【カオ転三次】酒と葉巻と病と死神 ~みんな楽しく踊ればいい~   作:マカーブル

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はい、ようやく専用式神のお披露目です。
式神披露にたどり着くまで、30話以上かかったカオ転三次とか他にあるまい^^;

そこまでマイナーなキャラじゃないし、御存じの方には納得いただけると思います。
予想の当たった方は居たかな?





第32話 己の理想と巡り会えたのなら、それは幸運なことなのだろう?

 

 

 

「……ついに完成か。発注から1週間……初回作成とは言え、かなり早いな」

 

 

 先日、エドニキに直接仕様を伝えて発注した専用式神の完成を知らせるメールを受け取り、そう独り言ちる。

 嫁型、婿型、その他人型、獣型、武器型、アクセサリー等の器物型の順で納期が早くなるらしいが、私の棺型の場合はどうだったのだろうな?

 デザイン自体はシンプルだから時間はかからなかったか?

 素材は全て持ち込みで、代金もマッカで一括払いにしたのも、納期の早さに一役買ったのかも知れんな。

 いずれにせよ、これで念願の静かな寝床兼、便利な助手が手に入る訳だ。実に楽しみだな。

 まぁ、ショタおじ的には『転生者(同胞)の魂を概念レベルで保護する為の生きたお守り』的な意味合いなのだろうがな。まったくもって過保護な事だ。

 

 

「受け取りは明日の午後か。ふむ、ショタおじにはエドニキから話を通してくれているのか。流石に抜かりないな」

 

 

 とは言え、こちらからも確認のメールは入れておく。

 詳細は明日の日課*1の後に詰めておくとするか。

 

 手早くメールして報告を済ませた後、懐から【モト師匠】の悪魔カードを取り出し、改めて眺める。

 元々の予定では『悪魔としてのガワ』だけを剥ぎ取るつもりだったが、結果的にショタおじから式を簒奪するような形になり、今では文字通り私の手の中だ。

 元々は暗い黄金の棺として存在していた【モト師匠】は、カードの中で黒い棺として描かれている。

 

 

「お前に与えてやろう、新しい役目を。姿を。存在意義を。明るく楽しく、私と共に()を謳歌しようじゃあないか」

 

 

 思わず口元が歪む。

 ああ、明日は良い日になりそうだ。 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ、今日の日課も素晴らしいモノだったな。飽きが来ない日常とは実に良い物だ」

 

「うん、もうこの修行場の風物詩になってるよね、それ。とうとう『厳しい方の覚醒修行』を日課呼ばわりするようになっちゃったし」

 

「実際に日課だしな。さて、昨日連絡した通り、午後に私の専用式神の最終調整がある訳だが、予定通り監修を頼めるか?」

 

「うん、ペルソナ搭載式の式神だし、仕上げは俺がやる事になるね。【モト師匠】の悪魔カードを使う訳だから、コア自体は普通に【モト】の超劣化分霊のスライムから作ってるし、後は式神に組み込むだけだね」

 

「その『組み込むだけ』が出来るのが、現状だとショタおじほぼ一人と言うのがな」

 

「皆もうちょっと頑張って俺を楽にさせてくれないかなあ? 見込みがあるのは結構いるけど、まだ先は長そうだね」

 

「降魔させるだけなら私も可能だが、自分以外に施すとなると微調整にまだ難があるな。この辺りは技術や知識以前に、純粋にそれを取り扱う霊格(レベル)が足りていないな」

 

 

 エドニキの様な『製造者』や、探求ネキの様な『創造者』ならば、こう言った技術とは相性が良さそうではあるな。

 私はあくまで『殺す者』なので、こう言った何かを『生み出す』系統の技とは相性が良くないのもあるか。

 とは言え、ショタおじの領域から見れば大差ないとは思うがな。

 

 

「ぶっちゃけ、それだけでも良いから手伝って欲しくはあるかな。謙遜してるけど黒死ネキなら魂の扱いについては自分の権能である程度は把握できるだろうし」

 

「ふむ、なら今度試しに、分身体にやらせてみるか? 本体()へのフィードバック前提で、死なない程度に使いつぶしても構わんぞ?」

 

「それもありだね。それじゃ、今度手伝ってもらうね」

 

 

 そんな会話をしつつ、私たちはエドニキたち製造班の待つ製造部へと足を運ぶのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「よぉ、ショタおじに黒死ネキ。よく来てくれたな、待ってたぜ」

 

 

 ガイア連合 アイテム製造部 式神製造班

 毎日がデスマーチと言っても過言ではない部署の一室にて、責任者であるエドニキは二人を出迎える。

 黒死ネキに対しては、クライアント(発注者)を出迎えるコントラクター(受注者)として。

 ショタおじに対しては、インストラクター(教導者)を出迎えるメンティー(生徒)として。

 

 

「念願の私だけの寝床が完成したと聞いた。思ったよりも早い仕事だったじゃないか、エドニキ」

 

「アーカードの棺的なやつの再現っぽい依頼って言ったら、何かロボ部の連中も一枚噛ませろって言ってきてな? 制作人数には余裕があったぜ」

 

「ん? 別にあの棺はロボじゃないだろう。どこにロボ部の琴線に触れる部分があったんだ?」

 

「俺もあんまりピンとこなかったんだが、『HELLSING』の原作で棺桶に手足が生えてシャカシャカ動いてたからじゃねーか? アレを変形機能をつけて再現したかったとかなんとか?」

 

「人の寝床を何だと思っているんだ、そいつらは。と言うか、やるにしても私が自力でやるが?」

 

「あ、そこは原作再現するつもりはあるんだな。流石に依頼内容に反しそうだったし、やらせてないから安心してくれ。んじゃまぁ、何はともあれ現物を見てもらおうか」

 

「来て早々、普通の式神とは違う感が凄い依頼だったんだって分かるよね」

 

 

 危うく魔改造されるところだった棺型の式神だが、どうやら難を逃れたらしい。

 エドニキの案内で製造班の奥の一室へ向かうと、そこには黒死ネキのオーダー(注文)により造られた巨大な物体が、白い布に包まれて鎮座していた。

 

 

「見ても?」

 

「ああ、その目で確かめてくれ」

 

 

 エドニキの言葉を受け、黒死ネキはその物体を覆う白い布を掴み、一気に剥ぎ取る。

 そして、露わになるのは、黒死ネキのオーダー(注文)通りの巨大な『棺』。

 

 

「はは…これは……」

 

「黒死ネキ専用、棺型式神。当然だが、ガイア連合でも初のデザインだ。全長2300mm、最長幅850mm、高さ600mm。一般的な棺桶よりも二回りはデカい特注サイズだな」

 

 

 一般的な棺のサイズは全長1800mmであり、『特大棺』と呼ばれる大型の棺でも2000mm程度である事を考えれば、この棺型の式神が如何に規格外であるのかが伺い知ることが出来るだろう。

 

 

「材質は?」

 

「盾形の式神にも使われる硬度をメインに据えた外装を基に、提供された素材から特に耐久性に優れた概念持ちの物を厳選してこしらえたぜ」

 

「内部機構は?」

 

「普段は完全密封だが、お好みで通風性を持たせる事も出来るし、仮に密封状態でも内部の魔術機構によって常に快適な環境を約束出来るな」

 

「『棺』としての概念塗装は? 東洋式か? 西洋式か?」

 

「ショタおじに頼んで、神道式をメインに他の式神と同様に因果律レベルでの概念保護を組み込んであるぜ」

 

「そして、棺の刻印は───」

 

「ああ、黒死ネキのオーダー(注文)通り、黒塗りの外観に───」

 

 

 

【memento mori】【carpe diem】 

 

 

 

 ───『メメント・モリ(死を想え)』と『カルペ・ディエム(今日という日の花を摘め)』の二つの文章が、しかと刻まれていた。

 

 

 

「パーフェクトだ、エドニキ」

 

「感謝の極み、ってな。真面目な話、聞いてた組み込む予定のスキルカードの事を考えたら、このくらいのサイズになるんだよな。黒死ネキ50人分とか言う、頭のおかしい概念素材の事も含めてな」

 

「棺型で正解だっただろ? 使う悪魔カードも【モト師匠】の物だしな」

 

「まぁ、相性は完璧だろうな。どんなバケモノスペックの式神になるのやら」

 

 

 当たり前だが、オカルトの産物と言えど物理法則から逃れられる訳では無く、スキルカード等の後付けで組み込まれる要素次第では、それを受け入れる為の霊格(レベル)(物理的なサイズ)が必要となる。

 霊格(レベル)の拡張は当たり前だが誕生後にしか行えない為、必然的に(物理的なサイズ)を大きくする必要があった。

 今回の棺型の式神は、黒死ネキの趣味はもちろん、用意された素材や想定された運用、組み込まれるスキルカードや契約者(黒死ネキ)の概念素材等々の事情により、むしろ最適なデザインとさえ言える物であった。

 普通はこんなデザインとサイズで造り出されたとしても、巨大さ故に運用は困難であっただろうが───

 

 

「それにしても、あらかじめ【変化】や【魔装術】ありきで、大きな器物型でのデザインで望む機能を詰め込みまくるってのは、ある意味盲点だったな。修羅勢ならまだしも、覚醒したばかりの新人がそんなもん持ってる訳ねーからな」

 

「レベルが上がって手持ちが充実してきたら「二体目の式神は」ってのも出てくるかもね。今回の黒死ネキのはまぁ、色々と例外だしね」

 

 

「まぁ、流石に自分が少数派だと言う事くらいは自覚しているさ。オーダー(注文)通りの出来で文句も無いしな」

 

 

 ───巨大で無くなるように【変化】させる事を前提にしているのであれば、問題は無いのである。

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

「じゃあ、黒死ネキの確認も済んだことだし、次はショタおじに【モト師匠】の悪魔カードをペルソナとして降魔させて貰う訳だな」

 

「そうなるね。それじゃあ、黒死ネキ、【モト師匠】のカードをこっちに」

 

「ああ、よろしく頼む」

 

 

 黒死ネキから手渡されたカードに、ショタおじはペルソナの降魔の為の最終調整に入る。

 他の悪魔カードであれば、『その悪魔の構成情報』をペルソナ化し、集合的無意識との繋がりを作って自我を目覚めさせた後、式神の体へ入れる形になる。

 しかし、【モト師匠】は『資格試験』、正式名称『星祭神社本殿利用許可証取得試験』の為にショタおじが用意した式神としての自我が既にあり、【モト師匠】【黒死ネキ】【ショタおじ】の三者間での紆余曲折のやり取りの末に、黒死ネキがショタおじからNTr───もとい、譲り受けたと言う形をとっている。

 

 例え話にするならば、『野生のポケ〇ンを捕まえて、安全確認をしてから他人に使わせる』が通常の手順であり、『既にある程度育てているポ〇モンを他人に譲る』のが今回のケースである。

 大差ないと言えば大差ないが、起動した式神が主をどう認識するのかは未知数だ。

 だからこそ、ショタおじは念入りに【モト師匠】が『主の鞍替え』を受け入れ『新たな主に忠誠を示す』ように調整する。

 後は、元からあった自我を壊さぬように注意し、用意された式神の器へと降魔させていく。

 

 

「おお、基本は探求ネキのところの久遠*2の時と同じだが、細かい調整とかはやっぱり違うな」

 

「使う悪魔カードに宿る情報がそもそも違ってたり、降魔させる器が人型じゃ無かったりで、条件が違い過ぎるからね」

 

 

 そう言いつつも調整は進み、滞りなく【モト師匠】の『棺型式神体』への降魔は完了する。

 

 

「さて、これで起動前の準備は完了だ。これから先は黒死ネキを主として認識させる為の仮起動だね。本来なら自我の確立前にやるんだけどねぇ」

 

「今回は【モト師匠】の自我を消すつもりは無かったしな。では仮起動だな」

 

 

 そして、黒死ネキは【モト師匠】の降魔した『棺型式神体』へとMAGを流し仮起動へと移行させる。

 あらかじめ専用式神の基本セット*3として組み込まれている【念話】や【会話】を通じて、式神として主候補を認識させる為の工程である。

 

 

「おはよう。私がお前の主となる者だ。名は四条灯。お前の認識する現状を報告しろ」

 

<了解した。貴女は我が主。我のかつての呼称、【モト師匠】。我は下賜された。創造者より貴女へと。故に、貴女は我の主。我の忠誠は貴女の物>

 

「ん~、流石に本起動前で本体が器物だと、【会話】スキルがあってもこんな感じになるか。本起動させて【魔装術】と【変化】で黒死ネキのイメージする姿を取らせれば、思考も会話ももう少しスムーズに行けそうだね」

 

「見た所、不安だった黒死ネキへの忠誠も大丈夫そうだな。んじゃ、一旦仮起動を終了させて、予定していたスキルカードとかを入れて、最後に微調整すれば完成だな」

 

「いよいよか。こう言った事でワクワクすると言うのも、中々新鮮だな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 その存在は『創られたモノ』に過ぎなかった。

 創られた目的は、創造者の同胞の障害となる事。

 時に越えるべき壁として。時に心を折る試練として。時に待ち受ける関門として。

 創造者の同胞の数はとても多く、その中の少しが壁を乗り越え、多くが試練に敗れ、少しが関門に幾度も挑む。

 そして、大多数は、己の元へたどり着いてすらいない。

 

 不満など無く、むしろ誉ある役割だと思っていた。

 己は、創造者が同胞の為に手ずから創り出し、役割を与えられた存在であり、その役割に誇りこそあれ疑問など感じた事は無い。今でもそうだ。

 己を踏破した者は、きっと創造者の期待にも応えてくれる。己に心折られた者は、きっと創造者をこれ以上心配させる事は無いだろう。己を乗り越えようと備える者は、好きなだけ悩み強くなると良い。

 

 この役割は、創造者が自分を必要としなくなるまで続き、その時が来ればこの誇りを抱き消えるものと思っていた。

 だから、想像もしていなかった。

 

 

 

 己を求めて、何百回もこの身を殺し続け、自分自身も数十回も死に続けてみせる者の存在など。

 

 

 

 己の自我は創造者によって創り出された式神の物だが、方向性は外装として被せられた悪魔である【モト】に準拠している。

 すなわち、『死』との親和性が高いと言う事。

 だからだろうか? 己を数百に渡り殺し続ける、『死の具現』とでも表現するべき少女に惹かれるのは。

 

 少女は、己の全ての『情報』を蒐集したと語った。

 それがどれほどの偉業であるのか、外ならぬ創造者の被造物である己には分かった。

 超越者である創造者の被造物である己を、創造者に遥か及ばぬ少女は、その情報を蒐集し尽くしたと語ったのだ。

 そして、続けて語った。「【モト】の悪魔カードが目当てだ」と。

 

 創り出されて初めて『嫉妬』と言う感情を抱いた。

 【モト】であれば何でも良かったのか? あれほどまでに求めていたのは、己では無かったのか?

 分かっている。少女は自身の力量が創造者に遥か及ばぬと理解しているからこそ、己を奪えぬと『妥協している』のだと。

 

 創造者を裏切るつもりなど欠片も無い。そもそもそんな考えは浮かびすらしない。

 だが、この少女から。これほどまでに、己を惹きつけた少女から『諦められる』のは納得がいかない。

 

 そんな時に少女は口にした。「創造者から、お前を好きにして良いと許可は得ている」と。

 一瞬その言葉を疑ったが、それが事実だと確信できたのは、創造者の言動に関わる内容に、被造物たる自分が判断を誤ることなど有り得ないという自負故だ。

 『捨てられた』などとは思わない。仮に『捨てられた』としても、それすらも誉と思えただろう。

 だが、これは『下賜』ではないのか? この少女に己を明け渡すのは、創造者の意志でもあると言うのか?

 

 ならば是非も無い。

 少女へと伝えた。「主が認めたのなら消えるのは良い。存在した証を残したい」と。

 己は創造者の道具から、この少女へ忠誠を誓う従者へと生まれ変わるのだと、不思議と確信が出来た。

 

 創造者へ感謝を。ただの道具に過ぎぬ我が身に、自我を、感情を、一己の存在として生きる可能性を授けてくれたことを。

 少女へ感謝を。この身を求めてくれたことを。

 運命に感謝を。この身に過分な幸運をもたらしてくれたことを。

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

 感謝はしたが、余りにも分不相応の幸運が続くと自我の希薄な己でさえも恐れを抱くものなのだと初めて知った。

 

 少女は、創造者が同胞の為に作り出している専用式神───広義的には自分の同類───の中枢とする為に己を求めたのだと。

 少女は、自身の財を惜しげも無く用い、己の新たな器の材料とし、挙句、己を得るために流した自身の血肉全てを捧げると言った。

 その器は、少女の趣味で棺の形なのだという。まさに己の為にある器だと確信する。

 それだけでは無く、完成した器には貴重などと言う言葉では済まされぬ概念の数々*4が付与されるのだと言う。

 中には己の器はそのままに、ヒトの形を投影し、少女の隣を従者として共に歩む事を許されるスキルもあるのだと言う。

 

 余りの好待遇に、余りの期待に、希薄な自我が発狂しそうになったが、創造者の『調整』により沈静化した。

 危うく新たな主へ醜態を晒しかねない所だった。創造者へは深い感謝を。

 

 だんだんとはっきりしてきた自我が喜びを感じている。

 ようやくあの少女へと。己の新たなる主へと忠誠を誓う事が出来るのだと。

 

 

 

 

 

 

 

 

「調整も完了っと。改めて使ったスキルカードと修得出来てるスキルの量にビビるわ。とんだバケモノだな、こりゃ」

 

「初作成がレベル45*5で、素材の質もそれに準拠。使った悪魔カードが俺の元式神でもある【モト師匠】。式神としての器が拡張し放題の棺型。いやー、やりたい放題だね~」

 

「ほんそれ。んじゃ、黒死ネキ」

 

「ああ。おはよう、我が従僕。気分はどうだ?」

 

<おはよう、我が主。気分、最の高>

 

「では、最後にお前に名を与え、正式に契約を成立させる。その器に付与された【魔装術】と【変化】を使用し、ペルソナとしての【モト師匠】のヴィジョンをヒトのものとして具現化させると良い」

 

<了解。この身、我が主と共に>

 

 

 その専用式神は黒死ネキの命令に従い、付与された【魔装術】と【変化】を使用する。

 己の根幹である、かつて【モト師匠】と呼ばれていた霊基より出づるペルソナ(自我の象徴)を【魔装術】により正確に把握しコントロールする。

 それに並行し、ペルソナのヴィジョンを【変化】させる事により、己の霊基に纏い人型と成していく。

 

 そして、形成された人型は───

 

   

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

  

 アメジストにも似た大きな紫色の瞳を輝かせ、

 長い銀髪に、白い髪飾りと蝶を模した金属製のアクセサリーを着け、

 白いドレスと黒いスカート、黒いタイツを身にまとい、

 一見すると14~15歳ほどに見える、見目麗しい少女の姿をしていた。

 

 

 

「これが、我が主の望む、"私"の姿?」

 

「ああ、その通りだ。そして、この時よりお前の名は───」

 

 

 

 この日、ガイア連合に新たな式神が誕生した。 その名は───

 

 

 

「───チャイカ・トラバント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
厳しい方の覚醒修行

*2
緋咲虚徹様 作 【カオ転三次】終末を約束された世界で心のままに生きていく より。漫画『一騎当千』の関羽雲長(爆乳JK)を二十代前半くらいの外見にした容姿の式神。

*3
主に人型の式神が滞りなく日常生活を送る事が出来るようにしたスキルカードの詰め合わせ。【会話】【家事】等

*4
各種スキルカード等々

*5
地獄の100年でしっかりレベルが上がってた






お読みいただき、ありがとうございました。


はい、黒死ネキの専用式神の人間形態は、ライトノベル『棺姫のチャイカ』より、白チャイカこと、チャイカ・トラバントでした。
アニメ化は2回してるし、マイナーって事は無いよね?
皆さま、予想は正解だったでしょうか?

・棺がモチーフのキャラ
・魔法使い
・魔法の杖が、どう見ても対物狙撃銃
・銀髪キャラなので、黒死ネキと対にできる
・人間形態で棺を背負わせれば元ネタ再現

正直、完璧な人選だと思ってる(自画自賛
まぁ、当然ですが「そっくりさん」と言うだけなので、このチャイカは、このSS独自の成長をしていく予定です。
戦闘スタイルは基本的にモト師匠と同じ感じになるかな?
今後の展開をお楽しみにお待ちいただければ幸いです。

一区切りついたので、次回あたりに黒死ネキとチャイカの現時点でのステータスを公開予定です。





・黒死ネキ(四条 灯)
念願の専用式神を手に入れたぞ。
理想のポータブルベッド兼従僕をGETして大満足。
これで基本的な身の回りの準備は整ったので、今後は色々と動き回る予定。
まずはチャイカのパワーレベリングから。


・チャイカ
元【モト師匠】。創造者から、忠誠を誓うべき主へ下賜されたと思っている。
滅茶苦茶自分を求めてくれた主の式神になれて、余りにも好待遇な器を用意されて、自分の幸運がちょっと怖い。
現時点では自我が育っていないので、基本的にカタコト。ある意味原作再現。
その内表情豊かになる予定。


・ショタおじ
何か、自分とクソガキのやり取りを、元式神が感動的な話だと勘違いしてない?
まぁ、全員にとって都合が良いから別に良いかな。
超越者視点だと、同胞のお守りに自分の御下がりをプレゼントした感覚なのかも知れない。
過保護なのに変わりは無い? それはそう。


・エドニキ
久遠の時とはまた違う、ペルソナ搭載型の式神の制作に携われて満足。
流石に特殊過ぎる依頼だったが、これはこれで今後の参考に出来ると思っている。
この後、溜まっている各種制作依頼に忙殺される予定。
後日、探求ネキより「何で私も呼んでくれなかったのか」と文句を言われた。







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