魔法少女と僕の物語   作:fruttiano

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…どうも…

…fruttianoです…

…今回は…かなり…長くなりました…

…最期まで見てもらえると光栄です…

それでは…どーぞ…


…それは淡く…ほろ苦い…願い…

「千百合…私…どうしたら…」

フェイトは壊れたバルディッシュを見つめながら僕に聞く。

「フェイトは…どうしたいの?」

僕は質問を質問で返した。

「私は…」

フェイトの目に光が戻る。

「母さんに伝えたい…私の…気持ちを!!」

「そうか…なら、僕もフェイトについていくよ…」

「えっ…」

「アルフに頼まれたんだ…フェイトを頼む…ってな…」

と言って、フェイトの頭を撫でる。

「…ということなんで…この医務室の扉の向こうにいるエイミィさん…時の庭園へのゲート開けてもらえませんか?」

 

「あらら~ばれちゃった?」

 

すると、エイミィさんが医務室に入ってきた。

「フェイトちゃんの様子を見に来たんだけど…大丈夫そうだね…それと千百合ちゃん…それは本気で言っているの?」

「はい」

「千百合ちゃんの希少能力(レアスキル)は不明な点が多いんだよ…危険すぎるよ!?」

「僕は大丈夫です…フェイトもそうだろ?」

「…うん…」

「こりゃあ…止めるのは無理だね~」

エイミィさんは簡単に折れた。そして、フェイトは破損しているバルディッシュに語りかけた。

「捨てればいいって訳じゃない…逃げればいいって訳じゃもっとない… そうだよね…」

《get set》

「バルディッシュも、ずっと私の側に居てくれてたんだもんね…お前も…このまま終わるのなんて、嫌だよね…」

《Yes,sir》

「私の…私達の全ては始まってもいない…だから、ホントの自分を始めるために…今までの自分を…終わらせよう…」

フェイトは魔力をバルディッシュに流し込む。すると、バルディッシュの破損部分が治る。そして、フェイトはバリアジャケットに装着し始める。

 

(僕も準備しよう…)

と、思い…

僕はエイミィさんにお願いした。

「すみません…その前に寄りたい所があるのですが…」

僕は一旦地上に下ろしてもらった。

そして、高町家に向かった…

 

 

「ごめんください」

インターホンを押すと、士郎さんが出てきた。

「千百合ちゃんじゃないか?なのはなら…今、いないぞ?」

「それは知っています…要件を言います…木刀を貸して頂けませんか?」

「構わないが…」

「100本ほど…」

「!!?」

士郎さんは驚いた。

「100!!…確かにあるが…千百合ちゃん!!…何に使うんだい!?」

士郎さんは僕に怒鳴りつけるように聞いてくる。僕は口を開いた。

 

「友達を守るためです」

 

僕は真剣な顔で士郎さんに言い返した。すると、士郎さんが家の中に戻り、大量の木刀を持ってきた。

「これで足りるだろ?」

士郎さんが僕に聞く。

「はい…けど…本当にいいんですか!?」

僕は驚いて士郎さんに聞く。

「君の真剣さは十分伝わったよ…使ってくれ…」

「ありがとうございます!!」

僕は士郎さんにお辞儀をして、アースラに回収してもらった。

 

 

「おかえり、千百合ちゃん…ってどうしたの!!その木刀!!」

「借りてきました…フェイトは?」

「もう、準備完了してるよ…後、時の庭園は空間を保てなくなっている…時空の穴には落ちないようにしてね…戻ってこられなくなるから…それじゃ…2人を時の庭園に送るね」

エイミィさんが言った直後、僕とフェイトはアースラ艦内から時の庭園に転送された。

 

 

時の庭園に着くと、なのはとユーノ、アルフが巨大な甲冑を纏った敵と戦っていた…エイミィさんが言うには魔力で生成されたらしくすべてがA+ほどの魔力量を持っているらしい…なのは達はとても数が多く、苦戦しているようだ…ユーノが敵の何体からチェーンバインドで動きを封じる。アルフは敵を何度も殴り飛ばす。なのははアクセルシューターで敵を殲滅する。しかし…

「…はぁはぁ…」

何度も何度も倒しても尽きない敵になのはは魔力量的にも身体的にも疲労していた。そのため…なのはに隙が生まれた…敵は無情にもその瞬間を逃さずに剣を振るう。

「なのは!!」

ユーノが声をかけた時には剣は振り下ろされた…しかし…振り下ろされた剣は遥か後方に弾き飛ばされた。いや、僕が弾き飛ばしたのだ…

「千百合ちゃん!!…あっ、危ない!!」

なのはが僕の名前を呼ぶ。違う敵が僕に襲いかかる…しかし…

「フェイト!!頼む!!」

「…任せて…ジェットザンバー!!」

フェイトの雷魔法で敵は、塵と化した。

「フェイトちゃん!!!」

なのはがフェイトの姿を見て、驚く…

「フェイトぉぉぉぉ!!」

アルフは感動のあまりフェイトに抱きついた。

「アルフ…心配してくれてありがとう…もう大丈夫だから…」

そしてフェイトはアルフに微笑んだ…

「ちょっと…ゆっくり感動できる状況じゃないね…」

遥か後方に巨大な敵が現れた。

「…なのは…フェイト…あれを頼む…僕が周りの雑魚を一掃する…」

「…うん…分かったよ…千百合ちゃん!!…フェイトちゃん!!…一緒に!!」

「…うん!!」

 

「よし…」

(カムミールはまだ使わない)

「…じゃぁ…魅せてやるよ…佐倉 千百合の…技術を!!」

僕は士郎さんからもらった木刀約100本を空中に放り投げた…

 

「…まさか僕もこれを実際に使うとは…思わなかったよ…」

 

僕の体の周りに踊るように木刀が浮遊する。

 

「無限一刀流 乱立の並び」

 

「…雑魚が…失せろ…」

僕は数十の木刀を宙に投げ、二本の木刀で弾き飛ばす。飛ばされた木刀を巨大な斬撃となり多くの敵に降り注ぐ。残ったのは砕けた甲冑だけ…

「す、すごい…」

「これで…魔法を使っていないなんて…」

思わずユーノとアルフが声を漏らす。

「私達も…」

「負けていられない!!」

なのはとフェイトが後方にいる巨大な敵と対峙する。

「行くよ!!フェイトちゃん!!…レイジングハート!!…ディバイン!!」

《baster》

「バルディッシュ…ごめんね…乱暴な扱いで…でも…頑張って…サンダー」

《smasher》

なのはとフェイトの攻撃で巨大な敵は押しつぶされた…

 

「よし…先に進もう!!」

そして、僕達はプレシアがいるであろこう場所に向かった。

 

 

そして…

 

 

その場所に到着した時…クロノが額から血を流しながらプレシアに叫んでいた。

 

「 世界はいつだって……こんなはずじゃないことばっかりだよ!!ずっと昔から…いつだって…誰だってそうなんだ!!こんなはずじゃない現実から逃げるか…それとも立ち向かうかは…個人の自由だ!!だけど…自分の勝手な悲しみに、無関係な人間を巻き込んでいい権利は、 どこの誰にもありはしない!!」

そして、フェイトが叫んだ…

「母さん!!」

「フェイト…」

プレシアはフェイトに冷たい目線を向ける。

 

「私はアリシアじゃない…ただの失敗作なのかもしれない」

フェイトはしっかりとプレシアを見つめる。

「でもフェイト・テスタロッサはあなたの娘です」

フェイトは自分の今の気持ちをそのまま、言葉に変える。

「私があなたの娘だからじゃない…あなたが私の母さんだから…」

プレシアはそれを聞き苦笑した。

「そう…」

それだけ、呟く…

 

 

その時、プレシアは思い出した…

アリシアの願いを…

ある日、珍しく休みがとれた時…

「私、妹が欲しい!!」

「えっ?」

プレシアは驚いてアリシアを見る

「妹がいたらお留守番も寂しくないし、ママのお手伝いがいっぱいできるでしょ?」

「…ふふ…そうね…」

と、アリシアと共に笑いあったことを…

 

 

「…私はいつも気づくのが遅すぎる…」

 

 

すると、プレシアが立っていた足場が崩れた。

 

「母さん!!」

 

フェイトが手を伸ばすが届かない。

その様子を見て…僕は涙を流していた…

「駄目だ…それじゃあ駄目なんだ!!」

そして、叫ぶ。それと同時に…

(カムミール…起動!!)

 

━━起動開始━━

 

僕はカムミールを起動させた。

 

(カムミール…僕にプレシア・テスタロッサを救うことはできるか?)

 

━━肯定━━

 

(なら…教えてくれ!!…その方法を)

 

━━了承━━

 

「…成る程…なのは、フェイト、ユーノ、アルフ、クロノ…少し魔力もらうぞ…《魔力収束》」

 

『!!!!』

 

その場にいた全員は驚いた。自信の魔力が抜け落ちていく感覚が襲っているだろう…そして魔力を僕に集める。

 

「カムミール」

 

━━真実を見抜く眼《ヴォーヴァル・アイ》起動━━

 

「千百合ちゃん!!…右目が…!?」

なのはは僕の右目が変わっていることに気づく…

「…座標特定…転移対象…プレシア・テスタロッサ…」

「な…こんなに荒れている時空から転移させるなんて不可能だ!!」

「不可能じゃない!!カムミールなら出来る!!」

 

━━同感━━

 

「転移開始!!」

 

すると、プレシアの体が一瞬消え、僕達の目の前に現れた…

「成功したか…くっ…」

「千百合ちゃん!!」

僕は体にくる虚脱感に倒れそうになる…そこをなのはに支えられた…

 

「母さん!!」

 

フェイトはプレシアに抱きついた。プレシアは自分が転移されたことにひどく驚いていた様子だった。

 

「あの空間から転移で引きずりあげるなんて…」

プレシアは驚嘆の言葉を述べた。

「よし!!全員ここから退避だ…エイミィ!!」

クロノはエイミィさんを呼ぶ。

 

…しかし…

 

『…クロ…ノ…く…ん』

「どうした…エイミィ!?…通信システムに異常か!?」

エイミィさんの言葉は途切れ途切れに聞こえる。

『ゲー…トが…そっちに…つな…がらな…いの!!』

「なん…だと…」

クロノは絶句した。

「そんな!!…どうやってここから脱出するんだ!!」

「どうするんだい!!?」

ユーノもアルフも慌てる…

「ごめんなさい…私が…こんな事をしなければ…ごめんなさい…」

プレシアは何度も謝るだけだった

 

(ここで終わるのか?…)

僕もそんな思考で頭の中を埋め尽くされる…しかし…

 

━━千百合━━

 

カムミールの声が響く…

 

(カムミール?)

 

━ここから脱出する方法があります…しかし…1つ問題があります━━

 

(なんだと!?それはなんだ!?)

 

━━ここから脱出できるのは…6人だけです━━

 

今、ここにいるのは、僕、なのは、フェイト、ユーノ、クロノ、アルフ、プレシアの7人だ…カムミールの言っていることはこの中の誰かを置いていかなければならない…だが…僕はそれを聞いて安心した…

 

(…問題じゃないよ…そんなの…答えはもう決まっている!!)

 

━━千百合…まさか…!?━━

 

珍しくカムミールが慌てた声をだす。僕はそれを気にしないでその場にいる全員に言った。

 

「…僕の…希少能力(レアスキル)…カムミールの力を使えば…ここにいる全員を脱出させることができる…」

全員が僕の方を見る…

「千百合ちゃん?」

「千百合?」

なのはとフェイトが不思議そうに僕を見る…

 

「そのために…まず…プレシアさん…あんたを…調べる…」

 

「調べるって何を…」

 

「僕のこの右目…真実を見抜く眼《ヴォーヴァル・アイ》は…魔力を解説するだけではなく…相手の体を精密機械を超える範疇(はんちゅう)で調べることができる…これで調べたところ…あんたは…謎の病に侵されているな…」

「そうなの!?母さん!!?」

フェイトがプレシアを見る。

「ええ…そうよ…だけど何度医者に見せても…分からずじまい…私の勘だけど…もう余命は残り少ないはずよ…」

「そんな!!?」

フェイトは悲しそうな目でプレシア見る。

「けど…あんたの病は直せる…いや…正確には…あんたは病にかかっちゃいないんだ…」

「!!?…どういうこと!!?」

プレシアは驚いて僕に尋ねてくる。

「あんたは自信の魔力量の多さに年々体がついてこれていないだけだったんだ…そのため…余分な魔力を消費するために、無意識で自身の体内部に対して魔法を使っていたんだ…おそらく…あんたは自身の体内に電気を流し込み…結果…血液が硬化して吐血する…それを繰り返すうちには…おそらく死ぬだろう…」

「そんな…医者でも…分からない物を…けど…分かったところで直す方法が分からなければ意味がない…そもそもここから出られなければ意味が無いじゃない!?」

 

「ああ…そうだ…しかし…ここで…利害の一致ができたんだ…あんたの魔力…使わせてもらう!!《魔力収束》!!」

「ああぁぁぁぁぁぁ!!」

僕はプレシアから魔力を奪い…収束する

それはなのはのスターライトブレイカーを超える大きさになった…

 

「よし…これなら…カムミール…頼む…」

 

━━了承…座標特定…転移対象…6人…固定完了…━━

 

そして…時の庭園にいる1人を除いた全員の足下に魔法陣が現れる…

 

「千百合ちゃん!?どういうこと!!?千百合ちゃんの足下になんで魔法陣がないの!!?」

なのはが指摘した…

「ごめん…なのは…転移できるのは6人が限界なんだ…だから…僕は残るよ…」

 

『!!?』

 

その場にいた全員の表情が変わる…そして…僕は1人1人に語り始める…

 

「クロノ…今回…迅速に事件を解決するために動いてくれてありがとう…帰ったら…また…事件を解決に励んでくれ…」

 

「何が解決だ!?…ふざけるな!!…ふざける…な…よ…」

 

クロノは怒る。僕に…そして…自分の無力さに…

 

「ユーノ…なのはのこと…頼んだぞ?」

 

「千百合じゃなきゃ…なのはを支えられないよ…」

 

ユーノは声を絞り出して言う。

 

「アルフ…フェイトにしっかり…ご飯食べるように言えよ?」

 

「言うよ…言うけど…だけど!!…あたしとフェイトはっ!!…食卓に…あんたが…千百合がいた時が!!一番美味しくご飯がたべられるんだよ!!!うわぁぁぁぁぁ!!」

 

アルフは号泣し、叫んだ…

 

「プレシアさん…今度は…フェイトを…」

「…言われなくても…もう分かっているわ…だって…アリシアとの約束を思いだしたのだから…」

「そうですか…なら安心です…」

「あなたはそれでいいのね…」

プレシアは僕に問う。

「はい…それでは…フェイトを…お願いします…」

「…二度も言わせないで頂戴…」

 

そして、プレシアは黙った…

 

 

「…フェイト…」

「千百合…」

フェイトは悲しそうな目で僕を見る…

「さよならの前に…僕と…友達になってくれないか?…前は断られちゃったけど…いいかな?」

「…うん…けど…友達ってどうすればなれるの?私…分からないんだ…」

「簡単だよ…名前を呼べばいい…それでもう…友達だよ…」

「名前を…呼ぶ…千百合…あれ…けど…私…結構前から…千百合の事を名前で呼んでいるような…」

「今気づいたのか…僕達は…とっくにもう友達だったんだよ…」

「結構前から…あはは…そうだったんだ…」

フェイトは笑いながらに泣きそうだ…

「ちゃんとご飯は1日三食食べましょう!アルフに聞けば、フェイトは優等生らしいから!人付き合いさえ、気をつければ大丈夫だよ!!」

「千百合って…時々…棘のあるこというよね…はは…」

そして…フェイトは僕に対して皮肉を言って泣き崩れた…

 

 

…そして…

 

 

「なのは」

「ち、千百合…ちゃぁん!!」

もうすでになのはの涙腺が大洪水を起こしていた。

「泣かないで…なのは…」

「…だって…だって!?」

「僕はなのはに会えて嬉しかった…初めて僕を女の子として見てくれた…初めて…僕と友達…いや…今じゃ親友って言ってもいいくらい…僕の中じゃ大きな存在だよ…」

「それは…私もだよ!!…だから!!…千百合ちゃん!!…一緒に帰ろうよ!!」

「…ごめん…本当にごめん…」

「千百合ちゃん!!そんな!!そんなのって…ないよ!!」

「…なのは…僕は…君のことが…」

 

 

「大好きだった」

 

 

そして…転移させる直前に僕はなのはのほっぺにキスをした…

 

 

…そして…

 

 

「さよなら」

 

 

僕の言葉を合図になのは達をアースラへ転送した…

 

「…カムミール…」

 

━━応答…全員無事にアースラに転移完了━━

 

「…そうか…よか…った…」

 

僕はその場に倒れた…カムミールの力を何度も使ったせいで体に大きな虚脱感が襲う…

 

…僕の意識の薄れる中…9個ある内の1個ジュエルシードが僕に近づく…

 

(どんな願いも叶える…ジュエルシード…しかし…正しい願いが…叶えられるとは限らない…けど…僕は願おう…)

そして僕は…心の中で謝り始めた…

(ごめん…お父さん…お父さんのところに帰れそうにないや…)

僕は謝る…

(ごめん…麻奈佳先輩…亜衣麻衣美衣トリオ…全国大会に出られそうにないや…)

僕は謝る…

(アリサ…すずか…黙っていなくなってごめん)

僕は謝る…

(士郎さん…ごめんなさい…木刀…こんなに借りたのに…返せそうにないです…)

僕は謝る…

(はやて…ごめん…荷物持ち…もう出来ないや…)

 

 

そして、願った…

 

 

“僕に関わってきた事象、人達の記憶から僕の存在を忘れさせてください”

 

 

…僕を思いだして…悲しませない様に…

 

 

…そして…

 

 

願いを聞いたジュエルシードは光り輝いた…それを見て…僕は意識を失った…

 

 




…感想、誤字脱字報告…お待ちしております…


それでは…次回…お会いしましょう…
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