「みなさん!もうすぐ文化祭シーズンがやってきますねー♡」
文化祭!!
潜在能力系、技術系、体質系、特別能力系…4つの能力別クラスで分かれ、1番来客数・売上げが多かったクラスを競っていく。
委員長曰く、1日目は潜在系と技術系が活躍する模擬店祭、2日目が体質系が主に活躍するパフォーマンス祭、3日目は学園主催のイベント祭、そして4日目が学園祭の終了を祝う後夜祭になっとるらしい。アリス学園ならではの出し物ばかりらしくてウチはもう楽しみで仕方がありませんっ!!
「それで、特力は!?」
ウチらはどれなんやろか!?委員長に聞いてみると…
「特力系なんかさしてとりえもない不人気No.1クラスだよ。ま、変人・落ちこぼれの寄せ集めのクラスだし当然の結果だがな」
教室のドアの方からそう聞こえて見てみると、この前能力別クラスの前で絡んできて腕に棗から火つけられてた…
「お前あん時のイヤミワカメ頭ーっっ!」
すると、ガタッと机を蹴る音が聞こえた。
棗…なんかいつもより不機嫌…?
「…フン、忘れるとこだった。不人気どころか特力系の下には文化祭にエントリーすらしてもらえない危険能力クラスがあったんだっけ。ハハ、パートナー同士で笑えるぜ」
そういえば、文化祭は
「’’臭いものにはフタをする’’。お前らみたいな奴らを表に出す事の危険さを学園側もよく分かってるってことさ。ま、
そこまで言うとワカメ頭の奴の髪から火が出た。
「…ワカメ頭からもずくに変身だな」
そう吐き捨てて棗はどこかに行ってしまった。
後々そいつはパーマの…正田スミレ兄だと発覚した。兄弟でアリス…ウチのお父さんもそうやしそりゃいるか…。確かにパーマとワカメ頭似とるし。
それからクラスのみんなそれぞれ学園祭準備でイキイキしているのが何かうらやましくて…。なんとなく外を歩きながら特力もどうにかできないか考えていた…ら、木陰で休んでいた
「どいつもこいつも『文化祭、文化祭…』。…何が楽しいんだか。文化祭なんて銘うってるだけであんなの只の’’アリス品評会’’じゃねーか」
あ…そっか…
「くだらねえ」
棗はウチとも違って頑張る事すらないんや…。だから今日あんなに機嫌悪く…。
危険能力系クラスってだけでこんなに扱いが違うんはウチやっぱ気に入らんな…。
特力のクラスに行ってみると、やっぱりみんな出し物のやる気なんてなくて、見る・買う・ちゃかすことだけに専念する気満々でウチがどんだけ出し物を頑張ろうと訴えても聞いてくれへん。
「つってもなー、大体他のクラスと違ってウチは能力に共通点のない奴が集まったクラスだからコレッ!ってウリがないしなー。人数も予算も1番少ねーし」
ん?共通点のない能力…みんなバラバラの能力…。
「それや、翼先輩!文化祭のだしものこんなんあかん!?」
思いついたことを特力のみんなに伝えると、面白そうだと盛り上がってくれてどんどん話が進んでいく。
「久しぶりにいそがしくなるぜチビ。たまには『特力でもやるなあ』ってビビらせんのもわるくねーよなー」
そう言って翼先輩達みんな動き始めてくれた。
ふと窓の外を見ると、1人座っていた棗にルカぴょんが駆け寄ってきているのが見えた。
棗もこの学園祭準備時間を退屈してないと思うと、心があったかくなった。