清十郎side
俺が目をさましてみるとそこは、さっきまで沖田と闘っていた場所ではなく、壁一面白く塗られている部屋にいた。
俺は此処がどこか探ろうと起き上がるために上半身を起してみると、体中に激痛が走った。
それと同時になぜこんな場所にいるのかを思い出した。
(そうだ。俺は沖田と闘っていて最後に抜刀術をお互いに撃ちあって、沖田型が倒れたことを確認した後俺も倒れたんだったな。)
そんなことを考えていると、部屋の扉が開いた。
「やっと起きられたのですね。清十郎さま。」
「ああ、グレイフィアか。いまさっきおきたところだ。そんなことよりお前何をしているんだ?」
「何をと言われましても、見ての通り貴方の看病です。」
「そうか。ありかとな。ところで俺はどのぐらい眠っていたんだ?」
「そうですね。まる二日ずっと眠っていましたよ。先ほど貴方と闘った沖田さまも目が覚めたそうです。」
「そうか。なら、ちょっくらあいつのところに行くか。酒がないのが少し残念だが。」
「何を言っているのですか!貴方は、けが人なんですよ。それなのにもう動くんですか?怪我の傷が開いてもいいんですか?しかもお酒なんて!許しません!もう少し体を休めてください。」
「そんなこと言うなよ、グレイフィア。あいつとは立場か違って何度か殺しあったが、此処はもう俺たちがいた場所じゃないんだ。傷がいえるまで、そんなに派手には動かないよ。そんなに心配ならお前もついてくるかい?」
「ええ。では、そうさせていただきます。」
「そうか。」
俺は、グレイフィアの返事を聞きながら起き上り、御剣流継承者の後継者の証である白マンと羽織り愛刀である『村正』を探した。
だが、どこにもなかった。
「なぁグレイフィア。俺の刀知らない?」
「はい。貴方の刀ならここに。」
そう言ってグレイフィアは俺の前に鞘に収まった一振りの刀を差しだした。
それはまさしく俺の愛刀だった。
俺はその刀を受け取ると違和感がしたので刀を抜いてみた。
するとそこには、通常の長さの半分ほどで折れた刀だった。
「そうか。あの時に折ったんだったな。」
俺はそういうと刀を鞘に戻し、刀を腰にさし沖田の部屋に向けて歩きだした。
しばらくグレイフィアと話しながら沖田のいると言う部屋までやってきた。
そして俺は沖田のいる部屋の扉を開けた。
するとそこには、俺と同じようにベットに横になっている沖田とその横にある椅子に座っているサーゼクスがいた。
「やあ。比古くん君もやっと起きたんだね。」
「ああ。今さっきな。沖田体調はどうだ?」
「ええ。何とか。でもしばらくは絶対安静だそうです。医者に感心されちゃいました。よくこんなに斬られて生きていられるなって。比古さんはよく動けますね。僕も結構頑張ったんですけどね。」
「それは俺が天才的な力量を持っているからだな。それよりお前何か俺に聞きたいことがあるんじゃないのか。」
「ッ!!なぜきずいたんですか?」
「まっ俺ほどの域に入ると剣を一度交えるだけである程度までならわかるんだよ。」
「では、一つ聞きたいことがあります。」
「ああ、別に何個でもいいぞ。」
「では私は、退出させてもらおうかな。積もる話もあるんだろ。」
「では私も。」
そう言ってサーゼクスとグレイフィアは部屋を出ていこうとした。
「いや別にでていかなくてもいいぜ。というかグレイフィアお前が出て行ったら誰が俺たちを止めるんだ?」
「?何を言っているんですかお二人ともあんなに重症なのにまだ闘うつもりですか?」
「何を言っているんだ?俺たちがいた所ではこんな怪我の中闘うのはあるいみ当然だったんだからな。なあ、沖田。」
「まあ、そうですね。あの動乱の中傷だらけになっても毎日戦ってましたからね。」
「だそうだ。どうする?」
「では残らせてもらいます。」
そう言ってグレイフィアは残った。
「じゃあ話に戻ろうか。何だ聞きたいことって。」
「それはですね。実は貴方が姿を消してから貴方と同じ剣術を使う人がいたんですよ。それは貴方の弟子さんかなんかですかですか?」
「ん。確かに俺にはバカ弟子が一人いるが。そいつの特徴を言ってみてくれないか?」
「特徴ですか。そうですね、まず髪の色は貴方と同じ緋色で頬に十字の傷があって、攘夷派にいて、貴方がいなくなった後『緋村抜刀斎』と言われていました。」
俺はその特徴を聞いて頬の十字傷以外がまさしく俺のバカ弟子の特徴だった。
「はあ、まあおそらくそいつは俺の弟子だな。」
「そうですか。さすが貴方のお弟子さんですね。それともう一つ闘う前に聞けなかったので聞いていいですか?」
「ああ、いいぞ。」
「では、なぜ貴方が一年ぐらい攘夷側として人斬りをしていたんですか?」
「あの、私も聴きたいことがあるんですが?」
「ああ、いいぞじゃあまずグレイフィアの質問に答えてから沖田のに答えてやるよ。で、なんだ聞きたいことって?」
「それはですね。貴方達はいったいどのような世界にいたんえですか?私にはまったくわからないんです。」
「俺たちはな、お前たちの言う人間界の日本という国にいたんだ。その国では当時、約250年間日本を支配していた江戸幕府の力が不安定になってな。そんな中もともと日本の頂点にいた天皇を中心にして新しい時代を作ろうとしたものたちがいたんだ。
やがて幕府軍と攘夷を行おうとしたものたちの間で何年にも及ぶ長い内戦状態になったんだ。
まっ俺たちの国はこんな感じだ。なんか質問はあるか。」
「大体はわかりました。清十郎さまと沖田さまはちがう立場にいたんですか?」
「ああ。沖田は新撰組っていう幕府が京都に作った組織にいて、俺は1年くらい攘夷派だった。これでいいか。」
「はい。ありがとうございます。もう少し話をされるようなので何か飲み物を取ってきます。」
そう言ってグレイフィアは席を立ってや部屋を出て行った。
「よしこれでさっきの沖田の質問に答えられる。でなんだったっけ?」
「もう忘れたんですか?しょうがないですね。なぜ貴方が維新志士として人斬りをしていたかですよ。」
「おう。そうだったな。それはな俺のバカ弟子のせいだ。」
「バカ弟子って言うと緋村抜刀斎のことですかなぜ彼が関係するのですか?」
「俺は幕末の京都の山であいつを鍛えながら奴が眠っている間に山を降りて御剣流の理である「御剣の剣、即ち、時代時代の苦難から弱き人々を守ること」の元剣をふるっていたんだがな.
ある時剣心、俺の弟子の名前な。剣心にそれがばれてしまって『俺も山を降りて理の元人々を守るために剣を振りたい』などとほざきやがった。そして剣心は勝手に山を降りやがったんだ。
しょうがないから当時何度か会ったことがあった桂小五郎に奴を任したんだが、その条件としてしばらく自分の班の連中を新撰組や見廻り組から守ってくれって言われてなそれでしょうがなく人斬りをしていたっていうことさ。」
「なるほど。そういうわけだったんですね。」
そのあとすぐグレイフィアがお茶を持ってやってきた。
俺はそのお茶を飲みながらその後も沖田とグレイフィアとしばらくしゃべっていた。
数ヵ月後
俺は傷が完治したのでそろそろ人間界に帰ろうとサーゼクスの根城の門の前に来ていた。
俺は傷が治った後もしばらく残って沖田と稽古という名の殺し合いをしたり、サーゼクスのほかの部下?の奴らといろいろ話したり、サーゼクスによくわからん仕事押しつけられたり、グレイフィアとなんか買い物に付き合わされたり、いろいろなことがあった。
そんな中此処を出て行こうとしている奴が俺以外にももう一人いる。
それはなんとグレイフィアだ。
なんか俺が心配だから俺についてくるそうだ。
「そろそろ行くのかい?」
「ああ。そろそろ日本は動乱の時代が去ったころだし戻ろうと思ってな。」
「そうかい。何かあったら連絡したまえ。」
「おう。今度はうまい酒でも持ってくるは。」
そう言って俺は、グレイフィアと一緒に城の門を出て行った。
しばらく歩いた後俺はグレイフィアにあることを伝えるためにグレイフィアに向き合った。
「なあ、グレイフィア。」
「何ですか、清十郎さま。」
「その清十郎さまっていうのやめろ。俺は様付けされるような男じゃないんだ。」
「でわ、何と呼べば。」
「辰巳かな。」
「辰巳?貴方の名前は、比古 清十郎ではないのですか?」
「いや。それは御剣流の後継者が代々受け継いて来た名であって俺の本当の名じゃねーよ。」
「そうだったんですか。」
「そう。俺の本当の名は緋村 辰巳だ。この名を知っているのは俺とお前だけだ。」
「そうなんですか。なぜ私に本当の名を教えてくれたのですか?」
「だって、お前これから俺と一緒に来るんだろ。なら知っておいたほうがいいだろ。そんなことより行くぞ。」
俺はそう言ってまた歩き出した。
「ちょっと待ってください。それと一体どこに行くんですか?」
「京都だ。」
俺たちは動乱が終わったはずの京都を目指して歩き出した。
お久しぶりです。
結構眠くなりながら書いたので結構ヤバいと思いますがよろしくお願いします。
次回は、軽くるろうに剣心とクロスさせたいと思います