そんなある日、未来結婚株式会社『ココロユタカ』がやって来てとんでもないことに…!?
第一話『株式会社から突然の話がありまして、大変なことになりました』
ある日の夕方、京都府立花札之自然百三十大学付属高校に通っている[[rb:三浦 > みうら]][[rb:蒼汰 > そうた]]は家へと帰っていた、彼の両手にはスーパーで買った食材が入った袋を持っている。この中に入っている食材を使って家族に美味しい料理を作ろうとしている。
彼の家は訳あって貧乏、両親は交通事故で他界したため、大学生の兄と姉に中学生と小学生の弟と妹のためにアルバイトを3つ掛け持ちしながら買い物をしていた。本日も彼は家へ入ろうとすると。
「三浦蒼汰さんですか?」
突然蒼汰は誰かに声をかけられ振り向いてみると、ストレートの黒髪をボブカットにした女性がいた。
それを見た蒼汰は不審者と頭の中では思い「話は後で」と冷たい態度で言いながら入っていくが、彼女は「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!?」と慌てて扉を掴んで閉めないようにしていた。
無理やり入ってこようとしたため、古い扉からミシミシと折れそうな悲鳴をあげる。
「わ、分かりましたから入ってください!」
それを聞いた蒼汰は慌てて彼女を家に入れて話を聞くことにした。家に入れてもらった女性は「あ、ありがとうございます」と礼を言いながらどこか安堵したように肩を軽く落とし、整った動作で玄関に立っていた。蒼汰は急いで食材をキッチンに置き、彼女と向かい合って居間に座わらせる。
「ええと……すみません、何者なんですか?本当に急いでたので、手短にお願いします」
蒼汰は落ち着かない様子で、目の前の女性をちらりと見る。
彼女は黒髪のボブカットを揺らしながら一度深く息を吸い込んだ。そして、冷静で端正な声で「改めまして、私は未来結婚株式会社『ココロユタカ』の担当員、[[rb:一条 > いちじょう]][[rb:双葉 > ふたば]]です。三浦蒼汰さん、あなたは政府の『少子高齢化停止計画』に選ばれた代表者の一人です」と答える。
話を聞いた彼は「……え? なんですか、それ。政府の計画って……なんで俺なんですか?」と呆然とした表情で彼女を見つめると、彼女は「落ち着いてください」と言うと、先ほどとこの説明をすることにした。
「実は、あなたは我が社の新しい取り組みである『未来結婚株式会社』の一環で、特別に選ばれたのです。今後、我々が選定した婚約者候補たちと接触し、結婚へと進んでいただくことを期待しています」
「は、はぁ? 結婚? 婚約者? 俺、まだ高校生なんですけど……」
当然、蒼汰は全く話が飲み込めず、戸惑いながら言葉を発すると。双葉は冷静に頷きながら「ええ、そのことは重々承知しています」と答えた。
「しかし、少子化が進む中で、この国は人口減少を止めるための新しい手段を模索しています。その一つが、早期に優秀な方々に婚約者を見つけ、結婚へと導くこの計画なのです」
彼女の話を聞いた彼は言葉を失い、目の前の女性が言っていることが現実かどうかさえ疑いたくなった。しかし、双葉の真剣な表情を見て、それが冗談ではないことを理解せざるを得なかった。
「……でも、俺が選ばれる理由なんて……」
「あなたは非常に真面目で、家族思いであることが評価されました。さらに、優秀な学力と責任感を持ち、将来的にも安定した生活を築く可能性が高いと見込まれています。もちろん、政府の厳しい審査基準をクリアした上での選出です」
双葉は資料を取り出し、悠太に渡した。それには政府の計画概要や、彼が選ばれた理由が詳細に書かれていたが、蒼汰は頭を抱え込みながら、少し震える声で言った。
「……無理です、そんなの。オレ、女性が苦手なんだ……家族以外の女の子とはうまく話せないんだよ。」
彼の言葉に、双葉は一瞬だけ表情を和らげ、微かに微笑むと「ご安心ください」と言葉を言い出す。
「そこは我々がサポートします。婚約者候補たちとの関係を無理なく築けるように、様々な場面で支援させていただきます。まずは最初の候補者と会って、少しずつ慣れていきましょう」
話を聞いた蒼汰はその場でため息をつき、状況に流されつつも、もう後戻りできないことを悟った。そして、彼の新しい生活が、ここから始まることを静かに受け入れるしかなかった。
すると、玄関の扉が開いて駆け足がなるとリビングの扉が開くと、黒色のショートボブをした妹と弟が「ただいまー!」と入ってくる。それを見て凛は「この2人は?」と質問すると、彼は冷静になりながら答える。
「中学生の妹の[[rb:茜 > あかね]]と弟の[[rb:灯司 > あかし]]、小学生の妹の[[rb:黃寄 > きより]]と弟の[[rb:黄淀 > きよど]]です。兄と姉はいますが両親はいません」
彼の回答に彼女は「え」と目を丸くするが、悠太は続けて「両親は事故で他界し兄姉は大学に行っておりますので、俺がこの子達を支えています」と気まずそうな雰囲気をしながらきながら言うと、黄寄と黄淀は頭を傾げる。しかし蒼汰は「大丈夫、いまは少し話をしてるから安心して」と言うと二人は「わかった!」と答えるとその場から離れていった。茜と灯司も「それじゃあ部屋に行っとくよ」と言うと彼は「わかった」と答える。
妹と弟たちを見て数秒後、双葉は「そしたら婚約者の件ですが」と話をし始めると、彼女のカバンから封筒と資料を出して彼の前に置くと、「確実に多くの女性があなたを狙っていないのでご安心を、100人があなたと結婚したいが、まずはあなたの知り合いを含む優しい人から紹介するのはどうでしょうか?」と彼女は言うと、蒼汰は「それでしたら…まずは僕の知り合いがいる人か、優しい人をお願いします」と表情を青ざめながら言う。
「分かりました、では」
彼の話を聞いた双葉は答え、その場から立ち上がると「それではあなたの要望が見つけたら連絡しますので、本日はここまでにします」と言いながら、彼女は扉に向けて出ようとした。
すると「あ、連絡はこちらからで。貴方の身に何かあったら私たちが駆けつけますので」と思い出したかのように言うと、双葉は懐から名刺ケースを出して1枚の名刺を蒼汰に渡す。
蒼汰は双葉から受け取ると同時に、彼女は「では」と言いながら扉を閉めると、どこかへ消えていった。
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次の日、蒼汰はいつも通りに京都府立花札之自然百三十大学付属高校に通っていた。例の名刺はカバンの中に入っている。
「少子高齢化…かぁ」
彼はと昨日のことを思い出しながら呟くと「少子高齢化がなに?」と女子の声がしたため彼は前を向くと、紫色のショートポニーテールをしていてオレンジ色のリボンをした女子生徒が、彼の顔を見つめるよう現れると、蒼汰は「ひゃっ!」と驚く。彼女の名前は[[rb:小洲波 > こすみな]][[rb:碧希 > あき]]、蒼汰とは幼馴染であり幼稚園の頃から仲良しの友達である。
「少子高齢化がどうたの? テストの範囲にあったの?」
彼女は蒼汰に質問すると、彼は「い、いや別に」と顔を赤くしながら目線をそらすと、彼女は「ん?」と頭をかしげていた。
そして時間は進んでいき、昼ご飯になると蒼汰はお弁当を出すと「さて食べよう」とカバンからオムライスを出して共有の場所へと行くと、多くの男女がいた…。それを見た彼は「ああ、これは無理」と青ざめて教室へと戻ろうとしたその時。
「やぁ蒼汰君」
後から声がしたため彼は振り向くと、薄灰色のストレートロングヘアをしておりゴーグルをしている自称天才発明家『[[rb:剣城 > けんじょう]][[rb:由吏 > ゆうり]]』、彼女の隣にいたのは深緑色の縦巻きロールをした華麗な女子『[[rb:白燕寺 > びゃくえんじ]][[rb:遊果姫 > ゆかき]]』が食堂の席に座っていた。それを見た彼は「な、何だ由吏に百燕寺先輩」と顔を引き攣らせながら反応すると。
「お願いだけど、近くの自販機からジュース買ってきてくれないかな? 実験途中の探知機を直してる途中だから、ね?」
由吏は謝るようにいうと。「ここでやるなんて非常識ですが?」と遊果姫は冷静に言うと彼女は「それはちょっとひどいよ」と困ったかのように反応をする。
「はいはい、買ってきます」
それを見た蒼汰は言いながら自販機へ行くと、由吏は「ありがとう、あとでお礼するからね」と言うと彼は「はい」と答えながら自販機へと行く。
食堂から少し離れた場所にある自販機へと行き、紅茶とサイダーを購入しさっさと戻ろうとした時、向こうから白色のロングハーフツインをした女子生徒『[[rb:魔留 > まとめ]][[rb:偲乃 > しの]]』と白色のショート三つ編みをした無表情の女子生徒『[[rb:伊香津知 > いかずち]][[rb:結音 > ゆと]]』が歩いていた。
「今日は元気ですね」
それを見た彼は言うと、偲乃は「はい、今日は体調がいいです」と微笑みながら答える。
実は彼女は生まれてから病弱で病院と学校を往復するように通っている。それを知ってるのは教員と彼女と同じクラスの生徒と蒼汰だけだ。結音は「蒼汰さんは、自販機で何を買ったの」と質問すると、彼は「先輩と由吏に頼まれて」と簡単に言うと彼女は「なるほど」と理解する。
「では、保健室に」
偲乃は微笑みながらと言うと蒼汰は「わかりました」と答える。保健室は彼女にとって休憩所であり、頼れるところだ。
「結音はこれからどこに行くの?」
蒼汰は結音がどこに言うか質問すると、彼女は「パソコン室、ソフトパソコン部からウィルス撃退用のメモリーの更新のお願いで」と答えると、彼は「そ、そうなんだ」と苦笑いで答える。正直、そんな部活があるのはあまりない。
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放課後、いつも通りに彼はスーパーへと寄ろうと入っていく。今日の夜ご飯は何にしようか考えていた、低予算で何ができるかは彼にとって必要なこと。
「今日の安い食材は何かな?」
蒼汰はそう言いながら歩いていると、向こうから「む、蒼汰ではないか?」「確かにそうですね」と声がした。彼は誰かと振り向くと、そこにいたのは黒色のロングポニーテールをしていて右目に眼帯をしていて両手に包帯をしている高身長の生徒『[[rb:夢寂 > むささび]][[rb:冠菜 > かんな]]』と群青色のショートヘアーをしていて赤色のカチューシャをしている低身長の生徒『[[rb:長内 > おさな]][[rb:名緒 > なおり]]』がいた。
「冠菜先輩、名緒先輩。どうしてここに?」
「買いたいのがあってな。ちょうど部活の後輩たちに頼まれたのもあったしな」
「私はプロテインを買いに来ました。切れかけていましたので詰め替え用のを買っておきませんと」
蒼汰の質問に冠菜と名緒が答えると、彼は「そうなんですか」と冷静に答える。すると冠菜が「そういうお前は、どうしてここに?」も質問すると、彼は「あ、弟と妹の買いたいのが思い出しましたので、買いに来ました」と冷静に答えると、彼女は「そうか、それはすまなかった」と答え、名緒と一緒に「それじゃあ」と離れるのであった。
そうしていると、スーパーで何か騒ぎがあるのかざわついていた。彼は何かとそっと覗いてみると、そこにいたのは黒髪のショートツインテールと黒色のマントをした女子生徒と修道服を着た女性が何か話をしていた。
蒼汰は「あの二人は」と思い出す、女子生徒の方は『[[rb:夜魔井 > やまい]][[rb:祈 > いのり]]』で、制服の紋章をよく見ると、隣学校の国立天正之歌留多七野高校の生徒。修道服を着た女性『[[rb:アリサ > Arisa]]・[[rb:ジル >Jilll]]・[[rb:ブリーズ > Breeze]]』はキャロム教会という有名な教会の修道女なのがわかる。
なんの話かと思い、彼は耳を傾けてみると「天から迎えに来ただと!? 我を救っても間に合わんぞ、すでに侵されている!」と祈ら自慢気に言うが、クローディアは「あなたはまだ間に合います、今からでもわたくしと一緒に行きましょう」と冷静に言うが「それは無理と言っただろう! このシオン=バルハード=ベルモッドが!」と、祈は理由わからない話をしている。
あまり関わってはいけない、と確信した彼は「今日は残り物にしよう」と言いながらその場から離れる。
そうして買い物を終えた蒼汰は家に向かっていると、ふと街の掲示板があるのに気づき見てみると、『[[rb:華御野 > かおんの]][[rb:鳳 > なとり]]』の華道の大会ポスターがあるのを見つける。
「華御野さん、そう言えば有名な華道の生徒だったね」
蒼汰はそう思いながら呟くが、彼の言う通り。彼女は昨年優勝経験をしている華道の達人、彼女のような華麗な姿に憧れて入門する人が後を絶たない。
無論、蒼汰も妹たちに通わせたいが、家計の事情により通うことは困難。本格的な華道を通うのは難しいと判断することになった。
「まぁ、妹たちと弟たちの夢はたくさんあるし。急いでも失敗するからゆっくり考えよう」
蒼汰はそう言いながら家に帰って行くのであった。
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家に帰って蒼汰は夕食を作ることになった。今日の夕食は、残り物を使ってグラタンとマカロニサラダとお米を作り、妹たちと弟たちに美味しく味あわせいた。
「美味しく作れたかわからないけど、美味しい?」
蒼汰は彼らに言うと、茜と黄淀は「美味しいよ!」と笑顔でいうと、彼は「そっか、それはよかった」と微笑み返すとグラタンを食べようとした。
すると、彼のスマホから電話がなると「ふぁっ!?」と慌ててポケットからスマホを出して電話に出ることに。
「もしもし? 誰ですか、今食事中ですけど?」
『お食事中失礼します、『未来結婚株式会社』の担当員、一条双葉ですが』
蒼汰の声に双葉が応える。彼は「本当に食事中です」とツッコミをいれるように冷静に答えた。すると『蒼汰さん朗報です! はじめに該当する人が見つかりました!』と双葉が興奮言葉を聞いた蒼汰は、昨日言った言葉を思い出す。
「そういえばそんな事言ってましたね」
蒼汰はそう呟いて数秒後、彼は「そ、それで、いつ来ますか?」と彼女たちが来る時間帯を知っておこうと双葉に質問すると、彼女は『明日です』と微笑むように答える。
「え、明日?」
話を聞いた蒼汰は目を丸くして動きが固まり、とぼけるように反応をする。そして数秒後「今、明日と言いましたか」と言うと双葉は『はい!』と元気よく答えるのであった。