超昂大戦SS フェイクルビー参戦! 聖夜に降り立つ淫夢の戦士 作:環 藍河
「…接現力?」
「そう。2人はルビーとは似て非なる存在っ。」
困惑のまま帰投した、ダイビート基地。
程なくアカリは司令室に招集され、偽ルビー対策会議がさやかの解析報告で始まった。
「詳細は、我輩から説明しよう。」
「ルカさん…」
「ルビーも間近で見ただろう?
あの2人…ソーサラーもブラッドも、高みに達した瞬間にエナジーを外部から吸収していた。
異次元に設置した本体からエナジーを引き出すADDDとは、補給プロセスが全く異なる。」
「あっ…!」
ぴっ。
「現に我輩のレーダーでも、2人のエナジーの波形は接現力のそれを示していた。
そして、ソーサラーの凄まじい攻撃力はご覧の通り。
また、ブラッドが敗北後に吸収した接現力の量も、ご同輩のDチャージ複数回分に相当するねえ。
今回は戦わず去ったが、万一我らが襲われた場合、一対一ではルビーでも要警戒だ。」
「そんなに…?」
ルカがモニターに映す偽ルビーたちの解析資料。
その一つ一つが、2人のまだ見ぬ恐るべき底力を裏付けるものばかりだった。
ぱさっ。
「詳細はレポートに纏めたが、結論を述べよう。
エスカルビー・ソーサラー。エスカルビー・ブラッド。
2体のパワーの源は、大衆の願望…エスカ・ルビーに自慰願望や被虐嗜好といった性倒錯の痴態を望む大衆の空想から生成された接現力であると同定する。」
…
……?
「…ルカさん…? …いま、何て?」
「ああ、言葉が難しかったかね。」
「はいなー。ほな、ウチがかみ砕いて言うな。」
ルカの助手にして一番弟子、言語能力にも長けるプカルルが…
「みんなの前では清楚なヒロイン、ところがどっこい性欲絶倫、いつでもどこでも始めちゃう、オナニー大好き、自慰ルビー。
地球を救った最強戦士はドMな自分を見られたい。敵にのされて惨めに倒れた自分の痴態で感じてしまう、ド変態の雑魚ルビー。
…そんなルビーを想像するイケズな市民の期待が接現力になって集まって、あの2人を生み出している、っちゅーこっちゃな。」
「…はい?」
身も蓋もない表現で、敵の正体を本人に伝えてしまった。
…
……
………!?
「初めてではないだろう? 現にキミは昨年、大衆の願望にまみれた偽ルビーと相まみえたではないか。」
(あっ…!)
『エッチな聖夜を護るため! 胸と股間で天を衝く!
桃色チ◯ビは不滅のおっきビンビン! ピンクルビー、リビドー全開っ!!
長官さあ~ん、クリスマスはルビーと6時間耐久チョメチョメしましょ☆』
「あれも、大衆がキミに重ねた性的願望の権化だろう? 原因は不明だが、その第2弾、第3弾が現れた、ということさ。」
かああっ…!
アカリは顔を赤らめ、悪夢を思い起こす。
ピンクルビーが巻き起こした風評被害が収まるまで「人の噂も七十五日」の言葉通り、かなり長いこと羞恥に耐えた、あの冬を…
「アカリ。」
「長官…?」
「いま、パトロールを強化して、ソーサラーとブラッドを探索しているが…」
「源となる接現力が一般市民のそれだから、目立った動きが無いとレーダーにかからなくてね。
業腹だが、現状では我輩たちは後手に回るしかないんだよ。」
「その代わり、僅かな兆候も見逃さないよう、私たち技術スタッフは最大級の警戒レベルで臨んでる。
いちど感知した接現力の波形は、類似のパターンが強くレーダーに出たらすぐ分かる。
…だから…アカリちゃん、もう少しだけ時間をちょうだい…お願い!」
さやかたちの必死さを受け止め、さざ波立つ心を抑えるアカリ。
だが、そんな彼女たちを嘲笑うように、レーダーに反応しない、第3の接現力を狙う者が蠢いていた。
……
…
(すう……くう…)
ゆさっ、ゆさっ。
《起きて…ねえ、お、き、て。》
(んっ…?!)
《しぃーーっ。静かに、ゆっくり目を開けて? ね?》
小児病棟はナースの夜間巡回もひと段落し、男児の相部屋は寝息だけが微かに響く。
《昼間は…応援してくれたのにゴメンね。私、負けちゃった。》
どきんっ。(あ…エ…エスカ・ルビー…!)
《青い果実を護るため、胸の鼓動が天を衝く。
桜のつぼみは不滅の希望…
超昂戦士エスカルビー・チェリー。よい子のベッドに、個人的に参上っ☆》
「ど…どうして、エスカ・ルビーが、僕の病室に…!?」
ぎゅっ。(あっ…!)
《知ってるんだ。いつもカメラ越しに私の戦い、追いかけてたでしょ?》
どきんっ!
「ご…ゴメン…なさい…!」
映像でしか会えなかった超昂戦士が、今は僕だけのために変身して、僕の両手を取っている。
高鳴る鼓動が、今にもルビーのグローブ越しに伝わりそう…!
ふるふるっ。
《違うよ。私…嬉しいの。
いつもキミが熱く応援してくれるから、私もガッツ全開で戦えるんだよ…!》
ダイビートの公式配信、病院屋上のライブカメラ、最近は独学で得たハッキング技術も。
そこまでして少年は、エスカ・ルビーを追いかけ続ける。
くいっ…ぴたっ。
「あっ…!」
《ホントだよ。ほら、伝わるでしょ?》
握った両手を軽く引き寄せ、ルビーは自ら近寄って、掌を胸の谷間に迎え入れる。
とくん…とくん…とくんっ…
《私の胸…キミの優しさで、こんなにドキドキなんだよ?》
「あ…ああっ…! はい…伝わってます…!」
3人目の偽ルビー、エスカルビー・チェリー。
薄暗い深夜の病棟で、胸の谷間に輝くチェリーピンクのジュエルが少年を虜にしていた。
《もっと…もっとドキドキしたいな。》
「…ルビーさんが…こんな人だなんて…!」
《ふふっ。超昂戦士だって、男の子にこんなに熱く見つめられたら…》
がばっ。ぎゅ…っ!
(もがっ! あふっ、ふああ~っ…!?)
《とってもえっちな気分になるんだから…ね?》
今度は両肩の上からぐるっと首の裏に両腕を回し、そのまま引き寄せる。
偽ルビーは小さな胸の谷間に、さらに小さな少年の顔を押し付けた。
「む~っ、む~~っ!!」
《うふふっ。超昂戦士のおっぱい、独り占めだよ?》
どきんっ! どきん、どきんっ!
(うわっ、うわ~っ! や…柔らかっ…)
鍛えた戦士のボディそのままに、適度に引き締まりながらも、柔らかく、そして温かい2つのふくらみ。
優しくて勇敢なルビーの心を、そのまま形にしたようなこの胸を、今は僕だけが…!
がばっ! ぎゅううう…っ…!
《あっ? きゃあっ!
…ふふっ。あったかぁい…》
憧れの超昂戦士が今、僕の腕の中にいる。
手を取ってくれた。抱き締めてくれた。
もっと、エスカルビーを感じたい。
今度は僕がルビーさんを抱き締めるんだ…!
さわさわっ。すりすりすりっ。
どくんっ、どくんどくんっ、ぴくんっ。
(はあっ…はあっ…あ…あはあっ…!!)
《あはっ、ボクってば一生懸命…かわいいっ。》
もがくように、すがるように。
少年は小さな腕をルビーの胴回りに伸ばし、放すもんかと抱き寄せる。
肩から垂れる真っ赤なカラーの下に両手を滑らせ、まさぐる指がすべすべのルビーの背中を戦闘スーツ越しにこね回す。
二の腕に伝わるルビーの脇の肉感は、強靱な超昂戦士のボディとは思えないふくよかな弾力。
顔を胸にうずめたまま腰を突き出すと、身長差で自分のおへそがルビーのおへそに絡み合う。
腹筋と腹筋、太ももと太もも…パズルのピースを填めるように、一つ一つを重ね合わせて…!
がくっ! がくがくがくっ!
「ル…ルビーさん…! ルビーさあん…!」
体も、心も。
すべてを憧れの人に預け、少年はルビーの全身を五感で貪る。
《…ゆっくり、ゆっくりでいいよ。》
「はい…はいっ…!」
耳元のその声も、返事のたびに鼻腔を満たす甘い香りも。
《もっと…もっと私を…感じて…!》
どくんっ!
(えっ…!?)
ずぐん、ずぐん、ずきずきっ、ずきんっ!!
(な…何で…?)
頭のてっぺんから突き抜ける感情が、芯を突き抜け、遂にお腹の下に至る。
(僕…こんなところ…おっきくしてる…
ああ…脈打って…い…痛いよおっ…!)
未知の生理現象に戦慄しながらも、ルビーの抱擁が恐怖を蕩かしていく。
《あっ…ボクのここ、すっごく元気…嬉しい。》
(ご…ゴメンなさい…僕…僕っ…!)
《大丈夫だよ。健康な男の子なら、みんなこうなるんだよ。》
(こ…こんなのっ、初めて…!)
《心配っ、しないでっ、私が…
エスカルビーが、一緒、だから…ああんっ!》
もっと、気持ちよくなりたい。
パジャマの下で爆発寸前の感情を、本能で憧れのお姉さんに叩きつける。
プリーツスカートからチェストガードまで真上に擦り上げ、腹筋を引き締めるレオタードまで。
前後に上下に、何度も何度も。
「ううっ…ああ~っ! ルビーさんっ、ルビーさああん…!」
どぐんっ!
びくんっ、びくっ、がくがくがくがくっ!!
《あああ~~っ!! 凄いっ、凄いよおっ…!
わたし…、超昂戦士なのに…、もう…もうっ…!》
声変わりもまだ先の未成熟な体から、未装填の空砲の引き金に指がかかる。
それでも、標的となったチェリールビーは…
「あああーーーーーっっ!!!」
《いいっ…来てっ、来てえっ……!》
びくびくびくんっ! どくどくどくっ!!
しゅううう……っ…! ぱああ……っ!!
ぴくんっ! どくんっ!
マシンガンの雨に撃たれたように、少年の接現力を全身で根こそぎ貪った。
《ああ…凄いいっ…!
ボクの心で…私の…ルビーの体、満たされてるよおっ…!》
…ぱたっ。
(はあ~~っ…ああ~~っ…)
思いの丈を絞り尽くし、少年はルビーの胸の中でくたっと果てる。
ぺろっ。
《ふふっ。ごちそうさま。
ボクは…もうギブアップかなあ…?
…もう少し、欲しいなあ…》
「…ルビーさん?」
「ホ…ホンモノ…なの?」
「ぼ…僕も…いいですか…?」
《…あっ…! やったあ☆》
チェリーの気配に気づいて目を覚ました、同室の男の子たち。
ころんっ…ふぁさっ。
《…オッケーだよ。エスカ・ルビーの最強ボディ、前も後ろも、上から下まで…
今夜はキミたちに、ぜんぶあげちゃう。》
「あっ…」「ホントに…?」「はあっ…はあっ…」
最初の少年をベッドの壁際に寄せ、チェリーは自らベッドに仰向けに。
《好きなところ…どこでも触って、ぎゅってして。
3人いっぺんでも、エスカルビーは負けないんだから…!》
「ル…」「ルビーさん…」「行きますっ…!」
《…あはっ☆》
接現力の供給源が、一気に3倍に。
特盛りの御馳走を見つけたチェリーは、心の中で舌舐めずりをする。
……
…
《……あはああ~…っ……》
(ル…ルビー…)(す…すげえ…よお…)(…あ~~っ……)
(すう……すう……)
憧れの超昂戦士と添い寝を、ハグを、キスの雨を。
夢のような時間を胸に、4人はまどろむ。
《…すごお…い。美味し…っ…☆》
あどけない寝顔4つをベッドで眺め、とろんと満ち足りた瞳で。
エスカルビー・チェリーは、みなぎる接現力をボディの全部で堪能していた。
《うふっ…どう?
エスカ・ルビーは…美味しかった…?》
よしよしと撫で返した指はグローブごとしゃぶり尽くされ、前から後ろからついばまれた上半身は、カラーもチェストもレオタードも、子どもたちのよだれで隅々までべとべとに。
昂奮した子どもたちの熱に密着し、吐息と鼓動をじかに受け、チェリーも焚きつけられて昂奮の絶頂に。
そのスカートとショーツは、戦士自身の鼓動と昂ぶりで、ぐっしょり濡れそぼる。
ばたんっ!
「動かないでっ!」「偽物っ、何をしているのっ!」
《…ああ、ダイビートか。》
「ダイビート神騎医療班、ディアロール!」「同じくポラリス!」
「小児病棟の子どもたちを、未熟な子どもたちを、自分の欲望のために誘うなんて…」
「許せないっ! お縄につきなしゃひっ!」
……?
(か…噛んだあああああっっ!!)
(落ち着いて、落ち着いて、ポラリスさん…!)
《…今日は帰るわ。またね。》
ふっ…。(あっ…!)
……
…
「おぎゃああ~~っ!! ママあ~~っ!!」
「はいはい、がんばりましたねぇ~。」
「うん、うん、でも、逃がしちゃったのお…
ママあ…慰めてえ…」
「あらあら、残念。また明日がんばりましょうねえ。」
「ばぶうっ、だあだあ、うへへっ…ママのお手手え…」
一角が乳児病棟の様相となった、ダイビート基地のメディカルルーム。
「長官さん、アカリさん。
すみません、すみません。偽ルビーを今一歩のところで逃しました。」
オギャるポラリスをさておき、ディアロールが帰投報告を上げる。
「ああ…仕方が無い。
偽者…チェリーだったか。接現力満タンだったようだし、ポラリスが噛んでなくても、反撃されていたら危なかった。
2人が無事で、まずは良しとしよう。」
ふう…。
「3人目の偽者は、ショタルビーかいな…」
「さて、今後ダイビート全体でこの3人にどう対処するか、だが…ご同輩。」
「ああ…」
すっ。
「アカリ?」
「あの、長官…
3人をそのままダイビートに迎えることは、できますか…?」
…いちばんの被害者から、最も予想外な言葉が返ってきた。
…というわけで、3人目の特殊性癖フェイクルビーの登場でした。
読者さまのストライクゾーンをガン無視してお届けしている当シリーズ。
未完結ながら少しコンセプトをお話ししますと…。
実際「勝ってもH、負けてもH」の原作・超昂大戦ですが、超昂シリーズ(エスカレイヤー・ハルカ・エクシール)のマルチエンディングほどには、とことんまでBADエンドや純愛ENDを描ききれない制約がありますので。(なにしろ、描かれたら超昂大戦自体がサ終してしまうので)
その辺を少し深めにアプローチしたい!
…と言うより書きたい! 何より僕自身が見たい!
そう思って書き始めたら、変態エスカ・ルビーが3体爆誕してしまいました。
何でこうなった、自分。
というわけで、自分でも行き着く先が見えませんが(おいっ!)
もうちょっとだけ続くんじゃ。
僅かでもご期待を賜れるなら、これに優る至福はございません!