みんなが荷物を部屋に入れている中、蒼汰は近くにある格安スーパー『訳アリ』に行っていた。彼は「みんなで食べるとしたら、鍋がいいかな?」と考えながら食材を入れていく。
鍋に定番の白菜とシイタケに豚バラ肉、ニンジンに白滝。子供たちに人気のウインナーに水餃子を買っておかないと、茜と赤司が大好物だ。
「これでいいかな?」
蒼汰は籠を見てつぶやくとそのままレジに並び、いつものようにお金を払って店から出る。
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蒼汰は『訳アリ』で購入した食材が入ったビニール袋を持ち、自宅へと帰宅すると「ただいま帰りました」と言う。
彼の声に反応するように黄淀と黄寄が「お帰り! お兄!」と反応する。それと同時に碧希が通路に出てきて「お帰り蒼汰君」とほほ笑む。
「あ…帰ってきました…碧希さん」
碧希の姿を見た彼は照れながら答えると、黄寄と黄淀は「どうしたの?」と二人を見て頭をかしげる。
台所へと入り蒼汰は「それじゃあ始めるか」とエプロンをして言うと、包丁を出して起用に白菜とシイタケ、ニンジンを起用に切っていく。
味がしみこみやすいようにある角度をつけて切っていき、豚肉は均一の大きさにするように半分にする。
鍋のスープは鶏がらスープの素を水で薄めると日本酒と醤油で味を調える。
「味は…うんこれでいいね」
味を確かめて問題がないことを確認した蒼汰は野菜を入れて味がしみこむまで煮込む、その間にお肉は別皿でよそい誰でも使えるように菜箸を用意する。
鍋を見て出来上がったのを見た彼は「できましたよ」というと、鍋つかみを使って碧希達がいるところまで運んでいく。
「お待たせしました、三浦家特性『ホカホカ鍋』です」
蒼汰はそう言ってガスコンロに置くと赤司が「よいしょ」とコンロを入れる。
それを見た遊果姫は「これがお鍋ですの」と感心するように反応すると、それを聞いた常葉は。
「遊果姫ちゃん、初めて見るん?」
「え、ええ。いつもはフルコースを食べていますの」
常葉の言葉に遊果姫は答えると、話を聞いた名緒と冠菜と結音は「うらやましい」とつぶやく。
「あむ、おいしい…こんなの初めてです」
鍋を食べた偲乃は、あまりのおいしさに感動する。
それを見た茜は「おいしーね、偲乃姉!」とほほ笑むと、彼女は「はい、そうですね」と笑顔で答える。
「偲乃さん、鍋は初めてなの?」
「いえ、小学生までは食べていましたが。病院に入院してからはあまり食べませんでした」
鳳は偲乃に質問すると、彼女は思い出すように答える。
小学校に通っていたころは鍋は普通に食べていたが、もともと病弱でもあり入院生活をしていたためあまりこのような食材を食べることはなかった。
食べれたことに感動したのか、彼女は微笑むながらみんなと食事をする幸せを感じた。
「私も、いつもカップ麺や冷凍食品などを食べていたからこれはおいしい」
礼桜の話を聞いた蒼汰と碧希は「そ、そうなんですか」と引くように反応をした。
流石ズボラ、ここまでめんどくさがるのは正直誰もいない…。二人は家が汚部屋になっているのではと心配している。
「おいしいですね、栄養と味も豊富で色とりどりですね」
「我も驚くことだ、このような食材を使った料理は今まで見たことないぞ!」
アリサと祈は鍋を食べながら言うと彼は「ありがとう。そういうとこっちもうれしいよ」とほほ笑む。
蒼汰は「由吏さんはどうですか?」というと、彼女は。
「心配無用、ボクはネギ以外だったら大丈夫だよ」
裕理はとほほ笑みながらお肉を食べていくと、見た彼は「そっか」と答える。
すると黄淀が「白滝おいしー!」と食べていると「まだ味がしみこんでいないから食べるときは慎重にだよ」と言いながら、小皿に野菜やお肉入れていく。
そうしてみんなは楽しく鍋を食べていくのであった。
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食後、蒼汰は「それじゃあ片づけていくよ」と小皿を集めて台所へと運んでいく。
すると碧希が「あれ、鍋はまだ残っているけど?」と言うと結音も「そう言えばまだグザイがあるね」と反応をする。
「蒼汰さん鍋に残っているのはどうしますの?」
「明日の朝、お米と一緒に入れて雑炊にしようと考えています。ちょうどお米がたくさんありますので問題はありません」
遊果姫の質問に彼は答えると、冠菜は「さすがだな、そこまで想定して残しているんだ」と感心する。
「布団は用意しましょうか? 場所は押し入れにあります。幸い最近買ったのでふかふかですよ」
蒼汰はそういうと冠菜は「あ、それならわたくしが」と言いながら立ち上がると二階へと上がっていく。
それを見た礼桜は「意地を張っちゃって」を言うとみんなは苦笑いするのであった。