ベビーに転生したので、サイヤ人への復讐は一旦忘れ…これ超時空じゃね?(完結) 作:魚川
「フン、俺の力が、貴様らと同程度だとよく思えたものだなあ」
地面に叩きつけられたベジータを見ながら呟く、そして片足を上げた
「なっ!?ベジータ!!」
それを見て悟空は大慌てでベジータを回収した
「チッ、逃げなければ一瞬で楽になれたものを…」
「大丈夫か、ベジータ!」
「か、カカロット…余計な事を…」
「大丈夫みてえだな…まさかベビーのやつ、大猿でもあんな動きをできるなんて思わなかったぞ」
「ただどうする?やはり尻尾をなんとかしないと俺たちの勝機は薄いぞ…?」
「俺たちがフュージョンして、ギャラクティカドーナッツでなんとかできるかな」
「いや…多分難しいと思う、いくらスーパーサイヤ人3になったゴテンクスでも、あいつにまともな攻撃を喰らわせられるか…」
「うぐぐ…じゃあどうすれ」プルルルルル
「ん?なんだ?」
「ママから連絡だ!どうしたんだろう…もしもーし」
『トランクス!!!』
電話から大声のブルマの声が聞こえてきた
「ま、ママ、どうしたの?なんか焦ってる?」
『そりゃ焦るわよ!さっきまでここで直してたメガキャノン部隊の皆んなが、抜け出しちゃったのよ!!』
「…えええええ?!」「ど、どこ行っちゃったんですか?!」
『わからないから連絡してるのよ!gpsも付けてないし〜!』
「ど、どうしよう…」
「まさかベビーに加勢しようと?」
「そ、そんな!メガキャノンの皆んなは俺達にベビーさんを止めて欲しいって言ったんだ!そんなことする訳ない!」
「俺たちだってそう信じておきたいが…」
そう思い悩んでいると
「どぅおああああ!」ボゴーン!
壁が破壊された
「うわわ!ば、バレた!!」
「一旦外に出るぞ!諸々考えるのはそのあとだ!」
一方その頃、CCを抜け出したメガキャノン部隊
「確か…反応はここら辺のはずなんだが…」
どうやら誰かを探している様子だが、体は完全に直っていない。会話と歩行くらいしかできないだろう
「……あっ!ネージ!いたぞ!あそこだ!」
「あっ!将軍!リルド将軍!!」
「…ん?お前達…?」
どうやら探していたのは、ガンマ達にやられたリルドだったようだ
「よかったご無事で…」
「ふっ…これが無事に見えるか?」
「い、いやあの、破壊されてなくてよかったと言いますか…」
「わかってる…しかしなんで私のところに来たんだ?……もしや、お前達も」
「…はい、負けました…あいつらに」
「…そうか」
「怒らないんですか?」
「私だってあいつらに負けた、今更お前達をどうこう言う権利はない」
「将軍…らしくないですね」
「あ?」
「ヒイッ!ごめんなさい冗談です!」
「はあ…で、なんで俺のところに来たんだ、説明しろ」
「あ、はい…将軍」
「……俺たちと一緒に、ベビー様を説得して…」
「この戦いを、終わらせたいんです」
「…なんだと?」
「こんな戦い続いたら、ベビー様もみんなも無事じゃ済まない!俺達は…みんなで楽しく過ごしたあの時に戻りたいんです!!」
「よく、それを私に言おうと思ったな…ベビー様に反旗を翻す気か?」
「ち、違います!またみんなで楽しく過ごしたいから…」
「あの環境で、本当にベビー様の幸せがあるとでも?」
「っ!」
「お前達も知っているだろう、ベビー様は復讐こそが目標なんだ、私たち程度で止められるはずがない」
「でも…でも!それでいいんですか将軍!あの時の生活は楽しくなかったんですか!」
「…ベビー様の幸せこそ私の幸せだ、ベビー様が楽しくないあの世界なんぞ…」
「そんな事ない!あの環境も、ベビー様は幸せだったはずです!」
「何を…」
「だって…だって、あんなに穏やかな顔をしてくれてたじゃないですか!」
「……」
「今のベビー様は、何か…何かとっても辛そうですよ、まるで何かに取り憑かれたように復讐復讐って…」
「仕方ない事だろう、復讐とは、そう言うもので…」
「でも…俺はアレがベビー様の幸せとは思えない!」
「…」
「俺たちなら、今のベビー様を止められるはずです!」
「………」
「リルド様…!」
「…一度試してみるだけだぞ」
そう言うと、ゆっくりと起き上がったのだった
次回「揺れ動く決意」