ベビーに転生したので、サイヤ人への復讐は一旦忘れ…これ超時空じゃね?(完結)   作:魚川

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正義と悪と

ズゴーーン!!

 

ガンマ1号と2号、そしてリルドが壁に突っ込んだ、どうやらまったく持って勢いは死ななかったようだ

 

「っはあ…くっ…」

その中からなんとか起き上がる1号

 

「(まずい…エネルギーが…限界を…迎えそうだ…う、動けない…!)」

どうやら起き上がる事で、限界ギリギリのエネルギーが全てで尽くしてしまったようだ

 

「(に、2号は…ダメだ…完全に気絶している…)」

 

ゴゴゴ

 

「っ………り…るど……」

同じく瓦礫の中から起き上がってきたリルド

 

「(負けか…私達の…あれほどの全力も、こいつを倒すまでには…)」

 

「どうやら…私は負けたらしいな」

 

「へ……?」

 

「わからないのか?私の姿を見て、何か感じるだろう?」

 

「ん……姿が…元に戻っている………?」

 

「ああ…どうやらお前達の全てをかけた攻撃に耐えきれず、フルメタルリルドが解除されてしまったらしい」

 

「しかし…私達の勝ちというわけではないだろう…私は動けない、2号ももう気絶している…」

 

「ああ、確かにお前達が勝ったとは言い切れんかもな…だが、私は負けたのだ」

すると片方の手にM3が握られていた…バキバキに割れており、パラパラと破片が落下している

 

「私はこれと一体化していると言っただろう?この損傷は、私の損傷と言って差し支えがないのだ…こうやって会話できているだけでも奇跡的…まあ、それはお前も同じか」

 

「お前……」

 

「つまり、私は貴様にトドメを刺すことはできない、そして少しの衝撃で全てが崩壊するだろうな…」

そういうと、ゆっくりと倒れ込んだ

 

「残念だ…私は結局、こんな力を持ってしても、ベビー様のお役に立てなかったという事だ…」

 

「…そんなことは…」

 

「敵を…悪を擁護する気か?スーパーヒーローのすることじゃないぞ」

 

「…今はそんなことは関係ない、お前も、ただ…ただ、役に立ちたかっただけなんだろう」

 

「まあ、そこは否定できんな…ベビー様の為に働く…それが私の存在意義だ」

 

「ベビー様の正義が、私の正義だった…ベビー様の悪が、私の悪だったんだ…だから、私にとってサイヤ人も、それに味方をするもの、すべてが悪だったというわけだな…」

 

「そうか…」

 

「お前と、まだ共に闘う世界もあったのかもしれんな」

 

「そうだな…」

 

すると後ろから声が聞こえてきた

 

「おーい!後継機体!大丈夫かー!!」

 

「ん…?なんだあいつら…?」

 

「アルファシリーズだ、前に私を救出した」

 

「ああ、例のか」

 

「はあ…はあ…だ、大丈夫か、ガンマ1号!ボロボロじゃないか!」

 

「体に対するダメージは深刻ではない、しかし…エネルギーが底をついていると言っても過言ではない」

 

「エネルギーだな!まかせろ、俺たちならなんとかできる!」

するとエネルギータンクのようなもので2人にエネルギーを与える

 

「…体が動く」

 

「よかった、バッチリみたいだな!相方の2号ってやつは…」

 

「あれ…僕、一体何を…」

目を開く2号、どうやら目を覚ましたらしい

 

「なるほど…2人とも、もう調子は戻ったらしい」

 

「え?うわっ!?な、なんだこいつ!!」

 

「リルドだ…ベビーの部下のマシンミュータントらしい」

 

「そ、そりゃやば…いや待て!そいつがぶっ倒れてるってことは…お前ら勝ったのか!」

 

「…そうとも言い切れるものじゃないがな」

 

「なんだって良いぜ!これで世界の平和を守る事に近づけたんだろ!」

 

「まだだぞ」

 

「…!」「リルド…?」

 

「まだ、私にトドメを刺していないだろう?」

 

「…そうだな」

 

「早くするが良い、私は貴様らの言う「悪」なのだからな」

 

「…」

そう言われた1号は、腰に装着していたブラスターを手に取る

 

「そうだ、それで良い」

そのまま照準を調整する、もはや引き金を引けばリルドにトドメをさせるだろう

 

「さあ…最後に悪を散らして見せろ、正義のヒーロー」

 

「……」カタカタ

 

「おいおい…手を震えさせる必要なんぞ、どこにもないだろ?」

 

「っ……」

 

「…そんな顔をする必要もないはずだ」

 

「が、ガンマ1号何やってるんだ!そいつはとびっきり悪いやつなんだろう、さっさとトドメ刺しちまえよ!」

 

「あ、ああ…トドメ…を…」

 

「そうしろ」

 

「うっ……」

 

「はあ…引き金を引くだけだろう?もう私に抵抗する力なんぞ、欠片たりとも残っていない」

 

「私は…私…は…」

引き金を引けずにいるガンマ1号

 

「貴様なぁ…」

 

「…1号?」

 

「2号…」

 

「…よし、決定!ヘド博士のところに行こう!」

 

「へ?2号…し、しかしこいつを…」

 

「放っておけば勝手に壊れちゃうんでしょ?だったらそれで良いじゃん、それよりヘド博士を助けなきゃ!ほら!」

1号の腕を引っ張って行く

 

「あっ!お、お前…!」「待て!俺たちもヘド博士心配だぞー!!」

ドタバタと研究所の方に走り去って行った

 

「……情けを、かけられたか…」

ふと、決戦前のカミンとの会話を思い出す

 

『…ベビー様』

 

『お、お前が俺に話とは珍しいな、どうかしたか?』

 

『…もしも、今回の戦いで敗北した場合は、どうしますか?』

 

『……………………………………………………………………』

 

沈黙が周囲を包み込む…こう言う時、ベビーは大抵何か思い詰めている時だ

 

『…あいつらに負けるようでは我々には必要ないな、負けたら顔すら見せるなよ』




次回「地獄の羅刹を砕け」
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