その後、手続きや保護者のじいちゃんへの連絡などをすることに。
じいちゃんに事情を説明したら急展開すぎて電話先で混乱していた。アリス学園に行くという話じゃったのになぜこうなったんじゃ…と電話を切る時までつぶやいていた。
「あら、もうこんな時間。あとは明日にしてみんな帰りましょうか」
そういえば、寝る場所について考えとらんかった…!
「蜜柑ちゃんは京都出身だからちょうどよかったわ」
ちょうどよかった…?
「アリス持ちだし芸能人だからってことでタレントのみんなに危険がないように私所有のマンションにみんな住んでもらっているのよ。社員も使ってるわ」
そ、そんなところがあるんや…。お金あるんやなぁ…。
悠真が続いて説明してくれる。
「僕達は仲を深めるってことも理由で、3人同じ部屋で過ごしているんだよ。家事も自分達で分担して過ごしてて」
え〜なんやそれ、楽しそ〜…!
「でも、蜜柑ちゃんは女の子だし…かといって一人で過ごさせるのも…。私の部屋とか?」
「しゃ、社長の家は散らか…も、物が多いですし難しいのでは〜…」
林さんがビビりながら話しかける。
「そんなことないわよ!今だけちょっと荒れてるだけで…」
目が泳いどるよ…。掃除とか整理整頓苦手なタイプや…。
「えぇ〜しゃちょお…僕蜜柑と一緒がいいなぁ…」
碧がうるうるとした顔をして訴えている。この少しの間でかなり懐かれたみたいだ。
碧の性格の変化がすごすぎる…。
「え、ええ?でもそれは流石に…」
「うちはええですよ、4人でも」
近いうちにアリス学園に行くつもりやし…。
「え、えっと…うぅーん!とりあえずじゃあ4人で。何かあったり困ったことがあったらすぐ私の部屋に来てくれて構わないからね」
社長さんが心配そうな顔でそう言った。
林さんが運転で約5分。マンションに到着し部屋に向かう。
「お邪魔しまーす…」
緊張しながら中に入る。
「ただいま、だよ。蜜柑ちゃん」
「あ…た、ただいま」
違和感〜…!
緊張しているうちにクスッと笑いながら悠真が色々説明してくれる。
「ご飯は社長や他のタレントさん、社員さんが持ってきてくれることもあるけど、基本は自分たちで作ってるよ!買い物は、社長が適当に諸々頼んでくれてるのが共有スペースにあるから必要ないし!」
な、なんてサイコーな環境…!!
「今日のご飯担当は僕だね。悠真達は先お風呂入ったりしてて」
「僕蜜柑ちゃんに説明したりしてるから大輝先いいよ」
「おう!さんきゅー」
悠真に中を案内してもらう。
中はちょうど4LDKになっていたので、うちが入ってきてもそれぞれの一人部屋ができる。
でも基本的には、リビングダイニングで一緒に過ごしているらしい。
勉強する時と寝る時くらいしか自分の部屋にいないとのこと。
「そういえば勉強ってどうしてるん?」
「僕達は学園から授業動画が送られてきてて、それを受けて自分で勉強してるかな。学校に行ってるのと変わらずテストもあるし、点数が悪いとレッスンもできなくなっちゃうからしっかり頑張ってるよ」
そんな雑談をしながらキッチンに戻る。
「碧〜よかったら手伝うで」
「僕も」
「二人ともありがと〜!じゃあ蜜柑これ切ってもらっていい?悠真はこれ炒めて欲しい」
それから3人でキッチンで料理をしていると、大輝がお風呂から上がってきた。
「蜜柑ちゃん先いいよ?のんびり入ってきてくれていいからね!」
悠真は本当に優しいなぁ…。
「それじゃお言葉に甘えて!」
帰る前に社長がくれた着替えを持ってお風呂へ向かった。
お風呂で暖まりバスルームから出ると、いい匂いが漂っていて食欲がそそられる。
「あ、蜜柑出てきたぜ!」
大輝の声が聞こえたと思ったら、パァン!という音がした。
「蜜柑の歓迎会だ〜!!」
3人の手にはクラッカーが握られていた。
び、びっくりした〜!
驚きつつも嬉しさでいっぱいになる。
「蜜柑ちゃん、はいこれ持って」
ジュースの入ったコップを渡される。
「じゃ、蜜柑の加入とStella Curareの結成を祝って!」
「かんぱーい!」
それから4人で楽しくご飯を食べ、寝るまでたくさん話しながら時間を過ごした。