突然ですが、多重婚約することになりました。   作:水岸薫

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第六話『休み初日、どうやって楽しもうかな?』

 食事を終え蒼汰は「洗ってくるよ」と食器を台所へと運んでいき洗い物をしていた。それを見た碧希は「いつもこうなの?」と言うと彼は「そうでもないよ」と答える。

 

「弟たちや妹たちがオレを見て忙しいと感じたとき、手伝ってくれることがあるんだ」

「灯司君たちが?」

「うん、それ以外にも洗濯物を畳んだり掃除をしたり明日の服を自分たちで決めることがあるんだ」

 

 蒼汰の言葉に彼女は「ちゃんとやっているのはすごいね」と褒めると、彼は「ありがとう、灯司たちも喜んでいると思うよ」と答えながら食器を拭いていく。

 そして食器を拭き終えると食器棚へとしまっていき「さて、これで全部かな?」と言うと、碧希も「これで全部だよ」と彼に向けて言う。彼は「ありがとう、碧希さん」と答えるとそのままみんながいる居間へと戻るのであった。

 

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「休みの日、どこに行きたいか?」

 

 冠菜がそう言うと蒼汰は「はい」と答える。

 

「せっかくの休みなので皆さんと一緒に過ごしたいのですが、みなさんの予定を考えて話し合おうかと」

「なるほど、それは一理ある。あらかじめ話しておけばどうやって過ごすか分かるからな」

 

 蒼汰の言葉に礼桜は納得する等に開設すると、常葉も「それはわかるで、けっこー重要やからなぁ」と感心する。

 冠菜も「ふむ、それだったら相談しないとな」と考え込むと遊果姫も「わたくしも同じ意見ですわ」と同意した。

 

「それでしたら今から行きたいところを考えていますが、この時間帯ですと近くの公園に行くことになりますけど」

「そうだな…蒼汰、このデパートとかは?」

「そこなんですけど、少し遠いので流石にそこに行くのは」

 

 冠菜の言葉に彼は答えると、鳳は「そこまで歩くのは…確かに大変」と冷静に答える。

 

「せやけど、子供たちのことを考えるとなぁ…」

「そうだけど、私は少し外は苦手かな。春と言っても少し暑いから」

「私も、外に出れるといっても流石に建物の中が最適かと」

 

 悩む常葉に結音と偲乃は課題を出すように言うと、彼は「むむむ…」と頭を抱えることになる。

 灯司たちは何かと話を聞いていたが、アリサが「難しい話なのでここは、わたくしたちと遊んでおきましょうか」と言うと、彼らは「わーい」とアリサと祈と一緒に遊ぶことになった。

 

「さすがにそこを考えると…やはりデパートになりますね…でもここから近い所でも1時間ほどかかる」

「うん、でもスーパーは流石に…」

 

 蒼汰と碧希は考えるように話していると、遊果姫は「さすが幼馴染」と呟くと礼桜も「そうだな、青春だなぁ」と呟く。

 

「乗り物ですと…どうやって移動すれば」

「そうですね…せめて、車があれば」

「乗り物…車…あ」

 

 鳳と結音、そして礼桜が考えていると彼女たちは一気に遊果姫に向けると、彼女は「え、ええ?」と戸惑っている。

 

「遊果姫さん、確か機能リムジン出来ましたよね?」

「え、ええそうですが?」

「もしかして専属のドライバーとかいませんでしたか?」

「ど、ドライバーはいますけど流石に…」

「軽くだけど、10名ほど乗れる車があれば行ける…」

「うぐぐ…」

 

 偲乃の言葉に彼女は戸惑っていると、礼桜は「ドライバーは私に任してくれ、こう見えて免許は持っている」と言いながら免許書を出す。

 

「先生、免許書持っていたんですか?!」

「ああ、まぁその時はやる気があった時代だったけど」

「せや、礼桜は普通車の免許以外にトラックの免許もっとたな」

 

 驚く偲乃に礼桜は自信気に言うと、常葉は思い出したかのように答える。

 話を聞いた冠菜は「それは初耳だな」と冷静に答える。

 

「そう…それでしたら確かトヨナカのミニバンを用意しますわ。少し時間がかかりますがお待ちを」

 

 話を聞いて理解知たのか遊果姫は携帯を出してどこかへ連絡すると、礼桜は「そうこなくちゃ」とほほ笑む。

 そして、碧希は「灯司君たちとアリサさんを呼んでくるよ」と言ってアリサたちを呼びに行くのであった。

 

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 そして数十分後、三浦家の家前に遊果姫が用意した例の車両がやってきた。

 その車は灰色に輝くミニバン、前は扉で開くようになっているが中央の扉はスライドで開くタイプ。遊果姫は「わたくしが用意した車ですわ」と自信気に言うとみんなは「ほえー」と目を丸くする。冠菜は「そうか」と冷静に答えている。

 

「それにしても遊果姫さん、この車もらってもいいのですか?」

「かまいませんわ、将来あなたの婚約者になるためでしたら車ぐらい用意することぐらい簡単ですわよ?」

 

 蒼汰の質問に遊果姫は答えながら「おーほっほっほ!」と高笑いすると、鳳と由吏は「あっそ」とジト目で答えるのであった。

 そんな話を聞いた礼桜は「それよりもさっさと乗るぞ、行く時間も限られるからな」と冷静に答えると、常葉は「せやな! 時は金なり、急いでいくで!」と乗り込むと、蒼汰たちも急いで乗り込むのであった。

 

「今からどこに行くの時間から計算すると半径12から15キロ以内であれば夜まで行けるけど」

「そうだな、明日剣道の大会が迫っているから早めに戻らないと明日に響くな」

「私もです、大会はありませんが教室に出ませんと」

 

 車に乗った瞬間、結衣と冠菜と鳳は明日のことを言うと蒼汰は「い、いきなりだね」と苦笑いする。

 話を聞いた黄淀と灯司は「高校生って大変なの?」と碧希は「そ、そうでもないよ…多分」と目を逸らしながら答える。すると。

 

「それでしたら、デパートとかどうですの? ここから近いのですと『花デパート』があります。そこでしたら買い物にレストラン、遊び場がありますわよ」

 

 遊果姫の言葉にみんなは「え、デパート?」と反応すると、礼桜も「デパート、そこに行くのも悪くないな」と冷静に答える。

 

「よしそこに行こう、今からだとまだ間に合うし昼食や買い物の予算はさすがに蒼汰に」

「あ、任せてください」

 

 礼桜の言葉に蒼汰は答えると、みんなは「賛成」と一斉に答え。灯司たちも「やったー!」と喜ぶ。

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