魔法少女と僕の物語   作:fruttiano

1 / 22
初投稿です。
第1話です。
文章構成力皆無に等しい私の作品でありますが、温かい目で見守っていただければ光栄です。
では、どうぞ…


第0章 プロローグ
僕は女の子だよっ!!


僕の名前は佐倉 千百合〈サクラ チユリ〉

現在、京都に在住

8歳で小学三年生になる直前…

 

性別………一応…………

 

……女の子……

 

一応とつけているのは、百人に聞けば、「えっ、そうなの…」と言われる顔立ちと雰囲気…であるらしい。

髪はセミロングであるが、目が小学生とは思えないくらいキリッとしている男らしい目つき、普段着がパーカーとジーンズを使い回しに着ていたため、クラスの男子女子問わずに男の子扱いしてくるのだ。イケメンと言われてはいたけど…あまり嬉しくはなかった…

 

しかし、それは多分、今年度までのことになるだろう。

 

なぜなら、僕はお父さんと共に東京の鳴海市と言うところに引っ越し、明日から私立聖祥大附属小学校に転向することになったからである。

環境が変わり、初対面の人ばかりになるだろうけれども、さすがにいきなり会った人に対して男の子扱いはないだろう…

そんな事を考えていると、遠くから声が聞こえた。

 

「お~い、ちぃ君、引っ越しの支度は出来たかな?」

 

それを聞き、僕はため息をついた後、口を開いた。

 

「もう出来てるけど、自分の娘に対して君付けはどうかと思うよ…」

 

「いやぁ~、ちぃ君は娘というよりは息子っぽいからねぇ~」

 

僕のお父さんですら、男の子扱いしているのだからもう僕は女の子として手遅れなのかもしれない…というか僕は僕を産んで死んだお母さんのことを少し恨んでいる。

お父さんとお母さんの存在が僕の女の子としての尊厳を奪ったのに等しいからである。

お父さんの話によるとお母さんは何でも日本の武術を全て取り入れた我流を持つ最強の格闘家だったらしい。だが、謎の不治の病にかかり、同時に妊娠したお母さんは、僕を産む事で確実に死ぬ事を医者から宣告された。お母さんも人間である。自分の命は恋しいはず。しかし、お母さんは自分の命を捨てて僕を産むと言ったらしい。そこまで聞けば感動出来るだろう。そこまで聞けば…だ。

死んだお母さんがお父さんに残した遺言はこうだ。

 

「名前は千百合。由来は一騎当千の千。百戦錬磨の百。それを合わせ持つ者という意味で千百合。千百合には私のような…、いや、私を超える最強の格闘家になってもらいたいわ…だから、あなた…、私が死んだ後、千百合に私の我流の心得をまとめたDVDを見させて…、大丈夫…私とあなたの子だから、強くなれる…から…」

 

これを聞いた時、ツッコミたいことが山ほどあったが…一つ言わせて欲しい…

どこに男として扱えと言っているんだよっ!!

という感じでお父さんにサイドスクリューとツッコミを同時に入れると…「い、いやぁ~、他の子の親御さんたちからもイケメンでとても強い息子さんをお持ちでうらやましいわ、と言われていたからかな(笑)」と殴られた部位をさすりながらおどけるのだった。

 

ちなみに、このお母さんの遺言通りに僕にお父さんはお母さんの残したDVDを見た。その時、僕はお母さんという存在がいなかったために恋しかったのか、そのDVDを何度も何度も見て、映像に映されたいたトレーニングメニューのようなものをこなしていたために小学生の…、いや、もしかしたら中学生、高校生の運動能力を通り越しているかもしれないと言うほどの力を手に入れ、さらにお母さんの我流をマスターしてしまったのである。それと、僕の一人称もそれに大きく関係していたりする。そのせいで、男子からはヒーローや何か遊ぶ時のスケット扱い、女の子から謎の王子様扱いをされるのであった。こんな事はもう懲り懲りだと思う僕だった。

 

荷物をまとめてもう帰ってこないマンションの一室に感謝の意味をこめて、合掌した後に一礼して僕とお父さんはその場所を静かに去り、東京行きの新幹線に乗ると僕は眠りに落ちた。

 

 

「………………着いたぞ」

 

お父さんの声を聞き、僕は目を覚ました。

それからタクシーで僕とお父さんは鳴海市に向かった。

しばらく都会の風景を眺めていたら海が見えてきた。

ここでタクシーから僕とお父さんは降りた。

 

「ちぃ君、ここが僕らが住む鳴海市だよ」

 

「だから、ちぃ君はやめ…」

 

僕はお父さんに対する反論の言葉を言うのを止めた。

なぜなら、僕と同じくらいの歳の女の子3人が黒い大人達に囲まれていたからである。

 

「にゃ~!!、は、離してください!!」

 

「あんた、なに、なのはの腕を掴んでるのよ!!」

 

「そ、そうです、なのはちゃんを離して!!」

 

茶髪のツインテールの子、金髪の子、少し髪が紫に染まっている子の順に声をあげている。

 

「悪いが…脅迫の材料として君達を誘拐させていただくぞ!!」

 

リーダーっぽいハゲ頭の奴が言った事で僕は誘拐現場に遭遇したのを理解した。

その中に下っ端みたいな奴が僕とお父さんに気づいて…

 

「リーダー、人が!!」

 

「ならば、彼らもまとめて攫うぞ」

 

「「「「「「「了解です。リーダー!!」」」」」」」

 

息を合わせ、返事をした下っ端一同は僕とお父さんに襲いかかってきた。

しかし、彼らの顔はすぐに恐怖の色に染まった。いや、僕が染め上げたと言っても過言ではない。

始めに突っ込んで来た奴に回し蹴りで沈めると、次はかかと落とし、次は飛び膝蹴り、次はジャーマンスープレックス…と、襲いかかってくる下っ端どもを次々とボコボコにしたためである。後半から戦意消失して動けない奴ばかりになった。それを見たリーダーのハゲ頭の表情が何か腹をくくった感じに顔になった後、僕に襲いかかってきた。そういえばこのハゲ頭、僕の方を見てからお父さんの方を見て「彼らを…」って言っていたな…

 

 

「僕は…女の子だよっ!!」

 

 

その時、僕は都会にきても男の子扱いされるのかということに少し苛立ちを持ち、ハゲ頭に対して、死んだお母さん直伝北斗百烈拳をハゲ頭(特にテカっている部位に対して)にくり出した。三発目ぐらいでもう気絶していたがイライラを発散するために百発全てやりきった。その後、僕は我に返り、

 

「お父さん、警察には!?」

 

「ちぃ君が北斗百烈拳とかやっている間に連絡しておいたよ~」

 

さすがお父さん、娘を君付けするけど大人な対応である。娘を君付けするけど…(大切なことなので二回言いました…)

 

「…っ、あ、あのっ!!」

 

先ほど襲われていた茶髪の子が話しかけていた。

 

「えっと、なに?」

 

「先ほどは助けていただきありがとうございました!!」

 

そう言うと、茶髪の子は頭を下げた。

 

「いや、とりあえずどこにも怪我がないようだからなによりだねっ」

 

僕が笑って話しかけるとその茶髪の子に顔は一気に赤くなった。

 

「やばい!」

 

「どうしたの?お父さん?」

 

「今のでかなり時間を使ってしまった…早くnew my houseに行き明日の支度をしないといけないのだよ」

 

ふむ、確かに、それと格好付けて撥音良く英語をしゃべらなくていいよ、と頭の中でツッコミを入れた後、

 

「そのうち、お巡りさんがやってくると思うから事情は3人で説明出来るよね?それじゃ、僕らは急いでいるからここで帰るよ、じゃあね~」

 

…端的に話す僕がその場を去った後、

 

「なのは!!」

 

「なのはちゃん!!」

 

「にゃっ!!、な、なに!?」

 

名前を呼ばれた少女は親友達の声で我に返った。

 

「さっきのイケメン君は誰?」

 

「この鳴海市には見かけない男の子だったよね?」

 

「そ、そうだね、あっ!!」

 

「「どうしたの?」」

 

親友達の声がハモる…

 

「名前、聞くの忘れてた……」

 

茶髪の少女はつぶやくのだった。

 

僕らが今度住む家はマンションではなく2人で住むには少し大きすぎる一軒家だった。お父さん曰わく、「さすがにマンションは窮屈だろう」との事らしい。

 

「そういえば、ちぃ君の制服届いていたぞ」

 

「えっ、見せて見せて!!」

 

前の小学校は制服というものがなく、いつも私服(パーカーとジーンズ)だったため、僕は制服というものにとても興奮していた。

 

「どれどれ…?…っん?…これは…」

 

「どうしたんだ?ちぃ君?」

 

「さっき助けた女の子達と着ていたのもこれだったような…」

 

「そういえばそうだったね、ちぃ君と同じくらいの子っぽいから、

もしかしたらクラスメートになるかもしれないね」

 

「…うん、そうだね」

 

僕はお父さんとの会話の中に少し不安を抱いていた。彼女達はもしかしたら僕のことを男の子と勘違いしているかもしれない。さて、どうしたものか…

 

「ちぃ君、いいかな?」

 

「なに?今、考え中…」

 

「お父さんらしく、ちぃ君の小学三年生祝いにプレゼントを用意したんだ、多分ちぃ君が喜ぶものだよ」

 

そう言うと、お父さんは僕にプレゼントが入っている箱を渡した。意外と箱の中身が軽いことから服ではないらしい。

 

「開けていい?」

 

「いいよ」

 

箱を開けるとそこには…

 

「これは赤いヒモ?」

 

「ヒモじゃないよ、リボンだよっ、お父さんの服のセンスがなくてずっとパーカーとジーンズしか買えなくてちぃ君は我慢して着ていた節があったから、せめて罪滅ぼしみたいな感じで女の子っぽいアクセサリーをと思ったんだけど…どうかな?」

 

僕はそれを聞いた後、サイドポニーの要領で蝶々結びでくくった後、リボンの余った分をくくったことででてきたポニーテール部分にクロス型に前、後ろ二、三回巻きつけた後にまた、結びなおした。

 

「ありがとう、お父さん…ど、どうかな?」

 

僕はお父さん感想を聞いた。

 

「ギリギリ女の子に見えなくもない!」

 

なんてあやふやな応答だ…しかし、純粋にこのプレゼントは嬉しかった。

 

「ありがとね、お父さん…明日の入学式のために僕はもう寝るよ…おやすみない…」

 

「ああ、おやすみない…」

 

お父さんがそう言った後に、僕は新品のベッドに横になり眠りに落ちた…




どうでしょうか?
ちなみにちぃ君の髪型の表現が分かりにくい方がいらっしゃるのであれば、key作品のリトルバスターズの登場する来ヶ谷さんのセミロングバージョンと思っていただければ幸いです。
そして誤字、脱字のご指摘と感想もお待ちしております。
更新は不定期ですがまた、次回お会いしましょう。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。