ベビーに転生したので、サイヤ人への復讐は一旦忘れ…これ超時空じゃね?(完結) 作:魚川
「はあ…はあ…私…いや、俺は…!」
Σの中からネージの声が聞こえてくる
「な、なんだよ!一体どうしちゃったんだよ!」
「なんだ?もしかしてベビーに洗脳でもされて…」
「そんなわけない!ベビー様は、そんなことをするような人じゃない!!」
「じゃあ、なぜそんなに苦しむ?」
「っ…ううう……」
頭を抱えるネージ、すると合体していた二人も合体解除されてしまう
「ネージ!だ、大丈夫か…?」
「俺は、俺は……!本当は、お前らと戦いたくなんかないんだ…!」
「っ!!」「ネージさん…!」
「…楽しかったんだ、お前たちと過ごす毎日は…仲間と…メガキャノン部隊のみんなと特訓して、リルド様に指導されて、ベビー様に気遣われて…」
「お前達と…悟天やトランクス達と一緒に遊んで、お前達との修行にも付き合って…悪くない気分だった、楽しかった、こんな日々が…ずっと続けばいいって思ってた…!」
「だ、だったら今からでもそうしようよ!俺達と一緒に戦おうよ!そしたら、いくらベビーさんでも倒せ…」
「でも俺はベビー様を裏切れない!!」
「ネージさん…」
「……とある夜、聞いてしまったんだ…ベビー様と、フューの会話を…」
とある夜
「ふむ…すこし、自分の特訓に精を出しすぎたか…かなり夜遅くなってしまったな」
「こんな調子では、学者ロボにまたどやされてしまう…悪気はないんだがな、あいつらは怒ると怖い」
独り言をぶつぶつ言いながら歩いていると
「…だけど、本当にいいの?ベビー君」
「!(ベビー様とフューが…話している?一体何を話しているんだ…?)」
無意識ながら止まって聞き耳を立てるネージ
「…ああ、それでいいんだ、お前が気にする必要はないさ」
「でも…メガキャノン部隊のみんなに、トランクス君達に相手をさせるだなんて…」
「っ!?!?」ギシッ
「ん…?今の音は…?まあいいか、とにかく君らしくないよ!それに何より…」
「みんなに絆されて、みんなが裏切っちゃったらどうするの?」
「!!(俺達、フューにはそんなふうに思われてたのか…でも、確かに…あいつらと戦うってなったら、俺たち……)」
壁に空いた隙間から、ベビーの顔をみる
「………まあ、それでもいいんじゃないか?」
「…え?」「(へっ……?)」
「あいつらなら、俺がいなくても…」
寂しそうな顔をしながら、少し遠くを見つめるカミン
「(ベビー…様……)」
「カミン君、きみまさか」
「…悪いな、少し変な話した…忘れてくれ。お前も眠いだろ?早く寝たほうがいいぜ…明日だって、何かしらの機械をいじるんだろ?」
「…わかった、そうするよ。またすごい発明するから、待っててね」
「…初めてだった、あんな顔をするベビー様を見るのは…俺は、もうあんなベビー様は見たくない!!」
「だから…戦いたくなくたって、お前らを倒さなくちゃいけないんだ…!」
言いながらゆっくり立ち上がる
「ネージさん…」
「…今の俺じゃ、お前達は撃てない…」
「………もしも、俺が俺じゃなくなったとしても…ベビー様の為…これを使う」
そう言うと首元を触る
バチバチバチバチッ!!
「ぐううう!!」「ネージ!?お前何を…ぐああああ!」「う、うぐぐぎいいいい…!」
途端にメガキャノン部隊の全員が苦しみ始めた
「み、みんな!?何やってるんだよネージさん!!」
「…これは、ベビー様によってオミットされた、緊急事用のプログラム…これさえあれば、俺たちは戦うだけに集中できる…!」
「そんな、なんで!!」
「俺は…ベビー様の夢を…叶えるんだ!!」バチジジジジジ!!
一際大きな電撃が当たりを包み込むと…
シュウウウウウ……
「サイヤ人…それに味方をするもの……消す!!」
どうやらプログラムは、正常に作用したようだ
次回「掴まなければいけない希望」