先に言いますが、今回は…描写が大変だった
分かりにくい部分があるかもしれません。その時はfruttianoにお聞きください。
それでは、ど~ぞ
とあるビルの屋上。丑三つ時。
可愛らしい少女と少年のような顔立ちの少女とフェレットが青い宝石と対峙する。
「リリカルマジカル、ジュエルシードシリアルXX封印!!」
《seeing》
今日も無事ジュエルシード封印できそうだ。ユーノ曰わく、なのはの魔法がどんどん上達しているらしい。そのおかげで、僕も手伝えることが少なくなってきた…
《receipt number XX》
「…レイジングハート、お疲れ様~ふにゃぁ~」
なのはが眠そうにレイジングハートに語りかける。
「…というか、千百合ちゃん、明日…いや、もう今日か…大会があるでしょ…来なくてもよかったのに…」
そう、僕は今日女子ミニバスの大会がでる。
「なのはにもしもの事があったら、戦闘民族にフルボッコにされるからそれは御免かなぁ~」
僕は軽い冗談を言う。
「封印に付き添ってくれる理由が酷いの~」
なのはは眠そうに言う。
「ちゃんと、僕も心配しているよ。なのはのこと…」
僕はぼそりと呟く。
「ふにゃぁ?千百合ちゃん、何か言った~」
もう、なのはがこれ以上起きているのは限界だ。
「…なんでも…おやすみ…なのは」
「おやすみなの~」
そして、僕はなのはとユーノと別れた。
…
……
………
そして、朝。
選手控え室に僕達、聖祥小女子バスケクラブはいた。そして、麻奈佳先輩から
「…千百合ちゃん、もう一度確認するね…センターの役割は?」
と、問われた。
「空中戦担当」
僕は簡潔に答えた。
「それは極端っていうか…」
「大ざっぱ過ぎでしょ!?」
「まじ引くわ~」
僕の答えをことごとく否定したこの3人は聖祥小女子バスケクラブのレギュラーである。
山吹 亜衣(やまぶき あい)
葉桜 麻衣(はざくら まい)
藤袴 美衣(ふじばかま みい)
3人とも五年生であり、どんな時も3人一緒にいる仲良しトリオである。僕は語呂がいいから、「亜衣麻衣美衣トリオ」と呼んでいる。そして、美衣先輩に関しては自己紹介以来「まじ引くわ~」という現在では決まり文句になっている言葉以外を聞いた事がない…
しかし、バスケに関してはこの3人の連携プレーは舌を巻くものがある。
「千百合ちゃん、今度こそちゃんと答えてね…センターの役割は?」
さすがに正解を言わないと麻奈佳先輩が激オコプンプン丸からのムカ着火ファイアーしそうな雰囲気をだしている。
「…ゴール下を守ること…」
「ちゃんと分かっているならよろしい」
ちなみに、レギュラーの中で僕は一番背が低い。麻奈佳先輩は150㎝あるかないか位、亜衣麻衣美衣トリオは145㎝位である。なぜ、僕がセンターかと聞けば…
「ダンク出来るほどのジャンプ力があるから」
麻奈佳先輩に即答された。それを言われたら反論できない。
「初戦が大事だからね?聖祥~ファイ!!」
「「「「オー!!」」」」
麻奈佳先輩の掛け声に僕と亜衣麻衣美衣トリオを含む聖祥小女子バスケクラブは気合いを入れる。そして、コートに入り、試合前のアップを始める。すると…
「…おい!!あの4番!!野火止 麻奈佳じゃないか!?」
「…なっ!!まじかよ!!野火止 麻奈佳って言ったら三年連続全小の覇者でベストスコアラーの!?」
「けど、あいつって硯谷女学園のエースだったろ?」
「じゃぁ、たまたま同姓同名の人がでてるだけか~」
なにやら、会場がざわついている…
「麻奈佳先輩って有名人なんですか?」
僕は亜衣麻衣美衣トリオに聞いた。
「え、千百合ちゃん知らないの!?」
「麻奈佳先輩のこと、知らないとか…」
「まじ引くわ~」
麻奈佳先輩はため息をつきながら…
「そんな事、気にしないでさっさとアップをとりなさい」
僕達にしっかりアップをとるように促した。そして、アップを言われたとおりにしっかりとる。そして、試合が始まる前にスポーツドリンクを飲んで軽く喉を潤した時、
「「「千百合(ちゃん)、頑張れ!!!」」」
なのは、アリサ、すずかが声を合わせて応援してくれた。
(嬉しいが少し恥ずかしい…)
「千百合ちゃんのお友達?」
麻奈佳先輩が聞いてくる
「はい、そうです」
僕が答えていると、
「ちぃ君、頼むから相手選手に怪我させたら駄目だからね!!」
なのは達の横でお父さんが叫んでいた。
「いや、応援しろよ!?」
僕はツッコんだ。
「ち、千百合ちゃんのお父さん!?」
また、麻奈佳先輩が質問する。
「…恥ずかしい限りです」
僕はため息をつきながら言う。
「まぁいいわ…勝とう…千百合ちゃん」
そう言って、麻奈佳先輩は僕の目の前に拳を突き出す。
「心得ました」
僕は麻奈佳先輩の拳に合わせるように自分の拳を突き出した。
整列すると、
「あれ、君、これは女子の大会だから男子の出場は認めていないぞ」
僕は審判に注意されていた。
(コイツ、絞メタロカ)
僕はそんな事を思っていた。しかし、こうなることが予想されていたのか麻奈佳先輩が大会出場登録選手のついた大会パンフレットを持ってきてすぐに誤解を解いてくれた。そして、審判に…
「後で謝った方が身のためですよ…私の経験上…」
と、麻奈佳先輩はどこか遠い所を見るような目をしながら言っていた。
(そういえば、麻奈佳先輩に初めて会った時に、男と間違われたんだっけ…)
その後、キレながらドリブルしてたら、ボールを破裂させて、麻奈佳先輩含むその場にいた周りの人達を滅茶苦茶怖がらせた…なんてことがあったような…無かったような…
そして、審判は間が悪そうに、
「そ、それでは、試合を始めます!!」
「よろしくお願いします!!」
僕達は相手選手に礼をする。
ジャンプボールは僕。対する相手選手との身長差は10㎝以上…客観的に見たら、僕がボールに触れることができないと思うだろう…
しかし…
「試合開始(ティック・オフ)!!」
試合開始の宣言と同時にボールが高くあげられる。そして、僕と相手のジャンパーが飛ぶ。先にボールに触れたのは…
「う、嘘…でしょ…」
相手ジャンパーの声が漏れる。先に触ったのは僕だった。僕はそのままボールを前に思いきり飛ばす。そのボールのスピードは小学生の、ましてや女子がとてもとれるものではなかった。
「千百合ちゃん!?飛ばしすぎ!?」
「加減を知らないとか!!」
「まじ引くわ!!」
亜衣麻衣美衣トリオが僕を非難する。相手もボールを追うのを諦めていた。
そして、会場全体がコートからでると思っていた。ジャンプボールを飛ばした僕とある1人を除いては…
「予想通り!!」
そう、麻奈佳先輩はまるで僕のやることを最初から知っていたかのように走り出す。
会場中が、
「そんな!?追いつけるはずがない!!」
「追うだけ無駄だ!」
…と、騒いでいる。
しかし、野火止 麻奈佳という存在はそれを裏切る。
足りない距離をジャンプで一気に補い、ボールをキャッチする。会場中がどよめくが、また問題が発生する。キャッチしたはいいが、麻奈佳先輩はスピードを緩めることができず、ここままではせっかく取ったのに体がコートの外に出そうだった。
しかし…
麻奈佳先輩は空中でシュートフォームを作り、そのまま、ボールを放った。放たれたボールはまるで会場全体をあざ笑うかのように綺麗な放物線を描き、ゴールをくぐった。
その瞬間、会場が揺れた…
「な!?あのジャンプボールを、キャッチしてそのまま決めた!?」
「あれ…でも、これって…たしか!?」
「あ、アリウープだ!小学生の、それも、女子がやる技じゃないぞ!?」
「野火止 麻奈佳…やっぱり、本物だ!!」
わーわーと会場が騒ぎだす。
「くっ、一本返すよ!?」
相手は速攻を仕掛ける。しかし…
「麻奈佳先輩だけ目立って~」
「私達が空気とか~」
「まじ引くわ~」
亜衣麻衣美衣トリオの呼吸のあったディフェンスに相手は攻めきれないできる。そのおかげで僕は簡単にスティールできた。
「ディフェンス!!すぐ、戻って!!」
相手のキャプテンらしい人が叫ぶ。
相手は急いで戻ろうとする。
「千百合ちゃん!!そのまま決めて!!」
麻奈佳先輩が叫ぶ。
麻奈佳先輩と亜衣麻衣美衣トリオはまるで僕が決めると確信しているかのように攻めには参加していない。
(なら、早速!!)
僕は相手がディフェンスに戻る前にスリーポイントラインで踏みきり、跳躍する。そして…
ガゴン!!!!
僕はゴールにボールを叩き込む。
会場は一瞬静まる…しかし、すぐに歓声に変わる。
「なっ!?だ、ダンク!?」
「しかも、レーンアップだぞ!!」
「ミニバスのゴールの高さってどのくらいだっけ!?」
「2m半よりは少し高かったはず…けど、いくら普通よりゴールが低いからってダンクをするなんて!!」
その後、僕らは圧倒的プレーを相手に見せつけた。
結果は90-22と圧倒的大差で勝利した。多分、僕か麻奈佳先輩がフル出場すればトリプルスコアができたが、 ミニバスには〖第1クォーターから第3クォーターまでに10人以上の選手が1クォーター以上、2クォーターを超えない時間ゲームに出場しなければならない〗というルールがある。麻奈佳先輩は第1、2、4クォーターを出場、僕と亜衣麻衣美衣トリオは第1、3クォーターを出場した。この試合は監督は控え選手を含め全員出させた。
ちなみに監督は僕のクラスの担任だった。というか、僕は今日知った…
なぜなら、練習に顔をだしたことがないからである。先生が言うには…
「事務仕事で大変だったの~」
…とのことらしい。しかし、監督としては才能があるかもしれないと麻奈佳先輩が評価していた。
その後…
「千百合ちゃんお疲れさまなの!!」
「あんた、性別云々に人かどうか問われてもおかしくないわよ…」
「けど、かっこよかったよ、千百合ちゃん」
僕をなのは達は迎えてくれた。
「これが、ハーレムってやつなのか!?」
「でも、全員女の子だから違うんじゃないか?」
「まじ引くわ~」
その様子を見てた亜衣麻衣美衣トリオがなんか言ってる…
(ハーレム?なんだ、それ…)
僕がハーレムという知らない単語に頭を悩ませていると、
「千百合ちゃん、モテモテでいいね(笑)」
麻奈佳先輩はニヤニヤして言ってくる。
「モテモテじゃありません」
僕は否定する。
「それにしても、千百合ちゃんがあの子達とお友達とは…」
麻奈佳先輩は、なのは達を見ながら言う。
「えっ…なのは達を知っているんですか?」
「そりゃそうでしょ…私が去年転校してきた時、男子達が彼女達のこと、噂していたのを何度も耳にしたもの…嫌でも知ったわ…」
「そうだったのか…」
僕は呟く。
(なのは達はたしかに可愛いとは思っていたが、学年を越えてまでの人気があったとは…)
そんなことを思っていると、
「けど、実は千百合ちゃんも人気あるよ!!」
「そうなんですか?」
「うん、小3と思えない程の運動神経抜群のおとk…ゴホン、女の子がきたって」
麻奈佳先輩はちゃっかり言い直す。
「ヘェー、僕ハ噂デモ男扱イサレテイタノカー」
「げ、元気だしなって…」
そう言って、麻奈佳先輩は僕を慰めた。
「…あんた達、まるでコントね」
アリサが僕達のやりとりの一部始終を見て言った。
「けど、麻奈佳先輩も凄く人気なの!!」
と、なのはが言う。
「そうなんです…怪我した子の応急手当てをしてくれたとか、勉強で分からない所があったら優しく教えてくれたとか…」
と、なのはに続き、すずかが言う。
「あはは…そんな事したような…」
麻奈佳先輩は照れているのか、手で顔を
隠している…
「麻奈佳先輩にそんな一面があったとは…」
僕は率直に感想を漏らした。
「…らしくないって言いたいの?」
麻奈佳先輩が不機嫌そうに聞いてくる。
「いや、かわいいな…って思っただけです」
僕は微笑みながらそう言った。
そしたら、みんなポカンとしていた。
数秒、間が空いてからアリサが、
「千百合、あんたってやっぱり女の子なんだね」
と、言った。
「…えっと、皮肉で言ってるの?」
「それは違うと思うよ」
と、すずかが言った。
「千百合ちゃんが急にかわいく見えたのよ」
と、麻奈佳先輩が言うと、
「さっきの千百合ちゃん、誰が見ても女の子にしか見えなかったの!!」
最後に、なのはが言った。
「なん…だと…」
僕は衝撃で言葉がでない…
人生で数日ぶりに…女の子と言われたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
あまりの感動で僕は涙まで流していた。そんな僕の様子を見て、なのは達は笑っていたのだった…
その後、行った二回戦、三回戦も圧勝した。これで来週、準決勝…勝てば決勝にでれる。麻奈佳先輩が目指す全国まで後二勝。ジュエルシードの事で大変な事、続きだが…
「とりあえず、頑張ろう」
そう思い帰り道を歩くのだった…
「ちぃ君!!待ってよ!?お父さんと一緒に帰ろうよ!」
「…そういえば、いたな…」
どうでしたか?
I My Me
亜衣麻衣美衣
まさかの登場です。
デート・ア・ライブを知っている人は分かるでしょう。
そして、今回はバスケ回でした。
戦闘が見たかった人ごめんなさい(^_^;
次回からガツガツとやる予定です。
それでは次回、お会いしましょう…