艦隊これくしょん ストレンジリアル軍艦艦娘転生海戦譜season2 作:岩波命自
※必要に応じて情報追記予定
・人類統合政府と人類統合軍
西暦二〇一〇年頃に明瞭にその存在が確認された、後に深海棲艦と呼ばれる海洋軍事勢力に対抗するべく、国連安全保障理事会が招集した旧国連平和維持軍を国連共々再編し、二〇一一年に結成した新国際連合集団。
旧国連加盟国をそのまま統合政府構成国として引き継いでいる。
軍として人類統合軍が存在し陸軍、海軍、空軍、海兵隊、沿岸警備隊の六軍構成。なお空軍傘下に宇宙軍が存在する。日本国自衛隊は国連軍を経て統合軍へ吸収されている。
なおseason1までは米中露と言った国々のエゴによる利権争いの激しい構図が成されていたが、season2直前の二〇一八年にニューヨークでの統合政府会議に出席していたアメリカ合衆国大統領ロナルド・クランプ、中華人民共和国国家主席張志明(チャン・チーミン)、ロシア連邦大統領ウラジレン・プーシキンら各国首脳が深海棲艦によるニューヨーク統合政府議会ビル奇襲爆撃により殉職(「ニューヨークの斬首事件」)して以降、現在では後任の大統領、国家主席指導の元各国とも国家首脳陣の再編が行われている。
・人類統合海軍
人類統合軍の六軍の内の一つであり、艦隊総軍を海軍指揮系統上の最上級指揮系統に置く組織。各戦域にナンバーフリートを展開させている。太平洋艦隊は四個艦隊で構成され、西太平洋の第七艦隊、東太平洋の第三艦隊、北太平洋の第五艦隊、中部から南太平洋の第八艦隊を展開させている。また第三、第五、第七、第八艦隊はそれぞれ番号と同じ戦術方面軍隷下に組み込まれている。
他に、北大西洋を管轄する第二艦隊、南大西洋を管轄する第四艦隊、黒海から地中海を管轄する第六艦隊、中央アジア一帯を管轄する第九艦隊、北海を含む北極海一帯を管轄する第一〇艦隊、統合政府首都がおかれるニューヨーク防衛の第一艦隊が存在する。
現在の海軍の主力は艦娘であり、適正者の診断、面接、採用、訓練、任官を行っている。また艦娘で構成される「艦娘艦隊」の補助戦力として、既存の艦艇戦力も尚維持が継続されており、後述の艦娘母艦はその最も足る例である。
尚、戦略戦術的要となる艦娘の所属に関しては、各艦隊とも固有の直属艦娘を一切持たず、作戦の需要に応じて必要な数の艦娘が各艦隊に配備される。
昨今では最大行動可能範囲に限界がある艦娘の海上移動拠点となる艦娘母艦の建造、配備が各国各造船所で精力的に行われている。
尚艦隊総軍とは別に、六軍を統括し方面軍を更に集約した戦略的軍上位コマンドの「総軍」も存在し、第三、第五、第七、第八艦隊はその所属方面軍と共に人類統合軍太平洋総軍の隷下にある。第一、第二艦隊は大西洋総軍、第六艦隊は欧州総軍、第一〇艦隊はユーラシア総軍、第四艦隊は南米総軍、第九艦隊は中央総軍と言う配分である。
なお第八艦隊は便宜上「南方艦隊」とも呼ばれている。
・艦娘
広義には「第二次世界大戦に参加した在りし日の軍艦の船魂の記憶を受け継ぐ女性」とされる。志願兵制度を敷いている。ただし艦娘志願年齢に制限を設けて無い為、全くの未成年上がりの少年兵と同然の世代の艦娘も決して少なくは無く、人道団体から非難を受ける事もある。
艦娘として任官された女性層の幅は多くが民間人からの志願兵だが、一部では元海軍水兵、兵曹クラスからの出身者も存在する。
艦娘適正者と診断された女性は、家族または保護者同伴の面接で艦娘志願の意思を確認の後、入隊。養成校へ入学し、実技、座学などの必要課程を履修。養成校での養成課程を履修終了後、艦娘少尉として任官、配備される。艦娘艦隊の運用の都合上、全員が士官候補生過程を履修する事が必須となっている。
なお指揮幕僚過程(CS)等で良好な成績を収めるか、対深海棲艦戦闘での姫級討伐経歴等による特進によっては少佐以上の佐官へ昇進する事もある。但し設立から歴史の浅い兵科である為もあり、現在に至るまで将官への出世を果たした艦娘は居ない。
艦娘適正者の合格基準については非公開となっているが、総じて艤装の射撃兵装の反動や重量、過酷な海上での活動に耐えうる体力では無いかと言われている。
戦没艦娘の艦名襲名は行われておらず、戦死した場合はその艦名枠は永久欠番となる。尚戦没艦娘への遺族補償等は一般軍人と大きな差は存在しない。
原則として艦娘の運用において「大破」と判定される損害を負った場合は、戦術的に可能であれば単独で退避、不可能な場合は艦隊単位で救護しつつの戦域からの撤退が義務付けられている。
一定の練度に達した場合、その練達に応じた艤装の能力上限の引き上げを目指した「改装」を実施可能であり、現在までに「改」「改二」「改三」「Mk2」「Mod2」と言った具合に段階が実装されている。尚、初期段階の改装を受けた時点で艦娘の階級は総じて大尉に任官される。
・艦娘母艦
概ね艦上航空機と航空母艦の関係を、艦娘とその母艦に当てはめた艦種の軍艦。
洋上での艦娘の移動拠点及び洋上航空基地としての役目を求められる艦艇であり、現在就役している艦の多くが空母や揚陸艦、輸送艦などを元に開発、建造されたものが多い。
世界で初めて建造された艦娘母艦は日本の改おおすみ型艦娘母艦であり、第八艦隊に配備される「しらたか」はこの改おおすみ型の一隻である。
任務に求められる性質上、疑似的な空母、ヘリ空母機能だけでなく、艤装を修理、整備可能な工作艦、重傷者を治療出来る病院船、車輛輸送艦、更には限定的ながら揚陸艦としての機能も持ち合わせており、艦娘の母艦以外の用途にも用いる事が可能な多目的艦。
世界各国で建造が行われているが、その艦の任務上の特質もあり、総じて開発予算と建造費用、維持予算が高価になりがちであり、既存の揚陸艦からの艦娘母艦転用は海兵隊が難色を示すのも相まって、現在就役している艦の殆どが新規建造艦である。
艦娘母艦の艦長は大佐が任じられる。また一般の軍艦より女性居住区の規模が大きい。
・王武共和国
首都は獅意武(しいぶ)。通貨は王武円。人口約九八〇〇万人。日本以外で「円」を導入している数少ない国。
ソロモン諸島北部に存在する武装中立国の島国。
建国は一九一九年、第一次世界大戦後に旧ドイツ帝国植民地から独立。大戦後、日本人やオーストラリア、アメリカからの入植者が多く移民し、中でも日系人の比率が人口の七割に達する。
建国後は中立国を国是として掲げ、「ヨーロッパのスイス、太平洋の王武」と呼ばれるまでに至る程に徹底的武装中立国としての立場を貫く。
後の第二次世界大戦では、日本本土空襲や沖縄地上戦への人道的観点からの連合国への抗議声明を除き、大日本帝国と連合国を相手に一貫して中立国の立場を貫く。戦後、公職追放により職を失った旧日本軍将校の受け入れ等を行い、自軍強化を図っている。
冷戦下では、国家体制からアメリカや日本と同じく自由世界寄り中立国となるが、ソビエト連邦等とも確かな国交を築き、キューバ危機の際には米ソ会談の仲介を申し出ている。
人口比率で日本人、日系人が非常に多く、公用語も日本語と、日本とは別の日本とまで呼ばれる国家。但し立憲君主制の日本とは違い、一貫して議会共和制を敷いており、国家君主は居ない。
特徴として国連にこそ名を連ねてはいた物の、人類統合政府には長らく未加入だった(Season2で統合政府に参加する)
軍事組織として王武共和国国防軍を保有しており、国防軍は陸軍、海軍、空軍、海上治安庁の四軍態勢。総兵員数は四〇万。予備役一五万。国民皆兵制度に基づき、徴兵制度を敷いているが、軍役か社会奉仕の二択制度を採用している為、事実上は志願兵制である。
王武は武器の輸出入に関しては軍事的中立政策程厳しくない為、現大戦開戦以前にはアメリカからイージスシステムの購入や、M1エイブラムス戦車、F-35戦闘機等の購入を行っている。ただ軍装備品は概ね国産品が比率的に多い。
島国である関係上、海軍が全軍でも陸軍に次いで二番目に規模が大きく、深海棲艦との戦争以前はイージスシステム搭載の国産建造ミサイル巡洋艦やミサイル駆逐艦、フリゲート、航空母艦などからなる六〇隻程の大型戦闘艦艇、その他支援艦艇を多数保有していた。現在では深海棲艦との戦争でその数を大きく減らしつつも、領海警備に励んでいる。尚、第二次世界大戦非参戦国である為か、艦娘適正者の出現が無い為、王武共和国国防海軍は通常兵器での深海棲艦対応を余儀なくされている。
国内産業は、化石燃料産業は操業を殆ど停止している。地熱産業が盛んで、原子力発電、核融合炉開発も盛んである。また漁業資源が極めて豊富で、赤道付近と言う地理的要因から太陽光発電も盛んな国である。
国内には世界有数の大手企業が数多く展開しており、王武発祥の大企業も数多く存在する。世界有数の工業力、造船業を抱え、特に深海棲艦との戦争で打撃を被った民間船舶の補填では日本や韓国、中国を凌ぐ大きな実績を残している。