いつしか”災害の王”と呼ばれてました。   作:黎狐

5 / 43
感想にて文字数が少ないとの指摘を受けましたため、これからの投稿では文字数が増えていくと
思います。このくらいの文字数がいい、と言うのがありましたら是非ご報告ください。


番外編№5 彼らのヒーロー

side青山

僕は無(・)個(・)性(・)だった。そうわかった時、パパとママは絶望していた。

僕自身も絶望した。周りと同じ生き方が出来ない、ヒ(・)ー(・)ロ(・)ー(・)に(・)な(・)れ(・)な(・)い(・)、夢(・)を(・)見(・)れ(・)な(・)い(・)。

そう思ったパパとママは、僕が周りと同じように生きれるように...

.....AFO(最悪の敵)の手を取った、取(・)っ(・)て(・)し(・)ま(・)っ(・)た(・)。

そうやって手に入れた個性も、僕には合わなかった。それでも両親が喜んでくれて嬉しかった。

....けれどそんな幸せは、続くことはなかった。

ーーーオールマイトが教師になると噂がある、雄英に入れなさい。

そう、AFOは言った。その言葉で、僕は何かが壊れてしまった。

そうして気付けば、無我夢中に走り出していた。そして....

......君(・)に(・)出(・)会(・)っ(・)た(・)んだ。

『大丈夫か??』

『...えっ?』

そうやって君は、見ず知らずの僕に手を差し出してくれた。

それがとてもうれしかった。だから...

...出会ったばかりの君に、すべてを話してしまった。けれど........

『そうか...助けを求められないのは、つらいよなぁ。よし。』

『???』

『大きくなったら、二人で一緒にぶっ飛ばそうぜ!!』

『....えぇ!!!!????』

と。君は言った。言ってくれた。

そこからいろいろな話をした。どうやって欺くか、どんな作戦で倒すか。

そんな話をしたら、いつしか夜になっていた。

『じゃあ、またな!優(・)雅(・)』

『うん!またね、災(・)我(・)君(・)』

....君(・)が(・)周(・)り(・)か(・)ら(・)拒(・)絶(・)さ(・)れ(・)て(・)い(・)る(・)というのを知ったのは、数日後だった。

さんざん君に悩みを言って、僕は君の苦労に気付けなかった。だから...

「今度は、僕が君のヒ(・)ー(・)ロ(・)ー(・)になる。」

たとえ忘れていても、ね☆

 

side筒美

昔から、ヒーローに憧れた。個性を評価されたときは嬉しかったし、

遠距離なら負けなしといわれるのも喜べた。けれど、

.....その理想は、すぐに砕けた。

公安のヒーローとして活躍して、何人殺したのだろう。

いつしか私の手は、希望を作る手ではなく、絶望を与える手に堕ちていた。

もう疲れたと、そう思った時だ。

....君(・)に(・)会(・)え(・)た(・)のは。

『あ、レディ・ナガンだ。』

『...おぅ少年、何かようかい?』

完全に気まぐれに声をかけた。そしたら...

『何か...疲れてる?』

『.....っ!?』

正直本気で驚いた。年齢が二桁に入るか入らないかの子供に、悩み事がバレたのだから。

『...何か食べる?』

『いやお前子供か???』

本当に子供か????正直人生経験そのまま引き継いでるとしか思えないぞ...?

そして何を血迷ったか、私はその少年に悩みを打ち明けていた。

『大変だねぇ、ヒーローも。』

『打ち明けてなんだが、すごい他人事だな。実際他人事だが。』

『うん、他人事だよ。けれどそれはそっちもだよ。』

『?何でだ?』

『だってそれはレ(・)デ(・)ィ(・)・(・)ナ(・)ガ(・)ン(・)の悩みであって筒(・)美(・)火(・)伊(・)那(・)の悩みじゃない。』

『!?』

『自分じゃない、ただの演技であるヒーローの悩みを背負ってもしょうがない、けど。』

そう一拍置いて、彼は言う。

『...それに誇りを持ちたいなら、演技じゃなくて筒(・)美(・)火(・)伊(・)那(・)を全面に出したら?』

そう言った彼の目は、覚悟を持った目をしていた。

結局それには答えられず、私は帰ってしまった。...その判断を後悔した。

翌日彼に答えを言おうとして探した、けれど会えなかった。...そして。

彼が海外に捨てられた、それを知ったのは探した日から一週間後だった。

だから、私は誓う。今度こそ、私に自分で前を歩く決意をくれた彼を...

天(・)呑(・)災(・)我(・)を救うヒーローになると。

「今度こそ聞かせるよ、あの日の答えを。」

待っててくれ。

 

side渡我

私は昔から異(・)常(・)でした。血のにおいに反応して、血を吸いたがる。

そんなだから、皆私を避けました。同級生も先生も、親や親族、ヒーローすら、

私のことを拒みました。そうやってずっと、私は独りでした。

だから独りで家出しました。拒絶が、罵倒が怖かったから。

...そこで彼(・)に会いました。

『何してるんだ?』

『...えっと、その...』

何て言えばいいのか、わかりませんでした。そうやって黙っていると...

『言いにくいのか?なら言わなくて良いぞ?』

『...ありがとうございます。』

そう言って、彼だけが隣にいてくれました。そんなある日、

『お、今日もいるのか』

『はい、ってその怪我は!?』

『あぁ。さっき転んだんだよ。』

それを見て、私は我慢が効かなくなりました。

『血!血を吸わせてください!!!!』

『ん?良いぞ?』

『へっ???』

そうやって返ってきた返事は予想外でした。

『?吸わねぇの?』

『えっあ、ありがとうございます...』

そう言って私は血を吸わせてもらいました。

『おぉ~。こんな感じなんだ。』

血を吸った後、私は彼に聞きました、「私は異常ではないのか?」と。そしたら、

『この個性社会ならおかしくはないんじゃね?』

『..本当に?』

その言葉で、私はずっとこらえてきたものがこらえられなくなりました。

そうして泣き続けた私に、彼は優しく「よく耐えたな」と言ってくれました。

その翌日、また彼に彼に会いに行きました。

けれど彼には会えませんでした。その数日後、

彼が拒絶されて、海外に捨てられた。それを知ってしまいました。

彼に何も言わずに居続けたあげく、彼の悩みに気付かない。そんな馬鹿な私に何も言わず、

隣に居続けてくれた彼のために。また一緒に笑うために

「もう一度笑ってくださいね?災(・)我(・)君(・)。」

今日も私は、彼を守れるように生きるのです。




さて、いろいろ書いてるけど本人忘れてるだろって?なんと災我君これ全部覚えてます。
青山君に反応していないのは青山君が忘れられてると思っているからです。
何ならAFOが生きていることも知ってました。こりゃを使っていたのはそのためです。
渡我ちゃんと筒美さんは体育祭後に本編に出ます。お楽しみに!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。