付与されたもの。







お読みいただき、ありがとうございました。



ロリカードと言えば()()()()()()()()だろ、HELLSING的に考えて。
正直、コレがやりたかったから、まだ初代モト師匠が現役ギリギリのタイミングを作中開始時期に設定しましたw
書いててめっちゃ楽しかったw

セツニキ達は適正レベルで試験に挑戦したんで乗り越えるのは苦労しましたが、黒死ネキは状況的に『適性よりレベル上げ過ぎたせいでヌルゲー状態』な訳で、クリア自体は簡単だったと言う形ですね。
モト師匠とサシで何をしていたのかは、次回に描写予定です。



・黒死ネキ(四条 灯)
ついに念願のモトを手に入れたぞ!!
アイスソードじゃないから強奪に来る奴もいないし、そもそもモトを欲しがるのは、このクソガキくらいw
ガイア連合に来てモト師匠の存在を知った時から、絶対にGETすると心に決めていた。
今回、かねてからの計画を実行。成功してテンションが壊れる。
なお、失敗していたら大人しくショタおじからモトのカードを貰う予定だった。


・ショタおじ
モト師匠をNTRれる。正確にはちょっと違うが、詳しくは次回で。
「試験の悪魔は好きにして良いか?」で、こうなるとは予想していなかった。というか、出来るとは思わなかった。
結構な偉業を成し遂げちゃった黒死ネキの事を「すごい」と思う反面、危険な真似をしたことに変わりは無いので、後に説教予定。


・修羅勢の面々
カンストがレベル35の時代が結構長く、ようやく更なるレベル上げが出来ると意気込んでたら、いきなりレベル40の大型新人がやって来た。しかも明らかに殺し愛ガチ勢。
「こいつぁ、是非とも『アイサツ』せねば!!」と意気込むも、「神社の巫女とかに迷惑かかるだろ」と釘を刺される。残当。
それはそれとして、普通に歓迎会を開こうとすれば、逆に大型新人ちゃんから強烈な『アイサツ』をかまされる。
面白いじゃないか、相手にとって不足は無し!! なメンタルで、逆に楽しみそう。





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