伝説の緋髪の剣士   作:皇輝

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説教

剣心side

 

 

拙者は師匠についていき家の中に入って居間に行った。

 

 

そして師匠は、上座のほうに座った。

 

 

「15年ぶりだな。今頃になってのこのこと、この比古清十郎に何の用だ。」

 

 

「名前を変え、陶芸家としてひっそり暮らしていたとは、しかしなぜ陶芸などを?」

 

 

「うざったい人付き合いをせずに暮らすには芸術家が一番なのさ。まぁ真の天才は何でもこなしてしまうのさ。」

 

 

「自信家ぶりは相変わらずか。」

 

 

「話をはぶらかすな。」

 

 

「えっ。」

 

 

「貴様何かいいずらいことを話に来たな。……俺はお前の師匠だぞ。バカ弟子の考えなどお未透視だ。」

 

 

「では「カチャッ」十五年前にやり残した、飛天御剣流奥義の伝授今こそお願いしたい。」

 

 

拙者がそういうと師匠はしばらくこちらを唯見つめていた。

 

 

そして師匠からきた答えは

 

 

「断る。あの時勝手に出て行ったのは、お前のほうだぜ。それをなんで今さら。」

 

 

そう言って部屋を出て行こうとする師匠を止めるために拙者は、師匠が羽織っているマントをつかんだ。

 

 

そうすると師匠はこちら見振り返った。

 

 

「お願い、いたします。」

 

 

「どうやら説破詰まった話のようだな。話だけでも聞いてやる。」

 

 

そう言いて師匠は先ほどまで座っていた位置戻り座った。

 

 

そうすると部屋の扉が開きグレイフィア殿が飲み物のそうなものを人数分持ってやってきた。

 

 

「とりあえず、お茶でもどうですか。長いお話になるのでしょう。」

 

 

「あぁ、ありがとう。」

 

 

「かたじけないでござる。」

 

 

そうしてグレイフィア殿は師匠と拙者の前にお茶の入った湯飲を置いて師匠の隣に座った。

 

 

「お前の聞くのか?」

 

 

「えぇ。今この国で起きていることに少し興味がありますので。」

 

 

「そうかわかった。では、話せ。」

 

 

「はい。ではまずは。」

 

 

そして拙者は今この国で起きていること、そして今の拙者の状況を語った。

 

 

聞いている二人は真剣に話を聞いていた。

 

 

そして拙者がすべてを話し終えた後、二人は少し考えていた。

 

 

そして、

 

 

「うん。つまりお前は、その志々雄真実とかいうのの出現により人斬り抜刀斎に戻りつつある。人斬りに戻らず志々雄を倒すには、今よりさらに強さを高めなくてはならない。…この欲張りが!」

 

 

「えぇ!師匠!」

 

 

「教えたはずだぜ。剣は狂気、剣術は殺人術、どんなきれいごとを並べてみても、それが事実であり、真実。自分のうす甘い理想と今ある現実の苦難とどっちも守りたいなんてのは、てめぇがってな我儘なのさ。間違いの始まりは、15年前。」

 

 

 

 

~15年前~

 

 

「何?ここを出で行く?」

 

 

「はい!」

 

 

「このバカが! お前は外のことなど気にせず、今は修行に励めばいいのだ!」

 

 

「今こうしている間にも大勢の人が動乱に巻き込まれて死んでいるのですよ。時代の苦難から人々を守るのが飛天御剣流の理でしょう?」

 

 

「それを貴様がやると言うのか? 思いあがるな!」

 

 

「うっ、っ師匠!!」

 

 

「どうしてもでていくというのなら、俺を倒してから行け。」

 

 

ドォーン!   ボッゴーン!!

 

 

「ヴヴん、てめぇ今本気でたたきやがったな!」

 

 

「あんたが、わからなずやだからだ!」

 

 

「わかったねぇーのはてめぇだ! いいか。飛天御剣流はその強さゆえ、加担したほうに間違いなく勝利をもたらしちまう! 謂わば、丘の黒船なんだよ。わかるか?!」

 

 

「わからん! 目の前の人々が苦しに悲しんでいる。どんな理屈があろうと、それをほおっておくことなど俺には出来ぬ!!」

 

 

~15年前回想end~

 

 

「フン。あの頃のお前は、まったく手のつけられないガキだったぜ。 そして俺のもとを飛び出していった結果がこれだ。」

 

 

そう言って師匠は拙者のことを指差しながら続けた。

 

 

「剣碗は卓越していてもたかが14歳。精神が成長しきっとらんバカ弟子は、左頬と心に消えることのない深い傷を負い人斬りと殺さずの狭間に揺れ動く不安定な剣格になった。そしてお前の飛天御剣流は、結果的に志々雄という幕末の亡霊を生み出すのにいと役買ってしまったわけだ。」

 

 

その言葉を聞いて拙者はそのことにまったく反論好くことができなかった。

 

 

「いいか。飛天御剣流は時代の困難から人々を救うのが本来の理。だがそれはどの権料にも屈しない自由の剣としてだ。それがわからなかった貴様に飛天御剣流の奥義を得る資格はない。」

 

 

「うん?」

 

 

「どうした?」 

 

 

「いえ、なんでもありません。少し抜けますね。」

 

 

そう言ってグレイフィア殿は部屋を出て行き拙者と師匠の二人となった。

 

 

剣心sideend

 

 

 

 

 

 

操side

 

 

どうもお久しぶり京都で料亭葵屋兼隠密御庭播州の巻町操よ。

 

 

今私は、最近知り合った緋村の知り合いを緋村の師匠である比古清十郎のむんでいるとこ炉に案内しているの。

 

 

「剣心の師匠! そんなやるがいるのか?」

 

 

「そう、比古清十郎。飛天御剣流の技のすべてを会得したものがその名を代々襲名しているんだって。」

 

 

「ということは、剣心はまだ会得していない技があるのか。」

 

 

「きっとそれをえとくするために、比古清十郎に会いに行ったのよ。」

 

 

「ということは、それを習えば剣心は、…」

 

 

「そうよ。さらに強くなんのよ。」

 

 

「すっげーーーぜ!!!」

 

 

「やっぱあいつ人間じゃねぇーや!」

 

 

「化けモンよ化けモン。」

 

 

「「ワッはッはッはッはッはははははwww」」

 

 

浮かれて笑っている中一人の女性だけ違う顔をしている。

 

 

(剣心はとうとう、とうとう会えるのね。)

 

 

 

そうして私たちはしばらく歩いて行くと一軒の屋敷が見えてきた。

 

 

「ここだわ。間違いない。   さぁ。薫さん。 ん?」

 

 

「どうしたんだ?」

 

 

私の隣にいる弥彦くんが薫さんに聞いてみるが薫さんは浮かない表情のままだ。

 

 

「どうしたんだよ?」

 

 

「そうよこの中に緋村がいるのよ。」

 

 

そんなことを玄関の前で話していると突然扉が開いた。

 

 

そこからは、以前どっかであったことがあるような気がしなくもない銀色の髪で和服を着た異国の女性が出てきた。

 

 

「あのぉ、家に何かご用でしょうか。」

 

 

「えっ、やっ、あの。」

 

 

弥彦君は突然のことでうまく言葉が出ない。

 

 

「いや、あのぉ、此処に比古清十郎という人はいますか?」

 

 

「ええ。いますよ。でもすいませんね。今あいにく、奥で人と会っているんですよ。確か名前は緋村…」

 

 

「ッ!! それって緋村剣心ですか。」

 

 

「そうそう。剣心さん。それがどうかしましたか? あら、あなたもしかして操さん?

京都にある料亭葵屋で働いている。」

 

 

「ええ、そうよ。どっかで会いましたっけ?」

 

 

「ええ確か三年くらい前に葵屋に泊まった時に。」

 

 

「三年前・泊まった……ああ!!あなたまさかグレイフィアさん?!」

 

 

「ええそうよ。しかしどうしたのこんなところに連れの人と一緒に。」

 

 

「とりあえず、今家にいる緋村剣心に合わせて!」

 

 

「ええ。まぁいいですよ。では、お上がりいください。」

 

 

そう言ってグレイフィアさんは家の中に私たちを入れてくれた。

 

 

家の中を少し歩いて行くと扉の前で止まった。

 

 

「ここですよ。私は少し離れますので。少し待っていてもらっていいですか?」

 

 

そう言ってグレイフィアさんは違うところに歩いて行った。

 

 

「ここに剣心が」

 

 

私たちが飛び話の前にいると中から

 

 

「帰れ!   貴様のような奴に飛天御剣を教えたのが間違いだった!」

 

 

「貴様のような!!」

 

 

「バカぁ!!!」

 

 

その言葉と聞いた私と弥彦君はグレイフィアさんの言いつけを破って扉を開けた(強めに)するとそこには、剣心とグレイフィアさんの旦那さんがいた!!!!!!

 

 

操sideend

 

 

 

剣心side

 

 

師匠に説教されている中突然拙者の後ろにある扉が開いた。

 

 

「何だお前ら。」

 

 

「操殿、弥彦。         薫………殿。」

 

 

「知り合いか?」

 

 

「えッ、ええ。」

 

 

拙者はなぜ薫殿と弥彦がここにいるのかが、わからない状況の中師匠の質問に答えた。

 

 

「やれやれ。今日は千客万来だな望んでもいねぇーのに。」

 

 

「剣心。お前沢まで下りて水を汲んでこい。」

 

 

「はっ?」

 

 

「水だよ水。」

 

 

「なんで拙者が?」

 

 

「まだここにイドおつくってねーんダよ。それで毎回俺が汲みに行っているんだが今日はお前が来たせいでまだいっていないんだよ。」

 

 

「いやそうじゃなくて、師匠が行けば?」

 

 

「相変わらずいい度胸だな。愚だ愚だ行っていねーでさっさと行って来い!。早く死ねーとあいつが汲みに行っちまうだろうが。お前は女にあんな重いもんもたす気か」

 

 

師匠の言葉に折れ拙者は水を汲むために玄関に向かうため扉のほうに歩いた。

 

 

「ひ、緋村。」

 

 

「剣心。」

 

 

操殿と弥彦が拙者のことを呼ぶが構わず玄関のほうに向かって歩いて行った。

 

 

 

 

 

 

辰巳side

 

 

剣心が出て行ったあと部屋にいるのは俺とどこから来たかわからん連中だけになってしまった。

 

 

おそらく、奴らは剣心の知り合いでフィアがとうしたってとこだろう。

 

 

そしてこの場にフィアがいないってことは茶でも入れているってことだろう。

 

 

「おい、お前ら。」

 

 

「「はい!」」

 

 

「その前に質問!」

 

 

「あんたとしいくつ?」

 

 

「あん、四拾参だ。それがどうした?」

 

 

「げぇーーーーーーーー!!!!」

 

 

「この顔で四拾参?」

 

 

「剣心もあれで弐拾八だ」

 

 

「弐拾八?!」

 

 

「おう!弐拾八だ。弐拾八!」

 

 

「飛天御剣流て言うのはいったい……」

 

 

「「どうなっとるんじゃーーー!!」」

 

 

この失礼な奴ら今すぐぶった切ってやりてー

 

 

「で、お前らはいったい何をしに来た?」

 

 

「何って剣心に会いに」

 

 

「それで?」

 

 

「えっ?」

 

 

「だ・か・らあってどうしたいんだ?一緒に東京に帰りたいとか?」

 

 

「一気に思いのたけを打ち明けたいのか?」

 

 

「一緒に戦いたいとか?」

 

 

「い、いや。ただ、唯会いたかったから、もう一度会いたいと思ったからそれだけで。」

 

 

「ふーん。あの朴念仁のどこがいいのかわからんが、俺のバカ弟子は結構人気者じゃねーか。」

 

 

「おいお前! ずっと前に別れたきり剣心のこと何も知らないくせに…」

 

 

「それだ。そこんとこ聞かせてもらおうか。」

 

 

「「「えっ?」」」

 

 

「明治になって10年。あの朴念仁が俺の教えた飛天御剣流で何をやっていたのか?

俺の知りたいのはそこなんだ。あいつ本人からでなく、俺の知らないあいつを見てきたものからな。まぁ立ち話もなんだこっちに来てすらって話そう。」

 

 

俺がそういうとちょうどタイミングよくフィアがお茶を持ってきた。

 

 

「どうぞみなさんこちらに来てください。」

 

 

そしてようやく三人は俺の前に座った。

 

 

「じゃあ、まずはお前からだ小僧。」

 

 

そうして俺はしばらくの間奴らの話を聞いていた

 

 

 

そして二刻ほどたったころバカ弟子が帰ってきた。

 

 

奴は一言も話さず俺の前にやってきた。

 

 

「お前、ここ10年るろうにとして人助けをしながら、全国を回っていたそうだな。

遠回りしてやっと飛天御剣流の理を会得したのか。それとも人斬り時代に殺めた命への償いか。」

 

                                     ・

「両方でござるよ。それに、目の前にいる苦しんでいる人々をほおっておくことは俺には出来ん。」

 

 

「ふん。昔と同じこと場を吠えやがる。よし! 飛天御剣流最期の奥義お前に伝授してやる。

 

なんやかんだで、志々雄をほおっておくことはいかんだろう。」

 

 

「師匠。」

 

 

「お前が、志々雄真実をくい止めてみろ。飛天御剣流として。

 

 

フィア、家のことは任せたぞ。」

 

 

「はい。貴方も気を付けて。」

 

 

「ああ。ついてこい剣心。」

 

 

「はい!」

 

 

俺は後ろのほうで話しているバカ弟子を置いて先に夜道を歩いて行った。

 

 

 

 

 


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