The world's strongest redo 作:Boston Ham
「...っふざけんな」
血を流す体を一歩、一歩踏みしめながら路地裏を歩く。
「全く...クソなんで...殺意に気づかなかったんだろうな...んで...いっつから...裏切りやがったんだ...クソ野郎が...」
振り替えると、歩いた場所にポタポタと血痕が残る。
「やべぇな...さすがにこの出血量は死ぬ...何処かで止血しねぇと...」
利き手の右肩はぶっ飛び、背中には無数の刺し傷、右足は折れており、使い物にはならない、頭からは大量に失血している。
「っクソ...視界が暗くなってきやがった...」
正直わかっている、コレだけの傷を負って無事に生きて帰れるなんて思っていない。
だが、流石と言ったところか人間の本能なのか淡い期待を持ってしまう。
このまま逃げ切ったら、闇医者に行けばなんとか助かるんじゃないかって。
仲間が助けに来てくれるんじゃないかって。
だが、それは俺1人だけの願望だ。
実際、もういくら施したって助からない事は分かっている。
だが、思ってしまう現実は残酷で、何故、世界は俺を助けてくれないのだろうかと?
トットットッと自分ではない軽い足音がする。
「...しぶとい肉塊ね、ゴキブリ並みの生命力だわ」
仲間を裏切って置いてどっちがコギブリなんだよクソが
「へっ、それは...どうも...」
今は、唯一の取り柄である頑丈さに感謝しても仕切れない
「ハイハイ...丁寧にありがとう。貴方は頑張ってここまで生きたわ、だからもういいでしょ?」
刹那、追手が一瞬にして俺との間合いを詰める
「何か、言い残したい事はあるかしら?」
「あるぜ、このクソ野郎」
もう覚悟は決まった。
俺は口の中で唾液と血が混じった唾をクソ野郎に向かって吐いた。
「ぺっ...くたばれこのアマが...」
クソ野郎を見ると体がみるみる左右に小刻みに震え、顔を皺寄せながら真っ赤にし始めた。
「このクソガキがぁぁぁぁぁぁ!!」
ハハッ...ザマァねえなクソアマ...首がぶっ飛びながら、地面に落ちていく自分の体が見える中、俺の気分は最高だった。
最後の最後で裏切り者のクソアマに、死にかけながら1発かましたんだから。
小鳥の囀りが聞こえる。
死後の世界は聴覚とかも残ってるんだな。だが俺はもう疲れた寝たい、だから静かにしてくれ。
また聞こえる、だから静かにしてくれって。
ピヨピヨ
「っ!静かにしろよクソが!!」
目を覚ますと朝日が昇っていた
「...は?いや待て」
俺は急いで体を起こす
そりゃあそうだ聴覚だけじゃなく視覚まであり、起きた場所は俺の寝室なんだから
「...どういうことだ?俺はあのクソアマに首飛ばされて死んだはずじゃ?」
確かに俺は死んだ...はずだ、じゃあ何故生きている?ここは天国なのか?っと考察しながらほっぺを抓ってみる。
「痛っってえ!!」
痛いという事は夢や天国でもないのか?
確か記憶だと枕のすぐ側にあった時計を見てみる
「なんで高校の時の年号になってるんだよ...」
そこには俺が何故か高校生だった時の年代が
「...神が何かしたのか?」
んな、アホなそんな神に褒められるような事してねえぞ俺ってかなんでこの家が残っているんだ?確かここの地域は「あの事件」で潰された筈...
「なのに、なんで...?いや、待てよもしもいるところが5年前の俺が高校生だった時なら、まだ「超越者」は1人もいない事になる」
「ははは...マジかよコレ...」
俺はテーブルにあった当時使っていたスマホを手に取るそして現在の西暦を調べる。
2040年、8月19日だった、俺が殺された2045年よりマジで5年前だった。
「一切合切、本当にどうなってしまってるんだ?それに俺はこれからどうすればいいんだ?」
俺は考えたが...
「まぁ...生きてるし良いか!」
そう考えるのをやめた。
我ながらポジティブな性格していて良かったと思う。
「マジか...これが噂のタイムスリップか、こんな事になっちゃったし楽しまないと損だよな!ヤッッッッッッッタァァァァァ!!」
この、能天気なのか、違うのかよくわからない男は「氷華慎介」前の世界で最強だった
「5年前って事は...うひょ、わっか」
「そうだ、俺学校あるじゃん、とりあえず学校行ってから後の事考えるとしますか!」
さて、どうかな2040年8月19日って事は今から11日後に「あの事件」が起きる。それにより世界の人口は6割も減少した。
その事件により俺は能力という次元を超越した力を宿し、人間を超えた者「超越者」となったのだが、...俺が初めて人を殺した日でもある。
そして、この世界では生きるために人が集まり派閥が出来た
「爆炎」レーヴァテイン
「絶望」ダーインスレイブ
「森林」ティルヴィング
「逆鱗」グラム
「秘匿」クォデネンツ
「冷徹」バルムンク
この6つの派閥に属していないと殺されても文句は言えない能力がない者、未来では非超越者とも言われていた。
非超越者は弱い、だから何がなんでも6つの派閥に入らなければならない俺はその中の「冷徹」バルムンクのトップだった。
そして仲間だと思い込んでいたクソアマに裏切られて殺された。
せっかくもうすぐで、クォデネンツを壊滅に持っていけたのに、アイツはバルムンクよりクォデネンツを選んだ、滅ぼされる派閥に行ってしまった大馬鹿だ...っとそんな時だった
「...は?」
何故か俺の目の前にいる男が、俺の机の上にあった教科書をわざと落としたのだ。
「は?じゃねぇよゴミ、テメェ誰に口聞いてるんだよゴミ。もういいゴミこっち来い」
なんという事でしょう話の中にゴミを3回も使っています。
「きゃははははは、なんか抵抗してねぇか?このゴミww」
あーーそうだったわ、完璧に忘れてたな俺こいつらに虐められていたんだったわ。うっわっ...めっちゃ懐かしい、そうだこの時まだ超越者じゃなかったからコイツらの奴隷だったんだわ。
「良いから来いって」
「ちょちょちょ、髪抜けるまだハゲにはなりたくないって」
髪を引っ張られながら引きずられていく。ってか目の前でこんな事なってんのに誰も止めないの終わってね?
「行ってやるから!!待てよ!ハゲるだろうが!!」
そうしてハゲる心配しながら、もう使われていない男子トイレに連れて行かれた。
「もう使われてない男子トイレってそういう趣味?」
「ちげぇわ、立ち入り禁止になっているからだよ!」
俺が煽ると挑発にすぐ乗ったってか、もしも趣味だとしたら流石に引いた。
「ってかなんでコイツ今日こんな反発してんの?いつもは止めてくださいって泣き喚いてるのに」
「また腹や顔面殴ってやろうか?」
っと付いてきた男が言う
「はいよっと」
っとまた違う男子が俺を羽交い締めにする。
「怖いなーー俺殺されちゃうのかなーー」
そう言うと、俺のことを引きずってきた奴が顔真っ赤にしてキレた。
「ってめぇ舐めてるじゃねえよ!!」
走りながら間合いを詰め、俺の顔目掛けて拳を振ってきた。
避けてカウンターしようかとしたその時
「もう辞めろ!」
男子トイレの入り口に女子が立っていた。
確かあの女子は、俺のクラスで委員長やっていた「桜早苗」だっけ?って言う子だった気がする。
「あぁ?委員長さん気取りか?今まで何も言わなかったくせに?」
「うっ、と、とにかく今すぐに虐めを辞めろ!」
「ふーん、俺たちに逆らうのか?委員長さんよ?」
っと俺を引っ張ったリーダー格の男子が、桜委員長に近寄っていく。
「や、辞めろ!こ、これ以上近づくな!」
「地味にお前可愛いと思ってたんだよ」
そして壁際に桜委員長の手を掴み追い込んだ。ってか桜委員長って呼びにくいな。
桜さんは、手を掴まれ動けなくなってしまっている。
それを面白いと思ったのかリーダー格は、桜さんの体をベタベタと触っていく。いや、キッショ!!
「や、辞めてくれ...」っと桜さんは目元に涙を浮かべる。
ってこれもしかして、桜さんが乱暴されそうじゃね?流石にそれはヤバい!
一周目の時どうしたっけ?あー、拘束を肩痛めながら解いて、リーダーの男に突進して桜さんが逃げる時間を作ったけ?マジかよ一周目の俺カッコいいな!!
「はぁ〜マジかコイツら女子に対して乱暴すんの?俺よりもゴミな性格してるじゃん」
まず意識をこっちに向ける、コレで桜さん逃げてくれたら嬉しいだけど?あー逃げない?って恐怖で腰が崩れて走れないのかー。
「あぁなんだ?ゴミが何なんだよ!」
っとリーダーの後ろに隠れていた男子が俺に拳を振ってくる。流石に俺が殴られるだけなら良いが桜さんに手を出すならやるかー
「...そっちが悪いんだからな」
「...え?」
まず俺を拘束している男の足を右足の踵で一瞬で踏みつけ。
「いだ」
少し力が緩んだ隙に、踏み抜いた足を右に曲げ、それと同時に肩を掴み180度ほど回転すると、俺が男の後ろになる。そうするとどうなるかと言うと
「痛っっってぇぇぇえ」
っとこのようにリーダー格が放った拳が見事に拘束していた男の顔面にクリティカルヒットする。
「コイツ!!」
っとリーダー格やその他の男子も拳を振り上げてくるが。
「悪いが、お前らみたいなゴミに負けるほど弱い鍛え方してないんだ」
一瞬で拳を見切り避け、拳を振ったことで崩れた姿勢をした男子共にカウンターを入れ気絶させた。
「ふぅーってか、拘束の仕方が甘くて、拘束された状態でも余裕で勝ってたぞ」
「大丈夫か?桜?」
「あ、ありがとう慎介君」
「悪いがこの事黙ってて貰えないか?桜、桜委員長?」
「わ、わかりました」
まだ恐怖が残ってるか?まぁ男子に詰められたら怖いわな。
「怖かったら、抱きついても良いんだぞ?」
「っ//そ、そんな恥ずかしい事よく言えますね!!」
っと顔を見せずに桜さんは逃げてしまった。えぇ?なんか俺悪い事言った?
あの後、俺を虐めてきた奴らにはたっぷりお仕置きをして家に帰ってきたのは良いのだが
「なんか平和すぎて、めっちゃ暇なんだが?」
5年後は、人が死ぬのが当たり前だったり、強盗などが生きるために当たり前だった。
「...それに比べると平和だな、だから6割も死ぬんだよ...」
5年後は、世界が「あの事件」により軍隊は壊滅、政治家などの権力者はシェルターに逃げ込み、非超越者はもちろん、超越者も生きるために必死だった。
「でも、平和なのは良い事だな」
っと眠りに落ちようとした。その時忘れてはいけない事を思い出した。
「相棒大丈夫かな?」
俺の派閥「冷徹」のナンバー2の相棒の存在を
「まぁ、あいつ助けると多分、事件の被害を抑えられるよな、それに相棒は事件の前に助ける必要がある」
でも、まだ全然事件まで時間あるから大丈夫かな?
「でも、心配だな相棒、しゃあない暇だし買い物済ませるついでに見にいくか!」
確か相棒は、東京に住んでいたと言っていた覚えがある。
「よし、善は急げだ」
っと言っといたものの、久しぶりの鍛え上げられてない体は、疲労が意外にも多く溜まっており。
「あれ?目が落ちて?」
そのままベットに横たわり寝てしまった。
(それで良いのか!主人公⁉︎)
どうも、お久しぶりですハム大福です。
初めましての人もいるかもしれませんがどうも初めまして。
↑コイツはサボり魔なので予定より遅れたらコイツやりやがった!って感じでお願いします。
今作の主人公の氷華慎介は、主人公は読んでわかるように戦いなら最強ですが、恋愛面では、鈍感にぶにぶなのに平然と女子に対して恥ずかしい思いをさせるハーレム系主人公みたいな性能しています。
まぁ今回虐めてきたグループをボコボコにして委員長を助けましたね、
また問題に絡まれずに無事に相棒に会うことはできるでしょうか?
次の話は2日以内には投稿出来る予定です。