1.三度目の転生者
忍術学園の授業がキツイ。正直ナメてた……。
2.名無しの転生者
イッチじゃん。久しぶり。
3.名無しの転生者
前のスレ投稿から数日ぶりだな。
4.名無しの転生者
だな。それで忍術学園の授業がキツイって本当? アニメだとそんなに難しいことは言っていなかった気がするけど?
5.名無しの転生者
いや、それはアニメだけの話で実際に習うとなると専門用語が飛び交うんじゃね?
6.名無しの転生者
あり得るな。それにそういった専門用語が飛び交う会話って下手に一般常識を持っていたら余計に戸惑うと思うぞ。
7.名無しの転生者
でもイッチって一度目の転生も二度目の転生も忍者だったベテランじゃなかった? だったらある程度分かるんじゃないの?
8.三度目の転生者
確かに座学の方は今のところ問題はない。問題は実技の方。そっちが本当にキツイのよ。
9.名無しの転生者
ああー……。
10.名無しの転生者
確かに忍者って凄い速さで走ったり跳んだりする超人的な身体能力を持っているってイメージあるよな。
11.名無しの転生者
その超人的な身体能力を手に入れるための訓練をするとしたら、そりゃ確かにキツイわな。
12.名無しの転生者
しかも忍たまの世界って、NARUTO世界のチャクラとか対魔忍世界の対魔粒子みたいな、身体能力を向上させる要素がないガチの身体能力のみで戦う世界だろ? キツイのは仕方がないよな。
13.名無しの転生者
それにイッチの世界って忍たまと犬夜叉が混ざった世界だったよな? こっちはチートは無しなのに敵の妖怪はチートを持っているって、NARUTOや対魔忍の世界よりある意味難易度高いだろ?
14.名無しの転生者
転生ガチャ? でハズレを引いたな、イッチは。
15.名無しの転生者
やめてさしあげろ。
16.名無しの転生者
そう言えばイッチって前世の忍術って使えないの? 忍たまの世界って漫画版だと幻術だったらあった気がするし、犬夜叉の世界も霊力とかあるからワンチャン使えるんじゃないの?
17.名無しの転生者
確かに言われてみれば使えそうな要素はあるが……。
18.名無しの転生者
それでも厳しいんじゃないか? NARUTOのチャクラは人体のエネルギーって点で似ているかもしれないけど、やっぱりどこか別物感があるし、対魔忍の忍術なんて忍術を名乗った超能力だろ?
19.名無しの転生者
実際イッチって対魔忍だった頃はどんな忍術に目覚めていたんだ? あと、木の葉忍者だった頃の得意忍術も教えてくれない?
20.三度目の転生者
ええで。対魔忍の頃に目覚めた術は「黒煙の術」って言って、文字通り自分を中心に半径50メートルくらいの範囲に黒い毒の煙を作り出すって術。ちなみに黒い毒の煙は俺の身体の一部みたいな感覚で、煙の中にいる敵が何をしているのか手に取るように分かる。
21.名無しの転生者
歴代の英雄の力の継承者? ほら六番目の継承者あたりの個性とほぼ同じなんだが?
22.名無しの転生者
いや、どちらかと言うと序盤辺りに登場したヴィランの個性だろ?
23.名無しの転生者
あー……。そう言えばそんなのいたな。確かに全身が鋼鉄の奴にワンパンされた奴。
24.名無しの転生者
でもアイツって自分の毒ガスに免疫が無くて毒マスクを被っていたよな?
25.名無しの転生者
それを考えたらイッチは完全に上位互換じゃね?
26.名無しの転生者
そうだな。普通に忍者らしくて強そうな忍術じゃん。
27.名無しの転生者
忍法雲隠れの術。
28.名無しの転生者
それがアサギの時の忍術か? それでNARUTOの時の得意忍術は?
29.三度目の転生者
効果範囲が少し広くなっただけで同じ黒煙の術。NARUTOの世界では薬や毒物の取り扱いに長けた家系に生まれたから、子供の頃から少しずつ毒を取り込んで体内で作った特別製の毒を煙にして外に出すって感じ。
30.名無しの転生者
まあ、NARUTOの世界でも普通に使えそうな術やからな。
31.名無しの転生者
序盤から終盤まで出てきそうな感じ。ただし使ってくるのは敵側。
32.名無しの転生者
でも今の忍たまの世界じゃ使えないんだろ?
33.三度目の転生者
いや、この世界でも何とか使えるようにしようと思っている。毒草の粉末を混ぜた特製の煙玉を作って、あとついでに少しずつその毒草をわざと飲んで耐性をつけたりと。
34.名無しの転生者
おお、なんか忍者の修行っぽい。
35.名無しの転生者
敵が毒が混じった煙で戸惑っている中で自分だけ自由に動ける。うん、改めて考えてもプロの忍者にも通用しそうな武器じゃん。
36.名無しの転生者
犬夜叉の妖怪にもある程度通用しそう。あいつらも人間や獣と同じように五感に頼っているのが多いし。
37.名無しの転生者
黒煙の術を会得したらイッチの生存率、大きく上がりそうだな。
38.三度目の転生者
でも煙玉の製作は何とかなっているんだが、耐性の獲得に苦労している。前世の記憶を取り戻してから毒草を飲んで耐性をつけようとしたんだけど、今日まで何度も体調を崩したんだよな。
39.名無しの転生者
ああ……。まあ、そうだよなー
40.名無しの転生者
毒の耐性なんてつけようと思ってすぐにつけれるものじゃないし。生物が何年何十年、いや下手したら何百年と長い時間をかけて会得できるスキルやからな。
41.名無しの転生者
それに毒なんてどれだけ少量で薄めても一口で死んでしまうようなものもあるから、イッチの行動ってかなりリスキーだよな。
42.名無しの転生者
転生先の世界で生存率を上げるための技術を手に入れるために命を賭けるって本末転倒じゃないか?
43.三度目の転生者
自分でもたまにそう思う時がある。でも黒煙の術が強かったのは確かだし、一度目と二度目の転生で散々お世話になった武器が使えないのは自分の中で違和感があるし、もう少し頑張ってみようと思う。
44.名無しの転生者
確かに自分の能力が封じられたらなんか気になるよな。俺も以前、敵の能力で転生特典でもらったチート能力を封じられた時、同じような気持ちやったわ。
45.名無しの転生者
なんかイッチと微妙に違う気がするけど大体の気持ちは分かった。イッチも頑張れよ。
46.名無しの転生者
死なない程度にな。毒って本当にヤバいから気をつけろよ? まあ、イッチだったら十分に分かっていると思うが。
47.三度目の転生者
分かっているって、ありがとうな。
「どう? 気分は落ち着いた?」
忍術学園の保険室で深緑の忍者装束を着た青年が水色の忍者装束を着た少年の看病をしていた。
深緑の忍者装束を着た青年は
「……はい。先輩の薬のお陰でだいぶ楽になりました。ありがとうございます」
伊作が看病していた水色の忍者装束を着ている少年、今年入学してきた一年生は少し辛そうな口調で伊作に返事をして礼を言う。
「あまり無理をしては駄目だよ?」
「……気をつけます」
苦笑をしながら言う伊作に一年生の少年は申し訳なさそうに答えると保健室を後にした。すると一年生の少年と入れ替わりで伊作と同じ深緑の忍術装束を着た青年が保険室に入って来た。
「……アイツか? 例の一年生って」
「ああ、そうだよ」
保健室に入って来た深緑の忍者装束を着た青年、伊作と同じ忍術学園六年生の
今保険室から出て行った一年生は最近連日で保健室に訪れていて最早常連であった。しかも保健室に連日で訪れる理由が「自ら飲んだ毒草のせいで体調を崩した」ということもあって、すでに六年生の間で噂となっていた。
「一年生の頃から毒の重要性を理解して、その耐性を得るために毒草を食うとは……。中々気合の入っている一年生じゃねぇか?」
「僕としてはあまり無茶してほしくないんだけどね」
自ら毒を飲むという行為は常人から見れば自殺行為であるが忍者から見れば修行熱心な行為として映り、留三郎が感心した口調で言うと伊作が苦笑を濃くして返事をする。
「それでアイツの名前はなんだっけ?」
「灯一郎だよ。山之宮灯一郎」
留三郎に聞かれた伊作は先程の一年生の名前を言うのであった。