しばらく話していると、鳴海のアリスで気絶していた棗が目を覚ました。
「棗っ!大丈夫!?」
流架が棗に駆け寄る。
すると、次の瞬間鳴海の目の前の木が爆発した。
「…ナルてめえ…ぶっころしてやる」
うわああぁ!鳴海先生すごい怪我しとる〜…!!
「うん、やっぱりね。すごく怒ってるだろーなーとは思ったんだ♡あれみんなに見られちゃったしハズカシーよねー」
「…黙れっ」
そんな会話をしていると、どこからかウーという音が聞こえてくる。
「あ、鳴っちゃった警報音。さてと…今度ばかりは僕も庇いきれないよ棗君♡早く逃げたほうがいいんじゃないの?でないと君の苦手な彼が待ってましたとばかりにこっちに向かってくると思うけど?」
苦手な彼…?
棗と流架はそのまま逃げるように去っていった。
「大方のみんなの期待を裏切って舞い戻ってきました、佐倉蜜柑です!無効化のアリスです!」
改めてみんなの前で挨拶をする。すると、クラスの子達が蜜柑を褒めたり、心配してたと声をかけれたりしている。
「はいはい、みんな静かにー!」
蜜柑の隣に立っている鳴海がそう言って生徒を席に戻す。
「……鳴海先生て…B組の担任やったんや」
てっきり最初にうちのことクラスメイトに紹介してくれたひ弱そうな先生が担任や思てた。
「あれ?知らなかったっけ?」
副担任の先生が泣いとるやん、かわいそうや…。
そんな話をしていると、教室のドアが開いた。そこには黒猫の仮面を被った棗…。
「結局捕まっちゃったわけか、彼に」
鳴海先生の言葉に「うるせぇ」と答えると、歩いていたはずの足を止め頭を押さえる。
「棗!大丈夫か?」
それを心配した流架が駆け寄る。
「やばいよ、棗さん制御面つけてるよ。あれつけてる時の棗さん機嫌悪いからなー」
「あれってつけると脳に電流が走って頭痛止まんねーらしーし」
「こえ〜…」
クラスメイト達がコソコソと話している言葉が聞こえてくる。
電流が走る制御面に、体には痛々しい傷…。いかにも初校長がやりそうなことやな。気に入らん。
「はーい、この新入生の蜜柑ちゃんに生活を指導する係・パートナーを選びたいと思います♡選ばれた人は彼女と終始行動を共にして手取り足取り学園のことを教えてあげてください♡立候補する人いませんねー?だってすごい面倒臭いもんねー♡はい、ではこっちで勝手に決めたので発表しまーす♡」
勝手に1人で喋り続ける鳴海先生の口から出てきた言葉は…
「日向棗君です♡」
は…!?
「ええぇーーーっっ!?!?」