ものづくり中毒属性を付与されたシャープちゃんSS   作:スクワイア

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お題箱にていただきましたお題
「地上に隠れて遊びに来たキャヴァリーちゃんがBABELの面々と出くわしてわちゃわちゃするss」
上記を書き上げました。お題ありがとうございました。

キャヴァリー視点は、心に彼女を降ろして書いたけど、
エミュうまくいってる…?雰囲気出せてる…?わからぬ…てんでわからぬ…。

毎度のことながら、妄想設定もりもり。
あと過去の話とか設定と齟齬が発生してるかも…、まぁご愛敬ということで…。

それではお読みください!


上:おでかけキャヴァリー

AODSに所属する天使。あるいは軌道機兵。または戦闘ユニット。

指令に従い任務をこなす彼女達は、人間と等しい思考能力、意志を持つが、システムを構成する端末の一単位でしかない。

生物の枠組みから外れた存在で、与えられるのは仕事だけだ。

メンテナンスや修理中による無稼働時間、システムが弾き出した仕事量から溢れた端末に指示される待機任務も、また仕事である。

…キャヴァリーは無断で外出したりするが…。

 

本来、何をしても良いという"休み"は、AODSの端末達に与えられていなかった。

 

「うりぁー!!!戦争機械いねがー!!!」

 

そんなAODSに属する軌道機兵のキャヴァリーは、今日も今日とて元気いっぱいに、戦争機械のドローン達をシバキ回していた。

戦争機械のドローンは、ほっとくと増える。増え過ぎると地上人が危ない。という訳で定期的に、駆除の任務が発令される

地域ごとに定期的となると、毎日に近い頻度の仕事だ。

 

キャヴァリーはいっその事、根絶させればと考えたこともあるが、大規模作戦の指揮権限はないし、今のA.O.D.S.にそれができるほどのリソースもない。

であれば、与えられた任務をこなすだけである。

 

「ふぃ〜。お任務完了ぉ〜!」

 

出てもいない汗を拭う仕草をして一息をつくキャヴァリー。

辺りにはおびただしい数のドローンの残骸が転がっている。

その数は、任務達成条件より超過していた。

 

(だいぶ早く片付けられた!ま、早出したからなんだけど)

 

それに加えて、任務終了予定時間よりかなり巻きで済ませていた。

 

(ふふふ、おでかけチャーンス!)

 

キャヴァリーは、長く、そして多くの地上任務をこなしている。

遺跡攻略はまだ面白みはあるが、ぶっちゃけドローン駆除はとうの昔に飽きてた。

 

(撃破数ノルマにちょい足しくらい、作戦時間は定刻通りっと…。)

 

手馴れた様子で電脳で作成する報告書に適切かつ妥当な情報を仮入力する。

 

過去、飽きが来た時にちょっとした出来心でノルマ超過分の撃破数を1個少なく報告した事がある。

それはなんの問題なく受理された。

 

キャヴァリーは気付いてしまった。

テキトウこけるんじゃね?と。

 

気付きを得たあと、検証した。

ノルマより大幅に倒しても、ノルマより少なく報告したり。

戦闘時間が前倒しになっても、想定作戦時間で報告したり。

作戦領域から外れまくっても、領域内で完遂と報告したり。

 

どれも一人の任務の時にテキトウこいてみた。

その他にも色々やってみては、殆ど突き返されることはなかったのだった。

ノルマより少なかった時は、A.O.D.S.のシステムにすこし追求されて、戦ってたらいつの間にか逃げられたとパチこいた。…言い訳が通った。

 

嘘でしょ!?と思いながらも、少し警戒はしていた。

 

ノルマが増えてたり、作戦時間が詰められたり──されなかった。

 

ザル管理だった。

 

システムはそもそも、個ユニットが虚偽申告することを考慮しておらず、実態調査も衛星軌道からの望遠で確認する程度。

全く倒していないとなればバレるだろうが、キャヴァリーはやることやってる。

指令システムからの評価は変わらず「良」だった。

 

こうしてキャヴァリーは、気付きと検証により、真に自由な時間を創ろうと考えついた。

これは前文明から現文明までビジネスマンの中で何故か発生する【カラ外出】と呼ばれるものの再発明である。

 

キャヴァリーが問題にならないのは使用者・労働者の関係に無く、賃金も発生していない為である。

やることやってりゃええ。そういう、実に寛容なシステムなのだった。

 

なお、同僚のスカイセイバーとダークスターにも【カラ外出】の方法を一回話した事がある。

興味が無いからか、どっちも休みとは?なにそれ美味しいの?とぽかんと実に無垢な顔で言われて以降は比較的コソコソやっている。

 

ただし、バレてはいる。スカイセイバーはシステムが無問題と判断するのであれば静観の姿勢。ダークスターも任務に支障なければ、うるさく言うつもりはない。

ただ、指揮ユニット型である為、その目で見つけてしまった場合にのみ、注意だけは口にしていたのだった。

 

…キャヴァリーは今日のプランを考え始めた。

 

「(現時刻は午前9時。現在位置はユナイテッド・シティ領内の僻地…都市部には1時間もあれば着くね!星晶も結構溜まってきたし、久々にショッピングかな?)」

 

星導核のエネルギーバイパスを戦闘モードから快速モードに切り替え、荒野を駆けた。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜

 

 

 

ユナイテッド・シティ──自治権を持つ国が集まった合州国。

様々な勢力を複数内包し、天使級星導使の数で言えば世界一の国家だ。

 

この星の各国家にはよくある事だが、支配領域内にも戦闘機械ドローンが湧く遺跡が複数あり、危険地帯として手付かずの領域がある。

キャヴァリーは、人目の無いその危険地帯に衛星軌道からポッド降下、任務を遂行していた。

 

合州国国境外から入国するのは面倒だが、州間の移動を装えば、そこまで難しくないことをキャヴァリーはこれまでのお出かけで学んでいた。

 

徒歩だと検問で怪しまれるので、安全地域を通る道路でヒッチハイクしたり、鉄道に飛び乗ったりすれば楽に都市部に入る。

 

なんであんな所にいた?と聞かれるわけだが、車掌にも同乗者にもいくらかクレジットを渡せば余計な事を聞く人は少ない。

この大らかさというか、アバウトさが、人種の坩堝と言えるユナイテッド・シティらしさと言えるかもしれない。

 

この星の常識として、美形だったり、スゴい格好をしてる女性は半端ない強さを持っていたりするので暴漢にも合わない。

…極東からやってきた星導使は、身包み剥がされたと噂もあるが、剥かれた星導使のお人好しが余程溢れていたか…下手人が狡猾だったか…運が悪ければ、ナマス切りにされてもおかしくはない話だ。

 

今回、キャヴァリーは幹線道路沿いでヒッチハイク。

巨大な星導器を格納して、代わりにスニーカー、ジーンズ、パーカー、肩掛けバッグを召喚して着込んだ状態で手を振れば、上手く車を捕まえられた。

 

特に何も起こることなく都市部に入る事ができた。

 

「さて〜!まずは軍資金確保〜!」

 

物資やエネルギーのリソースのみの収支で管理運用しているAODS内とは違い、人の世で何をするにも金子が必要である。

 

キャヴァリーは早速、役場に突撃した。

 

星導使が金を稼ぐ方法は、多様。

組織や軍に属して給金を貰うビジネスパーソン。

防衛設備や殺人マシーン蔓延る危険な遺跡から遺物を持ち出して売りさばく探掘者。

暴力を商品とする独立傭兵。

無限に湧く戦争機械を逐次破壊する駆除業者。

 

その他に、星晶、星石、星塵、星髄の換金がある。

 

それらの星導系物質は、素材やエネルギー源として極めて重要な物資で、どの陣営も欲するものだ。

 

役場には戦争機械ドローン他、害機獣駆除の報告申請窓口と、星導系物質の換金所がある。

害機獣駆除の報奨金を受け取るには、身分証を用いた手続きが必要だが、こと星晶の換金においては不要。

 

より多くの星導系物質を集めるためにハードルを意図的に緩くしているのだった。

 

キャヴァリーは、これまでの任務で撃墜数を誤魔化して貯めて来た星晶を、上限いっぱいに換金する。

 

役場を後にすると、繁華街にくりだした。

 

この街は何回目かの来訪になるが、幾許か久しぶりだ。周りをキョロキョロと見回すおのぼりさん丸出しのキャヴァリー。

 

何か変化したものはないか探していると───

 

「(お、前はなかったお店!…なになに?メイド喫茶??)」

 

目に止まったのは、メイド喫茶の看板だ。

それもBABELが運営している店舗の1つらしい。

新しく出店されたようで、店の外装は真新しくみえた。

 

「(はえ〜。いろんなことやってるんだね〜)」

 

メイド喫茶…メイド服を着た店員さんが給仕してくれる喫茶店。

キャヴァリーは、それくらいの知識しか持ち合わせていない。興味すら持ったことがない。

しかし、好奇心と少し前にBABEL本社におじゃましたことのある身として、何か縁を感じてフラフラとドアの中に入って行ったのだった。

 

 

〜〜〜

 

 

「おかえりなさいませ〜お嬢様〜!」

「おお〜!」

 

お店に入ると、フリルたっぷりのミニスカートメイドさんがメイド喫茶らしい声掛けをしてくれて、思わず声が出ちゃった!

こういったお店全般が初めてと思われたのか、すごい温かい目で見られてる!

 

「あ、ただいま〜!」

 

ノリに合わせてみたら、にこやかに頷いてくれた!間違ってないみたい。

 

「お席にご案内しますねぇ〜」

 

出迎えてくれたメイドさんが、こちらへとジェスチャーして席に招いてくれるのでついていく。

まわりにはちらほらとお客さん…ご主人様?お嬢様?…がいて、メイドさんもそれぞれ、おもてなししてる。

 

うおぉ、なんかすごい!内装も可愛くて別世界だね!

それにしても、みんな"強そう"───ん?

 

なんかこう…場に沿わない感想が湧いてきたぞ?

なんでかな?

 

疑問を抱きつつも促されるままに席に着いた時、給仕を終えて裏手に戻ろうとしているメイドさんの顔が目に付いた。

 

髪色もメイクも、まとう雰囲気も全く違うけど、知ってる星導の気配を放っていたからか、思わず声が出た。

 

「あれ?カタリナ?」

 

その瞬間、案内してくれたメイドさん含め店員全員からぶわりと警戒の思念が飛んできた。

 

おおっと!?なになに!?やるの!?ここで!?

店の雰囲気はそのままなのに、私だけに緊張を走らせてる!みんなすごい器用!??

 

「…こちらのお嬢様は私がおもてなし致しますので、他の方のお世話をお願いできますか?」

 

敵意に近い思念を受けて星導器を展開しかけた時、メイド服のカタリナが案内メイドさんにそう伝えた。

なにか合図があったのか、周りから注意が消える。

 

案内メイドさんは一礼すると去って行った。

 

目の前まで来たカタリナと目を合わせる。

間違いない。BABELで手合わせしたカタリナだ。

 

「か──」

「リンデと申します。お嬢様。」

「あっはい。」

 

強く被せられた。なるほど、源氏名と言うやつだね。

 

「あ〜いやいや、知り合いに似ている人がいてー。見間違えちゃったなーすいませんタハハ」

 

これまた話を合わせて、適当に頭を搔く仕草をしながらへらへらしておく。

 

「滅相もございません。お気になさらず…。当御屋敷は初めてですね?作法を御説明いたします──」

 

人違いの件をサラリと流し、そのままサービスの説明に入った時、通信が入った。

 

«何をしに来たのですか?»

«うえっ!?»

 

目の前のカタリナからだ。

星導使や天使、軌道機兵の間でも何故か通じる短距離通信が飛んできており、説明と並行して通信している。

驚きつつも、すぐさま察してふんふんと相槌を打つふりをしながら通信を送る。

 

«看板が目に止まっただけだよ〜。»

«A.O.D.S.として、BABELの調査ですか?»

«今はオフ!ただの客!»

«左様にございますか»

 

工夫すると密談にも使えるんだ!器用なもんだねぇ。

 

説明には続けて相槌を打ちつつ、通信で気になったことを聞いてみる。

 

«ねぇねぇ、ここの人達って全員星導使なの…?»

«…踏み込んだことを聞いてきますね。まぁ隠しても仕方がないですか。…その通りです。BABELを狙う輩は多いですからね。ここはその対策の一つです。»

«メイド喫茶が?»

«あまり詳しくは言えませんが、意外に便利なのですよ。私は新店舗人員の練度確認の為に来ています。»

«ふーん?表に出せない感じなわけね?だから本名?言った時みんなピリついたんだね~»

«そういうことです»

 

店の説明が終盤に差し掛かり、密談通信を切り上げられた。

 

「──以上がお作法になります。何かご注文なさりますか?」

「そうだな~。コーヒーと~フライドポテトと~オムライス!」

「…おまじないはご入用ですか?」

 

おまじない…?とキャヴァリーは首をひねると周りの客の一人にメイドさんが料理に向けて 萌え萌えきゅ~ん♡の掛け声と手でハートマークを作っているのが見えた。

おまじないって…もしかしてアレ…?

 

「…それはだいじょうぶ!」

「承知いたしました。出来上がりまで少々お待ちください」

「はーい」

 

カタリナはちょっとほっとしたような表情を浮かべてオーダーを厨房に伝えに行った。

…ただなら見とけばよかったかな?

 

カタリナはそのまま他客の給仕に向かって、代わりに他のメイドさんがコーヒーを持ってやってきてくれた。

 

リンデ(カタリナ)からゴーサインが出たのかな?

でも、なんかビクついてる…。なんで…?

軌道機兵のことバラされた!?…ま、いいか。

BABEL社員で星導使だって言うなら、本社にもおじゃましたんだし…知ってるよね?

うーん。なんか気の毒だからここは無難に…。

 

コーヒーを飲みながら、近くの美味い飲食店とか、オススメ雑貨屋とか、ブティックを聞いていたら、だんだんとビクつかなくなっていった。

そうだよー優しい優しいきどうきへーだよー。

 

お喋りしてたら料理が運ばれてきたので、お腹に納める。

美味しい!冷凍じゃない味だ…なんか感動…。

 

食後にコーヒーをオカワリして、意外な再開の場となったメイド喫茶を後にした。

 

よし、次はメイドさんに聞いた雑貨屋に行ってみよー!

 

 

〜〜〜〜〜〜

 

 

「んむむむ…」

「…なぁ、もう決めてくれないか?」

「ちょっとまって!」

「何回目だよ…」

 

雑貨屋で一通りの品揃えを見追えそうな時、見覚えのあるポニテが2つ、揺れていた。

およ?あの二人は、BABELの星導使…またBABELだ!!

 

マグカップとにらめっこしてるベータは、水色のシースルーボレロに白系のパンツワンピース。

なんか飽きてる18号は、白シャツにループタイ、黒のサスペンダースカート。

へ〜私服はあんな感じなんだね!

 

ん〜スルーしてもいいけど、せっかく会ったんだし…。

ええ〜と、こういう時は…。

 

「ヘェ〜イ!彼女達〜?何見てん…」

「あ゛?」

 

おわ!睨んでくる上に凄い殺気!やれやれしてた18号は何処!?

ていうか、BABELでは声掛けられると殺気を放つ用にしてるの!?

 

「あれ?キャヴァリーさん!?」

「お、おひさ〜!」

 

振り向いたベータが私を見つけると少し驚いた様子を見せた。

私は18号の殺気に驚いたけどね!

18号は殺気を私だと気付くと霧散させて、特に悪びれもせずに喋りかけてきた。

 

「…街に何しに来たんだ?A.O.D.S.は余程のことが無いと地上勢力に接触しないだろ?」

「中抜けして遊びに来てるだけ。」

「ダメ社員かよ…」

 

またもやれやれと言ったご様子。

うるさいやい!何とか編み出したカラ外出なんだぞー!

 

「…それよりさぁ!声掛けした瞬間に殺気をかけてくるのなに!?店員さんだったら倒れてるよ!?」

「あぁそれはだな…」

 

ベータの方を見る18号。見られたベータは恥ずかしそうにしている。

 

「ベータがチョロそうに見えるのか、ものすごくナンパされるんだよ」

「18号さんだって同じくらい声掛けられてるよ!?」

「いや、お前のが多いね!」

「ど、どうどう…」

 

突然ヒートアップしだした2人を一応宥める。

喧嘩するほど仲がいいってやつかな?

 

星導使装束だったら敬遠されそうだけど、コーディネートをバッチリ決めてる今だったら、そりゃぁ声も掛けたくなるか。

 

「なるほど。アホほどナンパされるから、声掛けられた瞬間に視線で殺してたんだね!」

「いや、殺してないが…」

「18号さん、比喩、比喩」

 

オハコの天然ボケにベータが補足してる。

うーん仲がいいねぇ。

 

「で、何か悩んでたみたいだけど?」

「あ、そうなんです。マグカップ買おうと思ったんだけど、これふたつとも気に入っちゃって…でも2つ買うのもなぁって…」

「ふぅん?」

 

ベータの両手それぞれに可愛らしいマグカップが乗っていて、それを見せてきた。

モチーフが違い、ハムスターかハリネズミかで迷っているようだった。どっちもかわいい。

 

「むむ。たしかにこれは迷うね…」

「…どっちもかわいくて…」

「両方買えばいいだろ?って何回も言ってるんだ」

 

18号はだいぶ待たされているようで、なんとも趣のないことを言ってるみたい。違うんだよ!

 

「こういうのはひとつ選んで使う方が、愛着が湧くんだって〜!」

「そう!その通り!」

「…お前ほんとに軌道機兵か?」

 

ベータの味方をしたら存在を疑われた…解せぬ。

 

「ほいで、決めきれなくて結構悩んでると…。あ、思いついた!」

「…?」

「こういう時は運任せだよ!」

 

ベータの手からマグカップを取って後ろ手に隠す。そのまま、左右をあべこべにしてやる。

 

「左か、右か、選んだ方を買う!…どう?」

「なるほど…」

 

どっちも甲乙つけ難いなら、こういう方法で縁を感じた方を買うのが思い切りつくよね!

ベータは提案された方法で決めようと、十数秒、右か左かブツブツ言ってる。

そ、そんなに悩む…?なんか緊張感!

 

「決めました!左!」

「左は…ほい!」

 

ベータから見て左のマグカップを前に出す。

ハリネズミだ。

 

「これにします!」

「決まってよかったよ〜」

「やっとか…。」

 

ベータはハリネズミのマグカップを手に包んだ。

18号は、ふう。と息を着いた。

ほんとに長かったんだねぇ。

 

…なんかベータが残されたハムスターマグカップを名残惜しそうに見てる…そんなに?…で、あれば…。

 

「それじゃ、ハムスターの方は18号に!」

「は!?」

 

もう片方を18号に押し付けてやったら、動揺してる。

なんだ、察しが悪いなぁ?

 

「二人でつかえばいい感じに丸いんじゃない?」

「いいアイデア!うん!18号さんいつも紙コップだから丁度いいよ!うん!私が買うから使って!」

「あちょ、勝手に決めるなよ!?」

 

ベータはうんうん頷きながら、18号の手からひったくるようにマグカップを取ると、そのままレジに向かって行った。

18号も追って行く。少し小言を言っているようだけど、満更でも無さそうだ。

…仲良いねぇ。

 

特に目を引くものがなかった私は、会計を済ませた2人と一緒に店をでた。

2人はまた別のお店に向かうようで、手を振りあって別れる。

 

次、どうしようかな…。

不意に、店外ショーケースに反射する自分の姿が目に入った。

 

そういえば、二人ともかわいい服着てたなぁ…。

私は、スニーカー、ジーンズ、パーカー、ショルダーバッグ…。

最初は目立たないモノを。と思って選んだけど、こんだけ地上で遊んでても全く問題にならないなら、オシャレしたっていいんじゃないか?

 

…オラ、オシャレしてぇだ!

 

よし、次はブティック巡り!!!

 

 




お読みいただきありがとうございます。

お時間よろしければ続きの下編をどうぞ!
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