一区切りついたので表紙(?)を描いてみました
割とそれっぽいんじゃないでしょうか
今日という日をもって、幻想郷の一年が終わる。
今年を締めくくり、門松やしめ縄、雑煮などを作ったり、終わらせていなかった大掃除にやおら着手する家庭もあるだろう。
里の住人の考え方には外と同じく神仏習合の名残があるため、博麗神社か命蓮寺、もしくは守矢神社へ正月参りに行くのだが、ひとつ、外とは明確に違う点がある。
それは、大晦日の夜から詣でる者はほとんどいないということ。
理由は当然、夜の闇は危険だからだ。わざわざめでたい年末年始に、ひとつしかない命を投げ捨てる覚悟で社寺へ赴く蛮勇は稀だろう。
この通念は外来人にも当てはまり、カンザトは里の中で平穏を享受していた。郷に入っては郷に従えと言うし、元旦に向けて皆が寝静まる深夜に行動する意味もない。
「うーん……」
昼前、カンザトは雑貨屋にて、うんうんと唸り頭を悩ませていた。
目的は、贈り物の購入。
何人かにクリスマスプレゼントを配っておきながら、最も身近な彼女には何もあげていないことに気がついたのだ。
ところが、女性への贈り物を自ら選んでプレゼントするなど、もちろん経験がないためすんなりとはいかず、なにより贈る相手が相手なため、選定の難易度は跳ね上がる。
普段ものを欲しがらない彼女は、一体何をあげれば喜ぶのだろう。3ヶ月ほど同居しているが、正直、皆目見当もつかない。
アクセサリー、衣服、インテリア、本や娯楽品など趣味の物……
いくつか候補は浮かぶが、貰い手の求める物かと訊かれれば首を傾げる。
「これください」
とりあえずそれらしい物を買ってみたが、あまりピンと来ない。
かくなるうえは……
「なんか欲しいものある?」
家に戻り、手っ取り早く直接訊くことにした。
望みの物が分からないから女性本人に訊くという、悪手とも思える行為だが、こころ相手ではそれも仕方ないのかもしれない。
まあ、相手は恋人ではないのだし、そこまで気負う必要も無いだろう。
「欲しいもの……?」
こころは時が停止したかの如く、ピタッと動きを止めた。おそらく熟考している最中だ。
「あなたが欲しいもの」
「えーっと、俺じゃなくてこころの欲しいものは?」
「多くの感情を学べる、
「出来れば形のある物がいいかなぁ」
改めて質問してもこのような答えが返ってくるあたり、こころは本当に物欲が薄い。彼女の欲するものは常に概念的だ。
「うーん」
こころは腕を組んで、再び考えを巡らせる。
すると、物品ではないがひとつ、ささやかな願いを思いついた。
「物じゃないけど……里を、あなたと歩きたい」
白昼堂々と人里を散策したい。
妖怪である自分には叶えられなかった願いであり、変装着を入手してからも、落ち着いて里内を巡る機会はなかなか訪れなかった。
「そんなことでいいの?」
「うん」
「そう……じゃあ、行くか」
運良く、今日は降雪もなく天気の良い散歩日和だ。
二人は身支度をして、冬の人里に繰り出した。
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「ここが霧雨店。魔理沙の実家」
「ほう、ここが噂に聞く人気の道具屋か」
こころは利用したことが無かったようなので、まずは霧雨店に寄った。ついでに、それとなく欲しい物がないか訊こうとも考えた。
「物が色々あって面白いわ」
「なんか買おうか?」
「ううん」
「ほら、手鏡とかどう? 便利そうだけど」
「いや、別に」
やはり駄目か。実物を前にしても、彼女の欲は刺激されない。結局何も買わず冷やかして店を出た。
前方で小さく上下に揺れるピンクの後頭部を眺めつつ、カンザトは考える。
日用雑貨が駄目なら食べ物、特に嗜好品はどうか。
「いらっしゃいま──」
「こんにちは」
ということで、約一間週前に来たばかりだが、また茶屋『柳』へ足を運んだ。
顔を見合わせた途端、赤子は口元を歪めて「こいつマジか」という顔をした。どうやら横にいるのがこころだと気づいたようだ。
「カンザト、座らないの?」
反対に、こころは給仕の正体に気づいていない。もしくは分かったうえで荒事に発展しないよう、気づかないフリをしているのか。
「ここ、大晦日もやってるんですね」
「……午前中だけね。常連さんが挨拶も兼ねてよく来るのよ」
答えながら、赤子は右人差し指で店奥を指した。いつも通り奥の席へ座れ、ということだろう。なんだかこの場面だけ見ると、怪しい闇組織の密会のようだ。
カンザトとこころは指定された席に着いて、それぞれ甘味を注文した。
「なんかあの人、見たことあるような」
「……気のせいじゃない?」
少しして、注文の品が運ばれてきた。
こころは興味津々といった様子で餡蜜に視線を注ぎながら、ひとさじ口へ運んだ。
「! おいしい」
「ここの餡蜜、美味いよな」
「うん。私は餡蜜自体、初めてだけど」
「え、そうなの?」
こころは基本食事を必要としないため、存在は知っていても食べる機会がなく、そもそも興味を持たなかったのかもしれない。
「おいしい……」
とても楽しそうに、美味しそうに餡蜜を食べるこころを見て、どうしてかカンザトは嬉しくなり、思わず笑みをこぼした。
一方、二人の様子を遠くから伺っていた赤蛮奇は、完全に毒気を抜かれてしまっていた。
カンザトがこころと来店した際、赤蛮奇は内心ギョッとした。カンザトからは怒っていないと言われたものの、酉の市で芽生えたこころに対する苦手意識が拭えずにいたからだ。
ところが、あの妖怪はこちらの正体に気づかないどころか、特に警戒せず、美味しい美味しいと言葉を漏らしながら呑気に甘味を楽しんでいるではないか。
なんだか悔しい。赤蛮奇は「私の緊張感を返せ」とカンザトの背中を睨みつけた。
「カンザト。なんか店員さんに見られてるよ」
「ハハ……なんでだろ」
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茶屋を出た二人はしばしウィンドウショッピングを楽しんだ。昼を過ぎた頃には食事処に寄り昼食をとったのち、以前、小鈴の手伝いでお邪魔した稗田の邸宅をこころに見せたり、寺子屋や役場などの主要施設へ足を運んだ。特に目的はないため門前を通るだけだが、他に寄る場所もないため致し方ない。
現在は柳の見える里の端にて、さらさらと流れる水音に耳を傾けながら、運河沿いをゆったりと歩いている。
「どうだった? 本当に歩いただけだったけど」
「うん、満足。というより、歩いてただけじゃないから」
「そうだっけ?」
「ごはん食べた」
「あぁ、まぁそうね」
「それに、あなたがいるから。どこでもつまらなくない」
カンザトはこころの率直な言葉に気恥しさを覚えつつ、いいタイミングかと思い、一人で購入したプレゼントを取り出した。
「こころ。これ、プレゼントするよ」
「……?」
手渡された包み紙をじっと見つめて、こころは疑問符を浮かべた。
「大晦日も外だと贈り物をするの?」
「いや、もうだいぶ過ぎたけど、クリスマスプレゼントあげてなかったから」
「気にしなくてよかったのに」
「まぁそう言わずに。開けてみて」
気に入ってもらえるだろうか。
カンザトはわずかに緊張感を覚えつつ、包みを開封するよう促した。
「リボン……」
カンザトが贈ったのは、藤色のリボン。高価な物ではないが、使い勝手がいいだろうと思い、購入を決めた。
「いつもつけてるリボンの予備にできると思って。今ひとつしか持ってないじゃん?」
こころは手に乗せたリボンへ数瞬視線を落としてから、カンザトの顔をそっと見上げた。
「綺麗。嬉しいわ、ありがとう」
こころは平坦な声で応えた。
反応は薄いが、嘘を言っているわけじゃない。
「ホントだよ? 本当に嬉しい」
カンザトの沈黙を悪くとったのか、こころは慌てて補足した。
「大丈夫。分かってる」
家では面を出しているため、見ればおおよその感情を読み取れるが、今は面の種類による感情の判断は出来ない。
にも関わらず、自分でも上手く説明出来ないが、本当になんとなく、こころの『嬉しい』という感情が伝わってきた。
「ねぇ、カンザト。欲しいもの、もうひとついい?」
「ん? あぁ、いいよ。なんかありそう?」
どうやら、話していて欲しい物を思いついたらしい。値段にもよるが、本当に欲しいものなら、リボンと一緒に贈るのもいいだろう。
「あなたが作った粘土細工が欲しい。貸本屋の娘とか布都とかにはあげてたけど、私は貰ってないから」
まさかのハンドメイドをご所望だ。一番近くにいて、製作・販売にも携わっていたため、こころにあげるという発想自体無かった。
「分かった。今度作るよ」
「うん、お願い。心を込めてね」
「俺は作ったやつ全部に心込めてるよ」
「じゃあもっともっと込めてよ」
なんだそりゃと思いこころの顔を見ると、口角をあげて微笑んでいる……ような気がした。実際は真顔なのに。
以前霖之助からこころと不自由なく意思疎通出来るのは特殊だと言われたことがあるが、あれはあながち間違いじゃないのかもしれない。
「了解。今までで一番いいのを作るよ」
満足したのか、こころは深く頷いた。
その後二人は帰宅し、くつろいで年明けを待った。
過ごし方は普段となんら変わりないのだが、里全体のめでたいムードにあてられたのか、カンザトは自分が浮かれていることに気がついた。
皆も同じ気持ちなんだろうかと、カンザトは知人たちを想う。
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「ふぅ……今日はこのぐらいにしておくか」
気づけば既に日付は変わり、新たな年を迎えていた。
ランプのあたたかな灯りを頼りに、没入していた物語を閉じる。普段は知識本を好む傾向にある自分だが、どうしてか今日は、主人公が未開の地に赴く旅物語を摂取したくなった。
そういえば、近く彼が地底へ行くんだったか。
一年の計は元旦にありと言うし、今日はしっかりと旅の計画を立てて、無事に成果を持ち帰ることが出来ればいいのだが。
心配するぐらいなら僕も同行するか?
……いや、荒事に不慣れな自分では地底へ行くにはいささか分不相応と言えるし、知見はあっても今回ばかりは特に役立てるとも思えない。
それに……散々手を出しておきながら、純粋な人間である彼の人生に、己がどこまで介入していいものか迷う自分がいる。こんな馬鹿馬鹿しく今更すぎること、霊夢や魔理沙に言ったら笑われそうだ。
「……」
だが、冷静かつ合理的なもう一人の自分が、己に真っ向から語りかける。
つらつらと並べたそれは全て言い訳だ。
お前はただ……恐れている。
「……ふぅ」
ひとつため息を吐いてから、迷いを振り払うように灯りを消す。
冬の澄んだ空気が、暗い店内に月光を落とす。住み慣れた店内なら、この朧げな光でも迷うことなくすいすいと歩けそうだ。
だが、見知らぬ場所ではそうもいかない。障害物にはぶつかるし、何処へ進んでいいか分からなくなる。
彼が臨むのはそんな世界だ。自身の足元さえ覚束無いままに、先の見えない濃霧の中へ飛び込もうとしている。
僕にはそんなこと、恐ろしくて出来ない。弁えるべきとさえ思う。自身も外の世界に想いを馳せ、半歩踏み込んだこともあるが、管理者に連れ戻されたこともあり、現状は道具と本の中だけで満足している。
決してこの考えが完全な間違いだとは思わないが……時々分からなくなる。
僕はどこまでも半端者なのか。
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「……あ、いつの間にか年越してた」
去年は色んなことがあった。
春先から紅魔館の主と文通を初めて、梅雨時には喋る龍から魚拓を貰い、暑くなり始めた初夏には初めてこころさんの能を見た。ついこの間は売り物の本が勝手に動き出したりもした。
あとは、どことなく不思議な雰囲気の男性、カンザトさんと知り合った。
私の勧めた本に興味を持ってくれて読書仲間になったり、家の仕事を手伝ってくれたりもした、すごく優しい人。実はあの人が外来人だという衝撃の事実は、少し前に知ったことだ。
そういえば、あの人の本名をまだ知らない。
『カンザト』は苗字だろうけど、下の名前は聞いてない。もしかして、また私に何か隠してるんだろうか……
いや、まだそうと決まったわけじゃないのに暗い想像はよそう。
それで去年の出来事だけど……思い返すと、カンザトさんの言う通り、私は他の人よりちょっとだけ特殊な体験をしてる気がする。面白いことと、大変なことの、両方だ。
でも、私の知的好奇心は留まることを知らず、ますます大きくなる。だから平凡な日常が続くと、ちょっとだけ退屈に感じたり。今の生活に不満があるのかと訊かれれば、そういうわけじゃないけど……
ただ、一部分に触れてしまえば全てを知りたくなるのは人の性で、私はその気が人より強いのだ。
まぁ、妖魔本なんて物を持ってるんだから、そういうものに惹かれるのは仕方ないよね。
今年はどんな珍事に遭遇するのか、期待半分、怖さ半分で、閨の灯りを消してから布団に潜り込む。
瞼の裏に浮かぶのは、あの人の動向。
「カンザトさん、何してるかなぁ……」
すぐに訪れた眠気と共に、私の声が闇の中へ消えていった。
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「はぁ、去年は大変な目にあった……」
去年は厄年だった。
ひっそりと暮らしていたところに謎の魔力が宿り、戸惑いながらも欲望の赴くままに暴れてしまった。
さらにその事件のせいで、一人の人間に正体がバレた。外来人だったため知り合いが少なく、言いふらすような者がいなかったのは不幸中の幸いだったか。
「アイツ、こんなかわいいのくれちゃってさぁ」
奴が一方的に渡してきた兎の粘土細工を手に取る。
兎は臆病な生き物だと言うが、まさか嫌味のつもりか。
……いや、アイツは何も考えて無さそうだ。私が気に入ってそうだったから、売らずにとっておいただけだろう。
その気遣いが、尚のこと気に入らない。
「私にどうしろっての……」
佳き日にそぐわない、鬱屈とした面持ちで呟いた。
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「ふぅ、明日の準備終了……あー疲れた」
参拝客を迎える準備を終わらせ、明日に備えて床に就く。人によっては早朝に来たりするから、中々に大変だ。
布団に入る直前、専用の虫籠が視界に入った。
「針妙丸、寝てんの?」
返事は無い。もう寝たんだろう。
「ふっ、お子様はもうおねむの時間か」
鼻で笑い、いそいそと布団に入る。
「さて、私もさっさと──」
「子供扱いするなぁ!」
「わぁ!?」
「私はぁ……誇り高き小人族の末裔だぞぉ」
起きていたのか。返事がないから既に寝ているとばかり。
「小槌は……渡さん……」
だが、姿を見せないのはなぜだろう。声も途切れ途切れだ。
「そんな事言われたって……騙されないからなぁ……」
「……針妙丸?」
「ぐー」
「……」
寝言だった。やはりお子様だ。
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「屠自古〜我は空腹だー。なんか作ってくれー」
「コイツ……太子様は儀式の準備で忙しいってのに新年一発目からぐうたらしやがって……」
「準備は我も手伝ったぞ! というかもう終わったし、別によいではないか」
「そういうことじゃない! 太子様の側近としてその体たらくはどうなんだって話!」
「正月ぐらいは太子様も大目に見てくださるさ。それより早う美味いものを作ってくれい」
「ハァ……もうお前、地底で一回痛い目見てこい」
「痛い目見るなら弟子の方だ。我はただの付き添いだからな」
「あーあ、そんなこと言っていいのかなー。弟子が聞いたら悲しむぞ」
「知らんな。体を張るほどの義理はない」
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「あ、明けた」
外に出れば除夜の鐘の荘厳な音色が聴こえるかもしれないが、特に合図があるわけでもなく、世界は静かに新たな年へと移行した。
「……なんか、特に感動とかはないな」
「私は嬉しいよ? 年越しを誰かと過ごすってこと、あまり無かったから」
「まぁ、そうだな。俺もここに来たばっかの頃は誰かと一緒に住むとは思ってなかったし、嬉しいかも」
最初は独りだった。
異郷の地で目覚めた自分を霖之助は拾い、霊夢と神子からは道筋を示され、時には小傘やこいしなどの妖怪からも助けられた。やがて突然押しかけてきたこころと同居生活が始まり、今も多くの人妖に助けられている。自分は人間と妖怪両方から多大な恩を受けているのだ。皆には感謝してもしきれない。
「あけましておめでとう。今年もよろしく」
思い起こすと様々な苦楽があり感慨深いが、とにかく今は感謝の気持ちを込めて、新年の挨拶を伝えよう。
「こちらこそよろしくお願いします。では、新年の抱負をどうぞ」
「え、いきなりだな。えーっと……」
現状の主目的は考えるまでもなく、ひとつしかない。
「記憶を取り戻す……」
「それは去年も。新たにひとつ、何か決めて」
「う〜ん……」
思案するも、それ以外となると平凡な目標しか思い浮かばない。副目的は兄弟の捜索だが、今求められているのはそういう答えではないだろう。
「元気に過ごす、とか」
「……普通」
「ウケ狙ってないから。じゃあこころは?」
「え? うーん」
聞き返されると思わなかったのか、こころは畳に視線を落として考え込んだ。
「新たな体験を──」
「こころも去年と同じじゃん。それ以外で」
「むむぅ」
カンザトと同じく十数秒思案すると、不意に、昼前に味わったとろけるような甘みを舌が思い出した。
「食べたことない、美味しいものを食べてみたい」
「お、いいね。前よりお金あるし食べ歩きでもするか」
決意や計画というより願望なため新年の抱負とは少し違うが、分かりやすく、充分叶えられる願いだ。カンザトも、欲の少ないこころが今日と同じく食を楽しむ姿を見てみたいと思った。
「地底に名物料理とかあるかな」
「あるといいな〜」
己の欲望に鈍いこころに芽生えた新たな欲、それはまさかの『食欲』だった。
もちろん旅の第一目標は記憶恢復の手がかりを見つけることだが、ついでにそういった楽しみを持つのは何も悪くないだろう。
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地底世界、又の名を旧地獄。
年越しを迎え、騒ぐ鬼達の喧騒とは対照的に、旧都中心に位置する地霊殿の一室はひっそりと静まり返っている。誰もいないかと思いきや、一人の少女が椅子に腰掛けていた。
ふと、年をまたいだことに気がついた少女は、本のページをめくる手を止めておもむろに呟く。
「あけましておめでとう」
「おめでとう! 今年はいい年になりそうな予感がするよ!」
「……ふぅ」
「あれ、なんか元気なさそう?」
地霊殿の主は虚空を見つめ、違う世界の誰かへ語りかけるように独りごつ。
「こいし……いるのよね」
その声は、広い世界でただ一人の親愛なる妹に届くのか。彼女自身、その答えは持ち得ない。
「いるよー」
〜人里編完〜
ペルソナ〜トリニティ・ソウル〜は
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全話視聴済
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存在を知らない