蜜柑がアイドルに!?   作:haina07

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その後(番外編)
第48話 予想外


「みんなおはよー!」

大きな声で挨拶しながらB組のドアを開ける。

あれからすぐ退院が決まり、今日やっと前のように学園生活に戻ることができた。

「蜜柑ちゃん!おはよう。退院おめでとう!」

「いいんちょーありがとうな〜!」

「佐倉さん、もう体は大丈夫なの?」

「パーマ!もう大丈夫や!いっぱい動いても問題ないって」

「それでも無理はダメよ」

「蛍は心配性やなぁ…。ありがとうな、気をつける!!」

みんなに囲まれた状態に困りながらも、こんなにワイワイ話せたのは久しぶりだったため嬉しさでいっぱいになる。

「佐倉、おはよ」

席に向かうとルカぴょんが挨拶してくれる。

「おはよー!ルカぴょん。棗もおはよ」

棗は漫画を顔の上に載せて寝ていたが、蜜柑の声で顔を出した。

「…はよ」

いつもと変わらないだるそうな顔が前と違うように見える。

「棗くん最近ずっと蜜柑ちゃんのことばっかり考えてたよねー。学校来れて良かったねー」

え…っ?

心読みの言葉でB組のみんながザワザワし出す。

「そういえば、2人付き合い始めたんだってね。おめでとう!」

い、いや…ありがとうやけど、ルカぴょん…ここで言ったら…っ

「ちょっと…佐倉さん…?どういうことかしら〜…?」

ギャーーーーー!!やっぱり!パーマがめっちゃ怒っとる!!

「あー、だからよく蜜柑ちゃんとキスしてること想像してたんだぁ〜」

その言葉でさらにみんなが盛り上がる。

「棗くんと『キス』ですって…っ」

ひえぇぇ〜〜……!

「うるせぇ…」

「……棗の、むっつりスケベ」

流架がそう言いながら笑い出す。

「さっき、『キス』って言ったの?それとも『キズ』?『鱚』ぅ??」

ぎゃわーーーー!!怒りすぎてパーマのパーマが…大暴れしてるよ〜っ!!

「うぇ〜〜〜…、3つ目の『鱚』です〜…」

「それなら鱚のカラアゲにしたる〜!!!」

えーーーん、何言ってもダメやーん!!

「ちょっと蜜柑、聞いてないわよ」

ほ、蛍!!

「ごめん…!恥ずかしくって…」

「ふーん…」

あ、『私って蜜柑の中でそんなものなのね…。親友だと思ってたのに…』って訴えられている気がする…っ!

「ほたる〜!ごめんってば〜!!何でもするから〜…!!」

 

まさかのことにクラスみんなでずっと騒いでいると、朝のHRの時間になり鳴海が入ってきた。

「はい、みなさん席に座って〜!今日はなんだか騒がしいなぁ〜…。まさかこのクラスにお友達が増えるってこともしかしてバレてる??」

それどころではなかったのでB組の誰も知らなかったことが聞こえてきた。

へー、転入生か〜…。前は小泉さんやったからなぁ…、ウチの後で初めてちゃんした転入生や!

「じゃあ3人とも、入ってきてね〜」

蜜柑と同じくらいの背丈の男の子3人が入ってくる。

………へ??

とても見覚えのある…

「えっ、Stella Curareに似てない…?」

「どういうことー!?」

クラスがザワザワし始めた。

「黒川大輝だ!アリスは浮遊術。よろしくなーー!!」

「佐野悠真です。夢見のアリスを持ってます。よろしくお願いします」

「……白石碧。水のアリス」

情報が整理しきれずみんな固まっている。

「自己紹介ありがとう!みんなが知っている通り、3人はStella Curareとしてアイドル活動をしています。学園祭でもきてくれましたね。今までは特例で外で活動していましたが、学園の方針が変わった影響でアリス学園に通いながらアイドル活動することになり転入してきました!!みんな仲良くしてね♡それじゃ、アデュー♡」

ようやく事態を把握したB組の面々がまた騒ぎ始める。

「きゃーーーー!嘘ーーーっ!!」

「かっこいー!!」

「マジかよ、サインもらおうぜ!」

すごい勢いで3人の周りに人が集まっていく。

な、なんでーーー!?ウチ、なんも聞いとらん…!

「これは…売れるわね」

隣で蛍の目がキラキラしている。手元にはカメラがしっかり握られている。

ええ〜…蛍さん…あの3人を写真撮るのは危ないのでは……。

「いくわよ、蜜柑」

手を引っ張られながら3人の元へ連れて行かれる。

「えー、3人とも本当は私達と同じくらいだったんだね〜♡」

「あれ、ナギくんは?一緒じゃないの〜?」

「いつもはなんであの姿にしてるの!?」

たくさんの生徒に質問攻めになっているが、大輝と悠真が一つずつ答えてあげていた。

碧は隣で不貞腐れたような顔をしてそっぽをむいていた。

まぁ、それでもかわいいかわいいと女子が寄っていっているのだが…。

ちょ、蛍…まって……!

蛍はあっという間に輪の中心に突き進んでいた。

「ほら早くして、蜜柑」

「…えっ」

そっぽを向いていた碧がその名前に反応する。そして、バチっと目が合った。

その瞬間、碧の顔が満面の笑みに変わる。

「蜜柑〜〜!!」

うわっ!

勢いよくよく蜜柑に飛び付いてきた。

「えーーーっ!?」

「なんで佐倉さん!?」

「どういうことー!」

クラスが騒然とする。

この空気、今日何回なるんや……。

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