今週から2週間おきに投稿していきたいと思います。見栄なんて張るんじゃなかった()
失踪する時は言うので(?)気長に待ってくれると嬉しいです(そもそもこの設定思いついたのが3年ぐらい前というね)
あと今回から若干ゃ書き方を変えてます。恒久的に変えるかはいまだ不明。
寮・朝
「ん……」
目が覚めたら、なんだか部屋の中がいつもより暗かった。カーテンの隙間から見える空も、ちょっとどんよりしてる。
……なんとなく、音がする。静かだけど、外から聞こえるザーザーって音。ああ、雨だ。
布団から出てカーテンをちょっとだけ開ける。窓の外はやっぱり濡れていて、木の葉っぱがしっとりしてる。アスファルトも濃い色になって、時々しずくが落ちて跳ねてるのが見えた。
「うわ、結構降ってるじゃん……」
「……ユーフォリアさん……。おはようございます……」
そうやって外の世界を見ているとラサさんが起きてきた。……まだ眠たそうだ。
「あ、ラサさん、おはようございます。雨降ってますね、今日」
「……そうですね……ちょっと頭が痛いです……」
「もしかしてラサさん、気圧に弱い方なんですか?」
「はい……。……でも、ユーフォリアさんは大丈夫そうですね……」
「……そうですね、私あんまりそういうの感じたことないんですよね……」
「羨ましいです……」
そんなことを話しながら、私は制服に着替えて朝食を食べに行った。今日のトレーニングはそもそも無いから何しようかな。
………………
…………
……
〜旧理科室〜
ガラガラガラ
「失礼しま……す?」
結局授業の後はタキオンさんたちの居る旧理科室に向かうことにした。そしたらなんかソファーに黒い塊になったカフェさんがいる。タキオンさんたちはいないみたいだ。
……ちょっと心配になってきた。
「か……カフェさん? 大丈夫ですか……?」
「……あ……。……ユーフォリアさん……」
カフェさんは私の声に気づいたのかゆっくりと顔を上げこちらを見た。
「どうしたんですか……? そんなになるなんて珍しいですね、何かあったんですか?」
「……もうすぐ、梅雨が訪れます……。……梅雨は、コーヒー豆にとって大敵なんです……」
カフェさんはぼそりとそう言って、またソファーに沈み込んでいった。
「コーヒー豆って、湿気に弱いんでしたっけ?」
「……ええ……せっかく焙煎した豆も、湿気を吸って……風味が落ちてしまうんです……。……香りが……逃げてしまう……」
「あー……それは、確かに問題ですね……」
私はそっと近くの椅子に腰掛けた。静まり返った部屋の中で、ザーザーという雨音とカフェさんのため息だけが小さく響いていた。
「……でも、保存方法を工夫すれば少しはマシになるんじゃないですか? 例えば、密閉容器に乾燥剤とか……?」
「……もちろん、それはもう……やってます……でも、完璧には防げません……。……うぅ……湿度……許せません……」
カフェさんがソファの背もたれに頭をあずけて、天井をぼんやり見上げた。雨音が窓を叩いている。
しばらく黙っていたけれど、ふと、カフェさんが呟いた。
「……雨の日って……どうして、こんなに時間が止まっているように感じるんでしょう……」
「うん、わかる気がします。時計の音まで遅くなったような……そんな感じで……。まるで魔法みたいです」
カフェさんは少しだけこちらを見て、くすりと笑った。
「……そうですね……。……雨の魔法、ですか……ユーフォリアさんは……不思議なことを言いますね……」
「ふふ、そうです。今日は雨の魔法の日なんですよ」
「……悪くない響きです……じゃあ……コーヒー、いれましょうか。魔法の日の特別な一杯を……」
そんな言葉とともに、カフェさんがゆっくりと立ち上がり、ゆっくりと棚からコーヒー豆を取り出すと真剣な表情でそれを手に取った。 その手つきはどこか優雅で、とても丁寧だ。私は椅子に座りながら、その姿を眺めていた。
「今日は、どんな豆を使うんですか?」
「……今日は、少しだけ特別に。フルーティーな香りが特徴の豆を使おうと思います……」
「それは楽しみです! 雨の日にぴったりな香りになりそうで……」
「ええ……きっと、雨の音に負けないくらい豊かな香りになりますよ」
カフェさんはそう言って、豆を挽き始めた。その音が、ザーザーという雨の音に重なって、部屋の中に独特のリズムを生み出す。しばらくすると、コーヒーの香りが部屋に広がり、空気が少しずつ変わっていったような気がした。
「……お待たせしました。魔法の日にぴったりの、特別な一杯です」
カフェさんは、静かな笑顔を浮かべながら、私にカップを手渡してくれた。
私はそのカップを受け取ると、ゆっくりと香りを楽しむように鼻を近づけた。
「うわ、すごくいい香り……フルーティーで、でも深みもあって……」
「ふふ、気に入っていただけたようで、良かったです」
カフェさんも自分のカップを手に取り、少しだけ口をつけた。
「……この時間、好きです……雨が降っていると、普段よりも落ち着いて考え事ができるような気がして……」
私はカップを両手で包み込むようにして、静かに頷いた。
「わかります。私も、雨の日はなんだか心が穏やかになる感じがします」
しばらく二人で黙ってコーヒーを飲みながら、雨の音と心地よい静けさに包まれていた。外の世界がどんなに忙しくても、ここだけはまるで別の時間が流れているみたいで、ちょっと贅沢な気持ちになった。
「ユーフォリアさん、今日は、何かやりたいことがありますか?」
「特に……ないんですけど、こうしてのんびりしているのも悪くないですね」
カフェさんが少し考え込み、そして静かに言った。
「……雨の音を聴きながら、ただただ時間を過ごす……そんな日も、たまにはいいものです」
雨の音が、また少し強くなった気がした。だけど、もうそれを気にすることはなかった。
こうして一緒に過ごす時間が、すでに特別なものだから。
まさかの賢さトップ更新。私は汎用サポカしか揃えないタイプなので問題なし(なくはない)