記憶喪失ウマ娘は幸福になれるか   作:deyus

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いやーお久しぶりです。決してマイクラでビルを作るのが楽しすぎて忘れてた訳ではありません。ええ決して。


Ep.10 記憶喪失ウマ娘と 奇 足亦

~教室~

 

ガラガラガラ

 

「しっ……失礼します!」

 

教室の扉を開けて教壇に立つ。全員見てる……。めっちゃ緊張する……。

 

「えっ……えっと! ゆ、ユーフォリアです! これからよろしくお願いします!」

 

パチパチパチパチ

 

自己紹介を済ませ、礼をすると教室に拍手が鳴り響いた。……とりあえずは何とかなりそうだ。私はほっと胸をなでおろした。

 

「はい、え~彼女は少々事情がありまして……」

 

先生が話している間にクラスの人たちを見る。よく見るとミラクルさんやライスさんなど、知っている人が何人かいた。よかった、知ってる人がいて……。

 

私が教室を見渡していると先生がこっちに近づいて囁いてきた。

 

「記憶喪失ってこと、言っても大丈夫?」

 

「はい、構いませんよ」

 

私がそう言うと先生は少し安心した様子で続けた。

 

「えっとですね……あまり言いふらしたりはしてほしくはないんですが……。ユーフォリアさんは記憶喪失でトレセンに通いながら記憶を取り戻していくことになっています」

 

ザワザワ……

 

先生がそういうと教室が騒がしくなり始めた。……まぁ、そうだよね。記憶喪失の人なんて滅多にいないだろうし……。

 

「はーい静かに、もし何か知っていることがあれば気軽に話しかけてあげてください。あ、嘘は絶対言っちゃだめですよ」

 

「じゃあユーフォリアさんはあそこの空いている席に座ってください」

 

そう言って先生は窓際の席を指さした。隣の席はライスさんみたいで小さく手を振っている。

 

「はい、わかりました」

 

私はそう言って席に向かう。そして椅子に座るとライスさんから小声で声をかけられた。

 

「えへへ、また会ったね」

 

「そうだね、よろしくね」

 

「うん!」

 

ライスさんは笑顔で頷く。……可愛いな。

 

「はいじゃあ起立ー」

 

………………

 

…………

 

……

 

そうこうして今日の授業は終わった。色々知らないことを知れたし、よかったかな。ただ、思っている以上にしんどかったけど……。

 

「ねぇねぇユーフォリアちゃん」

 

「は、はい! えっと、あなたは……」

 

「あっと、名乗り忘れてた。わたしの名前はヒシミラクルだよ。よろしくね」

 

「はい、よろしくお願いします!」

 

私は元気よく返事をする。するとヒシミラクルさんは微笑んで言った。

 

「うんうん、いい返事だね~。……ところでさ、せっかく同じクラスに入ってきた訳なんだし……。……お昼ご飯、食べに行かない? 美味しいお店知ってるんだ~」

 

そう言って彼女は私の手を引く。私はそれに少し戸惑ったが、普通にお腹空いてたし特に断る理由もないので承諾することにした。

 

「わかりました、行きましょう!」

 

「やった! それじゃあレッツゴー!」

 

ヒシミラクルさんは嬉しそうに言って歩き出す。私もそれに続いて歩き出した。

 

 

 

……

 

「じゃじゃーん! ここがわたし行きつけのお店だよ」

 

店の前には『お好み焼き専門店』と店名が描かれた看板がある。ちょうど中から出てきたお客さんに続いていいにおいが漂ってきた。……これは絶対おいしいやつだ……!

 

「いい匂いですね……!」

 

私がそう言うと、ヒシミラクルさんは嬉しそうに言った。

 

「でしょー? さ、入って入って」

 

私は促されるまま店に入る。店内はお好み焼きの焼ける音やお客さんたちの話し声で賑わっていた。私たちは案内されるがままに席に座った。

 

「今回はお祝いというわけで……。エビ、イカ、ホタテとか全部入りの『スペシャル玉』にしましょう!」

 

「わぁ……! いいですね、それ!」

 

私が目を輝かせるとヒシミラクルさんは嬉しそうに微笑んだ。そして店員さんを呼び注文をする。しばらくしてお好み焼きの生地が運ばれてきた。

 

「じゃあ焼いていくよー」

 

ヒシミラクルさんは慣れた手つきで生地を焼いてひっくり返していく。そしてあっという間に完成した。

 

「はい、完成!」

 

ヒシミラクルさんはそう言って綺麗に焼けたお好み焼を乗せたお皿を私の前に置いてくれる。私はそれを箸で掴み口に運ぶ。

 

「おいしい……!」

 

思わず声が出てしまうほど絶品だった。

 

「えへへ、喜んでくれてよかったよ」

 

ヒシミラクルさんは嬉しそうに言う。それから私たちは雑談をしながら食事を続けたのだった。

 

 

 

……

 

「ごちそうさまでした。おいしかったです!」

 

私が手を合わせて言うと、ヒシミラクルさんは満足そうに微笑んだ。

 

「それはよかったよ~。それじゃ、そろそろ出よっか」

 

私たちは席を立ち会計を済ませる。そして店を出た。

 

「今日はありがとうございました」

 

私はぺこりと頭を下げる。するとヒシミラクルさんは笑顔で言った。

 

「いえいえー、こちらこそ付き合ってくれてありがとうね。じゃあまた」

 

彼女がそう言ったとき……。

 

『見つけたぞ! ミラ子!!』

 

「ひょえぇ!?」

 

その声とともに一人の男性がやってきた。

 

「と、トレーナーさん!? どうしてここが!?」

 

どうやらヒシミラクルさんのトレーナーさんらしい。……何が起きてるんだ……。私が首をかしげているとヒシミラクルさんは慌てて言った。

 

「えっとですね! これには深い訳がありまして……!」

 

「問答無用! 今日はプールトレーニングするっていっただろ!」

 

トレーナーさんはヒシミラクルさんの手を掴むと引っ張っていく。

 

「うわあん! トレーナーさんの鬼! 悪魔! 英語の先生! ユーフォリアちゃん助けてえー……!」

 

「はいはい、わかったから早く行くぞ」

 

そう言って二人はどこかに行ってしまった。……な、なんだったんだ……。私は呆然と立ち尽くしながら二人を見送ったのだった……。




新シナリオを理解してきました。今の自己べがUC8なのでUBも遠くないかも。
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