お気に入りが50件超えて私はとても嬉しいです。
とりあえず、前置きはこれぐらいで…
それではどーぞヾ(o´∀`o)ノ
あるビルの屋上。黒いコートを着た少女の金色の髪が夜風になびく。その手には黒い杖を持っている。そして、その傍らには赤い狼が座っている。
「…ロストロギア…ジュエルシード…この世界にあるんだね…」
その金髪の少女の言葉に応じるように狼は吠えたのであった…
午前中にバスケの練習を終えた後、今日はすずかの家で遊ぶことになっている。だから亜衣麻衣美衣トリオのちょっかいを避け、麻奈佳先輩含む他のメンバーにはしっかり頭を下げて帰った。なんかつれない僕について亜衣麻衣美衣トリオは悪口を言っていた。美衣先輩は絶対「まじ引くわ~」って言っているのは確かだろう…
すずかの家に着くとメイドの人とすずかが道を案内してくれた。月村家に入るとアリサが先に来ていた。なのはは恭也さんと一緒に来るらしい。
「それにしても大きいなぁ~」
「えへへ…そうかな?」
「だいたいこんなものじゃない?」
「庶民の僕には分からないな…」
すずかとアリサの意見は参考にならない。僕とは住んでいる世界が違う。
「まぁ、そんな事は置いといてなのは、まだかな、ユーノと遊びたいのに…」
アリサは指をコキッコキッと鳴らす。
(これはユーノの死亡フラグは決まったな。)
「あら、いらっしゃい、そちらは千百合ちゃんでいいかしら?」
すると、まるですずかの数年後の姿を彷彿〈ほうふつ〉とさせる女性がでてきた。
「はい、そうですけど、あなたは?」
「すずかの姉の月村 忍です。本当に女の子とは思えないくらいカッコいいわね、まぁ、恭也には適わないけどね~」
と、ノロケを入れながら忍さんは自己紹介をする。
「あはは…それはどうも~」
もう、苦笑するしかない。そんな事をしていると、
「邪魔するぞ」
恭也さんの声が響く。隣にはなのはもいた。
「待っていたわ、恭也」
忍さんがラスボス感を醸し出して応答する。
「なのはお嬢様、恭也様、千百合様、お飲み物はいかが致しますか?」
すごく凛としたメイド…ノエルさんが訪ねてきた。
「任せるよ」
「私もお任せでお願いします」
「じゃぁ、僕も」
とりあえず僕は恭也さんとなのはに便乗する。
「じゃぁ、今、お持ちいたします…ファリン」
「はい、お姉様」
ファリンと呼ばれた女の子はノエルさんの妹らしい…すごく明るそうな子だ。
「じゃぁ、恭也はこっちにきて」
「忍、そんなに裾を強く引っ張らないでくれ…」
そして、恭也さんは忍さんに連行された。
「えへへ、みんな、こんにちは~」
なのはが僕達に挨拶する。
「…今日は大丈夫そうね」
その様子を見て、アリサは呟いた。
「?…何が?」
なのはは不思議そうな顔をする。
「なんかここ最近なのはちゃん、すごく疲れていたっぽいから心配してたんだよ」
すずかがアリサの呟きを代弁して話す。
「それにしても、なのは、本当に今日はスッキリした顔ね」
アリサが言うと、
「えへへ、千百合ちゃんのおかげなの」
なのはが僕に視線を向ける。
「「へぇ~そうなんだぁ~」」
アリサとすずかはニヤニヤしながら僕の方を見る。
「なんだよ、2人とも?」
「いやぁ~、あまりになのはが元気そうだから何をしたのかなぁと思ってね~」
「ちょっと、気になるよね~」
まるで新しいおもちゃを見つけたように
アリサとすずかは喋っている。
「そんな特別なことはしてないと思うけど…」
「そうなの!!千百合ちゃんはただぎゅっとしてくれただけなの!!」
一瞬、その場が凍りつく。
すると、
「聞きましたか?すずかさん、最近の若い子はここまで進んでいるらしいのですよ」
「そうですね、アリサさん、私も驚いております。しかも、女の子同士で…」
アリサとすずかは遠くを見るような目をして会話し始めた。
僕は二人が話していた内容がよく分からなかかった。なのははずっと顔を赤くしていたが…
「お茶の用意が出来ましたよ~ってわぁっ!?」
ファリンがお茶を持ってきた。しかし、そのファリンさんの足元でユーノがすずかの家の猫に追いかけられていた。
ファリンさんは大勢を崩す。お茶がひっくり返りそうになる。それを僕、なのは、すずかの3人で支える。
「すずかちゃん、なのはちゃん、千百合ちゃん、ご、ごめんなさ~い!!」
ファリンさんは僕達に何度も謝った。
「いや、今のはユーノと猫が悪いので私が調教しておきますから…」
アリサはギラリとユーノを見る。
““嗚呼、ユーノ(君)、お気の毒に””
“ちょっ、2人とも、助けっ!!”
僕達は楽しそうにユーノと戯れているアリサを見ているだけだった。
“っ!?ジュエルシードの反応!?”
““すぐに封印しなきゃ!!””
「きゅ、きゅっ!!」
「あっ、こら、待て、ユーノ!!」
ユーノが隙を見てアリサの手元から逃げていく。ものすごいスピードで…
“相当早く逃げたかったんだな…”
“にゃはは…”
僕となのははユーノの様子を念話で感想を述べる。
「ちょっと、ユーノ君、探してくるね」
「僕も行くよ」
「じゃぁ、私も…」
「「「「アリサ(ちゃん)は駄目!!」」」」
その場にいたアリサ以外、全員が否定した。
「…ちぇっ…」
アリサが不満気味にむすくれているのをすずかとファリンさんでなだめるのだった。
「ユーノ君、ジュエルシードの反応はここらへんで間違いない!?」
「うん、ちょっと待っててね…今ならこれからは出来るはず」
ユーノの周りに魔法陣が浮かび上がる。
「ハァッ!!」
ユーノが声をあげたと同時にその場の時が止まった…ような気がした。
「結界魔法だよ。これでどんなに暴れても結界の外には影響しない、やっと魔力も回復したしね」
「便利だな…」
僕は呟く。
「さて、ジュエルシードは…」
なのはが辺りを見渡す。
「にゃぁぁぁぁぁぁぁ~」
「「「!!!!」」」
僕、なのは、ユーノが声の主の方向に振り向く。そこには巨大化したなんともかわいらしい猫があくびをしていた。
「…えっ…と、これは?」
なのはの言葉が詰まる。
「うん、多分…あの猫の大きくなりたいという願いがジュエルシードによって正しく叶えられた…と、思うよ~」
ユーノが解説する。
「にゃぁぁぁぁぁぁぁ~」
のっそのっそと猫はあくびをしながら歩く。
「これ、どうするの?」
僕はユーノに聞く。
「とりあえずこのままは流石にまずいからささっとジュエルシードを封印しよう」
「そ、そうだね、そのサイズじゃすずかちゃん、困っちゃうと思うから、レイジングハート、お願い」
《stand by ready.set up》
なのはが変身し、猫に対してレイジングハートを向ける。
「それじゃあ、レイジング…」
「…バルディッシュ」
《yes.sir》
なのはがレイジングハートを呼ぼうとした瞬間、閃光が猫の体を襲う。
「ジュエルシード、シリアルXIV、封印」
《thunder rain》
黄色い光が猫を包み込む。
そして、ジュエルシードは金髪の少女が持っていた黒い杖に吸い込まれていく。
「…あっ、あの!!」
なのはが金髪の少女に話しかける。
しかし…
金髪の少女はなのはに襲いかかってきた。
「なっ!?」
なのははレイジングハートで防御魔法を張り、攻撃を防ぐ。
「なんでジュエルシードを集めているの!?」
なのはが金髪の少女に問いかける。
「…多分、言っても分からない…」
「言わないと分からないよ!!レイジングハート!!」
《cannon mode set up.divine baster stand by》
「…バルディッシュ」
《photon lancer get set》
双方お互いに杖を向ける。その時、
「…にゃぁ~」
猫が鳴いた…なのはの意識が一瞬そちらに向かう。その隙に…
「ごめんね」
《fire》
黒い杖から放たれた閃光がなのはを襲う。それに気づいたなのはは防御魔法を張ろうとしたが間に合わない。
ドゴォォォォォ
大きな音をたて、土煙が立ち上がる…
金髪の少女はその様子を確認するとその場から立ち去ろうとした。
しかし…
「…っ!!バルディッシュ!!」
《yes.sir.protection》
謎の衝撃波が金髪の少女を襲う。
「…今のは、魔法?」
「いや、違うね」
衝撃波の発生源には僕こと佐倉 千百合がいた。
「僕の技術だ…なのは、今だ!!」
「ディバイン…」
なのはが空中でレイジングハートを金髪の少女に向ける。
「なっ!?いつの間に!?」
金髪の少女は距離を大きくとる。
「逃がさないよ…バスタァァァァァァァっ!!!!」
桜色の光が金髪の少女を飲み込んだ…と思った。しかし、なのはのディバインバスターを紙一重でかわして姿を眩ませてしまった。
「今の子はいったい何者なんだ…」
僕が呟く。
「それもそうだけど千百合ちゃん、あの子の攻撃をどうやって防いだの?」
なのはが僕に聞いてきた。
「ああ、これか…」
僕は素早く脚を振り上げる。すると、そこから衝撃波が発生した。
「な、なんだこれは!!」
ユーノが僕の技に驚いている。
「これは嵐脚〈らんきゃく〉て言うんだ…攻防のバリエーションも豊富なんだ」
「これが魔法を使っていないなんて…」
ユーノは未だに感心しているようだった。
「千百合ちゃん、さっきは…ありがとうなの…助けてくれて」
「当たり前だろ、友達なんだから」
そう言ってなのはの頭を撫でた。
「えへへ、そう言われると嬉しいの」
最近、なのはは頭を撫でると、すごく喜んでくれる。
(こんな笑顔をされると、こっちも撫でたくなるよ)
その後、僕らは月村家の中に入るのだった。
さて、金髪の少女、登場です。
まぁ、あのお方ですが…
今回はちゃんと戦闘やったよ…多分…
さぁ、次回、戦闘ある…いや、ないかも…
まぁ、とりあえずお楽しみに
またお会いしましょう…