いつしか”災害の王”と呼ばれてました。   作:黎狐

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vsステインです。救済方法のご意見をくださった南亭骨帯様、たられいら様。
心より御礼申し上げます。
あと真面目に書き忘れていたので心操君がヒーロー科に移籍済みという話題もねじ込みます。


vsステイン!!本質を語る者。

「.....あ?」

町中で(ヴィラン)の相手をしているとき、一体の(ヴィラン)に何か感じる....

「何がおかしい....?もう少し殴るか。」

町中で"天災"を使うのは危険のため、素手で殴っていたとき。十数発打ち込んだ辺りで違和感の

正体に気づく。手応えがいまひとつ……おそらく効いていない。何かに阻まれた訳でもないのに、ダメージとして成立していない。どういうことだ....?

「どうした?デザイア。」

「あいつ、手応えがねぇ....十発以上は殴ったぞ..?」

「皆さん!!どうやらあの怪物、個性を複数持っているようです!!」

個性を複数....まさか。

「人体実験の成果って訳か....胸糞悪ぃ」

ただ、利用されたなら安らかに眠らせねぇとな。

氷鏡転写(アイスリフレクト)...()()()()()()()()

「....へ?」

その瞬間、氷から()()()()()が発生した。

「ノイズビート・アブソープ、+ノイズ・アンプリフィクト。」

 

boom!!

 

「「「.....はぁ!?」」」

「さすがに昨日の今日じゃ完璧は無理か....」

 

天呑災我が昨日の訓練で作り上げた技の一つ、()()()()

彼は訓練中こう考えた。

『氷なら反射利用して他人の個性使えるのでは?』

はっきり言って異常者である。

 

「取りあえず...気絶したか?」

「昨日見たけどやっぱ凄いわ....」

「何考えたらそんなの思いつくんだよ....」

色々言われてら。でも、

人使(ナイトハイド)、お前もなかなかだぞ?」

と言う訳で、職場体験前にしれっとヒーロー科B組に移籍していた人使に話しかける。

「そうか?」

「じゃあ使ってみろ。」

「了解....()()()()()()()()()

「ターゲットはそこの(ヴィラン)な。」

「わかった。」

その瞬間、()()()()()()()()()()()()

「「「はぁ!?」」」

「ほら三人の反応見ろよ、俺への反応と大差無いぞ?」

「....ぐぅ。」

「ぐぅの音を出すなよそこは。」

マジで出すなよ....!

「悪い、こっち任せる。」

「どうした?」

「....多分だが、デク達がステインと交戦してる。しかも割とぎりぎりだ。」

「!了解、こっちは任せろ。」

「助かる!!」さて、

「俺の()を傷つけてんだ...」

ーーーただで終わると思うなよ?

 

side出久

「....どうした?もう終わりか?」

「ぐっ....!」

想定外だ...!ステインの個性は対象を動けなくすると言うのは聞いていた、だが...!

「いつだ....いつ()()()()()()()....!?」

焦凍君(ショート)の言う通り、僕らは条件がいつ満たされたのか分からなかった。

「ふん....()()ならば、自らで見いだせ。」

「....ずっと、気になってることがある。」

「?」

「ショー...ト?」

「お前は...何故()()に拘る?」

「....何?」

「お前の個性は、戦闘特化って訳じゃ無い。純粋な身体能力と体術だけでかなりの実力だ。」

「……何が言いたい?無駄話をする気は....」

「それなら何故、()()()()になろうとしなかった!?」

「────」

...確かに、(焦凍君)の言う通りだ。

ステインの思想は、今や誰もが知っている。それは『贋物のヒーローを許さない』という思想。

事実、これまでのステインの犯行の被害者のほとんどは、ヒーローに有るまじき行いを

してきた者ばかりだ。

ステインの分析と考察は多々あり、その全てに共通するのは、

『ステインの中には確たる本物のヒーローというビジョンがある』

と言う事だ。

"見返りを求めることはなく、自己犠牲の果てに得うる称号こそがヒーロー。"

だが、そう語る目の前の男はそんなものとは程遠い。

「そうだ....!!」

「飯田君!!」

「いつか現れる本物を待つのではなく、お前自身が本物になれば良かったはずだ!」

「他人を殺すのでも無く、ヴィランに堕ちるのでも無く!真っ当な手段で()()

訴えかけるべきだっただろう!?」

「自分で成し遂げられなかったことを、周りに押しつけるな!!!!!」

「……れ」

「「「「「?」」」」」

「黙れ……」

「まずい....!!!!」

「黙れええええッ!!」

 

ガキィン!!!!!

 

「ぐぅ....!!!」

出久(デク)!!」

「大...丈夫!!」

ごめん災我君、使うよ。

「フルカウル....()()()()()()()!!!」

瞬間、僕の纏う稲妻が()()()()()()()()

「「「!!!!」」」

「....何だ...それは...」

「ちょっ、出久君(デク)!?それ使うなって....」

「いや...ある意味あいつの()()何だ..」

「えっ...?」

ははっ、凄いなぁショート(焦凍君)は。

....ステインは、ただ純粋に()()()()()()()()()()んだと思う。

そして、個性社会で生きる中で、何処か歪んでしまったのだろう。

だから、同じように"オールマイトに憧れた人間"として。

「ステイン....貴方の過ちを、ここで正す!!

「....やってみせろ。」

次の瞬間、僕は()()()()()()()()で攻撃を加えた。だが....

「くぅっ...!!」

「....どうした?この程度か?」

....まさか、音速を超えた速度に反応するなんて....!!

「....終わりd「「()()()()()()()()()()()()()!!!!」」

次の瞬間、僕等の視界は()()()()()()()()()()()()。」

「ぐぁ....!!」

「...結局お前らも使ってるじゃねぇか。」

「「我慢できなかった。」」

「おい。」

....もはやデザイア(災我君)、こうなるって分かってたんじゃ無いかなぁ....

「....あれ?」

「?インビジブルガール(透さん)?」

「....気を抜いたな。()()()()。」

「「「「「!!!!!」」」」」

「まずい!!あの距離じゃレシプロでも助けられない!!」

この距離で助けに行けば透さんまで巻き込んでしまう.....どうすれば....!!!

「今度こそ...終わりだ。」

「インビジブルガール!!」

「「インビジブルガール!!」」

「葉隠君!!」

 

ガキィン!!!!!

 

「「「「!!!!」」」」

「.....ぁ」

「.....貴様は....「おい。」

「てめぇ....今何しようとした?」

 

side災我

「てめぇ....今何しようとした?」

「.....貴様が」

「誰が無駄口叩いて良いって言った?おい。」

あぁ、駄目だ。駄目だと...分かっているのに。

ーーーー怒りを制御出来ない....

「....ふん、()()に言われて気になっていたが....感情を御せない時点で()()

にはほどとお....「ごちゃごちゃうるせぇ。」

「....何?」

「....正直、お前の言うヒーロー像には共感できる。だがな....」

「それを知らしめる為に、他者を傷つける.....それがヒーローの在り方か?」

「────」

「確かに、ヒーローの中にはどうしようも無く腐ってる奴もいる。だが、腐らずに純粋に自分の夢を追って今も動いている人も、同じくいる。....インゲニウムなんかがそうだ。」

いまだステインは黙っている。

「あんたはやり方を間違えた。やり方を間違えて()()()()()()が見えなくなっている。」

「....見るべきもの?」

「....人の笑みだ。」

「!」

「あんたが本当に()()を求めるなら、まず人の笑顔が絶えないことが必要だ。

今のあんたはどうだ?全く逆の、()()()()()立場だろ?

「.....」

 

sideステイン

.....この少年の、言う通りだ。

俺は、ただ()()()。他でもない英雄(オールマイト)に。

だが、金と名声への欲望にまみれたもの達を見続けて....何処か狂ってしまっていたんだろうな。

ヒーローとは──自己犠牲の果てに得うる称号だと。欲望(自己中)を見て、俺の心は....

とっくに壊れていたんだな。

 

side災我

「....お前の、言う通りだ。」

「....」

「俺はすでに、歪んでいた。──本物のヒーローは、オールマイトただ一人だと、狂っていた。」

「....そうだな。」

「....終わりにしよう。他でもない、"俺"の幕引きだ。」

「あぁ。」

そう言って、俺たちは構える。...あ。

「その前に、聞いて良いか?」

「....何だ?」

「あんたの個性、結局何なんだ?」

「...あぁ、俺の個性は【凝血】。 対象の血液を経口摂取することで、動きを封じることが

出来る。」

「なるほどね。そりゃ条件が分からない訳だ。」

「....行くぞ。」

「あぁ....終わりだ。」

その、瞬間。

()()()()()()()()

大量の氷柱が降り注ぎ、この戦いは、ステインの(ヴィラン)活動は終わった。

 

「しっかし疲れたなぁ。」

「その感想でいられるの災我だけだよ?」

「.....」

「....透さん、一応聞いとく。」

「「「「「「?」」」」」」

「災我君に抱きしめられた感想は?」

「.....暖かかった、です//////」

「「「「「はぁっ!?」」」」

「うるっせ」

このとき、近くにいたヒーロー*1の考えは一致した。

(((((罪な子だなぁ.....)))))

と。

あのステインでさえ、

(さすがに鈍くないか....?)

となるほどで...(冬美は渡さん、渡さんぞぉ!!!!!)

.....一人おかしいですがおいといて。*2

全てが終わろうとしていた、()()()()だった。

.....残っていた怪物の一体が、出久を連れ去ろうとしたのは。

「え───うわっ!?」

「出久!!」

「しまった!油断した!!」

「......焦凍。」

「何だ?」

()()()()()()。ぶちかませ。」

「!わかった。」

「出久!オーバーヒートを使っとけ!!!」

「!?うっうん!!」

よし、いつでもいける!!

「やれ、焦凍!!」

「あぁ!!!()()()()()()()!!!!!」

銀嶺世界(ヘルヘイム)!!!」

()()、それは炎と氷。双方を扱える焦凍だからこその技。その分威力は絶大で...

放った瞬間、()()()()()()

「あっつつめたぁ!?」

「ちょっと我慢な!」

そして被害が広がる前に、俺が()()()()()()()

「よっと....平気か?」

「....ちょっと焦げた。」

「....すまん。」

「.....やはり、まだ未熟だ。だが....」

「?」

「お前なら、()()()()()になれる。」

「....そうかい。...ステイン。」

「何だ?」

「あんた、()()なんて言うんだ?」

「!....血染、"赤黒血染"だ。」

「そっか、なら血染さん。」

「?」

()()は、()()()()で会おうぜ?」

「....あぁ、()()な。」

これで、本当の意味で"ヒーロー殺し"は終わりを迎えた。これから待つのは....

....."ステイン"の物語だ。

 

「あ、切奈平気か?直撃かすっただろ?」

「大丈夫!ちょっと髪が焦げたくr」

瞬間、災我は()()()()()()()()()()

「...へっ!?」

「他人が言うことじゃないが、髪は大事にしろ。せっかく綺麗なんだから......」

「う...うん...」

「「「「「ぐぬぬ......」」」」

*1
レディ・ナガンとシェイプシフトは除く。

*2
おいといて良いのか?




はい、これにてvsステイン終わりでございます。結構駆け足になってしまいましたが、
いかがでしたでしょうか?ここがこうだともっと良いなどありましたらぜひぜひ感想に
お書きください。
さて、久々のダイスロールVersion葉隠Let's go!
1~30無自覚31~50もしかしたら....?51~70好きを自覚71~100大好き。超好き。
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遂に自覚!!お待たせしたかも知れません。
あと今回登場した技は銀嶺世界(ヘルヘイム)以外は元ネタなしのオリジナルです。
銀嶺世界(ヘルヘイム)は北欧の神話にでる世界の一つです。

追記:取蔭ダイスロール
1~30無自覚31~50もしかしたら....?51~70好きを自覚71~100大好き。超好き。
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ダイスの女神笑ってるねぇ!?
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