超昂大戦SS フェイクルビー参戦! 聖夜に降り立つ淫夢の戦士 作:環 藍河
「調教っ!」
しゅっ! すぱあんっ!
クリスマスイブ、性の6時間が遂に幕を開けた。
街で、家で、むつみ合うカップルの情愛が閂市を包み込む。
だが、そんなさなかでも、ここは厳かな寺の境内。
夜のとばりが下り、人影も無い庭園はシェルターで護られたかのように凛と引き締まる。
だからこそ。
びしいっ! ざしゅっ!
「きゃあっ! あうああっ!!」
しなる鞭が切り裂く静寂。鞭打たれてあえぐ超昂戦士の悲鳴が、いっそ卑猥に寒空に響き渡る。
「ぐううっ! …うううっ…!」
「シシシ…勇ましいですねえ。『貴方の相手は私です』…と?」
偽ルビー最後の一体、エスカルビー・ブラッド。
ジシャフラストの陰謀を暴いたソーサラーと行動を共にし、寺に出現した彼女。
だが今、戦士は伏兵に襲われ…その身にX字の烙印を刻まれ、石畳に膝を付く。
ずきんっ! びりびりびりっ、じいん…
ずきんっ!!「あうっ!」
左肩から袈裟懸けに。バックハンドで、右肩から左脇腹まで。
ヴァーミリオンレッドのカラーも、パールホワイトのレオタードも。
ツートンのプリーツスカートも無惨に引き裂かれた。
「メスイヌごときがこのテイマーフラストの相手とは、片腹痛い。」
「ま…負ける…もんかっ…!」
ぐぐぐっ…
ダメージに打ち震えながらも、紅蓮の超昂戦士は崩れた膝を再び起こす。
挫けそうな闘志を踏み留め、強がるものの…
こつ…こつ…こつ…
「愚かな…ならば、わからせて差し上げましょう!」
びしっ! すぱああん!
「ぐうっ! うああーーーっ!」
冷酷な調教師が、歯向かう超昂戦士に歩み寄り、躾けの鞭を浴びせていく。
初めの一振りこそ両腕で防ぐものの、上がったガードを見逃さず。
返す鞭はルビーのがら空きの胸を、横から真一文字に引き裂いた。
「ああ…あっ!?」
「舞えっ、無様にっ!」
びしゅうっ!
「きゃあああーーーっ!」
フィナーレは石畳を這う軌道から、ライジングショット。
思わず胸をかばった左腕が隙となり、顎をもろに撃ち抜かれ…
ふわっ…どしゃっ。
「あうっ!」
五体がふわりと浮き、ツーサイドアップを夜空になびかせ…
戦士は頭から墜落した。
ぴくんっ…びくんっ!
鞭に弄ばれ、満身創痍で地べたを舐めるブラッド。
それでも、這い上がろうと精一杯もがくが…
(つ…強いっ…! このままじゃ…私…!)
胸を支配する弱気と怯え、焦燥。
色濃くルビーを…エスカルビー・ブラッドを包む、敗北の予感。
(ダメっ…負けちゃうっ…!
私はダイビートの…みんなの希望の戦士なのに…!)
わかっている。
自分はエスカ・ルビーの偽者。不届きな市民の妄想と欲望が生み出した、接現力の産物。
それでも、超昂戦士の矜持と誇りは人一倍…本物のルビーにも負けない。
使命の高尚さと、現実の惨めさ。
その圧倒的な落差を噛みしめ、奈落の底への片道切符を掴まされたエスカルビー・ブラッドは…
…じわっ。
(あ…ああっ…!)
じゅくっ…くちゅっ…!
武者震いで芯を湿らせ、自らの痴れた悪癖に瞳を潤ませる。
(ダメなのにっ、私…感じてるっ…!)
かつ、かつ、かつ……
ぐしゃっ。「うぐっ!」
サディストに頭を踏みにじられ、ブラッドは再び御影石にキスをする。
ぐりぐりぐりっ…
「あううっ…あああ~~っ…!!」
「やれやれ、往生際の悪い。
自覚なさい、エスカ・ルビー。
ユーは今や、ミーが躾けた従順な奴隷なのですよっ!」
(こ…このまま…負けるなんてっ…ヤダっ…!)
踏みつける脚を撥ね付け、這い上がろうと。
ブラッドは残りわずかのエナジーで、フラストの踏みつけに全力で抗う。
だが、それが裏目に出る。
すっ。(あっ…?)
「ふんっ!」
どがっ! 「ぎゃふっ!!」
おすわりを強要する調教師が、その踏みつけを突然外した。
力の均衡を崩され、腕立て伏せから不意に浮き上がるブラッドの上半身。
右脚はそのままバックスイング、全力の蹴りで水平方向から紅き猟犬を薙ぎ払う。
最後に超昂戦士が垣間見たのは、テイマーの革靴のどす黒い輝き。
尖ったトゥーチップが、頬に突き刺さった。
「あああ~~~っっ!!」
ごろごろごろごろ…がくっ。
「うっ…ああああーーーーっっ!! おおおっ!
うあっ、うう~~~っっ!!」
顎と奥歯がごっそり消し飛んだかのような衝撃。
ブラッドは石畳を二度三度とごろごろ転がり、ようやく止まる。
そして今度は、蹴られた顔を押さえてじたばたもがく。
「あっ…あっ、あおおおお~~~っ!!」
蹴られた顎の疼きに耐えかねて、ブラッドは腹の底から咆吼する。
その間も大股を拡げ、両腕でスクワットのように頭を抱え、超昂戦士が悶絶する。
左右にイヤイヤ上体ひねり、上下に前後にびくんびくんと全身屈伸…
まるで海から打ち上げられ、息も絶え絶えの鮫のよう。
全身でダメージと屈辱に震えるブラッドは…
「おえっ…ぶはっ! げほおっ!!」
目から口から、腹の奥から…汗も涙も胃液もごちゃまぜの飛沫を噴き上げ続ける。
「シシシッ! まるで鯨ですねえ…無様、無様。」
「ち…違うっ…!」
「何が違うものですか。仏の座する美しい境内で、悶えて喘いで汚物を振りまく…
それが貴方ですよ、超昂戦士エスカ・ルビー?」
「うっ…!
……~~~っっ!!!」
ADDDの防御力で耐えたものの、それでも頬と首は激しく疼く。
二の腕、双丘、両腿…鞭に破られたスーツの綻びから、木枯らしが弱者を虐め抜く。
そして、悪の手先に一方的に弄ばれ、ケダモノ同然に地を這いキャンキャン吼えるしかできない。
自らの惨めさに、超昂戦士は涙をこらえきれなかった。
(こんな…こんなのって…!
私、こんなに弱いんだ…!)
エスカ・ルビーの誇りの戦闘服はもはやボロ雑巾。
乳房に太ももにVゾーンに…全身くまなく刻まれたミミズ腫れは調教の痕。
素肌はどこもかしこも、滲む汗と土埃でどろどろに汚された。
そして、何よりも。
じゅくっ。
ぐじゅっ。ぷしゅっ。
(うっ…ううう~~~~っ…!!)
被虐で戦う超昂戦士、エスカルビー・ブラッド。
ヘルスフラストに完全敗北を喫し、リングに沈んだ先日も、その屈辱がエクスタシーとなってエナジーを充電。
本物のエスカ・ルビーに敗北と恥辱の姿を期待する、背徳的な一部市民の願望によって生まれた、忌まわしき偽者…それがブラッド。
だから…。
一方的に陵辱され、自らの弱さと恥辱を噛みしめるブラッドは、既に絶頂寸前。
洪水のショーツを手でかばうことも忘れ、超昂戦士の秘密は辛うじてプリーツスカート1枚で護られていた。
(こんなの…こんなの、バレたら…!)
また倒されて、びしょびしょのクロッチをこのサディストに晒したら…
いや、その前に匂いで気づかれたら…
ルビーはたちまちテイマーフラストの憐憫と嘲笑を浴びるであろう。
かああ……っ…
(ああっ…恥ずかしい…!)
とくん…どきっ、どきんっ…!
(ダメえっ…ダメなのにい…!)
言葉と裏腹に、想像だけでさらに自ら登り詰めていく。
心にブレーキをかけても、崖へのアクセルが緩められない…!!
もう我慢できない…と諦めかけた。
ごおおおーーーーんっっ!!
「『!!』」
ごおおんんっ!! ごおおおおおーーーんんんっっ!!
「あああーーー~~~っっ!!
あっあっあっ…あひいいーーーっ!!」
びくうううんっ!! どくっどくっ!
ぷしゃあああああっっっ!!!
「な…これはっ、煩悩の鐘!?」
「あああ~~っ!! ど…どうしてえっ…!?」
絶望の鐘に貫かれ、エスカルビー・ブラッドは、至上の法悦に撃たれた。
上半身は舌先と指先、二つの胸の頂まで硬く尖り、甘く激しくじんじん痺れる。
腹筋から股間、お尻まで、鍛え抜いたボディの窪みという窪みが、
スーツ越しに悶えて、物欲しげにぱくぱく開く。
「も…もう、ダメえっ…!」
かくっ。…びくんっ。びくんっ。
恍惚の中で力なく空を仰ぎ、ブラッドの意識は遠のく。
だが、その奥で…
(…あはあっ…☆)
浮かべるのは快楽に隷属する野獣の微笑。
無様な敗北者は、なおも止まないエクスタシーを、残さず貪っていた。
「…そうか、ジシャフラストですね。
いいでしょう。結果、エスカルビーの良い躾けになりました。」
…
……
テイマーフラストの独り言は半分正しく、半分誤っていた。
煩悩の鐘を鳴らしたのは、大晦日の暴虐を共謀した仲間ではなかった。
ごおおおーーーーんっっ!!
「あはあああ~~~っ!!」
ごおんっ…がああんっ!
「あひゃっ、あううっ…いいっ、来るよお~~っ!」
撞木の綱を握るグローブが震え、燃え盛るかがり火のごとく振り乱す紅蓮の髪は、玉の汗を寒空に撒く。
ジシャフラストを必殺技で瞬殺したエスカルビー・ソーサラーは…
取り戻した煩悩の鐘を自ら撞き続け、涅槃の境地で蕩けていた。
「あひいっ…痺れるっ…! 頭の中、真っ白っ…!」
独りごちるソーサラーは未踏の高みを目指し、さらに撞木を振りかぶる。
ごおおおおおんんんっっ!!
「あああああーーーーっっ!!」
がくっ…がくがくがくがくっ…どさっ。
「うっ…うくっ…沁みるよお…!」
至近距離で浴びる地鳴りのごとき鐘の音が、剥き出しの淫欲を掻きむしる。
さながら、性の6時間の始まりを告げる、不徳と背徳の発車ベルであった。
ごんごんごんごんごんっ、ごおおおおーーーーーんんんっ!!
「ああっ…足りないっ、じれったいっ…!
もっと…もっと、ほしいのおおおお~~っっ!!」
両手で撞木を打ち据えると、ボディを慰める指や掌が足りない。
ソーサラーは超昂戦士の溢れるパワーで、右手だけで鐘を撞いてしまう。
数十キロの立派な丸太を、片手のスナップだけでたやすく、繰り返し打ちつける。
遠目には、少女がいたずらで風鈴の短冊を振り、うるさく鳴らしているだけのよう。
だが、その音は淫欲をそそる魔鐘の響き。鳴らすのはエナジーを自家発電する超昂戦士。
ごいいいいんんっ! ぐわああああんんんっ!!
「あんっ! あんっ! ああっ…!!
すっ…凄いいいい~~っ!!」
ぴくんっ! がくがくがくがくっ!!
むにむにっ。さわさわっ…ぐちゅっ、ぐちゅっ。
空いた左手で、胸を、お腹を、濡れそぼるショーツを激しく愛撫。
(ああっ…凄いいっ…! こんなのっ、こんなのおっ…!!)
究極の自爆を目の前に、ソーサラーは決意を込めて、ひときわ大きく撞木をバックスイング。
(…今だあ…っ!)
ぶんっ!! ぎゅんっ…
この一撃で、私のエクスタシーの境地を、拓くっ…!
ごおおおおーーーーー~~~~~んんんっ!!
「はあああああーーーーーっっ!! …あんっっ!!!」
どくんっ! びくんびくんっ!
…どさっ。
真っ赤なツーサイドアップに隠れた、ソーサラーの小さな耳を煩悩がつんざく。
汗と唾液と慈愛に濡れるグローブに、綱から伝わる撞木の甘い響き。
嵐に呑まれるようなエクスタシーを浴び、全身をびくんと伸ばし、究極の悦楽にのけ反る。
そして、糸が切れたように力なく、吊り鐘の真下に前のめりに崩れ落ちる。
ずるっ…ぺちょっ。ちゅぷっ。ぺろっ。
(あはあっ…美味しいっ…!)
甘美な余韻に痺れる左手を口に運び、赤子のようにくちゅくちゅしゃぶって味わい尽くす偽ルビー。
ぐわんっ、ぐわんぐわん…!
(あ…あふうっ…!)
どくっ、どくん、どくん…!
鐘の真下は、煩悩の余韻をしゃぶり尽くすベストスポット。
ソーサラーは全身の穴という穴から、口も鼻もへそも、全身の毛穴に至るまで…
(はあっ…ああっ……はああ~~~っっ…!)
汗、涙、よだれ…あらゆる快感物質を噴き出していた。
(さ…最高っ…幸せだよお…!)
しゅううううっっっ………!!
法悦の噴射が一転、接現力を吸い上げるバキュームに変わった。
(来…来たっ、コレっ…!)
坊主の消えた鐘楼で、ただ一人。
エスカルビー・ソーサラーだけが卑猥な笑みで倒れ伏し…
未体験の悦楽と、莫大なエナジーに溺れていた。
……
…
ごおおおおーーーーーんんんっ!!
「あああああ~~~っっ!! やめてえっ、止めてえっ!!
もう、鐘っ、聴きたくっ、イキたくっ、ないいいいっっ!!」
ごんごんごんごんごんっ、ごおおおおーーーーーんんんっ!!
「ひっ…ひぐっ、きゃっ、嫌ああああっっ!!
あんっ、あぐうっ…
あっ…あはあああーーーーっっ!?」
…がくん。
ぴくんっ。ぴくんっ。とくんっ。
(あ…はあっ…あひいっ…くふっ…)
「シシシッ…鐘の音が織りなす煩悩地獄、溺れ沈むエスカルビー、と…」
(ま…またっ…! 私…またっ、負けちゃうっ…!!)
年の瀬に響く鐘の音に、煩悩を追い払うどころか、淫欲を注ぎ込まれる超昂戦士。
「これはまだまだ、ミーの躾けが足りませんねええっ!!」
(あ…ああっ…!!)
フラストが振り下ろす鞭に、幻魔の権化が誘う淫欲に…
エスカルビー・ブラッドは舞い続け、敗北を捧げ続ける。
噴き上げる高潮は、まだまだ尽きそうに無い。
筆者です。前回ショタルビーが倒され、今話で残り2人の偽ルビーも決着させる予定でしたが、いろいろねちっこく描きたくなり…
ラストが敗北Hのバッドエンドっぽいヒキですが、まだ完結じゃないです! もうちょっとだけ続くんじゃ!
なお、超昂大戦ではテイマーフラストは未登場ですね(それを言ったらヘルスフラストもですが)。そこに納得しない読者がおられましたらご容赦を。
※各キャラ敗北Hは基本1回きりの超昂大戦ですけど「この子のいろんな敗北が見たい!」というニーズは無いのでしょうか?!
いや、超昂シリーズって純愛も恭平沙由香、タカマルハルカ、継彦エリス…で各シチュ豊富、敗北も敵の数だけ…なわけですけど。
主役級キャラ(ルビーとかライカとか)はメインシナリオで複数純愛、複数敗北…まで行かなくても複数ヒロピンありますが…
個人的にはエスカレイヤーのシステムでルビーやエスカチームに戦わせるスピンオフが欲しいし、皆さんも推しの超昂戦士(閃忍神騎魔女含む)で単品ソフト欲しくなりません? 商業的に成立するとは言えませんが(涙)
後書きでお気持ち表明、失礼しました。
次話完結編もご期待賜れば幸いです!