【完走した】マギステア村因習破壊RTA【感想ですが】   作:うろ底のトースター

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データ間違えて消しちゃって少し萎えてました。今ようやっとコラボイベです。長いや。




【少年よ】エヴァに商いの神髄を叩き込むRTA【神話になれ】

1:我商いの神成

どうも、表裏双方の市場全域を牛耳る影の支配者です

 

 

2:一般ヒトオス

お前マジで何ができねぇんだよ

 

 

3:一般ヒトオス

あれ?ラザロは?

 

 

4:一般ヒトオス

確かに、この世界の裏はあいつの領域だよな

 

 

5:我商いの神成

あー、いやいや、確かに裏はラザロの領域だよ

見かけはね

 

 

6:我商いの神成

みんな気が付いてないだけで、現在のあらゆる取引の収益の一部は常に俺の手元に入ってきてるし、やる気になればまた界隈を操ることもできる

 

 

7:我商いの神成

所詮、この世界の『神の手』は、俺の手と同義だよ

 

 

8:一般ヒトオス

もしかしてこいつ世界滅ぼせる?

 

 

9:一般ヒトオス

安価で色んなとこに喧嘩売る奴に経済の中枢になって欲しくないんだけど

 

 

10:一般ヒトオス

・この世界の上澄みの実力者

・顔がめちゃくちゃ広い

・この世の市場を全て掌握できる

ほぼ世界征服完了してないか?

 

 

11:一般ヒトオス

のほほんと旅していい身分じゃねぇな少なくとも

 

 

12:我商いの神成

ま、面倒だからやらないんですけどね

今の利益で満足

 

 

13:一般ヒトオス

で、今日はその商神様は何をなさるので

スレタイで分かるけども

 

 

14:我商いの神成

エヴァに商いを仕込みます

 

 

15:一般ヒトオス

だから気に入った

 

 

16:一般ヒトオス

真のクイーンエヴァになるときが来たのか

 

 

17:一般ヒトオス

ちなみに何が目的?利益?

 

 

18:我商いの神成

いや、楽しそうだから

 

 

19:一般ヒトオス

楽しそうだからじゃないんだよ

 

 

20:一般ヒトオス

エヴァってそもそも商売できんの?あいつとことん才能ないんじゃなかったっけ?

 

 

21:一般ヒトオス

いやリーダーの素質が壊滅的なだけで商売は・・・分かんねぇや

 

 

22:我商いの神成

まいいや、んなこといいからさっさとやろうぜ

 

 

23:一般ヒトオス

拉致るな

 

 

24:一般ヒトオス

朝起きたらそこには見知らぬ怪物が

 

 

25:我商いの神成

お前にこの世の真理を教えてやる

 

 

26:一般ヒトオス

真理というにはあまりにも範囲が狭すぎる

 

 

27:一般ヒトオス

いや実際間違えてないのか?

こいつ敵に回したらなんも買えなくなるだろうし

 

 

28:一般ヒトオス

でも真理とは違うだろ所詮商売だし

 

 

29:我商いの神成

今から君には、商神を目指してもらいます

 

 

30:一般ヒトオス

ちょっと待てぇい!

 

 

31:一般ヒトオス

バッチバチの封印職やないかい!

 

 

32:一般ヒトオス

解放されてないだろそもそも

 

 

33:我商いの神成

やればできる

 

 

34:一般ヒトオス

お前だけだよ

 

 

35:一般ヒトオス

封印玉どうすんだよそもそも

 

 

36:我商いの神成

そら四次元ポケットがあるので

 

 

37:一般ヒトオス

だから平然と世界間を渡るな

 

 

38:一般ヒトオス

何度見ても慣れないなこの光景

 

 

39:我商いの神成

お、やってる?いやーもうすぐいいお肉が手に入りそうでね

またやろうよBBQ

 

 

40:一般ヒトオス

アポトーシスと平然と会話するな

 

 

41:我商いの神成

あ、これ?俺の弟子

 

 

42:一般ヒトオス

弟子をこれ扱いするな

 

 

43:一般ヒトオス

そもそもまだ弟子になるかも聞いてないでしょ

 

 

44:一般ヒトオス

それは決定事項なんだよイッチの中では

 

 

45:一般ヒトオス

他人の意見を聞かないことに定評がある

 

 

46:一般ヒトオス

てかイッチそろそろ戻ってこい

さすがにエヴァが可哀想だ

 

 

47:一般ヒトオス

おい、こいつビール樽取り出したぞ

 

 

48:一般ヒトオス

おい、やめろ、鶏肉を捌くな

焼くのか?ここで焼くのか?

 

 

49:一般ヒトオス

飲み始めやがったこいつら・・・

 

 

50:一般ヒトオス

美味そう

 

 

51:一般ヒトオス

腹減ってきたな

 

 

52:一般ヒトオス

あれ?今こいつ何しようとしてたんだっけ?

 

 

53:一般ヒトオス

あれだよ、あれ、あれだよ

 

 

54:一般ヒトオス

どれだよ

 

 

55:一般ヒトオス

エヴァに商売教えようって言ってたろ

 

 

56:一般ヒトオス

肝心のエヴァ置いてけぼりだけど

 

 

57:一般ヒトオス

いや、待て

 

 

58:一般ヒトオス

こいつ、動くぞ!

 

 

59:一般ヒトオス

作品が違うな

 

 

60:一般ヒトオス

置いてけぼりすぎてさすがにキレたか?

 

 

61:一般ヒトオス

おい、ジョッキ持ったぞこいつ

 

 

62:一般ヒトオス

まさか、やるのか?

 

 

63:一般ヒトオス

そのまま幽鬼のような足取りでイッチに近付いていくぞ

 

 

64:一般ヒトオス

やるんだな、今、ここで!

 

 

65:一般ヒトオス

おお!・・・・・・おお?

え、何言ってんのこいつ?

 

 

66:一般ヒトオス

「あたしにも飲ませなさいよ!」じゃねぇんだよ!

違うだろ!違うだろ!

 

 

67:一般ヒトオス

肝が据わってるって言えばいいのか?

 

 

68:一般ヒトオス

いや多分図々しいだけだぞ

 

 

69:一般ヒトオス

確かに目の前であんな飲まれてたらそりゃ飲みたくはなるけど

 

 

70:一般ヒトオス

混ざりたくはないよなぁ

 

 

71:一般ヒトオス

おいもう酔ってるぞ

 

 

72:一般ヒトオス

絡み酒?アポトーシス相手に?

 

 

73:一般ヒトオス

もう糞度胸だろこれ

 

 

74:一般ヒトオス

酒が入るとイッチより危険人物だこいつ

 

 

75:一般ヒトオス

・・・なんかしばらく終わらなそうだな

 

 

76:一般ヒトオス

まあ、もう1羽丸々取り出したし

 

 

77:一般ヒトオス

どっから出してんだろうな

 

 

78:一般ヒトオス

知らないよ

 

 

79:一般ヒトオス

いや、まあ、その、なんだ

飲み終わりまで解散ってことで

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

85:我商いの神成

おーうい帰ったぞー

 

 

86:一般ヒトオス

飲み会帰りの親父かてめぇは

 

 

87:一般ヒトオス

ベロベロじゃねぇか

 

 

88:一般ヒトオス

いやいや全然酔ってないから

 

 

89:一般ヒトオス

あんなに飲んでてか?ビール樽何個空にしたと思ってんだお前

 

 

90:一般ヒトオス

いやでもイッチだしなぁ

 

 

91:我商いの神成

この程度で酔ってたらヤマタノオロチと酒盛りなんてできないよ

 

 

92:一般ヒトオス

なんか納得できるな

 

 

93:一般ヒトオス

だいたいイッチだしなぁって思えば納得できる不思議

 

 

94:一般ヒトオス

ん?なんかいつの間にかエヴァと仲良くなってないか?

 

 

95:一般ヒトオス

まだ絡み酒してる

 

 

96:一般ヒトオス

しかも師匠とか呼んでるぞこいつ

 

 

97:我商いの神成

計画通りだぜ

 

 

98:一般ヒトオス

は?

 

 

99:一般ヒトオス

お前まさか

 

 

100:我商いの神成

こいつがちょうど酔っ払ったタイミングで俺がデカイ商会持ってるって教えるじゃろ、あやかろうとするじゃろ、ほな教えたるわって嘯くじゃろ

ほら、新しい弟子だぞ

 

 

101:一般ヒトオス

すげぇ嘘は言ってねぇ

 

 

102:一般ヒトオス

酔わせて言質取ったってこと以外マトモだ

 

 

103:一般ヒトオス

酔わせたってのが致命的なんだよなぁ

 

 

104:我商いの神成

ンなこといいからさっさとやろうぜ

酔って上機嫌な今がチャンスだ

 

 

105:一般ヒトオス

マジかこいつ

 

 

106:一般ヒトオス

何らかの法に触れてるだろ

 

 

107:我商いの神成

ここに法なんてないんだよなぁ

 

 

108:我商いの神成

まいいや、とりあえずさっさとやっちまおうぜ?

 

 

109:一般ヒトオス

やるって言ってもどうするんだよ

そいつ無職だぞ

 

 

110:我商いの神成

ここに大量の種があるじゃろ

 

 

111:一般ヒトオス

ああ、そう・・・

 

 

112:一般ヒトオス

なんで・・・いやイッチだもんな、用意できてるよな

 

 

113:我商いの神成

じゃ、始めようか・・・

食べさせればいいのかな

 

 

114:一般ヒトオス

いや知らないけど

 

 

115:一般ヒトオス

てかお前知らんのかい

 

 

116:我商いの神成

だって使ってこなかったし・・・

 

 

117:一般ヒトオス

ご長寿でもやったことないもんあるんだなぁ

 

 

118:我商いの神成

まいいや、とりあえず食え、仙豆だ

 

 

119:一般ヒトオス

仙豆ではないな

 

 

 


 

 

 

「いいか、もう一度言うが、今から会うのは文字通り商いの世界の支配者だ。粗相なんてしたら一生野宿、狩猟生活になるかもしれねぇ。気を付けろよ」

 

旅を続けているルカ一行は、仲間のとある少女のためにそこを訪れていた。そこは、民家というには少々豪華で、かと言って屋敷と呼ぶには小さく質素。まさに少し儲けのいい商人が住まう家だった。

 

一見ただの家。されど、商会の長や貿易の要たる港町の町長などの一部からすれば、行きたいが行きたくない場所に当たる。

 

この家に立ち入ると言うことは、一生の幸福を約束されるか、生き地獄を約束されるかの2択であった。

 

そう、そこは───

 

「クイーン・エヴァ。史上最高の商人。この世のあらゆる取引は全て彼女の手のひらの上で行われているとさえ言われる、傑物だ」

 

───最も恐ろしい女王の家である。

 

 

 

「金のライオン像に〜、ヴァンセントフィン・ガッホの『たんぽぽ』〜、あといい男い〜っぱい!あー使っても使ってもお金が増えてくって最高ね〜♪」

 

何らかの魔術だろうか、家屋は見た目以上に広く、正しく豪邸と呼んでいい内装をしていた。上品なレッドカーペット、ズラリと並ぶ名画の数々、所々に散りばめられた宝石達。

 

そして、大部屋の中心に積まれた金の山、その頂点でご機嫌な様子を一切隠していない美女。

 

おそらくあれが、信じたくはないが、クイーン・エヴァなのだろう。

 

・・・これが女王?成金の間違いじゃないのか?

 

ヴァンパイアの少女、ヴァニラは失礼と知りつつそう思ってしまった。少女は商人である。最初の頃は雑草に石ころ等商品とはとても呼べないものを売っていたが、今では最も品揃えの多い商店を営んでいる。契約先は数知れず、交渉の腕も大商会の長と比べて遜色ない。

 

そんな少女の何が興味を引いたのか、或いは障ったのか、ヴァニラはクイーン・エヴァから招待状を受け取っていた。そして、仲間や恩人に背を押され、この家に一人で入ったのである。

 

あの名高いクイーン・エヴァだ。きっと相当のやり手でバリバリ仕事をこなすカッコイイ淫魔なのだろう。恐怖を感じる反面、確かにワクワクしていた。

 

それがこれだ。幻滅なんてものではない。彼女の理想像は音を立てて崩れたのである。

 

「あ、あの!クイーン・エヴァ!」

 

とはいえいつまでも金の山に埋もれてうっとりさせておくわけにはいかない。果たして何故自分が呼ばれたのか、それを聞かなければならない。

 

「あ、来てたのね」

 

ちょっと待ってなさいね、とまるで風呂から上がるかのように金をかき分け、やっとこさ少女と女王は相対する。

 

「初めまして、エヴァよ。クイーンなんて呼ばれてるけど私には重い名だわ。ってことでエヴァって呼んでちょうだい」

 

「は、初めまして!ヴァニラなのだ!」

 

最初の印象から畏敬の念がどこかへ飛んでいきかけたものの、商人の端くれとして挨拶はしっかりとしなくては。

 

「ふ〜ん、本当にちっちゃな吸血鬼の女の子、なのね」

 

値踏みするような視線に、少しだけ体が強ばるヴァニラ。その様子を見て、エヴァはくすりと笑った。

 

「───本当にあの人の予言が当たるだなんて」

 

そして、何かを懐かしんだ後、ヴァニラの手を引いた。

 

「え?」

 

「まずは服よ。商人たるもの服は大事!一目で高価と分かりつつも相手に威圧感を与えない上品なものを選びなさい」

 

「え?え?」

 

「次にビジネスマナー、今までの付け焼き刃の対応じゃ大手の取引先に門前払いされちゃうわ。あの人ほどじゃないけど私も厳しいから、覚悟なさい」

 

「え?え?え?」

 

転ばないよう丁寧に、けれど有無を言わせないよう強引に、ヴァニラを家屋の奥へ連れていくエヴァ。

 

「あの!一体何を!?」

 

「ふふ、そうよね、そうなるわよね!?」

 

私おかしくないわよね!?っと問いかけられるが、なんのことだか分かるわけもなく、少女の混乱はさらに加速する。対する女王は、その反応が正しいわよね〜とどこか遠くを見ていた。

 

そして突如止まったかと思えば、振り向き、ヴァニラと目を合わせて、満を持して言った。

 

「貴女には、私があの人から叩き込まれた全てを教えてあげる。───ヴァニラ、私の弟子になりなさい。拒否権なんて与えないわ」

 

これが、エヴァが少女を呼び出した理由だった。

 

「『いずれ、吸血鬼の女の子が商人としての頭角を現す。もし君がその立場に飽きたなら、彼女を育てるといい』。それが師匠の予言」

 

ヴァニラの目が、見開かれる。

 

ああ、そうか、女王は───

 

「私ね、飽き飽きしてるの。みんな私の機嫌を伺って、いつかのし上がって超えてやるっていう野心を感じない」

 

───私に期待してくれているんだ。

 

「この座、狙ってみない、ねぇ?」

 

「仰せのままに、いつか絶対引きずり下ろしてやるのだ」

 

少女は牙を剥いて笑った。これは、宣戦布告だ。最早引き返す道はない。

 

女王は妖艶に笑った。このヒリつく感覚こそ、もう一度味わいたかったのだと。

 

ここに、奇妙な師弟関係が生まれた。後に王座の継承と呼ばれ、経営史における最大のターニングポイントとして後世に残る、大きな出来事である。






のちのち、魔界の自分を見てドン引きするエヴァさん。いやでもあなたもこんなことしてましたよねという顔をするヴァニラ。

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