「今日のヒーロー基礎学だが……俺とオールマイトともう1人の3人体制で見ることになった」
突然、相澤先生がそう言ってきた。プロヒーロー三人はやり過ぎでは?と思ったが...
「救助訓練ねぇ...メンドクサイ」
「「「ヒーローとしてあるまじき発言!!!!」」」
「除籍してやろう「すいませんでした。」
除籍はねぇよ先生...
さて、災害水難なんでもござれ、時にはパニックを起こした市民たちが障害となって立ちはだかる事さえあるのが『人命救助訓練』。だいぶ前にオールマイトの授業で聞いたが、『全部が全部
力ずくでは上手くいかない事』が一番むずそうだった。*1
1人1つの個性が当たり前な現代、けれど使い方を誤れば人殺しの武器に早変わりだ。
峰田の「もぎもぎ」は救助に便利そうだが、口にはっつけりゃ簡単に窒息死だ。
『戦闘訓練』ではその場のノリと勢いでどうとでもなるだろう。しかし『人命救助訓練』となれば個性の使い方を工夫しなきゃならない場面が多くなる。...俺も
訓練場への移動の為、バスへと乗り込んで数分もしないでしゃべりやがって。陽キャどもめ...*2
「私何でも言っちゃうの緑谷ちゃん」
「あ!?はい!?蛙吹さん!」
「梅雨ちゃんと呼んで……あなたの個性、オールマイトに似てる」
...言いやがった。ずっと思ってたこと言いやがった。
そう、出久の超パワーはオールマイトに似ている...いや、もしかしたら...
「.....後で聞いてみるか。」
「?どうかしたの?」
「いや、少し
「なるほど。」
良かった。なんとか誤魔化しが効いた。
「しっかし……増強型のシンプルな個性はいいな!派手に見せつけられる上に
出来ることが多い!」
「お前の個性もなかなかだろ。」
「【硬化】な。確かに対人戦じゃあ強えけどよ、如何せん絵面が地味だろ?」
「僕は凄くかっこいいと思うよ。プロにも通用する堅実な個性だと思う」
「だよなぁ。」
ぶっちゃけ制御出来ないより良い、と言ったら周りが静まりかえった。気にしなくて良いのに....
「でっでも派手で強いっつったら爆豪と轟じゃね?ひと目でわかる大火力!って感じで」
「でも爆豪ちゃんすぐキレるから人気出なさそう」
「ンだとコラ!出すわ!」
「ほら」
ありがとう爆豪。お前のおかげで空気戻ったわ。
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『すっげー!USJかよ!?』
バスが到着した施設には数多くのエリアが存在していた。
大量の水がうねる水難エリア、街をひっくりかえしたような土砂災害エリア、
どういう仕組みなのか鎮火する気配のない火災エリアetc……
そこがプロヒーローを目指す為の教育施設だと知らなければひとつのテーマパークにさえ
見えてくる.....火山エリアは本当にどうなってんだ?
「あらゆる事故や災害を想定し僕が作った演習場です。その名も……(U)ウソの(S)災害や(J)事故ルーム!!」
(((マジでUSJだった!)))
いや、駄目だろ。著作権的にアウトだろ。何普通に進行してんだ。
「スペースヒーロー『13号』!」
「わー!私好きなの!13号!」
.....もうどうでもいいや。*3あ、そうだ。
「出久、後で話があるんだが。」
「?いいよ!!予定もないし。」
「おぅ、ありがとな。」
そんな会話をしてたら13号が話し始めた。
「皆さんご存知だとは思いますが、僕の個性は【ブラックホール】というものでして、どんなものでも吸い込んでチリにしてしまいます」
「その個性でどんな災害からも人を救い上げるんですよね!」
「ええ……しかし、簡単に人を殺せる力です」
...うん、真面目な会話なんだけど...
(((((ちらちら相澤先生の事見てるんだよなぁ)))))
その行動で大半の話抜けますよ?
「以上!ご清聴ありがとうございました」
あ、終わっちった。
演説も終わったことだし、と相澤が授業の段取りについて話を始めようとした時だった。
ズズズ……
「ッ!ひとかたまりになって動くな!」
誰も、何も無かった噴水前の広場に現れた黒いモヤ。それを掻き分けるようにして
困惑する
「何だありゃ!?また入試ン時みたいな『もう始まってんぞー』パターン?」
「どう考えても違うだろっ!!!」
「動くな!あれは
未来で人を救うための場所。今この場所に、夢でも幻でもない確実な