ベビーに転生したので、サイヤ人への復讐は一旦忘れ…これ超時空じゃね?(完結)   作:魚川

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明るすぎる月夜の元で

シュウウウウウ………

 

「ふふふ…流石にあいつでも、こんな攻撃を、壁もなくモロに喰らえばひとたまりもないでしょうね…じゃあ、貴方達は好きにしなさい?セルマックスに勝てるかは知らないけどね」

杖を振ると、戦士達を拘束していた物が消えた

 

「貴様…貴様ァアアアアアアアア!!」

 

「先に私たちに手を出した貴方達が悪いのよ!私は忙しいし、何より大量のエネルギーを使っちゃったから、もう帰るわ」

 

「逃すか!!!」

ワイヤーアームを伸ばすが

 

「ふうんっ!」

現れたミラに弾かれてしまった

 

「ぐっ…!」

 

「じゃあな」

こうして暗黒魔界の二人は消えていった…セルマックスはまだ沈黙している

 

「カミン君…カミン…君…」

セルマックスにやられた傷痕を引き摺りながら、カミンのところまで行こうとするが

 

「やめろ!あの近くにはセルマックスがいるんだぞ!お前、今度こそ殺されるぞ!!」

 

「離してよピッコロ君!カミン君が、カミン君が死んだらどうするんだ!」

 

「っ………お前も学者ならわかるだろう、あんなもの食らったベビーが生きてるわけがない…!」

 

「そんな…そんなわけない!カミン君が僕を置いて死ぬはずない!!」

 

「気持ちはわかるが、だが…」

まだもくもくと上がっている煙に目を向ける…するとなんと

 

「…!?!?お、おい悟飯!クリリン!!」

 

「ピッコロさん…?い、一体どうし…」

 

「気を察知することに集中しろ!これはまさか…」

 

「えっ!?……ああっ!この気は!!」

 

「「ベビーの気が残ってる!!」」

 

「え?!?!か、カミン君!!」

結局静止を振り切って向かっていくフュー、そこには…

 

「…………」

ボロボロの状態になって俯きながらも、かろうじて生き残っているカミンがいた!他の仲間達も集まってきている

 

「カミン君!!よかった!生きてたんだ、本当に、本当によかった…!!」

喜ぶフューだが、カミンは黙ったままである

 

「カミン君…?」

 

「あんな攻撃を喰らった直後だ、ショックが大きいんだろう」

 

「ああ、そうか確かに…あれ?カミン君、手に何か持ってる?」

覗き込んでみると、小型の回路のようなものを手に持っていた

 

「…ミュー…」

 

「え?」

 

「ミューなんだ…これは…」

 

「………は?」

 

「ミューは…俺を庇って死んだんだ…」

 

攻撃を喰らう直前

 

あーあ、ここで最後か…変に首を突っ込まなければよかったかなあ…まあ、ドラゴンボールで蘇生されることを祈るか…

 

バッ

 

「なっ…」

 

ズガドーーン!!

 

「ガフアッ!!!」

衝撃で壁に叩きつけられたカミンだが、なんとか意識は保てたようだ

 

生きてる…死んんでない…違う!そんなことより…!

 

「ミュ…ミュー……!」

目の前をみると、バラバラに吹き飛ばされたミューがいた、かろうじて頭部が近くに転がったようだ

 

「べ、ビー……生きてる…か…」

 

「俺は、俺はいいんだ…お前を、お前をなんとかしないと…」

 

「は、はは…わかるだろう…私はもう…助からん…」

 

「なんでだ、なんで…こんなことを…」

 

「…作られたロボットが主人を守るのが、そんなにおかしいか…?」

 

「!?」

 

「薄々気づいていたんだ…本当は、私がお前を作ったわけじゃないんじゃないかって…だが、さっき確信に変わった…お前がやられそうになった瞬間…体が勝手に動いてしまったんだ…まったく私らしくもないがな…」

 

「ミュー、待ってくれ、ダメだ…!」

 

「……ベビーよ、サイヤ人絶滅の悲願は、お前なしではなし得ない…なあに、科学者ならフューがいる…ここまで駒が揃っていれば、安心だろう…あとはあいつらに託……す……よ…………」

 

 

「…ランプが消えてる…」

 

「フュー、それってつまり…」

 

「完全にダメだ…もう、ミュー君は…完全に死んでしまった……」

 

「そんな…Dr.ミュー様…」

 

「…彼も、作ってくれた人のために命を散らしたのか…」

 

全員が悲痛な顔を浮かべ、静寂が訪れた…しかしそれは破られる

 

「グアアアアアアア!!」

セルマックスが再起動してしまった

 

「くっ!なんでたってこんなタイミングで!」

 

「Dr.ミュー様の仇!貴様は完全に消し去って…」

 

「お前達…邪魔だ…」

臨戦体制をとっている全員、しかしカミンはそれを押し除ける

 

「ベビー様?!おやすみください!その傷では…」

 

「……なあ、お前ら…ベビー様…」

 

(なんだ)

 

「いま……理性も何もかもをかなぐり捨てて、あいつをなぶり殺しにしたい気分なんだ……」

 

「え、あの…ベビー様…?ベビー様は貴方では…」

 

(…はあ、勝手にしろ、カミン)

 

カミンは手を上に上げると、青白い気弾を打ち出した…そして

 

「………弾けて、混ざれ………!!!」




次回「恨みと怒りの混じる黄金」
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