・少し文を編集しました。
「……さ、嵜渡~……」
「しばらく持ってろ」
「さっきのは反省してるから……せ、せめて半分持って~~~!」
巨大ショッピングモールにてリナは弱音を吐いていた。
その両手にはパンパンに詰められたレジ袋があった。
……あの後、
とりあえずあの穴を埋め、
とりあえずあの機械をスクラップにし、
とりあえずスクラップにした機械をゴミ処理場送りにし、
そしてとりあえず買い物をする為にショッピングモールへと来ていた。
ちなみにあの機械の元となったガラクタだが、近所で壊れて使われなくなったショベルカーを貰い、魔改造したものらしい。
…………嵜渡が学校に行っていた数時間の間に一体何が起きたのでしょうか?
「――あ」
「どうした、リナ?」
「嵜渡、こっち」
不意に物陰に小走りで隠れるリナ。
不思議に思った嵜渡がリナの見ていた部分に目をやると、
「ん~♪ 美味しい! サヤも早く来ないかなー!」
「思いきって炭酸入りのクレープってのを買ってみたけど、本当に美味しいわ」
「絵美、茉優。きな粉クレープも美味しいよ! 一口食べてみる?」
視界の先で、先ほど校舎内で見かけた三人の魔法少女が美味しそうにクレープを頬張っていた。
慌ててリナの隠れた物陰へ身を潜める。
「そういえばさっき、クレープを食べに行くって話をしてたような……それってここの事だったのか」
「……危ない危ない。わたしと一緒にいるところを見られたら、あんた間違いなく怪しまれるところだったわ」
緊張の息を吐きながらリナは壁に背を預ける。
「それにしても……」
ちょこんと物陰から顔を出し、クレープを食べている魔法少女を見る。
リナの顔は自然と緩み、
「クレープ、美味しそうね――ねぇねぇ、嵜渡! クレープ買ってくれない!?」
「いや、今食べたら夕飯入らなくな――」
言葉を並べるよりも先に、目に星をキラキラと浮かばせているリナの顔が目に映り……、
「……わ、わかった。じゃあ魔法少女たちが行ったら、一緒に食べよう」
「やったー! ありがとう嵜渡!」
こういう時折見せるリナの素の性格に、嵜渡は何故か微笑ましくなり笑みを浮かべてしまう。
……が、その時――
――聞き覚えのある暴風が鼓膜を貫いた。
『!?』
嵜渡とリナのみならず、魔法少女たちまでもが反応するが、発生した暴風は三人の魔法少女を呑み込みショッピングモールを崩壊させる。
「魔法少女ーッ!!」
リナが叫ぶが、三人に届く筈がない。物陰からの光景は一直線に破壊されたショッピングモールだ。
その暴風の出所は……
「……まさか――」
◆
「あ……あな、たは……ッ!」
間一髪、魔法少女への変身が間に合った三人は死ぬまでには至らなかったが、それでも戦闘前から大きなダメージを受けてしまっている。
カーランを睨んでいる絵美も、体中の激痛によりその顔をしかめている。
「やっぱり不意打ちは最高よねー。無防備な状態を狙えばどんな奴だってひとたまりもないもの」
魔法少女たちの戦闘時の服装は既にボロボロだった。
――絵美の“
――茉優の“
――香梨の“魔法使いのようなローブ”も、
所々が破れた状態で三人は立ち上がった。
「……ッ、」
周りを見れば、悲鳴を上げている人たちや、瓦礫に埋まっている人、親が被害に
「アンタ……ッ!」
「絶対に、許さない……ッ!!」
体に鞭を打ち立ち上がる。
それぞれの武器を握り、
「今日こそ倒させてもらうわ、魔法少女。
それと――来たとしたら貴方たちも殺すわ……紺衣の魔道士。そして、リナ……!」
◆
「とうとう手段を選ばなくなってきたわね……」
「リナ……ッ」
「わかってるわ」
荷物を手放し、戦闘を開始した魔法少女とカーランにバレないように物陰から出る。
「わたしはお客さんを避難させるから、あんたは魔法少女たちに加勢して。お客さんを避難させたら、すぐに戦いに加わるから」
走り去っていくリナを見送り、嵜渡はその場で意識を集中させ、紺色の外套を纏おうとし――
「――――、っ――?」
……
ここは物陰、お客はパニックを引き起こし嵜渡を見ている暇などない……にも関わらず、嵜渡はそう直感した。
だが、魔法少女たちの悲鳴が聞こえ、すぐに切り替える。
紺色の外套を纏い、嵜渡は物陰から飛び出した。
◆
自身の存在感の
あらゆる音を出さない、完全なる
対象の意識が他に割かれている事を利用した
……だからこそ、嵜渡もリナも、
「 」
「 。なるほどね……」
『
魔法少女としての服装は、ヒラヒラとした桃色の服に白のミニスカート、黒のタイツ。桜の花弁が描かれた赤色の羽織りを羽織っている、巫女服のようなもの。
『
魔法少女としての服装は、青を基調とした頭巾のないシスター服。
『
魔法少女としての服装は、黄色を基調としたファンタジーゲームの魔法使いのような服。
『嵜渡の背後にいた存在』
最強の■■■。