「確かに俺はきいたんだ…アリス祭3日目のイベント祭でそのメインゲストにアリス出身のあのハリウッドスター’’レオ’’が予定されてるという事をっ」
「えええーーっ!!」
B組の超聴覚のアリスを持った子が教えてくれたその内容にクラスメイトみんな騒ぎ出す。
「しかも、だ。そのレオがなんと今日この学園の付属病院にステージの下見がてら隠密に検診を受けにくるという情報を手に入れたのだっ!!」
「ギャーーーーーっっ!!」
「って、’’レオ’’って何なん?」
「お前知らずにさっきあんだけ騒いでたんかー!?」
でへっ何となくノリで…。
「歌手で俳優で、去年超大作の主演と主題歌をやった日本人のハリウッドトップスターだよ。人気は世界トップクラスで、噂では声フェロモンのアリスの人らしいよ」
へー!全っ然知らん!!!
「ちょっと!うるさいわよあんたたち」
パーマが怒ってきたので何やと思って見てみれば、隣には落ち込んでいるルカぴょんがいた。
どうしたのか聞いてみると…
「棗が入院っ!?」
「過労による体調不良っていってたけど、棗さんここんとこずっと眠れなかったみたいでイライラしてたし…」
過労って…なんで…?
「ねえ流架君、こんな人達にかまってないでそろそろ行きましょ」
え?
「実はあたしと流架君の2人、棗君の友人代表として特別に
先生の見張りが厳しく病院へ行く事ができないからと心読み達がぐちぐちとパーマのことを罵っていた。その近くでずっと蛍が何か作っとるなーと思っていると…
「人海戦術作戦よ」
へ?
作業を終わらせたらしい蛍がそう話はじめる。
「こうなったら一人一人がレオに会おうとするんじゃなくて大勢の中で1人でもレオに会えればそれでいいとしなきゃ」
そういってみんなに今作り終えたメカを配り始めた。
蜜柑には、録音指輪とみんなで連絡が取れるようにパンダの形になっている通信用イヤーマフラーを渡された。
それから病院へ向い先生達によって1人減り、2人減り…蛍と2人だけになっていた。
何とか病院まで辿り着き、蛍とは別行動することになった。
東棟、東棟……そういや棗の入院してるとこも東棟とかゆうてたな。…別に心配ってわけじゃないけどちょっと様子見に…。
そう思いコソコソ歩いていると、廊下の角でパーマと鉢合わせた。
「えっ!?」
お互いに驚くと、その拍子にパーマのポッケからカメラとサイン帳が落ちた。
「何で持ってんの?お見舞いとかゆうてたくせに…」
「る…流架君はさっき帰っちゃったから私はちょっと棗君と離れがたくて病院内を散策してただけよ」
ふぅ〜ん?じゃ、棗の病室にいたらええのになぁ〜??
疑いの目を向けながら歩いていると、いきなりパーマに押され後ろに追いやられる。
わ、何!?
「……信じらんない…。今、棗君の病室にレオが入ってった…」
えっ??
棗の病室の前にはレオのボディーガードの人がいたため蜜柑達は窓から部屋の様子を見ることにした。
ここからじゃ録音指輪も音悪くて蛍に怒られそうやわ…。
そう思いながら覗いてみると、レオが棗の上に乗っかり押さえつけて口元にハンカチのようなものを押し当てているところだった。
え…何これ…?
中から小さいが話し声が聞こえてくる。
「こいつが入院してるなんて思わぬ収穫だな。薬の継続時間は?」
「
そんな会話がされていて、そのままレオ達は病室を出て行ってしまった。
放心状態になるが、すぐにハッとしてパーマと棗を助けるために走り出す。
あれは…誘拐や。
先生に事情を説明してくれるがただ虚言を吐いてると思われ信じてくれない。
少し遠くには、もう車に乗り込んで出ようとしているレオ達が見える。
このままこの先生に話しとってもしょうがない!そう思ってジンジンにウチらを引き渡そうとする先生を振り切り逃げる。
「蛍っ!ルカぴょん!」
レオを見送る集団に紛れていた2人を見つけ事情を説明する。
「あの車のトランクに棗が入ってる!棗がレオに誘拐されたの見てんっ」
さっきの録音を証拠として渡すために蛍に指輪を投げる。すると蛍は事情を察して、ファンの列を乱し車の近くまでウチとパーマを行かせてくれた。
「はやく!!」
パーマのその言葉に頷き、閉じかけていた門をむりやりくぐって車を追いかけた。
原作ではこの展開の前によーちゃんとの出会い、セントラルタウンの話があるのですが泣く泣くカットしました…。よーちゃんどこかで登場させたい…。