星の君はもう見えない   作:猪のような

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この蛇のシリオン、スケベ過ぎる…!


第伍話 黒蛇、冬眠から目覚める時

 

 

 

 

捜索開始から二日目。デュアルショベルの次にデモリッシャーを見つけるのに成功し、残すは最後のパイルドライバーのみとなった。しかしパイルドライバーの位置はまだ分かっていない為、見つかるまで一旦ガイド役はお休みとなったパエトーン。

 

「見つかったら知らせるって言ってだけど、いつになるかな…」

 

「さぁね、パイルドライバーは大分ホロウの深部へと入り込んでいるようだし、数日は覚悟した方がいいかもしれないな…まぁ、今の間に他の依頼やビデオ屋の経営に専念しよう」

 

兄妹でそう会話して、リンはH.D.Dがある部屋を出て、店のビデオが並んでいる販売ゾーンに入ると、丁度誰かがビデオ屋に入店して来た。

 

「いらっしゃいませ〜!」

 

入って来たのは()()()()()()()()()()()()()()。その頭から生えた獣の耳の形に、奇しくもリンは見覚えがあった。

 

(あの耳、六課の星見雅さんと同じ狐のシリオンだ…)

 

男性は店内を見渡し、並んでいるビデオを興味深そうに見ている。

 

「何かお探しですか?」

 

「ん?ああ、ちょっとね…」

 

男性は声を掛けて来たリンに目を向けると「ふ〜ん…」と呟き、リンは疑問符を浮かべるも、男性は明るく笑って話し出す。

 

「友達と一緒に映画を見ようと思ったんだけど、友達が『お外怖い!出たくない!!』って駄々捏ねたから映画館に行けなくてね。家で見る為にビデオを借りに来たんだ」

 

「そうなんですね!じゃあ一緒に盛り上がれそうな映画を…」

 

「あ、ちょっと待って。友達から色々と注文入ってるから確認させて。あの人拘り強いんだよね〜…」

 

そう言うとメモ帳を取り出して「恋愛ものがダメで〜…ハッピーエンドで〜…」とリンと話し始めた。

 

「ちょっとは外に出てお日様の光を浴びなさいって言ってもまるで聞かなくてね〜」

 

「ぶっきらぼうだけど、繊細な子でね〜。ツンデレってやつなんだよ!」

 

「気付いて無いと思ってるんだろうけど、僕のこと凄く気にかけてくれるんだ。不器用な人なんだよ」

 

様々な条件に合いそうな映画を探している間、男性は引きこもりの友人の話をリンにした。リンも探しながら話していく内にすっかり打ち解けていった。

 

「ふふ、お兄さん、その友達と本当に仲が良いんだね」

 

「まぁね。ま、向こうは僕のことどう思ってるのか分からないけど……」

 

「気にかけてくれるんでしょ?きっとお兄さんと同じように大切に思ってる筈だよ!……あ、これなんてどう?」

 

「ん…あ、良さそう!これにしようかな」

 

借りるビデオを決めると、それをレジに通して男性はレンタル料を払った。

 

「ありがとね〜店長ちゃん!探してくれて凄く助かったよ。また映画が見たくなったらここに来るよ」

 

「本当!じゃあ、会員カード作ってく?」

 

「え、そんなのあるの?作る作る!」

 

「ありがとう〜!カード用意するからちょっと待ってて!」

 

そう言ってリンがSTAFF ONLYとある扉の向こうに行ってしまった。少しすると戻って来て男性にプリペイドカードを持って来た。

 

「カード持って来たよ!名前を教えてくれる?」

 

「名前はり…あっぶないあぶないうーん名前か……よし…名前は()()って言うんだ、よろしく!」

 

「アイさんだね、入会ありがとう!」

 

アイはリンからカードを受け取ると「そうだ、最後に訊きたいことがあるんだけど…」と言ってリンに質問した。

 

「映画を観ながら食べる物って何かオススメある?ポップコーンは食べたばかりだから何か他の物が食べたくてさ」

 

「食べ物?う〜ん……私の知り合いによく映画を観てる人がいるけど、その人はよくハンバーガーを食べながら見てるよ!」

 

「ハンバーガー!良いね、最近食べてなかったんだ。ありがとう店長ちゃん。またね!」

 

最後にそう言ってアイは手を振って出口へ向かう。リンも手を振って見送った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま〜!面白そうな映画借りれたよ〜皆で見よ〜!」

 

拠点に戻って来ると同時にそう大声で言う。

 

「お菓子とかハンバーガーも買って来たし、飲み物も沢山あるよ!皆〜!?」

 

そう言って映画を見ようと思っていた部屋で飲み物を6()()()用意すると、ホワイトとスカイが現れた。

 

「「おかえりなさいませ」」

 

「あ、二人とも、ただいま〜。他の三人は?」

 

「開発室の方かと、何やら話し込んでいるようでしたので」

 

「も〜朝からずっとそれじゃん…ん?」

 

すると三人の様子を陰からひっそりと覗く存在に、里桜は気付いた。

 

「あ、A()ちゃん。どうしたのそんなところで」

 

「!」

 

「映画借りて来たよ、一緒に見よ〜」

 

A、と呼ばれた銀髪の口が黒いマスクで覆われた少女は、里桜に呼ばれると遠慮しがちに近寄って来る。

 

「ツイッギーちゃんとアドニス君は?」

 

「…」フルフル

 

「まだ開発室ね、ありがとう。僕二人呼んでくるから、準備お願いしても良い?」

 

「わかりました」

 

里桜はその場を離れ、拠点にある開発室と呼ばれる場所に向かう。やがて鉄製のドアの前につき、里桜に反応して自動で開く。

 

「二人とも〜映画見よっ!?」

 

ドアが開いたその瞬間、里桜に向かって高速で突っ込んで来る物体があった。

 

「って何ぃっ!?」

 

「里桜ナイスっ!!」

 

「もーなんなのー…って、ツイッギーちゃん?」

 

「…離しなさい…」

 

里桜が咄嗟に受け止めたソレは、先程のAと呼ばれた少女とよく似た少女だった。

 

「何やってるの?」

 

「いや、ソイツの新しい義肢を調整してたら調子乗って…」

 

「乗ってないわよっ!!」

 

「は?めっちゃウキウキだっただろ」

 

「あーもー分かったから映画見よ映画」

 

「マジで借りて来たのかよ…じゃあ映画見るか」

 

「は?ちょっと、まだ調整終わってないわよ!」

 

「そんな一日で終わる訳ないだろ。ちゃんと改造してやるからそんな焦んな。先ずはその新しい手足と仲良くするんだな」

 

「ちっ……ちょっと!いつまで持ち上げてるのよ下ろしなさい!!」

 

「下ろしていいの?」

 

「まだ新しい義肢に慣れてないだろ。面倒いからそのまま連れて来い」

 

「はぁっ!?ちょっと、おろ、下ろせぇぇぇぇぇぇ!!」

 

ツイッギーの抗議も虚しく、彼女は里桜に抱えられたまま連れていかれる。そうして戻って来ると、既にホワイトとスカイが準備を済ませ、再生ボタンを押すだけの状態になっていた。

 

「っ…!!」

 

「何も言うなバカ!」

 

「ソイツ何も言えないだろ」

 

Aが里桜に抱き上げられているツイッギーを見て驚き、ツイッギーが咄嗟に叫ぶとアドニスが突っ込む。用意されたソファやクッションにそれぞれ座る。

 

「大体何で映画なんか…!」

 

「そんな事言わないでよ〜はい、ツイッギーちゃんの分!」

 

「はぁ…ここにいると調子が狂うわ…ん?」

 

ツイッギーは用意された飲み物の数を見る。

 

「何で6人分もあるのよ」

 

「え、だって6人居るじゃん」

 

「?……ああ、このバカ飲み食い出来ないわよ」

 

「えっそうなのっ!?」

 

「当たり前じゃない、このマスクが口なんだから」

 

「……」ショボン

 

「普段どうしてるの!?」

 

「栄養剤パカ打ち」

 

「ええっ!?そんな植物じゃないんだから!ちょっとアドニス君、なんとかしてあげなよ!」

 

「は?マジで言ってる?」

 

Aがまともに食事も取れないという事が分かった里桜は、アドニスになんとかして欲しいと頼み込む。

 

「いやいや、これ医学とか遺伝子学の領分だろ。俺の専門は機械系なの」

 

「……え?出来ないの?」

 

「お前は俺を何だと思っているんだ…?」

 

「僕が知る限り新エリー都随一の天才……」

 

「……今は待て、少なくとも今は忙し過ぎて無理だ」

 

「さっすがアドニス君!じゃあごめんねAちゃん、お菓子やハンバーガーはまたのお楽しみに…」

 

「!」

 

「そんなのしなくていいわよ。全く…てかこれハンバーガーじゃない」

 

「オススメされたから買って来たよ!」

 

「……ふーん…因みに誰に?」

 

「ビデオ屋の店長ちゃん」

 

「パエトーンかよ…つかどうだった?会ってみた感想は」

 

「良い人だったよ!僕が思うに…」

 

「おう」

 

「あれは相当な人誑しだね…!きっとこれまでに何人もの人を勘違いさせたに違いない…!」

 

「…お前が言うのか…」

 

「お兄さんの方もちょっとだけ話したけど、凄い女慣れしてそうだった!」

 

「酷い偏見…いや知らんけど」

 

「あれで自覚無さそうだから、罪な兄妹だよねぇ…どうしたの?」

 

「別に」

 

アドニスは(お前だけはその兄妹の事言えねーよ)と思いながら目を逸らすと、その先にホワイトとスカイが居た。二人はお菓子を摘んでおり、アドニスの視線に気付いて見つめ返すと、アドニスは表情を少し歪めた。

 

「ほら、映画見るぞ、さっきからツイッギーがイラついてやけ食いしてんぞ」

 

「よーし、じゃあ…スタート!」

 

そう言って、里桜はリモコンの再生ボタンを押した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

行方不明の知能重機、最後の一台であるパイルドライバーの反応が見つかり、再びパエトーンのガイドの元、パイルドライバーを見つけ出した一行なのだが…

 

「……つまり、パイルドライバー…フライデーはホロウ深部から発信されていたプロトタイプの信号に応じて会社から逃げ出したと?」

 

「うん、他の二台も同じ理由でね…」

 

「なるほど…」

 

パイルドライバーは「我が師ホルスに呼ばれている!」と意味不明な事を言い出し、白祇重工の面々が思い浮かべたのが先代社長のホルス・ベロボーグだった。

 

「つまり、彼の言っていた声とは、プロトタイプからの呼びかけという事か…?それで、これからどうするのですか?」

 

「おチビちゃんには、プロトタイプを回収するか、無かった物として扱うか判断は委ねたよ」

 

「そうですか。どちらにせよ、私はやるべきことやるだけですが」

 

「君なら、どうする?」

 

グレースの質問にオニロは剣の手入れをしながら答える。

 

「私なら回収します。社長が先代社長の事をよく思ってないのは分かっていますが…先代社長の失踪、何故かホロウ深部に居るプロトタイプ、そしてフライデーの言葉…何かある気がする」

 

オニロはそう言って顔を顰めた。

 

 

 

 

後日、プロトタイプを回収しに行く事になり、ハンス、フライデー、デモリッシャーの力を借りてプロトタイプを探していた。

 

「デモリッシャー、配置に着きました。アンドー、ハンスはどうですか?」

 

『こっちも準備完了だぜ、兄貴!』

 

「分かりました。プロキシさん、三台とも指定されたポイントに着きました」

 

『OK、グレースさん、細かい操作はそっちでお願い!』

 

『はいはい。それじゃあ子供達、後は任せたよ。頑張って先輩に呼びかけるんだ!』

 

三台がプロトタイプに向けて信号を放つと、プロトタイプからリプライ信号が返って来る。

 

『よしよし、三台ともプロトタイプからの信号を受信したよ!』

 

「よし…これでプロトタイプの位置は分かりそうですね……待ってください、グレース。今、そちらから変な音が聞こえましたが」

 

『大したことじゃないよ、エーテリアスが来ただけだ、すぐ片付ける。発信機の高周波はプロトタイプだけじゃなく、エーテリアスにとっても刺激になるようだね』

 

『…!いや、待ったグレースさん。強いエーテル反応を示す個体が近付いている!お供がパイルドライバーだけでは太刀打ち出来ない!』

 

「グレース!発信は一旦止めろ。これ以上エーテリアスを刺激するのはマズい、お前はパイルドライバーと一緒にそこから離れるんだ!」

 

『おチビちゃん、それはダメだよ。さっきプロキシも言ってたじゃないか、信号の分析が終わるまで、通信は継続させなきゃダメだって』

 

「あたしは発信を止めろと言ったんだ!今からそっちに行く、続きはうちらがエーテリアスを倒してからだ!」

 

『クレタ、聞いて。確かにプロトタイプはリプライ信号を送ってきた。だけど、返信の間隔は今この瞬間もどんどん遅くなってるのが現実だ』

 

「グレース。やめなさい」

 

『…オニロ…』

 

「貴女にとってプロトタイプがとても大事な物だというのは理解はしています。ですがグレース、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。自分の身を危険に晒すのはやめなさい」

 

『…ごめんオニロ、お客さんが来た。こいつらの相手をしながら、君の言葉を聞く余裕は無い』

 

そう言うとグレースは通信を切った。

 

「おい待てっ、グレース!行くなっ、姉貴っ!!」

 

「ちっ、馬鹿がっ…!」

 

オニロは表情を険しくしながらイアスを抱き上げると、クレタの腹を尻尾で巻き付けて持ち上げた。

 

「うおっ…!?おい、オニロ…!」

 

「プロキシさん、案内を頼みます。社長、舌を噛まないようにっ!!」

 

『え、オニロさうわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』

 

するとオニロはイアスとクレタを抱えたまま走り出した。少女一人とポンプ一匹、そして複数の装備の重量を感じさせないほど速くホロウを駆けていく。

 

『そこを右に曲がって、後は直進!』

 

「了解…!」

 

パエトーンの指示通りに移動すると、やがてグレースとパイルドライバー、そして大量のエーテリアスが見える。

 

「見えた!」

 

オニロは大きく跳び、エーテリアス達を越えてパイルドライバーの上に着地する。

 

『ぬぉぉぉ何奴っ!?』

 

「あたしらだ落ち着け!」

 

「皆!」

 

グレースが嬉しそうに声を上げると、オニロは剣を抜いてエーテリアス達へと突撃していく。あっという間にエーテリアスを殲滅していき、アンドーとベンが合流する頃には、既に戦闘は終わっていた。

 

「片づいだな…グレース!そっちは大丈夫か?」

 

「安心して、プロトタイプとの通信はまだ続いてるよ」

 

グレースの言葉を聞いて、クレタは怒りが沸く。一発ぶん殴ってやろうと怒鳴りながら詰め寄ろうとした瞬間、クレタの横をオニロが通り、不意にクレタは一瞬だけオニロの横顔を見上げると、身体が止まった。

 

(やべぇ、オニロが切れた)

 

咄嗟にそう思っている間に、オニロはグレースに近付く。グレースもオニロの表情を見ると身体がビクッと震えた。

 

「お、オニロ…?表情が怖いよ…?」

 

「何でこっちの言葉を無視して勝手な行動をした?」

 

「え、それは、プロトタイプとの、通信を…」

 

その瞬間、オニロの表情に確かな怒りが宿り、歯をギリッ…!強く噛み締めた瞬間…

 

「このっ…大馬鹿っ!!少しは自分の事を考えろっ!!いつもいつも自分の事は後回しで、周りがどれだけ心配してると思ってるんだっ!!」

 

オニロがそう叫び、辺りがシーン…と静まり返る。何秒か経つとオニロは大きく舌打ちしてその場を離れた。

 

「あ、オニロ…!」

 

グレースが呼び止めようとするも、その時間も無くオニロは消えていった。

 

「は、ちょ、アイツ何処行った!?」

 

『あー…恐らく置いていったデモリッシャーの方に行ったんだろう……で…その…』

 

『ぐ、グレースさん大丈夫…?』

 

「……皆、ごめん…」

 

「…はぁ…オニロが怒鳴ったから、もう怒る気はねーよ。けどこれだけは言わせろよ、プロトタイプが見つかったって、白祇重工にはお前がいなきゃ終わっちまうんだよ、それだけはちゃんと理解しとけよ」

 

「うん…」

 

「あーもーそんな落ち込むなよ!オニロが戻って来たらちゃんと謝ろうぜ。オニロがあんなに怒る理由は知ってるだろ」

 

「そう…だね。オニロには本当に悪いことをしちゃったよ…」

 

「一先ず、プロトタイプの位置を探し出すぞ。グレースが死ぬ気で通信し続けたんだ、絶対見つけてやる…!」

 

 

 

 

 

 

 

「やってしまった……」

 

『もーさっきから何をそんなに落ち込んでるの?』

 

オニロはデモリッシャーと共に戻っている間、ずっと落ち込んでいた。

 

『もしかして、誰かに告白したけど振られちゃったの?』

 

「いや、告白してないですから。グレースにちょっと怒り過ぎたというか…抑えが効かなかったというか…」

 

『ふーん…よく分からないけど、ママとはちゃんと仲直りしてね!』

 

「………はい…」

 

気を落としながら戻って来ると、クレタ達は何か色々と話し合っていた。するとグレースがオニロに気付き、端末をクレタに預けて近寄ってくると、オニロは身体が強張る。

 

「お、オニロ、ちょっといいかい?」

 

「あ、はい。何でしょう」

 

クレタ達とは少し離れたところで、二人は話し始めた。

 

「その、さっきは本当にごめん!君や皆に心配をかけて…」

 

「いえ、私も一方的に怒鳴りつけてしまいました。申し訳ありません…」

 

「君が謝ることは無いよ!君の過去を考えれば、本当に迂闊な行動だった…」

 

「……」

 

「ただ、一つだけ分かってて欲しいんだけど…」

 

「何ですか?」

 

「私は、君ならすぐ助けに来てくれるって、思ったから、ああしたんだ」

 

「……そ、れは……いやだからといって、ああいう行動は今後は控えてください!」

 

「うん、ああいうのは今後は慎むよ」

 

「なら、いいんですが…グレースは、何故私を信頼しているのですか?私は…」

 

「君が自分のことをどう思っていようと、私にとって君は誰よりも優しくて頼りになる用心棒さ。それだけは分かっててね」

 

「……ありがとうございます…少し話し過ぎましたね、そろそろ行きましょう」

 

「ああ。そうだ、プロトタイプの位置が分かったんだけど───」

 

オニロとグレースは仲直りして、プロトタイプの捜索が再開された。Fairyがプロトタイプが居る現場の見取り図を作ったところ、プロトタイプが居るのはかつて白祇重工が施工していたパイオニア記念広場だという事が分かった。

 

何故プロトタイプがそんな場所にいるのか疑問に思いつつも、ホロウを進み続け、やがてパイオニア記念広場へと辿り着いた。

 

「着いたぞ、白祇重工が工事を請け負っていた、かつての記念広場だ」

 

「という事は、あの重機が…」

 

「慎ましやかな配色、端正なシルエット…間違いない、プロトタイプだよ!」

 

ついにプロトタイプを見つけた一行。しかし、プロトタイプはまるで記念広場の中央にあるモニュメントを支えるような状態で停止していた。そこから二手に分かれ、プロトタイプとモニュメントを調べる。オニロはプロトタイプが支えているモニュメントの一部に跳び乗り、モニュメントを調べた。

 

「この部分、思いっきり折れてますね…支えていなければ確実に崩れる…しかし、なぜ…」

 

「アンドー、ベン、オニロ!来てくれ、プロキシがとんでもねぇもん見つけた!」

 

プロトタイプの中を調べていたクレタが慌てて出て来てそう叫び、オニロは降りて近寄った。プロトタイプの操縦席で見つかったのは、プロトタイプの引き渡し指示書だった。他にも薬莢が落ちており、操縦席で激しく争った形跡があったらしい。

 

(つまり、プロトタイプは先代社長がここまで運転してきた。そしてそれを妨害する者も居た。一体ここで何が……っ!)

 

「フライデー、少しいいですか?」

 

『む、何でござるか?』

 

オニロはプロトタイプを運ぶ為に運搬役として来たパイルドライバーに話しかける。

 

「プロトタイプは貴方に助けを求めていたのですよね?封印を固めて欲しいと」

 

『そうでござる!我が師ホルスはそう言っていたでござる!』

 

「封印とは、具体的にどんなものですか?何を封印しているのかも言っていませんでしたか?」

 

『うーん…そこまでは知らないでござる。ただ、封印が解かれればとんでもないことになると…』

 

「……」

 

(プロトタイプは助けを求めていた。フライデーの言う封印。先代社長の行動。そしてモニュメントを支えるような不自然な状態……)

 

オニロはそこまで考えると、行動を開始した。

 

「社長!すみませんが確かめたい事があるので、プロトタイプの回収は少し待ってください!」

 

「ん?確かめたい事って…なんだよ?」

 

「何かきっかけ一つで点と点が繋がる気がするんです!プロキシさん、手伝ってくれますか?」

 

『いいけど…何をするの?』

 

オニロはイアスを抱えると、再びプロトタイプが支えるモニュメントに跳び上がる。そして崩れている部分に近付くと、イアスを降ろす。

 

「プロキシさん、モニュメントを調べてもらえませんか?中に変な物がないかとか」

 

『中に…?ちょっと待ってて。Fairy!』

 

リンはFairyにモニュメントを調べるように言うと、Fairyは直ぐに解析結果を出す。

 

『…嘘、中からエーテル反応が出てる。しかも結構強いよ!』

 

「……なるほど」

 

「おーい!何やってんだー!?何かあったのかー!?」

 

「ありましたよ社長ー!多分、特大の厄介事が!」

 

オニロとイアスは降りてクレタ達を集めると、モニュメントの中から検知されたエーテル反応について話した。

 

「プロトタイプが助けを求めた事や、フライデーの話が本当だった場合、あのモニュメントの中には何かやばい物があるって事になります」

 

「……マジかよ。じゃあ親父は…」

 

「それで、これからどうするんだ?」

 

「…プロトタイプがやっている事は、ハンスに代わってもらいましょう。デモリッシャーとフライデーでプロトタイプを回収。そして、治安局を呼びます」

 

「ここまで大事になるなんて…とんだ掘り出し物だね…」

 

「ええ、間違いなく私達では手に負えません、これが最善かと。社長、いいですか?」

 

「ああ、それで問題ねぇ。始めるぞ!」

 

再び回収作業に移り、プロトタイプに代わってハンスがモニュメントを支え、他の二台がプロトタイプ引き連れていく。アンドーとベンがそれに着いていき離脱した。

 

「さて、後は治安局が来るまで待機ですね。頼みますよ、ハンス」

 

『任せときぃ!先輩が命懸けで支え続けたんや、きっちりこなしてみせるでぇ!』

 

「ありがとうございます。治安局はいつ来るか……」

 

そう言ってスマホを取り出し、時間を確認すると、ガタンッ!!と大きな音がして、オニロは咄嗟に振り返ると…

 

 

 

 

ハンスにある二本のアームが、地面に落ちていた。

 

『お、俺ちゃんの腕がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』

 

「ハンスッ、下がりなさいッ!!」

 

両腕を無くした事により、モニュメントが支えられなくなり、落下し始める。オニロの咄嗟の指示によりハンスが避け、崩れたモニュメントの一部が地面に落下した。衝撃で地面が揺れ、土煙が舞う。

 

「ちっ、一体何が…!」

 

その瞬間、オニロは背後に気配を感じ、咄嗟に尻尾を振ると、尻尾の装備と何かが衝突し、激しい金属音が鳴り響く。

距離を取って振り返りながら剣を抜き、敵の姿を視認すると、そこには全身を黒い外套で包み、仮面を付けた刀を持つシリオンが居た。

 

「貴様は…!?」

 

『!お、オニロさん気を付けて!ソイツと同じ格好の奴を見た事がある!かなり強いかも!』

 

(でしょうね、ハンスのアームを一瞬で斬り落とし、直前まで悟られず私の背後を取るなど、間違いなく…只者じゃない…!)

 

お互いに武器を向け、睨み合うとモニュメントの中から音が聞こえ始める。オニロがそちらに目を向けると、モニュメントの崩れて剥き出しになった部分から腕が飛び出し、人型の何かが這い出て来た。

 

「アレは一体…!?な、待てっ!」

 

オニロが一瞬戸惑うと、シリオンの剣士はモニュメントの方へ駆け出し、這い出た何かの目の前へと跳び移る。そしてモニュメントから抜け出そうとするそれに刃先を向け…

 

「◼️◼️◼️──ッ!?」

 

それの首に勢いよく突き刺した。何かが抗おうとする度に深くへと突き刺し、やがて何かは動かなくなる。すると刀を首から抜いて、それの頭を掴むと、モニュメントから引き抜いた。

 

「…っ!」

 

するとオニロがその背後から斬りかかり、シリオンの剣士は咄嗟に何かを手放して避ける。

 

(コイツの狙いはこの正体不明の何か…!)

 

「社長、グレース!コイツを確保してください!」

 

「はぁ!?」

 

「コイツの狙いはこの化け物です、何が起きてるかは分かりませんが、奴の手に渡るのは防ぎたい!」

 

「分かったけど、君一人で大丈夫かい!?」

 

「治安局が来るまで時間が稼げれば充分です…!」

 

そう言うと再びシリオンの剣士に向かっていくオニロ。剣士もそれを真っ向から迎え撃ち、剣と刀がぶつかり合う。

オニロが三本の剣を駆使し、絶え間なく攻め続け、剣士はそれを防ぎつつ、反撃の機を伺う。

 

(強い…!これだけ攻め続けて全く崩れない、けど、霜華ほどじゃない、このまま攻め続ければ…!)

 

そう思い、右の剣を横薙ぎに振るうと、剣士は刀を左手で逆手に持ち、それを防ぐ。すかさず左の剣を突き出そうとした瞬間。

 

「っ…あぶなっ…!」

 

それよりも速く繰り出された剣士の右手の突きにオニロは咄嗟に下がる。

 

(なんて速度…あんまり打ち合うとこっちが不利か…今は手数の多さでなんとかなってるだけだ、もし両腕でだけだったら勝てないだろうな…!)

 

オニロは再び剣を構え、剣士を睨む。剣士はただ立って、オニロをジッと見ていた。

 

「やっぱ強いなぁ…」

 

(?今何か…)

 

剣士が呟いたような気がした瞬間、剣士は駆け出す。オニロは剣士の動きを見逃すまいと注視し、二人の距離が近付いた瞬間…

 

 

 

先ほどよりも速く、刀が振るわれた。

 

「なっ…!?」

 

驚愕しつつも腕を動かし、刀を防ぐ。ガギンッ!と音が鳴りオニロは腕に伝わる衝撃に驚愕する。

 

(なんて速度、そして重さ!さっきまでは手加減してたのかっ…!?)

 

下がりながら持ち直すと、剣士は追撃し、刀を連続で振るい続ける。先ほどまでと打って変わってオニロが防戦一方となり、クレタ達は不安そうに見つめる。

 

「オニロ!やっぱり私達も…!」

 

「ダメだっ、コイツの速さなら隙を見せれば一瞬で逃げられる!私なら大丈夫だからそこにいろっ!」

 

(何より…!コイツ相手じゃ二人の安全が保障出来ない…!二人に刀が向かないように、私が…!)

 

刀が横薙ぎに左から振るわれ、オニロは剣をクロスさせてそれを防ぐと、息つく暇も無く突きが放たれ、オニロは尻尾を上から持って来て刀を逸らすも、逸らしきれず頬が僅かに切り裂かれる。

 

「くっ!」

 

再び下がって距離を取る。オニロの息は荒く、余裕が無いのに対し、剣士は仮面をしているのにも関わらず息も余裕そうだった。

 

「けど…もっと強くなかったっけ…?」

 

「!…貴様、さっきから何を…!」

 

再び剣士の呟きが僅かに聞こえ、オニロがそれに反応すると剣士は刀を地面と並行になるように横に持ち上げ、オニロが身構えた瞬間、姿が消え…

 

「っ…!」

 

オニロは僅かに捉えた影と、音で右腕を動かした。全神経を賭した一撃、それを迫る剣士へ振るったその時、大きな音が響き…

 

 

 

 

 

 

 

 

地面に、オニロの義手がガタンッと落下した。

 

「っ!ぐうっ、はあっ!!」

 

右腕が斬り飛ばされたが、オニロは構わず左手の剣を振る。しかしそれも虚しく、剣士の切り返しによって弾き飛ばされ、剣が飛ばされ、大きく体勢を崩して尻餅を着く。

 

「オニロっ!!」

 

「っ…!」

 

剣士は倒れたオニロの顔に剣先を向け、クレタとグレースが飛び出そうとした瞬間…

 

パンッ!パンッ!

 

「!!」

 

銃声が響き、剣士は自身に向かって来た銃弾を刀で防ぎ、オニロから離れた。その場に居た全員が銃声がした方を見ると、治安局の制服を纏った人間が二人現れた。

 

「治安局よ、動かないでっ!!武器を捨てて、大人しく投降しなさい!!」

 

片方の女性治安官が剣士に銃を向けながらそう警告し、もう片方の機械人の治安官が電気を纏った棒を向ける。オニロはその隙に立ち上がって剣を拾った。

 

「……」

 

「聞こえなかったの?武器を捨てなさいっ!」

 

剣士は女性の治安官の言葉を無視して、彼女をジッと見つめた。その事にオニロが違和感を感じると、剣士は突然動き、懐から何かを取り出すと勢いよく地面に叩き付けた。

 

「なっ!?」

 

「これは、煙幕…気を付けよ()()!」

 

大量の煙が辺りを包み、その場に居た全員の視界を塞いだ。少しすると煙が晴れ、その時には…既に剣士は消えていた…

 

「…逃げられた…そうだ、アレは…!」

 

オニロが慌ててクレタ達の方を見ると、モニュメントから出て来た怪物はそこにあった。ホッと胸を撫で下ろし、オニロは腰を下ろす。

 

「オニロ、大丈夫かい!?」

 

「グレース…大丈夫だ…しかし、とんだ災難だったな…」

 

グレースやイアスが駆け寄ってオニロの無事を確認すると、治安官が近寄って来る。

 

「すみません、ここで何があったのか今から事情聴取を…って、あなたは…?」

 

「!……君は、朱鳶さん?」

 

「む、朱鳶、こちらの男性と知り合いであったか?」

 

「知り合い…と呼べるような間柄ではありませんが…」

 

「そうですね、知り合いの知り合いの知り合いくらいの距離感でしょう。ですが、こうして貴女が治安官として働いているのを見ると、なんだか感慨深いですね」

 

「オニロさん…まさかあなたとこんな場所で会うなんで、思っていませんでした」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま〜……」

 

「おう、おかえり〜。どうだったって…なんでそんな疲れてんの?」

 

「いや、ちょっとトラブルが……」

 

「は?トラブル?」

 

「うん……朱鳶先輩が居たんだけど」

 

「………え、マジで?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……」

 

プロトタイプ捜索から数日。色々と後始末を終え、久しぶりに現場でゆっくりしていたオニロ。

 

「………」

 

(あの剣士、とんでもない強さだった…けど…何だ…?あの刀を振るう姿、どこかで……)

 

「オニロ、オニロはいるか〜!?」

 

考えこんでいるとクレタの呼ぶ声が聞こえ、オニロは立ち上がって返事をする。

 

「どうしたんですか社長?」

 

「それが、お前に客人が来ててよ…しかも大物の…」

 

「客って……─────ぇ…?」

 

オニロの視線の先には、黒く長い髪を持ち、刀を携えた狐のシリオン…星見雅が居た。雅はオニロの視線に気付くと頭を下げる。

 

「…嘘でしょ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「───これが、零号ホロウで起きた事件の全容です」

 

雅は、オニロと二人きりで話す為に個室に移動すると、オニロに黒武者となった里桜の事、里桜を攫った謎の存在の事を話した。

 

「……そんな…里桜君が…生きていたなんて…」

 

オニロは再び強い自責の念に駆られる。もし、自分がH.A.N.Dに残っていれば、何が出来たのかなどたかが知れているが、それでも少しはいい方向に動いた筈だと後悔する。

 

「…それで、私にそれを話したのは…」

 

「…力を、貸して欲しいのです。里桜を取り戻す為に」

 

「……」

 

「敵の勢力は未だに不明…しかし、零号ホロウに現れた二人に加え、あなたを圧倒する程の剣士が居るとなれば、油断は出来ない。お願いします」

 

そう言って雅は頭を下げた。オニロは目を閉じて思い出す。何も出来ず、置いて行ってしまった親友の背中を、葬儀場で見た少年の絶望を、誰も居なくなった、対ホロウ特別鎮圧課の部屋を…

 

「───分かりました」

 

「!」

 

雅は顔を上げると、オニロは真剣な表情で雅を見つめていた。

 

「誰も、何も守れなかった愚かな人間ですが……親友のたった一人の愛息子を、邪悪な者の手に収めたままにしておくなど、我慢出来ない…!」

 

その瞳には、里桜を攫った者への激しい怒り。そして必ず取り戻すという強い決意が宿っていた。

 

 

 

 

 

 




オニロ&雅「待ってろよ、里桜…!」

一方その頃

里桜「友達と映画見るの楽しい〜!イェェェェェェェイ!!」

あ、ちょっとしたアンケートを取ります。ちょっと皆の里桜君への印象が気になって…

里桜君の行動をどう思う?

  • 普通にアドニスに味方しただけ
  • 事情があってアドニスに協力してる
  • 実は里桜君は操られてると思ってる
  • そもそも偽物の里桜君だと思ってる
  • その他
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