転生してないけど転スロの二次創作が書きたい   作:夢野いくや

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時系列で言うと、収穫祭三日目の夜になります
(原作:「詠唱省略の成功」と「貴族たちの帰還」の間)


お絵かき伝言ゲーム 1

 

収穫祭最終日である三日目の夜、一日目の夜と同じくアレイシア、ラーちゃん、エリックが俺の部屋に来ていた。

 

ブラムはシルヴィオ兄さんと仲良くなったので多分シルヴィオ兄さんの部屋にいるのだと思う。

 

「アル!今日も人生ゲームやりたい!」

 

ラーちゃんは人生ゲームが気に入ったのか暇を見つけては催促してくる。

 

「人生ゲームもいいけど、何か別の遊びがあったりするのかしら?」

 

アレイシアはあれから何度かやった人生ゲームでも商人か貴族にしかなれなかったので、少し飽きてしまったのかもしれない。(※原作の書き下ろし小説「人生ゲームはお土産に」参照)

 

「他のゲームか...何がいいかな~?」

 

俺は棚を開いておもちゃを探す。

 

4人でできる遊びとなると限られるな...

なんならもうちょっと人を増やした遊びでもありか?

 

「そうだ!お絵かき伝言ゲームなんていいんじゃないかな?」

 

「お絵かき伝言ゲーム?」

 

「そう!お絵かき伝言ゲーム!お題を書いた紙を一人一枚ずつ書いて、それをランダムに引くんだ。そのお題に沿った絵を描いて、別の人がその絵を確認する。書かれた絵が何のお題を現しているのか予想して、結果を紙に書く。その紙を隣の人に回して、紙を受けとった人はそのお題の通りに絵を描く。というのを最後の人まで回して、お題の内容が当てられるかっていう遊びだね。」

 

「やりたい!おもしろそう!」

 

「なるほどね。中々面白そうじゃない。絵は私自信あるわよ。」

 

「アルフリート。お前、絵なんて描けるのか?」

 

ん?舐められたものだ。

プロと比べるとたいしたことないかもしれないが、絵はそれなりに得意だ。

 

「リビングにうちの屋敷のみんなが描かれた絵があったと思うけど、あれを描いたのは俺だよ?」

 

「本当か!?めちゃくちゃ上手いじゃないか!?」

 

「あれ、アルが描いたの?凄いね!わたしあの絵好き~。」

 

「あなた絵まで描けるのね。玩具作ったり絵を描いたり、それだけで生活していけそうね。」

 

そういう生活も候補の一つとしてはありだと思うが、あまりそういうことを仕事にはしたくない。

 

「考えたことはあるんですがね。趣味はあくまでも趣味なので。気が向いた時に行うぐらいがいいと思うのですよ。」

 

「それもそうね。仕事にするのは大変って言うものね。でも、仕事にしようと思うなら連絡してね。うち専属として雇うこともできるし。」

 

「前向きに検討するかどうかを考えさせていただきます。」

 

「可愛くない返事ね。」

 

アレイシアに専属として雇われるとお金は稼げるだろうけど、自由な時間が取れなくなってしまうかもしれない。

俺は自由な生活をしたいのだから。

 

話が逸れてしまったが、お絵かき伝言ゲームは四人でも出来るが、人が多ければ多いほど途中で意図しない伝わり方をする可能性が高くなるので人が多い方が楽しめる。

 

「このゲームは人が多い方が楽しいから、エリノラ姉さんとシルヴィオ兄さん、それとブラムとルーナさんも呼んでくるね!」

 

そう言って俺はエリノラ姉さんとシルヴィオ兄さんの部屋に向かう。

 

普段ならノックせずに入ってもあまり文句は言われないが、今はブラムやルーナさんがそれぞれの部屋にいるかもしれない。

ノックするに越したことはないだろう。

 

「シルヴィオ兄さん。入ってもいい?」

 

「アル?入ってきていいよ。」

 

「失礼しまーす。」

 

部屋に入るとやはりブラムと一緒にいたようだ。

 

「シルヴィオ兄さんはブラム様と何してたの?」

 

「それはだな。シルヴィオ殿が書いた自作小説を....」

 

「ワッ!何でもない!何でもないよ!」

 

「そうだった!何でもないぞ!シルヴィオ殿おすすめの小説を紹介してもらっていたのだ。」

 

自作小説?

兄さんが自作小説を書いているかもしれないとあたりはつけていたが、それを見せるほど仲良くなっていたのか...

いつの間にそんなに仲良くなっていたのか。

 

「そうなんだ。今って時間あったりする?アレイシアとラーちゃん、それにエリックと一緒にゲームをしようってなってて、よかったら一緒にどうかなと思って誘いに来たんだ。」

 

「へ~、それってこの前やってた人生ゲームっていうやつ?」

 

「いや、人生ゲームとは別だよ。お絵かき伝言ゲームっていう遊びをする予定なんだ。」

 

「お絵かき伝言ゲーム?それってどんな遊びなの?」

 

「お題に沿った絵を書いて、それを他の人に当ててもらう遊びだね。この後、エリノラ姉さんも誘う予定だからその後で詳しく説明するよ。」

 

さっきまでシルヴィオ兄さんは凄い慌てていたが、話が逸れたとわかったのか安堵したようだ。

 

自作小説は今度エリノラ姉さんと一緒に探すことにしよう。

 

「楽しそうだね。参加させてもらおうかな。ブラム様もそれでいいですか?」

 

「俺は全然構わん。ちょうど話もキリがよかったしその遊びに参加させてもらおう。」

 

「了解。先に俺の部屋に行っててもらえる?エリノラ姉さんとルーナさんを誘ってくるから。」

 

「わかったよ。よろしくね。」

 

シルヴィオ兄さんとブラムが参加してくれることになったのでこれで参加者は俺含めて六人。

人数としては十分だが誘わなかったことがエリノラ姉さんにばれたら後で不機嫌になること確定なので誘いに行くことにしよう。

 

誘いたくないわけでもないし。

 

エリノラ姉さんの部屋に入る前にノックする。

 

「エリノラ姉さん!入ってもいい?」

 

「アル?入っていいわよー。」

 

返事があったので入らせてもらう。

 

「失礼しまーす。」

 

予想通りルーナさんと一緒にいるようだ。

 

「どうしたの?アレイシア様と一緒に遊んでたんじゃないの?」

 

「今も一緒に遊んでるんだけどね。人数が多い方が面白い遊びをしようと思ったから一緒にどうかと思って誘いに来たんだ。」

 

「遊びに誘ってくれるなんてやっぱりエリノラとアル君は仲がいい。」

 

そうなんだろうか?一般的な姉弟がどういうのかわからないから判断がつかない。

でもトールとアスモの姉弟を見てる限り一緒に遊んだりはしてるから一般的な姉弟でも遊びに誘ったりはするんじゃないだろうか?

 

「そうかしら?そんなこともないと思うけど?」

 

エリノラ姉さんはそう答えながら少し嬉しそうだ。

 

「ウチも仲は悪くないと思うけど、一緒に遊びに誘うほどではない。自主稽古は誘ったりするけど。」

 

「私も自主稽古はよく誘うんだけど、アルもシルヴィオもすぐに断るのよ。」

 

「俺もシルヴィオ兄さんもエリノラ姉さんほど体力があるわけじゃないからね。」

 

「その体力を付けるためにも自主稽古をするのよ!」

 

ただでさえ、稽古と称してエリノラ姉さんにボコボコにされているのに自主稽古でもボコボコにされるなんてたまったもんじゃない。

 

「そ、そんなことより!今二人とも暇?」

 

「うーん。まあ、今回は話逸らされてあげるわ。今は特に忙しくないわよ。」

 

「エリノラの言う通り。正直言うとちょっと暇してた。」

 

二人は前々から交流があったからね。ずっと会話だけとなると話す内容も尽きてしまうのだろう。

それにしても二人っきりの場合何の話をするんだろうか?

 

「エリノラ姉さんとルーナさん、二人っきりの場合はどんな話をしてるの?」

 

「そうねー。好きな武器の話とかどんな訓練がいいかとかの話かしら?」

 

「華がない!女の子二人で武器とか訓練の話ばっかりしてるの?」

 

「二人とも好きだから仕方がない。でも私はエリノラとファッションの話もしたい。」

 

「え?ファッションなんていいわよ。服なんて動きやすい服でいいし。」

 

エリノラ姉さんは相変わらずだ。

 

「エリノラは素材がいいからもったいない。でもウチに来たときから思ってたけど、シュシュは毎日違うのを付けてる。」

 

「そっ、それは!気分によって違う服を着るからそれに合わせて変えるのは当たり前よ!」

 

「へー、シュシュだけは拘ってるようにみえるけど。」

 

ルーナさんは微笑みながら答える。

 

エリノラ姉さんはそう言うが俺が渡したシュシュを鏡を見ながら選んでくれているのを知っている。

 

旅行の予定とかあるわけではないけど、旅行先で良さそうなのがあれば買ってきてあげよう。

 

「私のことはいいのよ!アルは用があって来たんでしょ?」

 

そうだった。忘れてこのまま雑談するところだった。

 

「さっきもちょっと伝えたけど、遊びに誘いにきたんだ。お絵かき伝言ゲームっていうんだけど。」

 

「お絵かき?絵なら私自信あるわよ!」

 

エリノラ姉さんはなんでこんなに自信満々なんだろうか?

サーラを触手型の魔物みたいに描いたのは今でも覚えている。

 

「絵はあまり自信がないけど、せっかくだし参加したい。」

 

ルーナさんはどんな絵を描くのだろうか?エリノラ姉さんと比べると流石に上手だとは思うが。

 

「ありがとう!じゃあ俺の部屋に...って思ったけど流石に八人じゃ俺の部屋は狭いね。先に一階の談話室に向かってもらえる?俺は残りのみんなを誘って向かうから。」

 

「わかったわ。先に行ってるわね。ルーナ!行こ!」

 

「うん。アル君、後でね。」

 

俺はみんなに談話室に向かうことをなったことを伝えるために部屋に戻るのだった。

 

 

 

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