予告通り…よりは早く投稿させていただきます…
…遅く投稿するよりはいいはず…
それでは、どーぞ!!
「俺と勝負してくれないか?」
僕を引き止めた声の主は、ニコニコした表情でこちらの答えを待っている。
なのはがその人物の姿を見て、驚いている…
「お、お兄ちゃん!?」
「えっ…」
(この人がなのはのお兄さん…)
「そういえば名乗っていなかったな…俺は高町 恭也。なのはの兄だ。以後、よろしく頼む」
「はぁ…こちらこそ」
僕は恭也さんと握手を交わした。
(すごい…手がマメやタコのせいで硬くなっている…)
恭也さんの手は今までの鍛錬の賜物〈たまもの〉なのか、とてもゴツゴツしていた…
「1つ聞きたいんだが、君はいったいどういう鍛錬をしているんだい?」
「えっ?」
恭也さんの質問を僕は理解できなかった…
「父さんに勝つほどの実力を持っているから、相当鍛錬していると思っていたんだが…君の手は女の子みたいにとても柔らかい…なぜだい?…普通、男の手はこんなプニプニじゃないだろうに…」
ブチッ!!ブチブチブチッ!!ブチッ!!
頭の中でなにかがキレたような気がした…
僕の様子に気づいた、なのは、アリサ、すずかはすごく怯えていた…
(なのは以外、僕が女の子って理解できないのか…)
「恭也さん」
「んっ?」
「手のことはいいとして、挑まれた勝負、受けてたちましょう…」
「!!」
僕は恭也さんに対して、殺気のこもった視線を放つ。恭也さんは何かを察知したかのように大きく後退した。
「……驚いたな…それほどの殺気を出せるとは…だがな…なのはと同い年の男にやすやすにやられる訳にはいかないからな…」
ブチッ!!ブチッ!!ブチッ!!プツン…
「にゃはは…千百合ちゃんを怒らせたのは、明らかにお兄ちゃんの無自覚で失礼な発言が原因なの…(ボソッ)」
なのはが聞こえないように恭也さんにツッコミを入れている間に、僕と恭也さんは距離をとる。
「この勝負、私が立会人になろう…」
「父さん、よろしく」
「…士郎さん、よろしくお願いします…」
士郎さんが立会人になることを僕と恭也さんが了承する。
そして、木刀を構える…
「それでは…はじめっ!!」
士郎さんが開始の声を聞くと、恭也さんは僕の目の前から消えた…
(さっきの士郎さんとの戦いをちゃんと見てたのか?僕に神速だけじゃ…勝てないよ…)
恭也さんが僕の目の前に現れて木刀を振るう…が、それよりは僕は恭也さんの木刀をはじきとばした。今、恭也さんは手ぶらの状態である。
「僕の勝ちです…」
「…御神流は剣1つだけじゃない…」
「!!」
恭也さんはそう言って、服の裾からワイヤーを取り出し、はじきとばされた木刀に巻きつけ、手繰〈たぐ〉り寄せる…
そして、木刀を手に取るとすぐに神速を使い、僕の背後に回り込む…
(…それでも遅い、士郎さんよりは速いけど使い方が極端だ…全然なってない…)
ばきぃぃぃん!!!!!!
「なん…だと…」
「あまりに遅かったので、軽く木刀の上に乗ってみただけなんですけど…スミマセン…木刀…折っちゃいました☆」
…そう…
僕は事実を言っただけだ…
あくびが出るほど遅い…
僕はただ、恭也さんの一振りをかわして、木刀の上に乗ったら恭也さんが振りの重さを制御できなくて床に叩きつけて折った…
ただ、それだけ…
「そこまで、この勝負、千百合君の勝ちだ…」
「な!!…父さん…俺はまだやれるぞ!?」
「今の恭也では…いや、私と恭也が共闘しても千百合君には勝てないだろう…現に千百合君は涼しい顔で私達に大きな怪我をさせずに倒した…それがいい証拠だ…」
恭也さんは士郎さんの言っていることに反論出来なくて俯いている…
「………あの~……」
「ああ、ゴメンゴメン、話し込んじゃって…って…もう千百合君の勝ちなんだから、殺気をださないでもらいたいんだが…?」
「それより、誤解を解きたいのですが…」
「「???誤解???」」
「僕…女の子…です」
「「…はぁっ?」」
士郎さんと恭也さんはまだ理解していない…
「だから!!僕は!!女の子!!ですっ!!」
少し時間が経ってから…
「「…えっ?ええぇぇぇぇ!!!!!!千百合君がかい!!」」
士郎さんと恭也さんは驚きの声をあげ、
「えっ、だって!…えぇ!?」
「なっ!?お、俺は女の子に、ま、負けたのか…?」
かなりショックを受けていた…
なのはが近寄って僕に聞こえないように2人の耳元で…
「千百合ちゃんは、男の子扱いされるのがすごく嫌がっているの…だから、お父さんとお兄ちゃんにはすぐに謝ってほしいの!!」
バリバリ聞こえる声で伝える…
(…なのは…モロこっちまで聞こえているんだが…)
「「すまなかった!!ち、千百合…ちゃん?」」
(なぜ、疑問形…)
2人はそう言って頭を下げた。
「…別に…慣れてますし…それに…今更そこまで無理して女の子扱いしろと言っているわけじゃないし…」
「いや、あんた、今、結構、拗〈す〉ねているでしょ!?」
「そうだよ…千百合ちゃん、2人に悪気があるわけじゃないんだし…許してあげようよ?」
アリサ、すずかに促されたので…
「…はぁぁぁ…頭を上げてください…それに…僕は頭を下げるほどの人間じゃないし…木刀も1つ折っちゃっいましたし…」
「…?…それは気にしなくていいよ、まだ、予備が100本くらいあるし」
「なんで、そんなにあるん(だよ)(よ)(ですか)!!!!」
僕だけでなく、アリサ、すずかもそこにはツッコんだ。
「「それが高町家だから」」
「にゃはは…」
なのはが苦笑している。
現在の僕の高町家の印象…
…戦闘民族…
なんて失礼なことが思い浮かぶ…いや、逆に誉めてんのか…これ…
「……りちゃん…千百合ちゃんってば!!」
「!?…んっと…なに?」
そんなくだらないことを考えてせいか、ぼぅーとしていた僕は、なのはに体を揺すられてやっと気づく…
「今日はお父さんとお兄ちゃんの相手をしてもらって2人とも機嫌がいいから、翠屋ケーキをタダでお持ち帰りいいよってお父さんが言っているんだけど…」
「それは嬉しいね…帰りを待っている僕の父さんもきっと喜ぶよ」
「母さんが作ったケーキは世界一だからな」
恭也さんがそう言うと
「確かに翠屋のケーキはホントに美味しいわよ!」
「千百合ちゃんもきっと…美味しいと思うよ」
アリサ、すずかも翠屋のケーキを推す…
お嬢様2人からの太鼓判をもらっているんだ…
本当に美味しいだろう…
そんなことを考えながら、僕達は道場を出て翠屋に向かった…
「お願いします!!」
「いやぁ~でも~私、取材とか受けたことないし…」
「そこをなんとか!!」
翠屋に戻ったら、桃子さんが僕がよく見知っている中年の男に言い寄られている…
「…おい…恭也」
「…分かっているよ…父さん」
(この人達、殺す気マンマンだ…だけど…)
僕は士郎さんと恭也さんが動く前に、神速を使い、桃子さんに言い寄っている中年の男の後頭部にイ○キボンバイエをくらわせる…
「ぐぇわぁ!?…って、ちぃ君!?」
中年の男曰わく僕のお父さんは後頭部を痛そうに抑える…
「し、仕事だよ…ここの取材をしてくれって頼まれたんだよ!?」
「…嘘っぽいな…」
「なっ!?ほ、ホントだって!?だからちぃ君!?関節技かけようとしないで!?な、やめっ…ら、らめぇぇええでででででぇぇぇ!!!!」
僕はお父さんに容姿なく関節技をかける。
その時の僕の顔は…
笑顔(*⌒▽⌒*)
だったらしい(なのは談)
その様子を見た士郎さんと恭也さんは青ざめている…
(いや、あんたらも同じようなことやろうとしてただろ…)
お父さんを意気消沈させた後
「もしかして、千百合ちゃんのお父さん?」
なのはが聞いてきた。
「そうだよ」
僕は答える。
「え、えげつないわね…あんた…」
アリサが引き気味に言う…
「恭也…今、私は、かなり千百合ちゃんのことを過小評価してたんだなと思っているよ」
「奇遇だな…父さん…俺も同じことを考えていたよ…」
士郎さんと恭也さんは上の空を見ている…
「とりあえず、千百合ちゃんのお父さんは悪気はないと思うよ?」
すずかは僕に対して言う…
「えっと…多分今回の件は、どちらかというとこっちに非があるかもしれないの…」
桃子さんがそう言う。
「えっと、なんでですか…」
へばっているお父さんをジト目で見下ろしながら桃子さんに聞く。
「のろけ話になるんだけど、翠屋って、鳴海市の中で意外と人気になっちゃったのよ~千百合く…千百合ちゃんのお父さんみたいに取材に来る人はもちろんいたけど、士郎さんと恭也がくるもの半殺s…じゃなくて、丁重にお断りしてもらっていたのが原因なの~」
…と、桃子さんは丁寧に説明してくれた…
僕の呼び方は今日さんざん男呼ばわりされたから今更、どう呼ばれても気にしないが…桃子さんの口から半殺s…って途中聞こえたのは気のせいだよ…ね…?
「俺は悪いことをしたとは思っていない(キリッ)」
士郎さん!?開き直ったよ!!この人!!
「いや、俺も同感だぜ!!美由希はともかく、なのはと母さんを魔の手から守るために必要なことをしただけだ!!」
「…恭チャン、私ハトモカクッテ、ドウイウコトカナ?」
「いや、だって…美由希は女とはいえ、既に俺らのように人外だから…って、あれ…美由希さん?い、いつの間に、そ、そこに…」
恭也さんの後ろには修羅が…いや、1人の女性が立っていた…
「お父さんが『 俺は悪いことをしたとは思っていない(キリッ)』 って言ってるあたりかな…」
つまり、今来たばかり…
「そういえば、新しい子が見えるけどなのはの友達?」
「そうだよ、お姉ちゃん!千百合ちゃんだよ!…後、千百合ちゃんは男の子と見えるかもしれないけど女の子だからね」
なのはが注意を促す。僕は
(なんていい子なんだ…)
心の中で感動していた
「へぇ~そうなんだ、私は高町 美由希。恭ちゃんの妹であり、なのはのお姉ちゃんです。どうぞよろしくね」
「あ、はい、こちらこそ」
僕は美由紀さんと握手を交わした…
「…えっと、そろそろいいでしょうか…」
いつの間にかお父さんは復活していた…
「今回は…いや、もうここの取材は諦めます…そうか…こうなることを知っていたから、あの時課長は笑っていたのか(ボソリ)」
「まぁ、ほとんど僕のせいだけど…」
「父さん、実は、朝に殴られた脇腹まだ痛いんだぞ(泣)」
「「「「「「「小三の娘が父にdomestic violence(家庭内暴力)!!!!」」」」」」」
その場にいた僕とお父さん以外の人たちは息ぴったりに声をハモらせながらツッコミをいれた。
「…えぇ~っと、まぁ、これから娘がお世話になると思いますがよろしくお願いします」
翠屋から家に帰る時、お父さんは、なのは、アリサ、すずかに頭を下げた。
「「「はい、分かりました!!」」」
またまた、3人同時にハモる…
「じゃぁ…お父さん帰ろうか…なのは、アリサ、すずか、…またね」
「また明日なの!」
「じゃぁ、また明日ね!」
「うん、またね!」
僕、なのは、アリサ、すずかの順をサヨナラを言い、僕とお父さんは翠屋を後にした…
「…ちぃ君…」
「…何?」
「…いい友達だね…」
「…お父さん、警察に通報するよ…」
「なんで!?」
「いや、性犯罪者みたいな事言ってたから?」
「いやいや、そういう意味で言ってないよ!」
「…じゃぁ、どういう意味で?」
「…ちぃ君は、今まで友達がいなかったわけじゃないけど…彼女達みたいにあんなに近い距離の関係…う~ん、うまく言えないが、ちぃ君の事をそこまで特別視していない友達は彼女達が初めてじゃないかな?」
(…確かに…お父さんの言うとおりかもしれない…たった1日あそこまで人と仲良くなるのは初めてかもしれない…)
「…ちぃ君、君には力がある…大切な者を守る力が…ここまで言えば流石に分かるよね…?」
…僕はお父さんの言葉を聞いた後、少し間をおいて答えた…
「…守るよ…僕の大切な…友達だから…」
僕が言った後、風の音が、波の音が、近くを通った車の音が、僕の言葉に付け足されるかのように響く…
それを聞いたお父さんは笑っていた…
「もし男の子だったら、最高に格好良かったぞ」
「余計なお世話だ!!!!」
その後、僕がお父さんにラリアットをしたのは言うまでもない…
どうでしたか?
高町家全員集合!!
マジで戦闘民族だ…こいつら…みたいに書こうかなって思っていたはずなのに千百合つえぇぇの流れになってしまいました(=°ω°=)
ちなみに千百合のお父さんの職業は記者です。
次回から無印のお話に入ると思います…(多分)
これから千百合がどのように無印のお話に絡んでくるかは、まだ、考え中ですのでご了承ください
また、感想も受け付けています。
(つまらない、面白くない、作者クズというディスりでも構いません)
後、誤字報告もあったら教えてもらいたいです。
それでは、次回、お会いしましょう…