【カオ転三次】酒と葉巻と病と死神 ~みんな楽しく踊ればいい~ 作:マカーブル
本作をお読みいただき、たくさんのお気に入り登録やご感想をありがとうございます。
誤字脱字の指摘等も、いつも助かっております。
作中の挿絵として画像生成AIによるイメージイラストを表示しております。
AIによる生成画像に不快感を感じる方はご注意下さい。
今回は番外編で、かなり未来のお話。
他所様の作品のキャラクターを、作中で具体的な容姿の描写が無かったのを良い事に、「実はこうだった事にしよう」とネタにしてみました。
なお、事前にメッセージボックスで相談した結果「私は一向に構わんッッ!!」と烈さんが返答してくれたので、好き勝手する事にw
文章量が過去一で、その分投稿に時間もかかりました。申し訳ありません。
分割しようにも丁度良い所が見つからず、一気に読んで欲しいのもあってこのような形に。
お楽しみいただければ幸いです。
「おい執事、茶」
「ぐぎぎぎぎぎぎぎ」
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『死神同盟』
元々は転生者たちの寄り合いサークルとして発足したガイア連合。
死神同盟は、そんなガイア連合が発展していく過程で生まれたサークルの一つだ。
多くの転生者たちが集い、それぞれの趣味嗜好や客観的な評価などから、大小様々な倶楽部やサークル、同好会等々に細分化して行き、その所属や脱退、掛け持ちも当たり前に行われて来ている。
有名どころではスケベ部、ロボ部、ホビー部、図書館探検部等、遊び心も実戦的な知識や経験も合わせ持つものや、アーチャー同盟*1、合法ロリ同盟*2、黒髪ロング同盟*3等、外見的特徴から勝手に結成されている事になったものまで幅広く存在している。
その中でも死神同盟は、ガイア連合随一の大鎌の使い手である邪視ネキに憧れて大鎌を手にし、その多くが大鎌の取り扱いの困難さに挫折していく中、無事生き残った使い手で結成された愛好サークルである。
邪視ネキを師と仰ぎ、同盟の盟主として担ぐ熱心なフォロワーでもあり、性質上構成員は漏れなく厨二病を患っており、OSRな戦い方の研究に余念がないオタク集団とも言う。
なお、邪視ネキ以前からガイア連合で頭角を現していた、同じく大鎌の使い手である黒死ネキについては、「あの人、OSRを通り越して純粋に恐い」「俺たちは大鎌でスタイリッシュに戦う事に憧れたんであって、死山血河を作りたい訳じゃ無い」「スタイリッシュな最強ヒロインが良いんであって、スプラッターな最恐ヒロインは勘弁して下さい」等々、納得の理由で畏怖の対象にはなっても憧れの対象にはならなかったが、同盟内における〝殺しの性能〟は間違いなく最強であり、邪視ネキを『盟主』、黒死ネキを『筆頭』と呼称する事で意見は一致する事となった。
これについて当の邪視ネキは、自身は加入しておらず勝手に担がれているだけであり、「師匠呼びはともかく、盟主はなんだか大仰じゃありません……?」との事。
黒死ネキについては、元々は道南三人娘*4の将来性を期待した彼女が、度々三名*5に絡んでは模擬戦*6を希望しており、邪視ネキから「模擬戦ですよ? 本気で殺し合うつもりはありませんからね!!」と『殺し合い』は頑なに拒否された為、「それはそれで楽しめるし、良いか」と妥協した経緯がある。
結果として、『殺し合い』でなくなったそれは、外部から見れば紛う事無き〝超人たちによるスタイリッシュOSRバトル〟であり、その光景はまだまだ低レベルの厨二病患者たちの脳を焼くには十分過ぎた。
そして極めつけに、黒死ネキと邪視ネキの二人は共に背中に翼を生やして飛ぶことが出来るのである。
黒死ネキは【魔装術】で悪魔の翼を。邪視ネキは【サリエル】のデビルシフターとしての天使の翼を。
想像して欲しい。
タイプの違う黒髪ロングで黒スーツの美少女二人が、同じくタイプの違うデザインの大鎌で超絶技巧による戦闘を行っている光景を。
片や、フォーマルスーツにロングスカート、妖しく輝く赤い瞳に邪悪な笑みを浮かべ、禍々しいデザインの大鎌を振るい、悪魔の翼で空を駆る美少女。
片や、フォーマルスーツにパンツスタイル、冷厳な青い瞳に真面目な表情で、スタイリッシュなデザインの大鎌を振るい、天使の翼で空を舞う美少女。
この両者が、長く艶やかな黒髪をなびかせ、自分たちには理解すら及ばない高度な戦闘を繰り広げているのだ。
地上で、上空で、大鎌を激突させ、躱し、切り裂き、恐ろしくも美しい光景がそこにはあった。
なお、ここにカス子ネキが加われば、死を撒き散らす『人形』の群れで視界全てが覆い尽くされ、魔人ネキが加われば、周辺の地形が攻撃の余波でクレーターだらけになるのはご愛敬だ。
かくして、ワールドカップの開催時期に増加するサッカー部員のごとく、スタイリッシュなOSR大鎌使いに憧れたニワカどもが大量に集まったのである。
もっとも、半数は大鎌の取り扱いの困難さに挫折し、残りの更に半分は黒死ネキが軽く殺意を向けたら逃げ出したし、そのまた残った更に半数は、邪視ネキのガチ親切心からの心折指導で身の程を知った。
そして残った精鋭の中に、前衛型の鎌ショタニキ、魔法型の鎌ロリネキ、補助型の鎌ホモニキの三名がいた。
全員が邪視ネキの熱心なフォロワーであり、邪視ネキの寵愛を向けられているカス子ネキを目の敵にしている。
なお、しょっちゅう邪視ネキに絡んでいる黒死ネキに対しては、カス子ネキに対するノリで突っかかろうものなら、「良い口実が出来た」とばかりにヤベェ笑顔でぶっ殺されるので、普通に丁寧に対応している。カス子ネキ、この扱いの差にはマジおこである。キャラって大事だよね。
余談だが、鎌ショタニキと鎌ロリネキの二人は邪視ネキ一本のフォロワーだが、鎌ホモニキに関してはバフ・デバフや状態異常を駆使する補助型である為、自身の完全上位互換である黒死ネキにも敬意を払っている。
もっとも、黒死ネキは〝その根源や権能が人の形をしている〟と言った、言わば才能特化型であり、彼女の手札は一部の術式を除いて他者が参考に出来る類のものでは無いのだが。
今回は、そんな彼らの中の一人のお話である。
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「おい執事、茶」
「ぐぎぎぎぎぎぎぎ」
「いや、何をやっているんだい、師匠?」
終末を迎え、地球が魔界の一地方として軟着陸してから幾年月。
力なき者たちは文字通りの意味で餌となり、力持つ者たちは暴力を通貨とし望むものを手に入れる。
弱肉強食こそが真理であり、シンプルかつ絶対のルールであると言わんばかりに、悪魔は人間を獲物とし人間は悪魔を狩る。
賭け事においても、力なき勝者はそもそも
そう───
「ああ、契*7か。見ての通り、この
「いや、私の聞きたいのは『何をしているか』ではなく、『何故こうなっているのか』なのだけど?」
「ち、契お嬢様!! これは、決して僕の趣味と言う訳では……!!」
「……ああ、うん。何となく分かった。それが今回の罰ゲームなんだね」
───
「普段はおっかなびっくりしている癖に、何故か今日は張り切って挑んできてな? まぁ、結果はご覧の通りだが」
「ぐぎぎぎぎぎぎぎ」
「うわぁ……」
「で、執事。茶はまだか?」
「……ただ今お持ちいたします」
そう言って鎌ショタニキは若干引いている契を横目に、少々ぎこちない手つきながらも紅茶を淹れ黒死ネキへと差し出す。
彼が敬愛する
「ふむ…………
「ざけんな手前!!」
「いや師匠、流石にそれは酷くないかな?」
「お嬢様!!」
「なら試しにお前も飲んでみるか?」
「それじゃあ…………
「お嬢様!?」
鎌ショタニキが用いたのは間違いなく紅茶の茶葉なのだが、何故かクソ不味い上に極めて苦く、まともに飲めた代物では無かった。
最初はフォローしようと思っていた契だったが、彼女はお洒落さんでニューエイジ組のお茶会準備担当であり、散歩の際に眺めの良い場所でお茶をするのが趣味のお茶会ガチ勢だ。
それだけにお茶の出来にはうるさく、折角の茶葉を汚水以下の代物に変貌させた鎌ショタニキのフォローは、如何に彼女が心優しい良い子であろうと不可能なのであった。
「何だろうな、これ? スキルで【破壊的な料理の腕前】*9でも持っているのか?」
「淹れ方はぎこちなかったけど、極普通に見えたんだけどね?」
「んー……初対面の時と比べて今のガワなら執事の権化ごっこが出来るかと思ったが、所詮はモドキだったか。英国淑女のティータイムを任せられるはずも無かったな」
「誰が英国淑女だ!! 誰が!!」
「私は血筋的には日英ハーフだぞ?*10 マナーも礼儀も完璧だが?」
「他人への配慮がゼロどころかマイナスじゃねーか!! って言うか、そんなに言うなら、筆頭は美味しい紅茶が淹れられるとでも!?」
「え? 知らないの?」
「え?」
「クククっ、そこまで言うなら教育してやろうじゃないか。本当の紅茶と言うものを」
「え?」
「私にお茶の淹れ方を教えてくれたのって、師匠だよ?」
「はぁ!?」
誰が? え? 黒死ネキが?
あの殺し殺されが三度の飯より好きどころか、殺しが飯の代わりになる*11ような危険人物が?
そんな鎌ショタニキの驚愕と混乱を置き去りにして、黒死ネキは彼が用意していた茶葉の缶を手に取る。
「ダージリン*12のセカンドフラッシュ*13か。多少古い物とは言え、このご時世に良く手に入れたとは思うが、何でコレを使ってあの汚水が出来るんだ? マジで紅茶への冒涜だろ、これ」
「それだね」
「ぐぎぎぎぎぎぎぎ」
黒死ネキは、自身の無限収納鞄からケトルや二つのティーポット、複数のカップにソーサー、水の入ったペットボトルを数本取り出し準備にかかる。
まずは数種類のペットボトルを手にして、それぞれから特定の割合で中の水をケトルに移していく。
「……あれは一体何を?」
まるで水でカクテルを作っているかのような行動に、疑問を抱く鎌ショタニキ。
それに答えるのはお茶会ガチ勢の契だ。
「ああ、師匠ガチだね。あれは紅茶用のブレンド水だよ。紅茶を淹れるなら水は軟水が向いているんだけど、硬水は必要以上の渋みや香りを抑えてくれる働きがあるからね。師匠は独自のブレンドで軟水と硬水を混ぜる事で、紅茶を淹れるのに最適な〝水〟をまずは作っているんだよ。勿論、茶葉の種類と状態によってブレンドの割合は変える必要があるよ?」
「……………………」
初手から既に自身が遥か及ばない領域の解説をされて呆然とする鎌ショタニキだが、そんな彼を置き去りにして黒死ネキの紅茶作りは続いていく。
ケトルの中でブレンド水が完成すると、次は水を沸騰させる作業なのだが───
「───って!? 何で筆頭の右手がごつい鉤爪の生えた獣の手に!?」
「ああ、アレは師匠の【魔装術】で右腕だけ【マルコキアス】にしているそうだよ」
「何でっ!? ───って!? 熱ッつ!? 離れてるのにここまで熱気が!?」
「水を沸騰させる時に時間を掛けすぎちゃうと、沸騰の際に水の中の酸素が抜けて茶葉の風味が十分に溶け出なくなってしまうからね。そこで【マルコキアス】の炎を使って、短時間で一気に沸騰させて酸素が抜けるのを防ぐわけだね」
「お湯を沸かす為だけに獄炎の悪魔の力を!?」
───余計な時間をかける事無く、スムーズに水を沸騰させ、その余熱でティーポットを始め、カップも予熱しておく。
茶器の予熱は必要無いと言う説もあるが、
そして、僅か数秒で水の沸騰と茶器の予熱を終えた黒死ネキは、続けてティーポットに茶葉を淹れていく。
一般的に紅茶一杯分は150~160mlで、茶葉は一人分で2~3グラムと言われているが、黒死ネキは無造作とも言える動作で缶からティーポットへ茶葉を移していく。
「え? えっと……?」
「何を言いたいか分かるけど、師匠はあれでキッチリ分量を量っているよ? 無造作に見えるけど、あれでミリグラム単位で茶葉の仕分けをしてみせてくれた時は、開いた口が塞がらなかったよ」
「ええええええええ…………」
必要な分量の茶葉をティーポットへ移すと、次はいよいよお湯を注ぐ作業だ。
ティーポットの縁から10cmほどの高さにケトルの注ぎ口を合わせ、勢いよく沸騰したお湯を注ぎ入れる事で、ティーポットの内部で茶葉が浮き上がり、お湯を含んで重くなる事で沈み込み、沈んだ茶葉はお湯の中の酸素に触れて軽くなる事で再度浮上する。
この様に、茶葉が上下に動き回ることで紅茶の成分が効率よく抽出され、香りや味わいがより豊かになっていく。
一般的に『ジャンピング』と呼ばれる技法である。
「……逆に、普通の高さから注いでるのが意外に見える……」
「無駄に高い所から注いだところで、途中でお湯が冷めたり対流が激し過ぎたりで、余り良い事は無いよ? 派手なパフォーマンス以上の意味が無いなら、素直にお茶が美味しくなる淹れ方の方が良いかな。重要なのはしっかりと沸騰しているお湯を使う事の方だからね」
「……タメになります」
お湯を注ぎ終えたら、残すは〝蒸らし〟だ。ティーポットに蓋をして、茶葉が十分に蒸れるように、茶葉の大きさに合った抽出時間を守り、じっくりと待つことになる。
茶葉の大きさは、大別して茶葉をカットしないフルリーフと、カットするブロークンに分かれる。
同じ品質の茶葉でも味わいやコクに違いが出て、蒸らしに必要な時間も差が出る。
今回使用した茶葉はダージリンのセカンドフラッシュで、ブロークンの物だ。
短めの蒸らし*14で、力強いコクと香りを楽しむことが出来る事で知られている。
「……そう言えば、さっきから気になっていたんですが、何故ティーポットが二つも? 一つは温めはしても使っていないみたいですが?」
「ああ、そっちは後で使う物だね。まぁ、すぐに分かるから」
「はぁ……?」
「さて、時間だね。師匠のお茶は久しぶりだなぁ」
「……もはやお二人が時計も無しで、正確な蒸らし時間を把握している事にはツッコまない方が良いんですね」
契の宣言と黒死ネキがティーポット内をティースプーンで軽くひと混ぜして仕上げるタイミングがほぼ同時なあたり、二人の紅茶ガチ勢っぷりを示しており、もはや呆れるしかない鎌ショタニキであった。
そんな彼を尻目に、最後の仕上げでもあるティーポットから紅茶を注ぐ作業だ。
右手でティーポット、左手に茶漉しを持ち、並べられたソーサーの上のカップにティーポットを運んでいく。
そして、ティーポットを傾け、茶漉しで注ぎ込まれる茶殻を漉しながら、それぞれのカップに複数回に分けて注がれる紅茶の濃度が均一なるようにまわし入れていく。
人数分の紅茶を注ぎ終えると、ティーポット内に残った紅茶は、同じく茶漉しで茶殻を漉しながら、もう片方のティーポットへ注ぎ直していく。
茶葉を蒸らしたティーポットに残したままだと、次に注ぐ紅茶は余計な渋みが茶葉から溶け出てしまった物になるが、先んじて別のティーポットに移しておくことで、最も味の良い状態を保つことが出来るのである。
そして、ゴールデンドロップと呼ばれる『最後の一滴』まで注ぎ終えると、おかわりまで含めた紅茶の用意は完成する。
「ね、もう一つのティーポットの使い道は分かったでしょ」
「はい、確かに……」
「さて、ではしかと味わってもらうとしよう。本当の紅茶と言う物をな」
そう言って、普段の三割増しのドヤ顔を披露しつつ、本人の自称する通り完璧な所作で紅茶を鎌ショタニキと契の両者へと振舞う黒死ネキ。
契はティースプーンをカップの反対側へ置き、片手でカップの取っ手を親指と人差し指でつまむように持ち上げる。
鎌ショタニキはマグカップを持つ要領で取っ手に指を通そうとしていたが、契の所作を見て慌てて真似をする。
そして、両者ともカップへ口を近づけ、静かにすするような動作で紅茶を口にした。
「「………………」」
まるで小さな花が心の中に咲いたかのようだった。
力強くも優しい香りとコク。深みにある渋みが絶妙に絡み合い、口の中で舞い踊る。
更に一口を飲むと、透き通るような後味が口の中に残り、その余韻が長く続く。
紅茶の温かさが心の奥底まで染み渡り、じんわりとした幸福をもたらしてくれる。
何もかもを忘れて、この紅茶を飲み終えるまでの僅かで特別な時間に身を委ねてしまう。
気が付くとカップは空になり、「ほぅ」と無意識に溜息を吐きつつ、カップをソーサーへと戻していた。
「ふぅ。久しぶりだけど、やっぱり師匠のお茶は美味しいね」
「………………美味しかったです」
「当然だろ」
美味いなどと言う表現自体が、失礼になり兼ねない程の美味。
何で同じ茶葉で入れたと言うのに、自分は汚水で、彼女のは至高の甘露だと言うのか。
いや、そもそも……
「どうして筆頭はこれほどの紅茶を淹れられるように?」
「ん? 手段と言う意味でならジャンニキから教わったぞ。ジャンニキが言うには……確か佐藤田*15とか言ったか? かつてそいつと料理対決で数回引き分けた時に、そいつが淹れた紅茶を真似ただけとか言っていたな」
「え? ジャンニキと料理勝負で引き分けたって……その人、黒札なんですか?」
「現地民らしいぞ? 自分の料理で他人を驚かせるのが大好きで、このご時世に斬新さとサプライズに拘った料理でシェルターの住民に夢を提供しているらしい。覚醒者かどうかまでは知らん」
「……色んな意味で凄い人ですね」
「そう言えば師匠、『手段』って言い方をするなら、『目的』もあるって事?」
「あるぞ。と言うか、元々は
そう言って黒死ネキは無限収納鞄より一本の瓶を取り出した。
700ml程のサイズの瓶で、一般的にフルボトルサイズの酒瓶として用いられる物だ。
「うわッ、もうこの時点で瘴気が凄い!? それって、確か師匠のお気に入りの……」
「『魔酒ゲーデ』*16だな。もっとも、これは通常よりも【ゲーデ】の死の権能が色濃く反映された特注品*17だが」
「特注品? 普通のじゃダメなの?」
「通常の『魔酒ゲーデ』も十分美味いが、折角だからもっとパンチの効いている物も飲みたくなってな? いちいち注文するのも面倒だから一億マッカ程先払いしておいた。サービスで【ゲーデ】製の葉巻*18も付いてくるからお買い得だぞ」
「いッ、ちッ……!?」
「コレだから深層民は……」*19
「ええと、それでその『魔酒ゲーデ』とのカクテルって……」
「紅茶と合わせるなら、『タブラティー』*20がシンプルで美味いぞ。このように……」
そう言って実演とばかりに、ティースプーン数杯分の『魔酒ゲーデ』をカップに注ぎ、その上から先程用意したおかわり用の紅茶を注いていく。
色合い的には先ほどの紅茶と大差ないが、明らかに香りが芳醇になり華やかさも増したように見える。
これで使用したラム酒が『魔酒ゲーデ(特注品)』だと知らなければ、思わず手に取ってしまいそうな抗いがたい魅力を放つ一杯がそこにはあった。
「ううう……し、師匠、良かったら……」
「お前下戸だろ」
「うううぅぅぅぅううう~~~~~!!」
本気で地団太を踏む契を横目に、黒死ネキは『魔酒ゲーデ(特注品)』とダージリンのカクテルであるタブラティーを無駄に優雅な手つきで口にする。
途端、先程まで感じていた豊潤の香りと華やかさとは別の、全ての生命を死と穢れへと誘い込むような瘴気が溢れ出てくる。
フヴェルゲルミルの泉*21もかくやと言わんばかりの静かで強烈な瘴気であったが、黒死ネキがタブラティーを飲み終えると、何事も無かったかのようにそれらの瘴気は霧散し消えていった。
「「…………」」
「うむ、我ながら良い出来だな。やはりラム酒はそのままでもカクテルにしても美味いな」
「いや、もうそれ絶対にラム酒じゃ無いだろ!?」
「もうそれ完全に師匠専用だよね? 他に飲める人とかいるの?」
「結構いるぞ? 脳缶ニキとか、お前の義母*22とかな」
「「あぁ……」」
納得せざるを得ない面子に思わず声を上げてしまう契と鎌ショタニキ。
そんな微妙になってしまった空気を変えようと、契は気になっていた事を聞いてみる事にする。
「ええと……そう言えば、この執事ごっこが罰ゲームなのは分かったけど、そもそも何で戦う事になったんだい?」
「ん? ああ、私がこいつに少し声を掛けたら、何故か急に怒り出してな? とりあえず殺してクールダウンさせただけだぞ」
「とりあえずで殺したのは置いといて、師匠、何か酷い事でも言ったんじゃないのかな?」
「ふむ? 割と長い事大鎌を振っているが【大鎌の心得】は生える気配も無いし、こいつ自身の技量も頭打ちっぽかったからな、鋼糸でも試してみたらどうだとは言ったな。
「……………ええと……」
自身は物心ついた時から【大鎌の心得】を持っていた契は何ともコメントしづらい想いを抱くも、何とかフォローしようと口を開きかけるが───
「……僕は、
───突然の鎌ショタニキの叫びに二の句が告げられなくなる。
「ああ、そう言う? クククっ、確かに
「あの、師匠? それってどう言う?」
「お前たち新世代は知らない奴が多いのも仕方ない事だがな。これは私たち黒札の業のようなモノだ。この件に関しては、私とこいつは特に、な。 あははははははははは」
そこでふと目線を鎌ショタニキの
「で、お前は
「巫山戯るんじゃねぇぞ、クソガキぃ!! 僕がお師匠様を裏切る筈が───」
「えっと、あの、私がどうかしたのかな?」
「──────!!??」
「あ、お母さま」
「よう、宮古シオリ。一ヶ月ぶりだな」
「お、お、お師匠様!? ち、違うんです!! 僕は決して貴女を裏切ったりなんて!!」
「え? 何? 話が見えないんだけど?」
道南支部での仕事を終えて帰宅してきた邪視ネキこと宮古シオリ。
契の実の母親であり、死神同盟の盟主(本人非公認)の登場に三者三様の反応を示すも、当の邪視ネキ本人は経緯も分からず困惑顔だ。
「ああ、お前も『原作』には疎いんだったな。何、ちょっとそこの小僧が拗らせているだけだ」
「『原作』? えっと、私たち黒札の中には、前世のゲームや漫画の登場人物に似た容姿の人が多いって言う、アレの事?」
「そうだ。と言うか、何ならこの場に居るやつは
そう言って愉快そうに鎌ショタニキを眺める黒死ネキ。
そもそも、黒死ネキが鎌ショタニキに鋼糸を使ってみるのを勧めたのも、罰ゲームで執事ごっこをさせたのも、その過程で彼をからかう様な態度をとっていたのも、全ては彼女と彼の
「で、このまま私に話させて良いのか? 自分の想いは自分で口にしないと、決して相手には伝わらないぞ? なぁ───」
そこで一拍置き、黒死ネキは改めて『原作』との一致を楽しむように鎌ショタニキの上から下までを眺め、その容姿を確認する。
黒いミディアムヘア、青く鋭い瞳、細身ながらも芯の通った体幹、普段の生意気な表情は怒りと困惑に歪み、苦悶に喘いでいるようにも見える。
そして、黒死ネキは愉快そうな態度を崩す事無く───
「───
───
ウォルター・
黒札たちの前世における人気コミックス、『HELLSING』の登場人物の一人。
いわゆる『極めて優秀且つ、戦闘強者の執事』のキャラクターとして描写されており、鋼糸を手足の様に操り、吸血鬼や
物腰は極めて穏やかにして万事に通じ、時にはジョークを披露する道化も演じる老紳士としての姿と、慇懃無礼で素行不良、破滅的嗜好を剥き出しにして確実且つ、徹底的に対象の誅殺を楽しむ事から「死神」の異名を持つ少年期の姿、そして、自身が打倒を夢見た
これら三つの姿が描写されており、鎌ショタニキの現在の姿は、『ウォルター』の14歳の頃の姿と酷似していた。
作中のウォルターは、主人公である吸血鬼アーカードと共に英国国教騎士団ヘルシング家に仕えており、1944年のワルシャワで「吸血鬼の軍隊作って戦争しまくろうぜ」とか言う狂気を実現しつつあったナチスのミレニアム機関の計画を潰している。
その際に如何なるやり取りがあったのか、ウォルターは打倒アーカードを決意し、その後の自分の人生を全てを賭け準備を進めてきた。
二次大戦以後も五十年に渡ってヘルシング家に仕え、今代の主であるインテグラが幼少時にアーカードの封印を解かざるを得ない状況に陥るように画策し、以後、その画策に導いた本心を己の奥底に隠し続け、ヘルシング家の雑務全般を取り仕切る執事の任に専念し、機関長として経験の浅いインテグラを補佐してきた。
作中のクライマックスではロンドンへ攻め込んで来た
魅力的なキャラクターである事は間違いなく、結果的に台無しになりはしたが、自分の人生を自分の意志で選び、悔いは有れど納得し幕を降ろしている。
しかし、客観的に見れば『自分の主を騙し続けた裏切り者』である事に変わりは無く、そのレッテルは今世において所謂『原作持ち故の苦悩』として牙をむく。
例えば、アーチャー同盟の者たちが「UBW使えないの?」等と勝手な期待と失望に晒され続けたように。*23
逆に、『原作』と同様に振舞った結果、止めたくても後には引けなくなってしまったり。*24
悪意など無く、軽い気持ちだからこそ、悪意ある言葉以上に勝手な期待を寄せられた者たちは、勝手な失望に傷つく事になってしまう。
「あ、鎌ショタニキってガワはショタウォルターなんだ? やっぱり死神って呼ばれたいから死神同盟に入ったん?」
「やっぱり打倒
「土壇場で邪視ネキを裏切って、黒死ネキとガキの喧嘩か? 原作以上に勝てる目がねぇって」
『原作』だとこうだから。『原作』だと裏切り者だから。『原作』と同じガワだから。
もう聞き飽きた。言われるのも言い返すのもウンザリだ。
自分は自分だ。『原作』とやらの『登場人物』なんかじゃない。
なんなら『原作』とやらの『登場人物』よりも、今の自分の方が確実に強い。
なのに、『原作』とやらを神聖視する連中のせいで、未だに『登場人物』に及ばないかのように思い込まされる。いや、これは自分でも無意識にそう思い込んでしまっているのか?
平静を装いつつも、どうしてもストレスもコンプレックスも大きくなっていった。
何よりも許せなかったのは、本気で敬愛して目標にしている
だが、ここで安易にキレてしまえば邪視ネキにも迷惑がかかりかねない。これがカス子ネキならどうでも良いのに。
だから我慢していたし、自分以外にも似た境遇の者も大勢いる以上、自分だけが騒ぐのもみっともない。
だからこそ、だろうか───
「よりによって
───勝手に同じ境遇だと思い込んでいた相手からの言葉が、我慢できなかったのは。
「なるほどなるほど。お前の言いたい事は理解した。下らないとは言わないが、別にお前の事情とか私には関係ないよな?」
「いや、師匠、バッサリ過ぎ」
「灯、流石にそれはウォルターに悪いよ」
「うわーん、おししょー!!」
「お前、実は結構余裕あるだろ」
鎌ショタニキの事情は理解しつつも、別に自分には関係ないとバッサリ切り捨てる黒死ネキと、フォローする優しい母娘。そしてドサクサに紛れて邪視ネキに抱き着こうとするショタ鎌ニキ。
おい、
「……けど、筆頭もある事無い事言われ続けて来たんですよね? 実際にロリカードのガワなんだし、原作厨から色々と」
「まぁな。やれ服装は白いスーツにしろだの、【変化】が使えるなら声は渋い男性*25にしろだの、いっそ吸血鬼になれだの、中々愉快な声が多かったぞ」
「それって、煩わしくなかったの?」
「その場限りのネタなら、私はむしろ歓迎だぞ。元々『原作』のアーカードの在り方も考え方も戦い方も、私好みではあるからな。『
「うん、灯は劇場型って言うタイプの性格だもんね」
「面白そうだと思ったら割と何でもやるからね、師匠は」
自分の容姿がロリカードだと知った時から、その場のノリで
「う~~~……けど、中には鬱陶しかったり、ムカつく物言いの奴とかもいたんじゃないんですか?」
「いたな。まぁ、
「「「うわぁ……」」」
そうだった。こいつ黒死ネキだった。
「灯、あんまり酷い事しちゃダメだよ?(優しい口調)」
「別に酷い事などしていないぞ?」*26
「具体的には……いや、やっぱり無しで」
「ですね。お嬢様の情操教育にも良くないです」
「灯、あんまり酷い事しちゃダメだよ?(ガチトーン)」
「解せぬ」
残当。
「……うーん、『HELLSING』ってこう言うお話だったんだ。何て言うか、その……凄いね?」
「師匠たち黒札の人たちの言う『原作』ってこういう事なんだね。確かに師匠や鎌ショタニキにそっくりなキャラが活躍してるし。少佐ニキやアンデルセンニキのそっくりさんもいるね」
姫路支部長の破魔ネキ*27が前世の記憶を転写した物を製本して作られた、『HELLSING』のコミックスを読みつつ、邪視ネキと契の母娘は感想を述べあっていた。
鎌ショタニキの苦悩や黒死ネキの享楽を理解する為には、結局のところ『原作』を知るのが一番手っ取り早いと言う意見の元、「じゃあ、読んでみるか?」と黒死ネキが提供した品だ。
「けどこれ、当然だけど皆と『原作』のキャラって全然違う別人だよね」
「そうだね。鎌ショタニキはお母さまに憧れてるけど、それは忠誠とは違うし。師匠は吸血鬼じゃ無くて人間だし、そもそも自分の人生に負い目とか無いよね? 少佐ニキは常識的な良い人だし、アンデルセンニキは狂信者なんかじゃ無いし」
そして、『原作』と『原作持ち』の両方を知ったからこそ、何の裏も無く自然と『全然違う別人』と言う感想が出てくる。
「当たり前だよね? 見た目が似てるからって、同じ人じゃ無いんだし。けど、これだけそっくりだったら師匠みたいに『
「ほう? なら契もやってみるか? 戦争で死亡して、その死体を化物に作り変えられて、人類抹殺の戦いに強制参加させられ、解放されてからは自暴自棄になって各地を放浪するキャラの『
「私の『原作』ってそんななの!?」
「肝心なところを端折ってんじゃねーぞ、クソガキぃ!! 安心してください、お嬢様!! 『原作』ではその後に守りたい者と出会って、その子の為に戦い、その子が自分を受け入れてくれる仲間と一緒に旅立ってからは、その子を育てた老夫婦と一緒に心穏やかに暮らしていますから!!」
「そ、そうなんだ? ちゃんと幸せになれたんだね?」
「なお、そいつは化物にされた影響で両性具有になって、後に物語の黒幕に再改造されて無性になっているぞ。ちなみに実年齢は60~70代だ」
「情報量多すぎない!?」
「お前、ホントにいい加減にしろよぉ!!」
「あははははははは。分かりやすいだろ? コレが『原作持ち故の苦悩』とやらだ」
「ううううううう~~~~!!」
「灯、また悪い癖が出てるよ?」
ひとしきり
「……で、コレはお前らにとって、苦悩するに値する事か?」
「「…………」」
「所詮は似ているだけの他人の人生だ。自分から気にするのならすれば良いが、〝雑音〟を好き好んで聞き続けるのか?」
「「…………」」
しばしの沈黙。そして───
「……筋違いの八つ当たりは、すいませんでした。けど、それはそれとして、外野に僕の人生に口出し何かさせない!! 僕はいつか必ずお師匠様に認められるくらい強くなって、カスの素っ首を落として、お師匠様を奴の魔の手から救い出して見せます!! 」
「相変わらずなんだね、その……様式美……?」
「娘としては聞くたびに微妙な気持ちになるんだけど? 一応、もう一人のお母さまだし。それはそれとして、私も私の人生に口出しさせるつもりは無いよ。と言うか、私の周りの人たちって、
「お嬢様……」
───
そこには、生を自分の意志で謳歌している者の輝きが確かにあった。
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│以下、保護者の会話
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「……ねぇ、灯?」
「何かな?」
「私はきっと、契を厳しく育てるとか出来ないと思ったから、この終末が訪れた世界で生きて行けるように、灯に契を鍛えるのをお願いしたよね」
「ああ、そうだったな」
「正直、迷惑じゃないかなって思ってたよ? 「こいつ育てて将来的に殺し合うのも面白そう」とか言い出した時点でそんな心配も無くなったけど」
「今でも結構良い線いっているぞ? やはり弟子の育成はケルト式に限るな。互いに遠慮する事のない師弟の絆が築かれるぞ」
「……どうしよう、私じゃツッコミが追い付かないかも」
「別に、思うままに言いたい事を口にすれば良いんじゃないか?」
「じゃあ言うね。今回みたいに
「おやおや、あんなに素直だった宮古シオリも、母となれば変わるものだな。確かに私は契を染めるつもりなど無いな。私の劣化コピーなぞ作った所で、楽しめるとは思わないからなぁ」
「ほら、またそう言う偽悪的な言い方をする。本心から言ってるのも分かるけど、灯が『生を自分の意志で謳歌出来る人』を馬鹿にしない事は知ってるから」
「あはははははははは。母は強しとは良く言ったものだ。良いだろう、私の負けだな。では、素直に今回の件の報酬を要求するとするか」
「うん、契の事もウォルターの事もありがとう。これまでの悩みも、これからの悩みも、きっと自分の糧に出来ると思う」
「なら、分かっているな? 私がお前に望むのは……」
「うん、分かってるよ。けど……」
「ああ。「模擬戦ですよ? 本気で殺し合うつもりはありませんからね!!」だったな?」
「そう。「それはそれで楽しめるし、良いか」が返事で良いよね?」
そして、終末の訪れた世界の片隅で、美しい死神たちは舞い踊る。
Fateシリーズの「衛宮士郎」「アーチャー」「無銘」等の容姿や能力を持つ転生者や式神が立ち上げた組織。正義の味方が多く、調理スキルが高く、女性難が
感想欄でのネタが作中に逆輸入されたケース。盟主は破魔ネキ(当時21歳)。
外見が幼女や少女の黒札や式神、果ては現地人まで纏めて加入している扱いになっている。外見がロリなら実年齢は関係ないらしい。主なメンバーは破魔ネキ、キノネキ、幼女ネキ、黒死ネキ、カス子ネキ、178ネキ、若返った恐山の長老等
いつの間にか結成されている事になった黒髪ロングヘアの転生者や式神、現地人による集まり。なお黒髪ロングなら男性でも加入できるので、名誉会長はショタおじ。黒髪ロングヘアのキャラはかなり多いし男女問わず憧れの対象でもあるので同盟が出来るのは自然な流れ。主なメンバーは
終末後に邪視ネキとアホボンことシンジ君との間に生まれた娘。ガワは格闘ゲーム『GUILTY GEAR』シリーズのテスタメント(最新作仕様)。
両性具有かつ吸血嗜好者。黒死ネキを師と仰ぎ、母譲りの邪視と大鎌技術、父譲りの血液操作を駆使して戦うOSRバトラー。
当然だが彼女も死神同盟の一員であり、時期盟主として期待されている。
190話目 北海道支援と樺太神社復活。 より。
かつて田舎ニキが戦ったが上手く逃げてニューオリンズ・ハイチ・キューバを支配下においている【死神 ゲーデ】が作ってるゲーデの力がふんだんに込められたラム酒。
サトウキビから砂糖を精製する際の副産物であるモラセス(廃糖蜜)を原料にして、モラセスを自然発酵させ単式蒸留器で蒸留したヘビー・ラム。モラセスと水を混ぜ、純粋酵母発酵させて醸造酒を作り、連続式蒸留器で蒸留したライト・ラムもある。この蒸留の過程でゲーデの信者たちがゲーデの力をふんだんに込めるため、死神系列や魔系列には受けがいいが、聖系列には受けが悪い酒。
193話目 原作持ち故の苦悩、人魚ネキの功績 より
合法ロリ同盟の盟主で、本霊はアポロン。器用万能型の強者。外見は神楽シリーズの鏑木 紫
お読みいただき、ありがとうございました。
はい、今回は ふーじん様の所の子たちとのコラボです。
以前から絶対にいつかコラボすると決めていたので、今回書けて本当に良かった。
だって、私がカオ転三次に手を出したのって、邪視ネキのOSRっぷりに触発されたからだし。
出来れば本編を三人娘を登場させるまで進めてから番外編を書こうと思っていたんですが、ニューエイジも登場したし、鎌ショタニキのガワがウォルターと言うネタも早く使いたかったしで前倒しに。
ふーじん様、ネタのご許可、本当にありがとうございます。
もしネタ潰しとかしちゃってたら申し訳ありません。
細かい事の解説
・各自の呼び方について。
これもふーじん様とのメッセージボックスでのやり取りが元です。
邪視ネキは黒死ネキの事を「出会った当初は『先輩』呼びで、終末後はしれっと呼び捨て」と言う素晴らしい案が出たので即採用。
鎌ショタニキから契への『お嬢様』呼びは、ウォルターのオマージュ。
黒死ネキから邪視ネキへは決まっていませんでしたが、フルネーム呼びとか、らしくて良いかもと思って今回はそうしました。
契からは、黒死ネキを『師匠』、邪視ネキを『お母さま』呼びです。この辺はフィーリング。
今回は書けなかったけど、カス子ネキから黒死ネキは『パイセン』呼びで、魔人ネキから黒死ネキは『灯さん』呼び。
黒死ネキから二人をどう呼ぶかはまだ未定。
・契の設定について。
基本的に『GUILTY GEAR』シリーズのテスタメントのプロフィールそのまんまです。
自分が強いから危険地帯でも気にせず散歩して、眺めが良い所を見つけたらお茶にする的な。
勤勉で好奇心旺盛で多趣味で、心優しい博愛主義者。けど戦いが必要なら躊躇しない性格。
これで合ってるかな?
・今回登場させられなかったキャラについて。
すまんな、カス子ネキ、魔人ネキ、百合ちゃん。出番はまた今度。
アホボン? 知らんなぁ。
百合ちゃんとか、『ENDER LILIES』準拠なら、穢れの浄化能力的に黒死ネキのアンチユニット。
とは言え、同じく『ENDER LILIES』準拠なら、両者のレベル差的に、浄化しきれるはずも無く。
あれ? これ黒死ネキが穢れの王ポジ? 契とは別の意味で期待してそう。
・黒死ネキ(四条 灯)(超越者上位陣)
スプラッターな最恐ヒロイン。終末世界でも相変わらず。
常にイイ空気吸っていて、生も死も楽しんでいる。
今回はカウンセラーの真似事をしているが、最終的には抜かりなく邪視ネキから報酬をGETしていく計算高い享楽主義者。
酒の大量注文で【ゲーデ】を過労死させている大口顧客。
・邪視ネキ(宮古シオリ)(超越者上位陣)
スタイリッシュな最強ヒロイン。母は強し。
と言うか、いい加減にクソガキどもとの付き合いでスルー力が鍛えられた。
今回は娘と弟子の成長を実感。
黒死ネキに『殺し合いは無しね』を納得させられるのは人徳の成す業か。
・鎌ショタニキ(ウォルター)(深層一歩手前)
作者の思い付きでガワが決められた人。ある程度身体が成長したら自覚したケース。
死神同盟、ショタ、後に黒死ネキ(ロリカード)と絡みもある………ウォルターじゃん!! 的なw
『原作』が裏切り者キャラだったので、外野の悪意無き声がストレスに。
黒死ネキに煽られて、契と一緒に成長。
・宮古 契(深層二歩手前)
黒死ネキからケルト式で鍛えられている子。
おかげで邪視ネキの期待通り(?)、勤勉で好奇心旺盛で多趣味で心優しい博愛主義者だけど、戦いが必要なら躊躇しない子に成長。 嘘だろ?
黒死ネキが自分の劣化コピーを良しとしなかった事と、生来の気質が良い具合にマッチした。
黒死ネキにからかわれるも、この程度なら何度も乗り越えて来た。
鎌ショタニキと一緒に成長。