翔琉はその日も任務に出て鬼を追っていた。他の隊士が追っていたそうだが、それ以外あまり有力な情報を得ることが出来ずに停滞していたために翔琉にお鉢が回ってきた。
翔琉は自身で町中を見回りすると同時に桔梗と菊丸にも協力して貰い空からも鬼を探すように指示して少しでも何かしらの手がかりを探っていた。
ピィーッ
翔琉が空を見ると菊丸が戻ってきて旋回していた。
「菊丸、何か見つけたか?」
コクン
「案内を頼むよ」
菊丸の後について行った先には物陰に隠れている子どもを発見した。
「菊丸,桔梗を連れてきてくれるか」
翔琉の指示を受けて菊丸は再び空へと飛び立って行った。
「こんな夜中になにをしてる?」
「お、お兄さんこそ何をしてるんだ?」
「俺はこのあたりで人がいなくなる事件を調べにきた」
「俺は人を探しているんだ」
「なら朝まで待ってから探すといい」
「夜中にしかこないんだ」
「しかしだな「いい獲物がいたもんだな」
そこに鬼が現れた。すぐに翔琉は少年の前に出て刀をいつでも抜刀出来るように構えた。
「お前だな最近このあたりで人をさらっている鬼は」
「ああ、俺だよ!お前の後ろにいる子どもを食べさせろ、ここのところお前たちがいるせいであまり喰えて無いんだ」
「断る,そうさせないために俺が来た」
「お兄さん…た,助けて」
「動くなよ、俺が守るから」
「先にお前から喰ってやるよ!」
鬼は翔琉に向かって襲いかかって来た。翔琉の日輪刀と鬼の右腕がぶつかった。鬼は一度後ろに飛び退いて力を溜め始めた。
「血鬼術,暴風弾」
鬼の方から翔琉に向かって暴風を放って来た。
「くっ」
「うわぁー」
翔琉は地面に刀を突き刺して踏ん張ったが少年は耐えられずに背後の壁に衝突した。
「氷の呼吸 肆ノ型 冷気流」
「暴風弾」
翔琉の放った冷気と鬼の放った暴風が衝突するも翔琉の方が先に途絶えてしまったが押し返した一瞬の隙をついて一気に鬼の懐へと飛びこんだ。
「氷の呼吸 壱ノ型 初氷」
「グアァァァァ!」
こうして翔琉は鬼の頸をとって任務を成功させた。
その後は隠を呼んで少年の手当をさせた。幸いにも少しかすり傷が出来ていたぐらいで済んだ。
「もう大丈夫だ。家に帰るといい」
「嫌だ!」
「なぜだ?危ないのはよく分かっただろう」
「どうしてもサンタクロースに会いたいんだ!」
「サンタクロースってあの贈り物をくれる?」
「そう。俺はお母さんが死んじゃってお父さんが仕事ばっかりになったからお父さんともっと一緒にいたいから贈り物の代わりにお願いしたかったんだ」
少年は涙を流しながら語った。
「分かった。なんとかしてあげるから今日はもう家に帰るといい」
「うん、分かった」
翔琉は隠に少年のことを頼み別の隠には少し調べて欲しいことがあるといい自身も行動を起こすことにした。
数時間後、まだ暗い時間に翔琉は隠と再び合流してある格好に着替えてから先ほどの少年の家に行った。そして寝ている少年の元へ手紙を2枚おいてたち去った。
次の日,翔琉は美澪に稽古をつけていた。少し休憩しようと言って縁側に腰かけた。
「美澪、一つ大切なことを覚えておいて欲しい」
「なんでしょうか師範?」
「心の中に一つの氷の結晶と言う形をしたの信念を持っていて欲しい。これは俺の持論だが、氷の結晶をどんなときも意識して貫き通せ」
「わかりました。師範の信念を教えて欲しいんですけど?」
「俺はどんなときも自分の考えを持って行動している。たとえ鬼殺隊の決まりを破ったり、鬼と対峙している時もだ」
「私も必ず見つけてみせます!」
「少し出かけるとしようか」
「はい!」
翔琉は雑貨屋に入って行って一つの髪飾りに目をつけた。形は氷の結晶をしていた。翔琉は美澪に試しにつけて見てくれと頼んだ。美澪は嬉しそうに笑ってみせた。翔琉はそれを購入して二人は店を出た。
「その髪飾りはさっき言った教えを思い出せるように君に贈るよ」
「ありがとうございます、師範!大切にします」
「あまり気負うことはないよ」
こうして翔琉のクリスマスは幕を閉じた。
翔琉は羽織に氷の結晶を書いてあります。
翔琉が少年にしたのはサンタクロースの格好でサンタクロースが来たように思わせて少年の頼みを聞いたと言う手紙と彼の父親宛にお館様のツテで別の仕事口をと紹介してあげた。
アンケートの協力お願いします。現在は静かなる氷の剣士~番外編~にしてますが別のがいいか教えて下さい。
タイトルについて
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今のままでいい
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別のがいい