悪食クソ女の暴食日記 作:リィン教官対ゴミカス蛆虫宮沢鬼龍
かつて処刑されたはずが、異世界の森で目覚めた少女・クロエ。彼女は、あらゆるものを食べ尽くす底なしの食欲と、食べた相手の能力(スキル)を自分のものにするという恐ろしい力を持っていました。
ある日、森で彼女を襲おうとした盗賊のジローは返り討ちに遭い、「非常食」兼「料理人」として捕らえられてしまいます。クロエはジローをこき使いながら、ストレスで毛が抜ける程酷い扱いをしながら、熊やハーピー、巨大な蛇など、森の魔物たちを次々と「食材」として平らげ、その力を吸収して最強の怪物へと成長していきます。
隙を見て逃げ出したジローは故郷の村へ辿り着きますが、執念深いクロエは彼を追って村へ現れます。さらに不運なことに、そこへ魔王軍の幹部である龍人・バルバトスが襲来。バルバトスが村の食糧庫を焼き払ったことで、クロエの怒りは頂点に達します。「私のゴハンを奪った!」という理由だけで、彼女はジローと共闘して格上のバルバトスをも捕食し、龍の力まで手に入れてしまいました。
戦いの後、空腹のあまり村人たちまで「食材」として見始めたクロエ。彼女の暴食を止め、村と家族を守るため、ジローは一世一代の嘘をつきます。それは、「彼女は俺の婚約者です」という宣言でした。 なりゆきで結婚式を挙げ、文字通り「怪物の夫」となってしまったジロー。村の平和を守るため、底なしの胃袋を持つ最恐の妻のご機嫌を取り続ける、彼の悲壮で奇妙な新婚生活が幕を開けるのでした。
とある盗賊の末路について
どうしてこうなった。
俺……フィリップ・マクバーンは自身に問うた。
全てうまくいっていた。
この一年、こつこつ略奪と村皆殺しを重ね、自身の盗賊団【レイバーロード】を大きくしていき、ついにあの【風の爪】、
ここいらでは最高の盗賊団に次ぐ程の大盗賊団のボスになった。
いや、奴らは何故か一週間程前から全くと言っていいほどその活動の噂を効かない。
【絶影】なる二つ名をここいら一体に響かせてる
【盗王】なる盗賊達の王、大侠客。その大物にも呼ばれて、ツーカーの仲にもなった。
その演説を思い出す。
「ゆ・・・勇者ブッ殺したら・・・昔みてーにまた堅気(カタギ)・・・恐喝(ガジ)りてぇな~~~~・・・!!」
「恐喝(ガジ)れば善し!」
「邪魔な政治家(ブタ)-----沈殺(しず)めて・・・いいんスかぁ!?」
「沈殺(しず)めて善し!!」
「児童臓物(ガキモツ)売捌(トバ)してええのか!?」
「売捌(トバ)せば善し!!」
ああ。最高だった。
だが今はどうだ。目の前にいるのは二人の男女。
男の方は口髭を生やしたくたびれた中年の男。どこにでもいそうなその外見に反して目の剣呑な光は明らかこっち側の人間だと思わせてくる物がある。
女の方は黒髪黒眼の痩せ細ったメスガキ。こちらも髪と目の色を除けば一見普通の女だがそのドブみたいに濁りきった目には男の方とは別次元の狂気が満ちている。
俺はこいつらに敗北して、椅子に拘束されている。
クソッ!クソッタレ!なんなんだよ!
「なんなんだよ!化け物共!なんで人喰いグールと【絶影】が組んでんだよ!」
そうこいつらはどちらも怪物であった。男の方はかの絶影。王都の討伐隊の正規騎士三人を一人でぶち殺した伝説をもった、【隠密】と【暗殺】に関してはS級冒険者にも劣らないと噂される男。
いや!そんなのどうでもいい!問題はこいつだ!
もう一人の女を見る。こいつは…こいつは!完全な化け物だ!人間じゃない!
「お、こいつフィリップじゃん。盗賊やってた時なんか目障りだったんでつぶしにいこうと思ってたんすよ。」
「むぐむぐ……ごくん。あなたの事情なんてどうでもいいわ。興味ないもの。」
「ふざけんな!ふざけんなよ!こんなのおかし!ぎゃああああああ!」
激痛の走った右手を見ればそこには爪の間に針が突き刺さっていた。
世界最強のマゾヒストは男根に針を何本突き刺せるかチャレンジしていたようだがそいつですら爪の間に針を刺すのは耐えられなかったという。
その逸話があまりの激痛に現実と夢の境が朧になる仲脳の奥から這い上がってくる。
爪の下には灼熱。痛みを通り越して苦しみと吐き気に変換された苦痛が俺の体を這い回る。
ついにその苦痛と吐き気が俺の口から吐き出された。音を伴って。
「痛い!痛い!痛い!痛い!」
「めっちゃ痛がってんじゃん、ウケる。ほら2本目いくぞぉ」
そう言いながら、嗜虐心を隠しもせず俺の指に【絶影】は針を突き刺した。
「助けて!痛いんだよ!何でもするから!拷問ならまず何か聞けよ馬鹿ぁ!」
「何か聞くならとりあえず殺してくれと願うところまで追い詰めてからやるのが常識だろ?お前も拷問好きなら分かるよな?聞いてるぜ。貧乏だが中の良い幸せな一家に、篤志家のフリして金渡して、幸せの絶頂味あわせてから一ヶ月かけて拷問の限りを尽くして殺すんだっけ?上げ落としって奴が好きなのか。良かったな。今からテメェも思う存分それを味わえるぜ。」
「クソがっ!ふざけんな!俺達は他国の盗賊団からここいら一体を守ってきた、言わば必要悪だ!貧乏人のクソ家族の10や20!俺等のような必要な悪を、」
次の瞬間女が俺の指にハンマーを振り下ろして着た。
「いだい!いだいいいい!」
曲がった指のなかへ砕けた針がめちゃくちゃに突き刺さり死ぬほど痛い。死んでしまいたいほど痛い!
「ぎゃあああああああ」
「おっ良い悲鳴。ほらほらもう一発行くわよ!」
「やめてぇぇぇぇいやっ嫌だっ!」
「えい!」
「いっ!」
「さらにもう一発」
「だああああああああああ!」
「ウフフ。なかなか楽しいのね。」
その目を嗜虐心と興奮でにじませながら女は言った。
その時地鳴りの様な音がなった。発生源は分かりきってる。
部下共をまるで飲むかの様な勢いで喰らっていたこの女だ!
「クロエさん。さっきの盗賊みたいに聞き出す前に喰っちゃうのは辞めてくださいね。あなたの飯代稼ぐ為にしてることなんで。」
「ううっお腹空いた。一口!一口で良いからかじりたいの!いや二口!いや!3口!腕だけ!上半身だけ!一人だけ!」
そう言うが早いが女は俺の指に口を近づけてきた。
「近寄るな化け物!」
「うふふ、私の様な普通の女の子にそれは失礼なんじゃないかしら。あーん」
女の口が俺の指を挟むように開かれたかと思うと目にも止まらぬ速度で閉じられた。
当然その間にあったものは噛みちぎられる。
指も。指の中の針も。
「いだい!いだいよぉ!」
「くっちゃくっちゃ。美味いわね。でももう少しハーブ弱い方が好みだわ。どれもうちょっと味見を……」
「クロエさん!まだ財産の場所聞いてないんです!殺すのは待って下さい!あと冒険者ギルドへ討伐証明の為に頭は喰わないで下さい。」
「お腹空いたの!お腹が空いたの!お腹が空いてるの!ふざけないでよ!まともにご飯を食べれてないお嫁さんにこれ以上粗食を強いるの!ふざけんなよ!」
「ま、まあまあ。もうちょっとで聞き出せそうだからもうちょっと遊んでからにしません?」
「……今回だけは言うことを聞いてやるわ。」
「じゃあもうちょい楽しみましょう。まだ壊れたのは指3本ですよ」
そして奴らの目に嗜虐への期待が滲み出た。
やめろっやめろっやめろ!
〜二日前
俺達は馬車に乗っていた。最寄りの街アルタイル。そこの冒険者ギルトを目指していた。申し遅れた。俺の名はジロー。紆余曲折を得て化け物みたいな女の夫となった男だ。
今から始まるのは俺とキチガイ女の冒険者生活についての話だ。
主人公に食べさせたいもの
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ワイバーン
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サキュバス
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ユニコーン
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オーガ
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オーク
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トロル
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ゴキブリ
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ゴースト
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一つ目小僧
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サイクロプス
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グリフォン
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ケルベロス
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ヒドラ
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人狼
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天馬
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ドワーフ
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エルフ
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バジリスク
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インキュバス
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バイコーン