蜜柑がアイドルに!?   作:haina07

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第29話 イベント祭

「確かに俺はきいたんだ…今日開催されるイベント祭のメインゲストにレオの代わりとしてあのStella Curareの出演が予定されてるという事をっ」

「えええーーっ!!」

って、え??

B組の超聴覚のアリスを持った子が教えてくれたその内容にみんな騒ぎ出し盛り上がっている。デジャブである。

超聴覚のアリスの子が大ニュースだと騒いでくるため何かと思ってB組みんなで集まってみれば衝撃的な情報だった。

「しかも、だ。そのStella Curreはもう学園内に入ってきてるという情報を手に入れたのだっ!!」

う、うそ…そんな話聞いとらんけど…。

困惑している蜜柑の隣で、蛍がまたレオの時みたいに撮影・録音するための準備を始めている。

「蜜柑、これ…」

前回同様みんなで協力して動こうと誘ってくる蛍の言葉を遮る。

「ご、ごめん、ウチ先輩に呼ばれとったんやった!行ってくるな!!」

むりやり蛍を振り切りその場を離れる。そして、人気(ひとけ)がなくなった所で気配を察知するアリスと瞬間移動(テレポート)のアリスを創造し、メンバーがいるところを探し出し瞬間移動(テレポート)した。

 

「うわ!!!」

景色が変わった瞬間、叫び声が聞こえた。

「び…びっくりした、蜜柑かよ〜…」

「びっくりしたのはウチやーーー!!!」

大声で叫ぶ。

周りを見渡すと学園にある楽屋のようで、部屋には大輝、悠真、碧の3人がいた。

「ま、まぁまぁ落ち着いて蜜柑」

「はい、お茶」

碧と悠真に宥められ、椅子に座らされお茶を渡される。

「ふぅ…ありがとう。なあ、今日Stella Curareが学園でライブするって聞いたんやけど……ホンマなん?」

「あー…うん、そうだよ。少し前に話がきてね。蜜柑ちゃんに言おうってなったんだけど、当日まで内緒の方が面白いかなと思って…ごめんね?」

そ…そんなあ。

「あと少ししたら蜜柑を学園の先生に呼んでもらってきてもらうつもりだったのに、アリス使って来ちゃうんだもんなー」

大輝が不満そうな顔をして言う。

「っていうか、学園に初めて入ったけどすげえな!広すぎだろ!」

「ね。制服着てる蜜柑はかわいいし」

えへへ〜

「学園生活楽しんでる?友達とは会えた?」

「うん!会いたかった友達とも会えたしなんだかんだ楽しんどるよ」

やな奴もおるけど。

「変わらず学園には入りたくないけど、どんなところか気になってたからこうして来られて嬉しいよねー」

「そうだね、蜜柑ちゃんが学園に行ってから3人でよくどんなところか少し気になるよねって話をしてたんだ」

そんな会話してたんや…。

久しぶりに会えてそのまま4人で話をしていると、遠くでザワザワしているのが聞こえてきた。

もしかして、生徒が見張りの先生のとこまで来たんやろか。

あ…そういえば蛍がStella Curareのところまで行って写真撮ったり録音しようとしとったな…。

蛍のことや、ここまで来てまう可能性だって全然ある。

怖くなって、蜜柑は3人にもう準備しよう、と声をかけてアリスでいつもの高校生くらいの姿になる。その頃にマネージャーの林さんも来たのでステージの打ち合わせをしたり練習室で練習をしたりして時間を使う。

レオのときのこともあってか、見張りが強化されていたようで結局生徒と会うことはなく本番の時間になった。

 

会場に行くと開演直前でもうすでに観客の歓声が響いている。

「久しぶりのステージ。気合い入れて行くぞ」

「おう!」

「うん」

「もちろん!」

凪の言葉に3人が返答する。

「Stella Curare!輝こう」

 

ドォン!!

ステージの前方から花火が出た瞬間に4人がステージの上に登場する。その瞬間、さらに歓声が大きくなる。

「今日は来てくれてありがとう。楽しんでいってくれ」

ナギが音のアリスを活かして観客全員に話しかけて興奮度を高める。

一曲目が始まり、アオイの水のアリスを使った演出で楽しませる。

二曲目以降もダイキは浮遊術のアリスで飛び回って歌ったり、ユウマの夢見のアリスを活かした企画をしたりと大盛り上がりのままステージは終わり。事前の抽選による握手会が最後に残るだけになった。

「次の方〜」

もうあと少しでそれも終わりだろうというところで来たのは、見慣れたパーマ頭の少女だった。

「あ…あの…私……ナギ推しで…っ」

パ、パーマ…ウチのこと推してたんや…。

「ありがと」

驚きを隠し、いつも通りの無表情でお礼を伝える。

握手をするとキャー!!と叫びながらいなくなっていった。

ナギがウチやって知ったらどんな反応するんやろ…。

少し笑いそうになるのを抑えながら、握手会も無事終えた。

 

「はー!楽しかったぁ!」

楽屋に戻ってきて、みんなでソファに座り休憩する。

確かに、こうしてこのメンバーでライブをするんはやっぱ楽しいな…。

「4人とも、休んでるところ申し訳ないけどもう佐倉さん以外の3人は次の仕事のために移動しなきゃいけないから…」

あ、そっか〜…あっという間やったな…。

「うわーん、蜜柑と離れたくなーい!」

碧が手足をバタバタさせながらソファで暴れる。

「そんなこと言ってもしょうがないでしょー、行くよ」

「久しぶりに会えてよかった!じゃ、またな〜!」

「みか〜ん…バイバイ〜…」

うん!じゃあねー!

メンバー達と別れたあとフラフラ歩いていると、蛍達B組メンバーが集まってるのを見つけて駆け寄る。

「蜜柑!あんた今までどこにいたの」

「いや、ちょっと野暮用で…」

蛍の疑いの目が怖くて目をそらす。

「私達Stella Curareのライブみんなで見てたのよね、流架君!」

「あ、うん。佐倉も、一緒に見れればよかったのに…」

ウチは…一応見てたは見てた、か…。

「私なんて握手会当たって話せたのよ!」

いいでしょ、とパーマが自慢げに言ってくる。

「ま、私が渡してた録音指輪は聞いたら叫び声が大きすぎて驚いたけど」

「アハハ、パーマうるさかったー」

パーマがつけてた指輪って蛍の録音指輪やったんか…。

「みんな!もうすぐパレードが始まっちゃうよ。蜜柑ちゃんも行こう」

委員長の言葉にみんながハッとしパレードの会場まで急いで向かった。

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