魔法少女と僕の物語   作:fruttiano

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どーも、fruttianoです。

今回は少し長めです

それではどーぞ(*^ー゜)


覚醒

「…騙され…た…」

僕は屈していた。その近くのはなのはとユーノがダウンしている…

 

こんな状況になったの原因…

 

僕が屈した…

 

リンディさんお手製のお茶だった…

 

せっかくお茶を入れたので一口いかが?とリンディさんに薦められたので飲んでみると、見た目は普通のお茶なのにとにかく甘い…口にそれは直ぐに広がり、飲んだ人にメルヘンの世界を想像させる。ある種の薬物なんじゃないか?と疑うくらいの物だった。

 

「…やはり…こうなったか…」

 

クロノはこのことを見透かしていたようだ。

「…分かってるなら、止めろよ…」

「母さん…なぜか…和に対して特殊な思いがあるらしい…」

「思いがあっても…その思いに繋がってないよ…これ(お茶)…」

と、ぼやいていると…

 

「あちゃ~遅かったかな…」

「エイミィ…調べていた物は?」

「うん…だいたい集められる情報は集めたけど…もしかして…艦長のデス・ティー…飲んじゃった?」

「そんな不名誉な名前をつけられているのか…」

と、意識がもうろうとした所をなんとか持ち前の精神力でギリギリ保った。気絶しているなのはとユーノを医務室のベッドに寝かせた後、僕はクロノとエイミィさん、そして、リンディさんと共に調べ上げられた資料に目を通す。その書類は時空管理局のデータから作成したものでフェイトについて分かっている情報が書かれていた。

「フェイト・テスタロッサ…かつて大魔導師と言われたオーバーSランクの魔導師と同じファミリーネームだ」

クロノがエイミィさんに調べてもらった資料を読み上げる。

「僕が思うにフェイトはジュエルシードを集める事だけに執着している。フェイト自信には願いがないと思う。所々にある鞭のようなもので殴られた後から察すると…背後でフェイトを動かしている黒幕がいる…それでその大魔導師?の名前は?」

「プレシア・テスタロッサ…かつてミッドチルダ――僕達の世界の事だが――の中央都市で魔法実験中に次元干渉事故を起こして追放されてしまったんだ」

「追放?」

クロノが持っているプレシア・テスタロッサのプロフィールを見ると26年前にあるプロジェクトの主任を任されたが、そのプロジェクトで致命的事故を起こしてしまい、「プレシア・テスタロッサが違法手段・違法エネルギーを用い、安全確認よりもプロジェクト達成を優先させた」と記載されている。

だが事故の際にプレシアは娘のアリシア・テスタロッサを失い、会社を告訴したらしい。

その裁判の結果、娘の賠償金を支払う事で告訴は取り下げられ裁判は終結した。

「資料はこれだけ…。これじゃプレシアはなんの目的でフェイトにジュエルシードを集めさせているのかわからないな…それに26年前ってことは、フェイトはその後に生まれたって事になるけどその後の足取りが不明じゃどうしようもない。お手上げか…」

「それなら、プレシア逮捕を優先しよう」

「ああ、そうだな」

それで話し合いは、なのはとユーノが意識を取り戻したので終了した。

 

…それから十日間が過ぎた。

 

僕達はジュエルシードの反応に気がつき、急いでアースラのブリッジに向かった。

ブリッジに入ったらモニターに映し出されている光景に驚いた。

そこには海上の上で竜巻と戦っているフェイトとアルフの姿があったからだ。

「クロノ、状況は!?」

僕が聞くと…

「…海上で強力な魔法を使って海に落ちていたジュエルシードをすべて発動させたらしい。しかしこれは無謀だ。いくら発動させたからといって封印できるかは

分からない…実際、彼女等は起こっている竜巻に四苦八苦している」

「それじゃすぐにフェイトちゃんを助けに…」

「いえ、今回は待機を命じます」

「どうしてですか!?」

なのはが反論するが僕は真意が分かるまで手を出さない事にする。だけどそれは予想通りで思わず僕は歯軋りをした。

「その必要はないよ。放っておいても自滅する。仮にしなかったとしても、消耗したところを叩けばいい」

クロノの話を聞き、なのはは絶句する。

その間にもフェイトのサイスフォームが切れ掛かっていて、アルフも雷に拘束されていく。

「残酷に見えるかもしれないけど、私たちは常に最善の方法を取らないといけないの。分かって…」

「でも…!!」

「確かにリンディさんとクロノの選択は正しいかもしれない…」

「千百合…ちゃん?」

 

なのはがこちらを向くが、僕は話を続ける。

「せど、最悪の場合死んでしまうかもしれない…なによりも…なのはと僕が友達になりたいと思っている子が、ピンチなのに放っておくができると思いますか…」

「…しかし!!」

クロノが口を挟もうとするが…

「言ったはずだ…クロノ…僕はなのはと違って協力している訳じゃない…あくまで条約だ…それを破るなら僕はこのアースラを壊滅させる…」

「なっ…」

「さぁ…どうしますか?リンディさん」

リンディさんは僕の言葉に思わず深くため息をつく。

「…仕方ありませんね…そういう話でしたから…」

「なっ…艦長!!」

「その代わり…こちらの戦力を削ることなくかつジュエルシードを全て回収する事を条件させてもらいます」

「そのくらいおやすいご用です…だろ…なのは!!」

「うん…うん!!うん!!」

なのはは嬉しそうに何回も頷いた。

「クロノもなのはさん達と同行するように」

「了解」

そして、僕達がアースラを去った後…

「…よかったんですか、艦長?」

エイミィはリンディに尋ねた。

「ええ…少し甘いかもしれないけど…彼女達ならできるかもしれない…そう思ったの…」

「確かに一理ありますね…では本艦はいざという時に備えて待機をします!!各員はいつ何が起こるか分かりませんから逐一報告を頼みます!!」

『了解!』

そう言った後、アースラ乗組員総員はそれぞれの持ち場につくのだった。

 

 

僕達が現場に着いた時、フェイトは既にボロボロだった…

「はぁ…はぁ…私は…母さんに…笑って欲しいんだ…ここで…負けるわけには…」

そして、再び竜巻がフェイトに襲いかかる。

「くっ!!」

フェイトはバルディッシュを構える…が、もう殆ど魔力が残っていないのか…ふらついている。そして、フェイトに竜巻が激突する…かのように思えた。その前に他の衝撃波が竜巻に衝突し、打ち消したのだ…

 

「三十六磅砲(さんじゅうろくぽんどほう)」

 

「!!」

フェイトがその衝撃波の発生源の方角を見る。

「…千百合…」

僕は魔導士ではないので空を飛ぶことができない。だから遥か彼方の陸上から援護する。

竜巻の第二、三波と立ち起こり、再びフェイトを襲おうとする。しかし…

「アクセルシューター!!」

“All right”

なのはのアクセルシューターによって全て撃ち落とされた。

「…なんで…助けてくれるの…」

フェイトがなのはを尋ねる。

「伝えたい思いはたくさんあるけど、今はジュエルシードを封印に集中しよう?」

「…分かった…」

そして、2人はそれぞれの杖を構える。

「ディバイン・バスター!!」

「サンダー・レイジ!!」

二人のフルパワーの力で海上は盛大に荒れたが6個のジュエルシードは暴走をやめ空中に浮いてきた…

そしてなのはがフェイトに向かって、

「…友達に、なりたいんだ…」

なのはがフェイトに思いを告げた。

フェイトがその言葉を聞き、一瞬複雑な表情に変わる。何かを決心してフェイトが口を開こうとした時、空から無粋にも雷が降り注いできた。

「母さん!?」

それにフェイトが声を上げる。

雷はどんどんなのはとフェイトの立ち位置に近づく。

「おいおい…あんなのくらったら…」

僕は絶句した。と同時に…

(くそっ!!僕は…なんて無力なんだ!!)

自分でも理解していたこと…魔法が使えないということは、こんな状況に対応できない。

(…空を飛べず、遠距離で見ることしかできないなんて…嫌だ!!守りたいんだ!!なのはを!!フェイトを!!友達と…まだ友達ではないけど…友達になりたいと思っている子を!!)

僕は歯軋りをする。

(…力が欲しい…どんな力でも構わない!!…この状況を覆す力…大切な人を守りきれる力が!!)

僕は願った。力を欲した。急に力が手に入るはずがないと知りながら…

 

…しかし…次の瞬間…

 

 

…ドクン!!…

 

心臓の音が飛び跳ねる…

 

…ドクン!!…ドクン!!…

 

それはどんどん音の波を形成する。

 

…ドクン!!ドクン!!ドクン!!…

 

心臓に呼応するように、僕は右目が急に熱くなるのを感じた。熱に耐えきれず右目を思わず抑える。手に湿った物が付着した気がする。激痛のあまり、涙を流した。しかし、その涙は…おびただしい血の涙であった。心臓の音はさらに加速する。

 

…ドクン!!ドクン!!ドクン!!ドクン!!ドクン!!ドクン!!ドクン!!ドクン!!ドクン!!…

 

「…ぁぁ…ぁ…ぁぁ…」

 

息をするのが苦しい。激痛あまり叫びたいのに…呼吸がまともにできていないのか…途切れ途切れに声を漏らす。やがて…

 

…ドクン!!…

 

心臓の鼓動が治まった。血の涙を流した右目の痛みも退いてきた。

 

「…はぁはぁ…なんだ…今のは…」

 

そして、僕は激痛で閉じていた右目を開く。しかし、右目に映るのは先ほど見ていた景色ではなかった。

 

「なんだよ…これ…」

 

そして、機械のような女性の声が聞こえてきた。

 

━━システム起動━━

 

━━正常稼動確認━━

 

━━使用者 佐倉 千百合━━

 

━━接続開始━━

 

「…!!…これは…!?」

僕の視界に映ったものは…

「…まさか…魔力の流れ?」

桜色、黄色、緑、青、赤という色が映る。おそらく、なのは、フェイト、ユーノ、クロノ、アルフのものだろう…

 

━━前任者からメッセージあり━━

 

「メッセージ?」

 

━━『千百合…お母さんからのメッセージです…』━━

 

「お母さん!?」

お母さんの声に僕は驚いた。

 

━━『戸惑っていると思うが…このメッセージは千百合が希少能力(レアスキル)に目覚めた時に、間違った使い方をしないように遺伝的に継承したものです。簡潔に説明させてもらいます…まず…鏡か何かで自分の右目を見てみなさい』━━

 

鏡なんて今、あるはずがないので海の水面で自分の姿を写し出す。

 

「これが…僕の右目…なの」

 

僕の右目は本来白目の部分が黒に染まり、黒目の部分が赤くギラギラと光っていた。

 

━━『これがあなたに継承した希少能力(レアスキル)の中の1つ…真実を見抜く眼《ヴォーヴァル・アイ》…これは魔力の流れを見ることができる…これを応用すると相手の使用する魔法を解析することができる』━━

 

「…真実を見抜く眼《ヴォーヴァル・アイ》…けど、解析しても対処できなかったら意味ないじゃ…」

 

━━『あなたの希少能力(レアスキル)はまだ全容を見せていない』━━

 

「えっ…」

 

━━『…千百合…かつて…お母さんは…地球上の生物で私に勝てる物はいない…私は落胆していた…しかし…魔導士の存在を私は知った…そして…戦いたいと…勝ちたいと…そんな時に…私は偶然ロストロギアを手に入れた…それは私に力を与えた…魔導士に対抗する力を…それが希少能力(レアスキル)…しかし…それは様々なバリエーションを遂げた…お母さんですら…この希少能力(レアスキル)を理解していない…けど…今の千百合には必要なんでしょ』━━

 

「…うん…」

 

━━『…なら、自分で掴み取りなさい…この希少能力(レアスキル)を…』━━

 

「分かった…ありがとう…お母さん」

 

━━メッセージ終了━━

 

すると、機械のような女性の声に切り替わった。

 

━━使用者 佐倉 千百合に問う━━

 

━━あなたは何のために力を欲する?━━

 

「決まっているだろう…大切な人を守るためだ」

 

━━了承━━

 

「お前に意志があるのか?」

 

━━分かりません…しかし…使用者が望むなら…どんなことでも…━━

 

「僕の中の希少能力(レアスキル)…いや…お前は…なんて名前だ?」

 

━━前任者は希少能力(レアスキル)としか呼びませんでした━━

 

「なら、僕が名付ける…決めた!!…《カムミール》だ」

 

━━了承…ちなみに由来は何ですか?━━

 

「カムミールの花言葉は逆境のエネルギー…まさに今にぴったりだろ?」

 

━━納得━━

 

カムミールは納得した。

 

━━それでは、今のあなたが扱える私の…いえ、カムミールの希少能力(レアスキル)を教えましょう━━

 

僕の体に大量の情報が流れ込む。そして僕は呟く…

 

「これで一部なんて…十分すぎるよ!!」

 

 

僕はカムミールの力を発動させる。まずは真実を見抜く眼《ヴォーヴァル・アイ》で空中の魔力の流れを見る。フェイトと同じ雷…しかし、その色は紫だ。それが色濃くなっている部分が次の雷の発生源だろう…しかも、それは丁度なのはとフェイトの頭上である。

 

「カムミール、どうすればあれを止めることができる?」

 

━━思考…次の案を千百合に提案します━━

 

「こんなことが!?」

 

━━可能…千百合なら私を扱えます━━

 

「やるしかないか…《魔力収束》」

 

先程までの戦闘で散布された魔力を僕の体を〖容器〗として収束する。

 

「《魔力解析》開始」

 

真実を見抜く眼《ヴォーヴァル・アイ》を通してなのはとフェイトを狙う魔法を解析する。そして、その魔法が発動すると同時に…

 

「《魔法改算》開始」

 

僕は収束した魔力を使い、その魔法を書き換えた…

 

「《魔法改算》完了」

 

…その結果…

 

 

雷は落ちた…それがなのはとフェイトに直撃する…と思えた…直前で雷が破裂するように散開した…

なのは達は何が起きたか理解できていないようだ…

フェイトとアルフも硬直していたが…我に返り、すぐにその場から姿を消した…

 

「成功…したのか…」

 

━━肯定…魔法改算による雷からプラズマへ変換…そして空中分解するまでの誤差もすべて計算通りです…お疲れ様でした━━

 

「あぁ…そう…だな…」

 

僕はそう言って、その場で意識を失った…

 

 




どうでしたか

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それでは次回お会いしましょう
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