地下深くにある『穴』のさらに下。
世界の最奥に繋がっているかと思うほどの深い大穴から現れた真っ黒な巨人。
ただ人型というだけで顔のないそいつは、しかし眼があるかのごとくまっすぐに俺を見つめた。
『――――』
口もないから声も出ないはずだが、やつの周囲の空間が揺れ、金管のような高音が鳴り響いた。
途端に、全身に重い負荷がかかったような感覚に陥る。
「……っ!!」
つい、とこちらを見ただけでこれだ。
こいつはこれまで会ってきた中でも最大の強敵だと、震える肌が教えてくれる。
だが俺も、先ほどまでの疲労は嘘のように消えている。
師匠のかけた補助魔法と、この場に満ちる豊富な魔力のおかげだろう。
俺の蛇は魔力が多いほど回復する。この場所なら、何も気にせず全力が出せる。
「お前らよく聞け! あいつの狙いはここの破壊! できれば壊すなよ!」
「無茶を言う……」
予定変更。全力はダメか。
ならいつも通りの爆破狙いだ。
「私が前に出ます。イオ、魔王、援護を」
「オッケー!」
剣を抜いたエリが巨人の前に立つ。
腰を落とし構えるが、相手に動きはない。
油断か、余裕か。
ならばとエリが一息に剣を振りぬいた。
僅かに伸びた剣身が瞬き、巨人を両断する――ことはなく。
だらんと伸ばした右腕に阻まれて、剣は動きを止めてしまった。
「堅い……!!」
だが、無傷ではない。右腕の四分の一ほどはえぐれて剣が食い込んでおり、そこから黒い光が漏れだしている。
全くの無敵というわけではなさそうだ。
『――――』
甲高い音が鳴り、巨人の顔がエリを向く。
左手をわずかに掲げると黒い渦が掌に巻き起こり、直後。
『――――』
エリのいた空間を真っ黒な光が飲み込んでいた。
「なっ……!?」
そこでようやく、巨人が腕を突き出していたことに気が付く。
纏った魔力を解き放ち、極太の光線がエリを飲み込んだのだ。
「エリ!」
「……っ、無事です! ただすっごく痛い!」
銀閃が奔り、光が消し飛んだ。
中からエリが現れたかと思うと、そのまま巨人へと跳躍する。
蛇を放ち足場を作ってやる。
左足を載せ、跳んだ勢いをそのままにエリは全力の突きを放った。
螺旋状に曲がって力を蓄えていた聖剣が一気に解き放たれる。
腹を穿たれた巨人が後方へと吹き飛ぶ。
壁に激突するも、腹部は貫けてはいなった。
「魔王様、追撃行くよ!」
「ああ!」
イオの銃撃に俺も蛇を放つ。
狙いは先ほど切った右腕だ。
弾丸が傷口を深くえぐり、そこに纏わせた蛇を体内へ忍ばせる。
ここの魔力をたっぷり吸った特別品。
間を置かずに即起爆。
まばゆい閃光とともに轟音が鳴り響き、巨人の右腕が千切れて吹き飛んだ。
「よし、その調子だ! あいつのどこかに核がある。それを見つけてぶち壊せ!」
師匠の声が聞こえてくる。
どうやら弱点があるらしい。なら、露出するまでぶち壊すしかない。
「このままいくぞ!」
「「はい!」」
幸いまだ目立った動きはしてこない。
今のうちに全力で潰す。
エリが走って引き付け、イオが銃撃を浴びせ続ける。
俺は蛇10匹をまとめ上げて特大の蛇槍を作り出す。
さらに眼前に蛇の魔法陣を形成。鉱石竜を殺した雷術――その上位術を発動させる。
既に充填は十分。あとは放つだけだ。
「準備オッケー!」
「了解、ではこちらも……!!」
飛び込んでいたエリが踏み込み、力を籠める。
踏み込んだ床が剛力で歪み、剣を握る腕にまばゆい光が宿る。
そのまま、回転しながら剣を上へと一閃。
立ち上る銀光が巨人を貫く。
縦に裂くはずの剣だが……それは表皮をわずかに切っただけにとどまった。
「やっぱり、堅い……」
「充分だ。下がれ、エリ!」
表皮さえなければ、蛇が通る。
エリが跳びのいたのを見て、蛇槍を解き放――。
「――――!!」
その直前、クアが俺を咥えてその場から跳んだ。
何が、という間もなく、巨人の姿が掻き消えた。
直後。地下空間を両断するように黒い光が迸る。
空気が焼け、光に触れた服が消失する。先ほどエリに放たれたあの光が巨大な壁の様に空間を断ったのだ。
クアがいなければ俺はどうなっていたか……。
数秒ののち、壁は消える。
向こう側にはイオを抱えたエリとルナたちが見える。
どうやら俺を狙っていたらしく、それが幸いして皆は無事なようだ。
――つまり、自身を攻撃する相手を狙っている。
輪郭だけの奇妙な姿だが、それなりの知能はあるようだ。
巨人は俺たちより上、空中に浮かんでこちらを見下ろしていた。
相変わらず表情はわからないが、巨大な羽が開かれている。
そしてわずかに広げられた両腕には、あの光が渦巻いていた。
「範囲攻撃、来るぞー!!」
師匠の叫びが聞こえる。
反応できたのはそのすぐ一瞬だけであった。
『――――』
高鳴る音とともに、無数の閃光が天から降り落ちた。
***
視界を眩い光が覆う。
漆黒の光が眩しいというのは不思議な気分だが、熱と光はちゃんと伝わってきている。
咄嗟に閉じた目を開くと、まだ空間を満たす緑の光と、その中で膝をつく魔王たちの姿があった。
「良かった、皆さん無事で……」
よく見れば魔王さまたちの上に巨大な蛇の魔法陣が浮かんでいた。
あれで光を防ぎ切ったのだろう。
流石魔王さまと思うのだけれど、その表情にいつもの余裕は見えなかった。
「おいおい、想像以上にやばいなあれ」
隣で師匠が頭を抱えている。
ヤマさんとウミさんはその横に立っている。クアが急遽二人を下したかと思うと、結界の外に跳んでいってしまったからだ。
それが魔王を助けるためだとわかってほっとしたけれど、二人はそれから師匠のローブの裾を握って離れない。
彼も嫌がる素振りを見せないから、本当に名前の通りに師匠なのだろうと場にそぐわない思いが浮かんできてしまう。
「だが、あいつらも強いな。こっちはもっと想像以上だ」
「当然です。魔王さまと勇者さまですから」
「魔王? 勇者? なんじゃそら……ま、とにかく強いのがわかれば十分だ」
「え……?」
師匠はどちらのことも知らないらしい。
歴史に大きな衝撃を与えたあの二人を知らないのは、よほどのことがない限りあり得ないと思うのだけれど……。
「十分って本気? あのデカいの、とんでもなく強い」
「ししょー、あれ倒せる?」
「ああ? 大丈夫だ。そのために準備したんだ」
抱えていた手を下して、二人の頭を撫でる。
面倒見の良い、お兄さんのような姿に場違いな笑みが浮かんでしまう。
「でもここじゃあいつらの邪魔になる。まずは避難だ」
そう言って近くにあった壁を指さす。
分厚いガラスがはめ込まれた部分がある。分かりにくいが部屋になっているようだ。
『――――』
またあの音が聞こえたかと思うと、巨人から光が放たれる。
だがそれはエリが放った一閃が切り裂き掻き消える。
強靭な肉体を持つ勇者は、既にあの攻撃を克服し始めているらしい。
その間にルナたちは部屋へと駆け出す。
「まずは扉を壊して――」
走りながら師匠が魔法陣を眼前に浮かび上がらせる。扉の開閉のためだろう。
だが目の前の分厚い隔壁は、ルナたちが近づいただけで明かりが灯り、ゆっくり横へと開いていった。
この空間に入った時と同じだ。勝手に扉が反応している。
「あん? 動力が生きていたか? ……まあいい、お前ら入れ」
四人が入り切ると、師匠が扉を閉じる。
同時に部屋に明かりが灯る。これも自動だ。
中は伽藍としているが、窓の下には
そちらへと急いで駆け寄り、ガラス越しに巨人を見る。
先ほどより動きが活発になった巨人は、瞬間移動にしか見えない速度で動いては光を放ち続けている。
魔王が蛇で防ぎ続けているが、そのせいで攻撃に全く移れていないようであった。
あれでは押しきられるのも時間の問題だ。
「……それで、どうするのですか? あの巨人を止める方法は?」
「んーとだな、考えられるだけで三つある」
そう言って、師匠は抱えていた大きな魔導書を浮かび上がらせた。
「まず一つ。あいつを何とかしてぶっ倒す。無敵に見えるがあれも生物だ。どうにかすりゃ殺せる」
「それ、無理」
「できればこれが一番良かったんだが、難しいな。想像以上にあれがヤバい。あいつらの攻撃、並の魔獣なら消し飛んでるもんだからな。なんであれで平気なんだよ。わけわからんわ」
そのエリの一撃も大した損傷を与えられていなかった。
切り裂かれた表皮もすぐに回復してしまっていたし、魔王の一撃は届く前に避けられてしまっている。
動きを止められればあるいは……だが、あの速度は追うのが精いっぱいだろう。
「次に一つ。ここをぶっ壊す。あいつの目的がそれだ。だから壊せばいなくなるだろ」
「でもししょー、さっき壊すなって」
「そうだ。壊れたら最後、この世界はとんでもないことになる」
ヤマの疑問に、師匠が頷く。
「どういうことですか? ここは、それほど重要な場所なんですか?」
「ああ。とびきり重要だぞ? 何せここは、この世界の『ここ』だ」
そう言って、師匠は自身の唇を指でたたく。
「……口、ですか?」
「そうだ。呼吸器官、っていった方がわかりやすいかな。……時間がないから手短に言うぞ?」
彼の持つ魔導書が光り、開かれたページに球体が現れる。
緑と青に彩られたそれは――この世界の縮小モデル。
「この世界の基本構造は『循環』だ。世界の中心から出たモノが色んなものを通して昇華して、最後は中心へと還っていく」
球体の中心部から緑の光が外へと流れだし、地表部分を漂い、さらに外――空へと昇っていく。
それらは綺麗な層を描いて流れ、ある点にたどり着くと再び世界の中心へと戻っている。なるほど、確かに循環だ。
「この流れるモノをオレは『源素』と名付けた。この世界の万物の源……すべての存在は、これが形を変えただけに過ぎない」
球は拡大され、緑の光が量を増していく。
開かれた本の上で、光は岩へと姿を変える。
「ある時は岩であり、時間とともに水となり、最後は大気に変わり――源素はこの世界を旅していくんだ。そして表層へと近づくたびに、薄れていく」
「薄れる……? 水が気化するようなものでしょうか?」
「それは物質の状態だな。今言ってるのは、そうだな。源素の持つ
次に光は巨大な魔獣の姿に変わる。
「地下深くに現れる生物は強靭な肉体を誇り互いを食らいあい、過剰なエネルギーを急速に消費していく」
次に複数の家畜動物へと転じ、
「地表では穏やかな繁殖に優れた生態に変わり、広く、とにかく大量にエネルギーを使う」
最後は美しき幻想的な霊獣へと変わる。
「最後は長い時間を生きる存在により、残った僅かなエネルギーは昇華される」
そして霊獣の姿は光へと戻り、地中へと還っていく。
「これが『循環』だ。本来あるべき、この世界の姿だ。……だが、今は違う」
パン、と本を閉じる。
光も消えて、循環は消失した。
「今この世界では『循環』はほとんど起きていない。何故だと思う?」
「……ここが、原因ですか?」
先ほど、師匠はこの場所を呼吸器官だといった。
世界が呼吸をする場所だというのなら、考えられるのは――。
「循環の最後。役目を終えた源素が帰っていくための通路が、この穴の役割なのですね?」
「その通り!」
指を鳴らして師匠がルナを指さす。
熱のこもった視線が彼女を貫く。
「誰がやったかは知らん。目的もわからん。だが、この施設の役割は明確だ。――世界から、源素を吸い上げる」
視界を強い光が襲い、直後に轟音が鳴り響く。
戦いはまだ続いている。だが今は知らねばならない。
この世界で何が起きているのかを。
「本来別の場所からゆっくり出てくるはずの源素を、無理やり吸い出してたんだ。その結果、この世界は呼吸が――正確には息を吸えずに死にかけている」
ああ、そうか。
世界は魔力の枯渇で死んだのだと思っていたが、違うのだ。
還るはずの世界の命を戻すことなく、無理やりに吸い上げ続けていたのだ。
その結果、植木屋たちが生まれたのだろう。溜まった魔力を無理矢理消費するために。
「だから今、ここは濃厚な源素に満ちている。あの巨人は源素が動力源らしくてな。ここにいる限りは無敵だと言っていい!」
「でも、それならこの装置を壊せばいいのでは……?」
そうだ。これが未だ源素を吸い上げているならば、止めれば済む話のはずだ。
「いや、それはダメだ」
だが、微かな希望は断ち切られてしまう。
「どれだけこの装置が稼働していたかは知らんが、もう流れは変わっちまってる。壊したところで流出は止まらん。いや、むしろ弁を失ってもっと流出が進むだろう。かといって、別の場所に今から呼吸器官を作るのも不可能だ」
もう人類はいない。それは不可能だと誰でも分かる。
「……でも、そうしたら何故あの巨人はここを壊そうとしているんです?」
「……これも推測だが、あれはこの世界の防衛機構なんだろう。自分の身体に作られた異物を排除するのがあいつの役目。ただ、そうした結果大本が死ぬかもしれないってことは関係ないんだ。あれは、役目を果たそうとしているだけなんだから」
その辺は生き物と同じだな、と彼は言う。
暴走した機構は例え自身を壊そうとも稼働を続ける。そういうことなのだろうか。
「それ、もうだめってこと?」
震えた声でウミが言う。彼女も理解しているのだろう。
この状況がもう詰んでいるということに。
「いや、まだだ。まだ終わっちゃいない」
だが、師匠は笑みを浮かべた。
それは悪だくみする子供のような笑みであった。
「……最後の一つ」
「そうだ。不要な穴なら塞げばいい。壊さずとも、流出さえ止めれば延命はできるし、あいつの動力源もなくなる……だが、そのためにはあいつが邪魔なんだよ」
忌々し気にガラスの向こうの巨人を見る。
「こんな状況で、戦力は十分なほど揃ってる。これ以上は贅沢ってもんだ。だがあいつは想定以上のバケモンだ。どうにかして殺す方法を見つけねばならねえ……今は、それを必死に考えてるところだ」
説明をしながら、彼はずっと巨人を観察し続けていたようだ。
決して諦めてはいないのだ。
この過酷な世界で生きぬくことを。
――私も、諦めるわけにはいかない。
ここにきて、ルナはようやく事態に理解が追いついたと言っていいだろう。
この世界……否、人類史についての知識は誰よりもあったと自負していたルナは、しかしこの場所のことを何も知らなかった。
ここは恐らく殆どの人類が噂すらも聞いたことがない最高機密。
だがそのレベルであってもルナは多くを知っていた――はずだったのだ。
魔王の禁術もそうだ。
当時の人類から逃げたエリの行方についても知らなかった。
そしてこの場所も。
人類史の保全、保管を命じられたはずの自分にすら、人類は隠し事をしていた。
それも特級の秘密だ。だってこれをどうにかしなければ、世界は死ぬのだから。
それを知っていて、自分には伝えずに人類史の保管を命じていたのか?
驚きと、はじめて知ることの興奮。
そして訳の分からない事態の連続にルナは混乱していた。
だが、ようやく理解した。
今この時こそ自分の出番だと。
魔王や勇者ほどの戦う力はない。
この師匠ほど、世界の原理について詳しくはない。
だがこと人類史なら、自分の領域だ。
問題が人類史なら、解決できるのは自分しかいない。
その自負を、ルナはマンダを助けたときに手に入れたのだ。
必ず、使命を果たしてみせる。その想いがようやくルナを突き動かした。
「――――っ!!」
弾かれたように顔をあげ、ルナは窓の下のコンソールへと走る。
この長い時を経て未だ形を保つそれに飛びつくと、バックパックから分析用の箱を取り出した。
「おい、何してんだお前?」
「この装置、動かせるかもしれません! 私にお任せを……」
「いや、それはオレがどれだけ調べてもうんともすんとも――」
叫ぶように言った言葉の途中。どちらの言葉も途切れた。
ルナが触れた途端に、コンソールに光が灯ったからだ。
『管理者権限確認。マナホール、起動します』
機械音声が鳴り響く。
同時に、ルナの目の前に操作用の魔法陣が浮かび上がる。
「これは……?」
「うごきましたー!」
「おいおいおい、マジかよ!? お前らほんとナニモンだよ!」
師匠の歓喜のような咆哮が響くも、すぐに爆音にかき消される。
外では戦闘が続いているのだ。
止まっている暇はない。
だがルナは驚いたように動きを止めていた。
その瞳には光が蠢いている。
それを見つめたルナが、囁くように口を開いた。
「……私は、これを知っている?」
しかし、驚愕も一瞬。
直ぐに瞳に力がこもり、ルナは自分でも驚くほどの声を出す。
「……いけます! この装置、私が
「直す!? 何言って――」
「魔力……いえ、源素でしたね。それがこの穴から世界に還るように――流れを逆転させて見せます!」
それが、この場を何とかするための方法だと確信できる。
ならばやる。そしてそれが自分にはできるのだとルナは動き出す。
「ここに満ちた源素が世界に還れば、あの巨人も弱体化する……そうではないですか?」
「お? おお、そうだ……そうだな! それだ!」
再び指を鳴らして師匠が叫ぶ。
「ここの源素を使い切る! そしてお前が流出を防ぐ! そうすりゃあいつは弱くなる! 弱くなりゃ、倒せんだろ!」
ローブを脱ぎ捨て、師匠が魔導書を輝かせる。
同時に胸の首飾りがそれぞれに輝き始めた。
「ルナって言ったか? お前は装置を死ぬ気で直せ。オレたちで時間を稼いで、直したらあいつをぶっ倒す!」
「お任せください……!!」
「ほんとお前ら最高! あ、ヤマとウミはここで待機な!」
そう言って、師匠は外へと飛び出していった。
言葉通り時間を稼ぎに行ってくれたのだろう。
ならばあとは、自分が頑張るだけだ。
世界を元通りにする。
その使命が今、形となって目の前にある。
自分の手で、世界を救える機会がやってきたのだ。
存在しない高鳴りが、ルナの奥底で鳴り響く。
ないはずの熱が、体中を駆け巡る。
そして、
『この世界を頼みましたよ、ルナ。願わくは、あなたが本当の世界を見られますことを』
――あなたとの約束を、果たす時が来ました!
ルナは魔法陣へと手を伸ばす。
自らの手で、世界を救うために。