ポカポカ陽気の中、まんまるお顔の女の子フェルンはトコトコと村の中を何かを探すようにしながら歩いていた、その表情はむっすーとお顔を出来立てのパンの様に膨らませていた…誰が見ても怒っていた。
「全く…フリーレン様もシュタルク様もアウラ様も何も言わずに何処いったんですか…」
この村に滞在してから一週間、そして2日前からパーティーのメンバーであるフリーレンとシュタルク、アウラが忽然と姿を消した。
そこからと言うものの村の住民に聞いても情報が全くなく、途方に暮れながらトボトボと歩くフェルン…丁度屋台に吊るされてメチョメチョと泣いているフリーレン、シュタルク、アウラを一瞥してまた歩き出す。
「!!!!!?」
凄く変な声をあげながら慌てて屋台の前まで引き返すフェルン、そう今まで探していた一行が屋台の商品として売られてたのである!
「商品になってる!」
「やぁ…フェルンこれから私達は商品として生きていくよ」
首根っこを掴まれた猫みたいに展示されヘナチョコな表情をしながらフリーレンはフェルンに向かって呑気に言う、隣にいるシュタルクとアウラはメソメソと泣いていた。
「そんな事より何で商品になっているんですか」
「それはね…」
「やぁやぁこれはこれは可愛いお嬢さんいらっしゃい」
取り敢えずフリーレンの頭を撫でながら事情を聞くフェルン…事の発端を話そうとするヘナチョコエルフの背後からムフーと満足そうな表情をし店の奥から現れたのは長身のエルフだった。
「フリーレン様と同じエルフ…」
「ねぇ『アリア』もう満足したでしょ離してよ」
アリアと言われたエルフの女性にほっぺをこねくり回されぎゅーとされながら、フリーレンはしょぼしょぼした顔で言った、そんな事を言われたアリアは少し残念そうにしながら、シュタルクやアウラにも同じ事をしながら三人を解放した。
「やっぱ捏ねくり屋はあんまり繁盛しないね」
「あんなの繁盛するわけないじゃない馬鹿ね…あー!!」
アリアは杖を出し、フリーレン達を吊るしていた屋台を魔法でテキパキと片付けそれを大きな鞄に入れながら溜め息を吐く。
それを隣で見ていたアウラは馬鹿を見るようにあからさまに見下した様に言いすぐにアリアに追いかけ回され捏ねくり回された。
「助けてー!」
「怖い!!」
ぎゅーとされメソメソ泣くアウラを見てシュタルクが怯えた表情をする、それを尻目にフェルンはしょぼしょぼしたお顔のフリーレンの頭を撫でながらフリーレンに聞く。
「フリーレン様あの方とお知り合いなのですか?」
「うん、アリアとは長い付き合いなんだ…いつも今見たいに変な事してるけど凄い強い魔法使い何だよ何せ『名もなき勇者』と旅をしていたんだよ」
ムフーとした顔をしながら説明をするフリーレンの話を聞きながら、標的をシュタルクに定め捏ねくり回している長身のエルフを見ながら、そんなに凄い魔法使いには見えないと一瞬考えるが、隣にいるヘナチョコな表情をしているちっちゃい師匠も普段はヘッポコなのに凄いからアリアと言うエルフも本当に凄いのだろうと納得する。
「ねぇフェルン」
「どうかしましたかフリーレン様?」
「頭撫ですぎだよ…わぁぁほっぺこねないでよぉ助けてぇ」