蜜柑がアイドルに!?   作:haina07

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第22話 特力の担任

久しぶりの登校で、みんながわっと集まってくる。

ワイワイ話していると、教室のドアが開いた音がして見てみると、ルカぴょんと棗が来たところだった。棗も久しぶりの登校でみんなが集まっていく。

昨日の夜のことをどう思ってるのかわからんけど、目が合ったのでとりあえず笑いかけてみた。無視されたけど…。

「……おはよ」

ルカぴょんが初めて気まずそうではない、にっこりと笑った顔で挨拶してくれる。

「おはよ!」

もっと仲良くなれたのだと嬉しくなり笑顔で挨拶を返す。

 

「今週から文化祭直前ということで授業は2限目まで。それ以降は能力別クラスで文化祭準備に当ててください♡」

鳴海先生、なんかルンルンしとるな〜。

「体質系、パフォーマンス祭の今年の出し物ミュージカルらしいよ。ナルが演出だってボヤいてた」

クラスメイトのある子がそう言っているのが聞こえてきた。

体質系はミュージカルかぁ…。

他のみんなにも出し物を聞いてみた。

アンナちゃんは喫茶店とパレード、野乃子ちゃんは保健係と発明屋の売り子、同じ技術系の蛍は…もう何が何だかってほどの量のメカを作っていた…。模擬店祭りでひっぱりだこらしい…。委員長はお化け屋敷、ルカぴょんとパーマはミュージカルに出演。しかもルカぴょんは主役!

動物と踊ったりするんやろか…と考えてニヤニヤしてたらルカぴょんに変な想像をするなと怒られてしまった。

そんな話をしていたら、それぞれの能力別クラスの担当の先生がちょうどB組に来て一緒に行ってしまった。

そういえば、特力系てそんな先生いない…?

 

そんなことを考えながら教室に向かうと、文化祭の準備をしていた先輩達がもう大丈夫なのか、と心配しながら声をかけてくれる。

「ちょーどよかった紹介するよ」

紹介??

「おーい、のだっち!」

翼先輩がそう言うと後ろにいた人が思い切り大量の荷物を持ちながら振り返ってくる。

ぎゃっ!!

そのままバランスを崩し’’のだっち’’と一緒に倒れ込んでしまった。

「のだっち!これ(蜜柑)うちのルーキー。 チビ、こっちは特力クラス(おれら)の担任でタイムトリッパーの野田先生。昨日やっと縄文時代から帰ってきたとこ」

「よ…よろしく。ごめんね」

 

「お恥ずかしながら自分のアリス(タイムトリップ)を中々制御しきれなくてね、いろんな時代に流れついては戻るのに必死で特力(ここ)の事もなんだか放ったらかしで申し訳ないです」

野田先生は穏やかで、とても優しそうで…そしてちょっとおっちょこちょいそう☆

でも、特力のみんながずっと野田先生のところに集まっていて、とても好かれているということは伝わってきた。

「さてと佐倉さん。学園へ来て君は一度もまともに能力別授業を受けていないとききました。佐倉さんは’’能力のかたち’’というものを知ってますか?」

能力のかたち…は、知りません!

能力者(アリス)には4つのタイプがあってね。まず1つは子供の時だけしか能力(アリス)が発生しないタイプ。2つ目は能力(アリス)を小出しにしか使えない代わり細く長く能力を持続するタイプ。3つ目、かと思えば一挙にドカッと能力(アリス)を使うことが出来るけどその分、能力(アリス)の寿命を早めてしまうタイプや、4つ目は滅多にいないけど…能力(アリス)に底がない代わりに能力を使う度その人間の寿命に影響があるタイプ。このそれぞれのタイプを’’能力のかたち’’というんだ」

能力のかたち…。お母さんの過去を見た時にそういえばそんな話があったような…。

「勿論能力の容量(うつわ)は人それぞれ。これを踏まえた上で星階級など判断される事が多いけど君もこの先能力UPを図ってく上で自分の’’能力のかたち’’を見極めていくことが1つの課題となるだろうね」

ウチの能力のかたちってどれなんやろ…。4つ目の’’かたち’’を聞いた時に…ふと棗の顔が浮かんだ。

「まあ今いきなりこんな話ばかりきかされても難しいよね。そろそろ実践に入りましょうか」

へっ?実践??

「じゃ、佐倉さん今から僕がタイムトリップしますからそれを君のアリスで阻止してください」

え…能力UPの方法てそんなんで…?

「特力はほとんど前例が少ないし能力(アリス)に関するデータも乏しい状態で、他のクラスみたいに能力開発の設備やシステムなんかは残念ながら…」

そう言いながら気づいたら先生の体が薄くなっていっていた。

「とにもかくにも実践です」

え、ちょ、先生!?待って…!!

アワアワしながら先生に掴みタイムトリップのアリスを無効化する。

いきなりすぎやーー!!心配したやんか!!

「ごめん、ごめんなさい。でも君にはこういう方法が合ってると思ったので…。昔君と同じ無効化のアリスを持った人がいてね。いつだってその人はその力を何かを守る時にしか使わない人だったのでもしかしたら君もそうかもしれないと思って賭けにでてみたんです。直感は大当たりでした」

それって…。

「さあ、もう一回練習してみましょうか」

先生のさっきの言葉について考えていたら、かなり先生は消えかかってて気づいた時にはもうタイムトリップのアリスが発動した後だった。

「ギャーー!!先生ーっ、ごめんなさーい!」

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