転生してないけど転スロの二次創作が書きたい   作:夢野いくや

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ノルド父さんと稽古 2

 

俺とノルド父さんの準備が整った。

 

「それじゃあ、ルールを確認しようか。

·お互いに危険になるような攻撃は禁止

·既に掛けているグラビティの強さを変更するのは禁止

·降参した場合その時点で試合終了

·第三者であるエルナが続行不可と判断した場合試合終了

こんなところかな。」

 

「ノルド父さんの使うあの飛ぶ斬激もなしで。あれ怖いし。」

 

「わかったよ。元々使うつもりなかったし問題ないよ。他には何かあるかい?」

 

「いや、他は大丈夫。」

 

「まあ、相手を倒すというよりは稽古の一つとして戦う感じで頼むよ。」

 

そう言ってノルド父さんは剣を握る。

 

「エルナ。開始の合図を。」

 

「それじゃあ開始の合図をするわよ。よーい!始め!」

 

その合図があって俺は20個ほど水球を飛ばす。

 

まずは様子見だ。

 

20個飛ばしているがそれぞれタイミングをずらし避けづらくしている。

 

水球の速度はプロ野球選手が投げるボールぐらいの速度が出ていると思う。

 

一つでも当たればいいなと思って放った水球は全てノルド父さんに打ち落とされた。

 

「こんなもんじゃ当たらないよ。もっと段幕厚くしてくれて構わないよ。」

 

ノルド父さんは元の場所から一歩も動かずそう言った。

 

そんなこと言われると俺も黙ってはいられない。絶対ギャフンと言わせてやる。

 

「それじゃあこれはどう?」

 

そう言いながら残りの480個を全てノルド父さんを中心とした半球の形で覆うようにして放つ。

 

タイミングをずらすとかではなく数で勝負だ!

 

俺の放った水球はノルド父さんに向かって時速300kmぐらいで飛んだが、ノルド父さんは俺には剣が追えないぐらいの速度で剣を振るい全てを切り落とす。

 

俺の目には剣とノルド父さんの姿が見えず、ノルド父さんがいるであろう位置に水球が飛んだと思ったら勝手に水球が切れて落ちているようにしか見えない。

 

10秒ほど掛けて全てを放ったがノルド父さんは元の位置にいたまま余裕そうだ。

 

「こんなものかい?まだまだ余裕だね。」

 

クソッ!次は大量水で攻めてやる!

 

そう思って俺は学校のプールぐらいの水を生み出す。

 

「え?その量を放つつもりかい?」

 

「中庭が水浸しになるからやめなさいね。」

 

怒られてしまった。今出した水を圧縮して放とうと思ったのだが、水は上手く圧縮できないようだ。

 

「ノルド父さん。土魔法使ってもいい?」

 

「別に構わないよ。」

 

ノルド父さんから許可が出たので、俺はバグダッドと行った魔法勝負の時に使った土魔法を小さくしたものを用意することにする。

 

5メートルぐらいの土を呼び出しバレーボールぐらいの大きさになるまで圧縮する。

 

前は10メートルを1メートルにしたが、今回はあの時よりも圧縮したつもりだ。

 

「アルってばやっぱりおかしな魔法制御してるわね。私が同じことしようとしても圧縮してる途中で爆発してしまうわ。」

 

エルナ母さんはそう言った。魔力量だけでなく魔法制御も世界レベルなんだろうか?

 

どこかで自分の魔力量と魔法制御のレベルがどれくらいか調べてみたいな。

 

そんなことを思いながら作った土の塊を回転させる。

 

「ノルド父さんって音よりも早く射出した土魔法って切れる?」

 

「音ってあの音かい?流石にその速度になると難しいんじゃないかな?ちょっと素振りみたいに放とうとしている速度で動かしてみてもらえるかい?」

 

「わかった。こんなもんだけどどう?」

 

そう言いながら俺は音と同じ速度ぐらいで中庭の端から端まで動かす。

 

「どう?見えた?」

 

「これぐらいなら大丈夫だね。」

 

ノルド父さんには見えているらしい。どんな動体視力をしてるのだろうか?

 

多分エルナ母さんは見えてないと思う。ニコニコ笑いながら立っているし。

 

「それじゃあノルド父さんに向けて放つね。一応切った後の魔法が後ろに飛んでいってしまわないようにノルド父さんの後ろにも土魔法で壁作っておくね。あと、グラビティの魔法も消しとくね。」

 

俺はそう言って土魔法で壁を作り出してグラビティの魔法を消す。

 

「ありがとう。こっちは準備万端だよ。」

 

そう言ってノルド父さんは剣を上段に構える。すごい集中力だ。体から気のようなものが見えるような気がする。

 

改めて俺も球体を回転させる。球体からキーンという甲高い音がなる。

 

「それじゃあ行くよ!」

 

そう言って俺は射出した。

 

自分で放った魔法だが俺には見えてない。

 

ただ、ノルド父さんには見えていたんだろう。いつ振り下ろしたのかはわからないが、ノルド父さんの剣は既に下段にあり、切られた土岩石がノルド父さん後方左右に落ちている。

 

「これでもダメなのか...」

 

「でも流石アルだね。僕でも結構ギリギリだったよ。今の魔法、多分ドラゴンの鱗よりも固いよ。」

 

ノルド父さんがそう言って褒めてくれる。

 

俺の魔法のがドラゴンよりも固いんだったら俺の魔法でドラゴンを倒せるのかもしれない。

 

怖いからそんな機会は訪れないと思うが。

 

「稽古はこれぐらいにしておこうか。これ以上となると中庭が持たないかもしれない。」

 

ノルド父さんからストップがかかる。

 

俺もこれ以上はするつもりがなかったので稽古はここらへんで終わることにする。

 

 

「アル、時間があるときに私と魔法で勝負してくれない?」

 

エルナ母さんまで稽古を誘ってくるようになった。

 

「気が向いたらね。」

 

俺はそう言って自分の部屋に戻った。

 

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