「ちょっと佐倉さん。あなたの
…はい?
棗がパートナーになったことに萎えて蛍に抱きついていると、パーマが話しかけてきた。
「やだっ!何この子!星階級も知らないなんて!!よくもそんなんで棗君をパートナーに選んだりしたわねっ」
「選んでないっつの」
心読みの男の子と声が被る。
そこで委員長が丁寧に説明してくれる。
「星階級っていうのは、僕ら
あっ委員長!
「それって’’
委員長の制服に金バッジを指差す。
「’’
そうクラスメイトの子が教えてくれる。
「今井さんもトリプルだよ。彼女頭も良くて落ちついてるし行動力だってあるし、何よりとても独創性のある
ウチだけやなくてみんな蛍の事すごいって思ってるんや…。
「あれ、じゃあ棗は?」
「彼は初等部唯一の’’
ま、あの
「授業なんかつまんなーい♪ たこやき大好きコケコッコー!!」
急に頭の上でニワトリの形をした時計がそう喋り始める。
え!?は、なんなんこれ!?
「新入生…お前は何か私の授業に不満でもあるのか?」
「いや、そんなんじゃ…!」
その瞬間、ゴミ箱が飛んできてつい無効化のアリスで防いでしまった。
「いい根性だ。’’授業妨害’’……’’授業中の
ま、まさか…
「お前は…星なしだ」
「まじかよジンジンーっ!」
「B組で’’星なし’’なんて多分史上初じゃねぇの!?」
「ある意味すげーぞ、新入生っ」
授業後クラスメイトがそう騒ぎ始める。
心配してくれる委員長とは裏腹に、大声で高笑いする声が耳に届いてくる。
「アーッハッハッハ!!只者じゃないとは思ってたけど’’星なし’’とはね!確かになろうと思ってもそうそうなれるもんじゃないわ。神野先生サイッコー!!」
顔が真っ赤になるくらい爆笑しているのはパーマだった。
お、お前らのせいかー!!
星なしか〜…。寮での生活や色々なことが星階級でかなり差がつけられていることはお母さん達の過去を見とったから知ってるけど…。ま、星なしが最悪の立場ならこっからは良くなる方向しかないもんね!がんばろ!
と自分を鼓舞しながら廊下を歩いていると、ルカぴょんを見つけた。
「ルカぴょん!」
ルカぴょんに抱えられているウサギンにも挨拶をする。
「多分お前、目つけられてる。学園に」
え?
「何でかは知らないけど、いくら初等部だからってまがりなりにもアリスならあんな程度のことで星なしなんかならない」
まぁそうよな…。それはきっと、ウチがお父さんと同じアリスを持っとるから…。
「ナルにしたって、ここの教師みんなあまり信用しない方がいいと思う。…それだけ、言っとこうと思って」
そう言うとどこかへ走り去ってしまった。
ま、ジンジンってお父さんの同期で色々怒っとったしなぁ…余計…。
「…授業中という事をすっかり失念しているようだな新入生」
ぼーっと考えていると、ジンジンが隣まで来ていることに気づかなかった。
あ…。
「星なしの処分程度では反抗的態度は治らない…というわけか。お前には言ってなかったが、私のアリスは雷でね。お前のようなバカ者に罰を与える為によくこの力を使うことにしている」
その瞬間、ジンジンが雷のアリスを使ってきたので無効化のアリスでそれを弾き飛ばす。
「無効化のアリス…。昔、お前と同じアリスを持った人間がいたが、お前の様に図に乗った秩序を乱す愚か者で、挙げ句の果てろくな死に方をしなかった」
それは…どー考えてもお父さんのことやんな…?
「…何だその目は」
睨んだウチにまたアリスを使おうとしてくるのをまた無効化のアリスで防ごうとした瞬間、蛍が鏡を投げてきた。
え!?
そしてジンジンがアリスを使った瞬間、バチッと大きな音がしてつい目を瞑る。
すると、目を開けた先には髪や服がチリチリになったジンジンが倒れてきた。
「自分のアリスで気を失ってりゃ世話ないわね。バカはお前だっつーの」
蛍が渡してきたのは、ただの鏡ではなく相手の攻撃を3倍にしてはね返す鏡だった。
ほ…蛍!
そのまま蛍に引っ張られながら教室を出る。
「蛍、ウチの事かばってくれてありがと…っ」
「別にあたしは何もしてないわよ。ただ今日はキレイな青空だしこんな日に授業きいてんのがもったいなくなっただけ」
そう言ってくれる蛍に惚れ直していた…のに…。翌日、1週間蛍の星階級がトリプルからシングルに降格処分が発表されると、元々少ない星なしのご飯で1番大事な白米をカツアゲしていった。
お、鬼やあんたー!!