うつけ無双   作:なろうからのザッキー

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公孫瓚の元へ

信長たちは公孫瓚の元へやってきた。

兵を持たずして訪ねて大丈夫だろうかと心配であったが、桃香が「きっと大丈夫だよ♪だって私と白蓮ちゃんはお友達だもん♪」

 

と、桃香の短絡的な性格で無計画でここまでやってきたのだ。

 

信長も少し、自信がないのか桃香へと最後の確認をしておく。

 

「あとは・・桃香の仕上げに頼るだけ・・ぞ」

 

「うん。私たちはすっごく仲が良かったんだよ♪白蓮ちゃんは秀才で、よく一緒に勉強したりしてた。大のお友達なんだよ♪」

 

「うむ・・人脈は広く、そして深く持っておいた方が良い。桃香。うぬの性格は後々こうして役にたつのだ。これからもうぬはそれを貫き通すのだ」

 

桃香は公孫瓚との思い出を頭によぎらせながら、楽しそうにそう話す。どうやら本当に仲が良かったのだろう。

 

そして侍女らしき女性の誘導に従って、玉座の間へと足を踏み入れた

 

「桃香!ひっさしぶりだなー!」

 

「白蓮ちゃん、きゃー!久しぶりだねー♪」

 

桃香が一直線に公孫瓚の元へ走り出し、桃香が公孫瓚の片手を取り、両手で包み込むように握りこむ。

 

「盧植先生のところを卒業して以来だから、もう三年ぶりかー。元気そうで何よりだ」

 

公孫瓚も嬉しそうに、そして懐かしむように桃香を見つめ、笑顔で話す

 

「白蓮ちゃんこそ、元気そうだね♪それにいつのまにか太守様になっちゃって。すごいよー」

 

「いやあ、まだまだ。私はこの位置で止まってなんかいられないからな。通過点みたいなもんだ」

 

「さっすが秀才の白蓮ちゃん。言うことがおっきいなー」

 

「武人として大望は持たないとな。・・それより桃香の方はどうしてたんだ?全然連絡が取れなかったから心配してたんだぞ?」

 

「んとね、あちこちでいろんな人を助けてた!」

 

「ほおほお。それで?」

 

公孫瓚は桃香の話を聞き、やはり桃香は昔から変わらないな~、といった表情を浮かべ話の続きを促す。

 

それに対し桃香は・・・

 

「それでって?それだけだよ?」

 

「・・・・・・・・・!?はあーーーーーーーっ!?」

 

「ひゃんっ!?」

 

一瞬にして、公孫瓚の表情は変わった。まったく予想だにしていなかったのだろう。

思考が三秒ほど停止し、そして、事に気づき突如として大声をあげた。

その声に桃香が変な悲鳴を漏らすほどに。

 

「ちょっとまて桃香!あんた、盧植先生から将来を嘱望されていたぐらいなのに、そんなことばっかやってたのかっ!?」

 

「う、うん・・・」

 

「どうして!?桃香ぐらい能力があったなら、都尉ぐらい余裕でなれたろうに!

 

「そうかもしれないけど・・でもね、白蓮ちゃん。私・・どこかの県に所属して、その周辺の人たちしか助けることが出来ないっていうの、嫌だったの」

 

桃香は公孫瓚に真剣に話す。その目は熱く語っている。

私は、困っている人を助けたい。できれば、全ての人を。

 

だから私は、この道を歩んできたのだと公孫瓚の目を見据え真剣に話す。

 

「だからって、お前一人ががんばっても、そんなの多寡が知れてるだろうに・・」

 

「そんなことないよ?私にはすっごい仲間たちがいるんだもん♪」

 

「仲間?桃香が言っているのはこの三人のこと?」

 

公孫賛は今まで気にはなっていたのだろう。チラチラと信長たちを何度も横目で見ていた。

そして、やっと聞けたと言わんばかりに桃香へと説明を求めた。

 

「そうだよ。んとね、関雲長、張翼徳、それに織田信長さんだよ♪」

 

「ん・・なんか一人だけ変わった名前の奴がいるな」

 

「んとね、信長さんは私のご主人様で、すっごく強くて、頭が良くて、すっごく頼りになる人なんだよ♪」

 

「ふ~ん・・・」

 

そうして公孫瓚は腕組をしている信長のつま先から頭のてっぺんまでじっくりと見回す。

 

そして、彼女が出した結論は・・・・・

 

 

「確かに・・こいつは並みの者とは違うようだな。覇気というか・・修羅場をこなしてきたようだな」

 

冗談でも、大げさでもなく、彼女は信長をそう評価した。

目は一切笑っていない。長年の、そして太守として築き上げた彼女の観察眼がそう告げたのだ。

 

「公孫瓚よ・・うぬの噂、聞いておるぞ。善政を敷き民からの信頼も厚いようだな」

 

「桃香が真名を許したのなら私のことも白蓮でいい。友の友なら私にとっても友だからな。っでだ、桃香。今日は何の用向きでここにきたんだ?」

 

公孫瓚は信長へと、そう告げ、そして気になっていた桃香たちの今日ここへ来た理由を聞いた。

 

「うん。白蓮ちゃんのところで盗賊さんを退治するために義勇兵を募ってるって話を聞いて、私たちもお手伝いしようかなって思って」

 

「おおー!そうか。そうしてくれると助かる。兵の数はそれなりに揃っているが、指揮できる人間が少なくて、悩んでいたところなんだ」

 

「そっか~なら、私たち頑張っちゃうよ♪初陣は最近済ませたばかりだし、少しでもお役に立てると思うよ」

 

「そうか!桃香もついに初陣を済ませたか!っで、その三人に実力はどれぐらいなんだ?」

 

そう言われた信長、愛紗、鈴々はそれぞれの自己紹介を白蓮へとし始めた

 

「鈴々はすっごく強いのだ!!」

 

「我が名は関羽。字は雲長。桃香様の第一の矛にして幽州の青龍刀。以後お見知りおきを」

 

「我は第六天魔王が織田信長」

 

「う、うーん。・・・宜しく頼む、と言いたいところだが、ずいぶん濃い連中だな・・だがこの三人の力量が分からん。どうなんだ桃香?」

 

白蓮がぽりぽりと頬をかき、苦笑いで桃香へと視線を向けた。

 

「三人ともね、すっごく強いよ!私、胸張って保証しちゃうよ♪」

 

「保証ねえ。・・桃香の胸ぐらい大きな保証があるなら、それはそれで安心なんだけど・・」

 

白蓮が腕を組み、うーんと唸りながら三人を見つめていると、白蓮の後ろから突如聞きなれない声が加わった。

 

「人を見抜けと教えた伯珪殿が、その三人の力量を見抜けないのでは話になりませんな」

 

「むう・・そう言われると返す言葉も無いが、ならば趙雲はこの三人の力量が分かるとでも言うのか?」

 

そこには趙雲と呼ばれた青髪の槍を持った女性が現れた。

 

「当然。武を志す者として、姿を見ただけで只者で無いことぐらいは分かるというもの」

 

「へえ~・・まあ星がそういうならば、確かに腕が立つんだろうな」

 

「ええ。・・そうだろう?関羽殿」

 

趙雲は愛紗へとその視線を向けた。その腕が立つ者は貴女だと言わんばかりに

 

「そういう貴女も腕が立つ・・そう見たが?」

 

そして、愛紗もそう趙雲へと返した

 

「うんうん!鈴々もそう見たのだ!」

 

「ふふっ、さて・・それはどうだろうな。しかしその実、真に気になる人物は・・・織田殿。貴方ですな」

 

そして趙雲は今までしていた目よりもさらにキッっときつく信長を見据える。

 

それに対し信長は・・・・

 

「クク・・我を見るか・・さすがは趙子龍・・ぞ」

 

「・・・っ!?ほお。さすがは私が目を付けた方。なぜ我が字をお知りに?」

 

まさかの返答に趙雲は驚いた。こればかりは何故知っているのかと・・・

 

「うんうん。私もそう思う。子龍という字を呼ばなかったのに、織田は何故知っていたんだ?」

 

そこで桃香がはーいと手を上げ、何も知らない白蓮と趙雲に対し、自分が知っている説明をする。

 

「信長さんはね!不思議な人なの。ほんのうじ・・?とか言うところで光に導かれて、気づいたら荒野の真ん中で眠っていたんだって」

 

「な、なんだそりゃ!?」

 

「それで・・何故我が字を?」

 

「ただの知識・・ぞ」

 

「知識?」

 

「我のいた世界ではうぬらの事を知っている人物はごまんとおる。ワシもその一人というわけぞ」

 

「はあ?どういうことだ?」

 

趙雲と白蓮はまさに意味がわからないといわんばかりの表情をする。

白蓮は考えるのをやめたのか、もうただ笑っているだけだ。

 

趙雲は顎に手を当て、うーん、と考えこんでいる。話の整理をしているのだろう。

 

「クク・・ただのたわ言とでも思っておけばよい」

 

その言葉を聞き、趙雲も考えるのをやめたようだ。

そして、にやっと笑みを浮かべながら信長を見つめる

 

「ふむ。・・なかなかおもしろいお方のようだ。これは退屈しないですみそうだ」

 

「白蓮。うぬは我らの参加・・どうされる?」

 

「ああ。そんなの決まっている。お前たち三人は星が認めるほどの只者ではない。うちは今は藁にもすがりたい。是非お前たちの力を貸してくれ」

 

白蓮は信長たち一向に笑顔を向けながらよろしくな!と、二度目の挨拶をする。

 

「うん♪もっちろん!私、すっごく頑張っちゃうからね♪」

 

「織田殿、関羽殿、張飛殿。こちらも宜しく頼むぞ」

 

「うむ」

 

「ああ。我が力、とくとご覧じろ」

 

「鈴々に任せるのだ!」

 

 

こうして、信長たち一向は白蓮と共に戦うことになった

 

 

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